第3次世界大戦。
大気制御衛星暴走事故により太陽光発電が不可能となったシティでは、わずかに残された化石燃料や
地熱、風力発電プラントをめぐって争いが激化。
シティ・ミュンヘンが、自国近郊の地熱発電プラントの占有権を主張したことを皮切りに、世界は戦争状態へ突入。
この戦争を考察するのには、重要な2つの点がある。
大気制御衛星暴走事故により太陽光発電が不可能となったシティでは、わずかに残された化石燃料や
地熱、風力発電プラントをめぐって争いが激化。
シティ・ミュンヘンが、自国近郊の地熱発電プラントの占有権を主張したことを皮切りに、世界は戦争状態へ突入。
この戦争を考察するのには、重要な2つの点がある。
1つは、なぜこれほど平和な世界で「軍隊」があったのかということ。
これは、地球連合発足初期は、お互いの拭いがたい不信感のために。
中期は、生物学とスポーツ生理学の発展によって形だけのものとなったオリンピックに代わる国際競技として。
(このころの「戦争」は、地球連合の定めたルールにのっとって国際競技として行われていた。)
後期には、労働の消滅によって生きる意味を見失った住民のステータスシンボルとして、
各シティは過剰ともいえる軍事力を有していた。
これは、地球連合発足初期は、お互いの拭いがたい不信感のために。
中期は、生物学とスポーツ生理学の発展によって形だけのものとなったオリンピックに代わる国際競技として。
(このころの「戦争」は、地球連合の定めたルールにのっとって国際競技として行われていた。)
後期には、労働の消滅によって生きる意味を見失った住民のステータスシンボルとして、
各シティは過剰ともいえる軍事力を有していた。
もうひとつは、無論「魔法士」のこと。
情報制御理論が発表されたのは大戦の3年前。
このころはすでに月のヘリウム3の枯渇が叫ばれていた時代であり、
各シティは研究に閉鎖的な姿勢をとったため実用化が遅れ、
大戦の勃発により軍事利用1本に絞られていき、画期的な兵器として魔法士が戦場に登場した。
情報制御理論が発表されたのは大戦の3年前。
このころはすでに月のヘリウム3の枯渇が叫ばれていた時代であり、
各シティは研究に閉鎖的な姿勢をとったため実用化が遅れ、
大戦の勃発により軍事利用1本に絞られていき、画期的な兵器として魔法士が戦場に登場した。
この戦争により、わずかに残った資源やエネルギーは瞬く間に消費され、200億あった総人口は10年で半減した。
そして、シティ。ニューヨークを中心とする連合軍と、シティ・上海を中心とする共和軍が正面からぶつかった
アフリカで、最後の1撃が振り下ろされた。
共和軍に従軍した一人の魔法士により、アフリカ全土の53の核融合炉が全て同調し、暴走。
アフリカ大陸の9割が地球上から消滅し、軍人、魔法士、民間人合わせて70億人が一瞬にして帰らぬ人となった。
これを機に、勝者も敗者もないまま大戦は終結。
人類に残されたのは、11のシティ(すぐに7つに減少)と2億人足らずの人口。その半分以上が、シティに住むこともできず
発電プラントの近くに町を作ってかろうじて暮らしている。
シティにしてみても、その昨日がいつまで維持できるのかは不明である。
試算によれば、暴走で撒き散らされた遮光性ガスが分解されるまでおよそ1000年。
「人類にとって、その時間は長すぎる」(by天樹真昼)
そして、シティ。ニューヨークを中心とする連合軍と、シティ・上海を中心とする共和軍が正面からぶつかった
アフリカで、最後の1撃が振り下ろされた。
共和軍に従軍した一人の魔法士により、アフリカ全土の53の核融合炉が全て同調し、暴走。
アフリカ大陸の9割が地球上から消滅し、軍人、魔法士、民間人合わせて70億人が一瞬にして帰らぬ人となった。
これを機に、勝者も敗者もないまま大戦は終結。
人類に残されたのは、11のシティ(すぐに7つに減少)と2億人足らずの人口。その半分以上が、シティに住むこともできず
発電プラントの近くに町を作ってかろうじて暮らしている。
シティにしてみても、その昨日がいつまで維持できるのかは不明である。
試算によれば、暴走で撒き散らされた遮光性ガスが分解されるまでおよそ1000年。
「人類にとって、その時間は長すぎる」(by天樹真昼)