畑健二郎君へ
この手紙をもって僕の少年サンデーの連載陣しての最後の仕事とする。
まず、僕の病態を解明するために、編集担当者に病理解剖をお願いしたい。
以下に、萌えについての愚見を述べる。
萌えマンガを考える際、第一選択はあくまでお色気であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、お色気けを選択した時点で転移や変異ををきたし
シモネタマンガやネタマンガに変異進行する症例がしばしば見受けられる。
その場合には、てこ入れを含む軌道修正が必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの萌えマンガの飛躍は、お色気以外のネタの発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない漫画家であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には萌えマンガの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、オタへの偏見がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の原稿を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
原稿は生ける師なり。
なお、自ら少年サンデー連載陣の第一線にある者が小学館を追われで、講談社に席を移すことを心より恥じる
久米田康治
この手紙をもって僕の少年サンデーの連載陣しての最後の仕事とする。
まず、僕の病態を解明するために、編集担当者に病理解剖をお願いしたい。
以下に、萌えについての愚見を述べる。
萌えマンガを考える際、第一選択はあくまでお色気であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、お色気けを選択した時点で転移や変異ををきたし
シモネタマンガやネタマンガに変異進行する症例がしばしば見受けられる。
その場合には、てこ入れを含む軌道修正が必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの萌えマンガの飛躍は、お色気以外のネタの発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない漫画家であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君には萌えマンガの発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、オタへの偏見がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の原稿を病理解剖の後、君の研究材料の一石として役立てて欲しい。
原稿は生ける師なり。
なお、自ら少年サンデー連載陣の第一線にある者が小学館を追われで、講談社に席を移すことを心より恥じる
久米田康治