ゾボロン

概要

第67話~第70話にて登場した、お腹のスペード模様が特徴的なトカゲ型の魔物の子。
お互いの術の弱点を補い合えるパピプリオと手を組み、ガッシュ・ベル(遅れてティオが加勢)と戦闘を行うも、そのコンビネーションは脆くも崩れ去って敗北し、魔界へと送還される。

本編中では一切台詞がなく、第296話のパピプリオの独白では「ゾボロンは何も話さなかったしよ…」とも述べられている。
しかし、完全版収録のガッシュカフェによると、実は喋れる模様。

術は当たると爆発を起こすエネルギー球を口から吐く。
破壊力はかなり高く、「ドグラケル」でティオの「セウシル」を、「オル・ドグラケル」でガッシュ・ベルの「ラシルド」をそれぞれ破壊した上、爆風によって相手を吹き飛ばしている描写が見られる。
しかし、その 弾速が極めて鈍重 なのが弱点。
「オル・ドグラケル」ならば多少は弾速が改善されて追尾性能も付くが、それでも遅いため、仲間との連携あってこその術というのは確かだろう。
このような術の問題点(とパートナーの問題)のため、100人の魔物中の最弱候補としてファンから考察される事もある。
弾速のために攻撃が当てられない、自分の目の前で爆発する危険性を考えると迎撃に術を使うのも厳しいようでは、まともに戦えないと見られるのもやむなしと言ったところか。

パートナーの「ヒゲ」はゾボロンをペット扱いしてリードを付けている。
その上、自分の身を守るためにパピプリオを盾に利用するなど中々に身勝手な性格であり、それがコンビネーション崩壊のきっかけとなる。
名前は本名なのか、愛称がそのまま名前扱いされているかは不明だが、各媒体においてはあくまでも「ヒゲ」が名前として扱われている。
ちなみに、『金色のガッシュ!!2』にもチョイ役として登場しており、地味にパートナーキャラの中では清麿に次いで2番目に登場した前作キャラとなっている。
なお、ヒゲは「王を決める戦い」が既に終わっている事を知らないらしいので、前作最終話の手紙を送る権利をゾボロンは使用していない可能性が濃厚。

ガッシュTCBにおいては、関連カードが計5枚だけと不遇な位置付け。
原作での扱いからして仕方ないものの、カードの性能も厳しい部分が目立つ。
術カードは「この術のダメージを受けた魔物は捨て札になる」という形で破壊力を再現しているものの、いずれもダメージは2とそこまで高くはない。
術の鈍重ぶりを魔力の低さで表現しているのか、術及び魔物の魔力が低く設定されているため、原作と違って防御術を打ち破る事もまず不可能となる。
相手の魔物でダメージをかばえるヒゲ《魔物の盾》は個性的なカードだが、後述するように難点も多数。
総じて魔本を組むのは厳しい魔物となっているので、魔本構築上級者向けである。


代表的なカード

魔物カード

MP2で好きなページから「ヒゲ」を場に出す効果を持つ。
事実上、ヒゲ《魔物の盾》専用の呼び出し効果。
攻撃をある程度牽制する働きが見込めるが、ヒゲ《魔物の盾》の項目で触れるように過信は禁物。
また、現在だとヒゲ《魔物の盾》同様の効果を「魔物の効果」単体で完結して使えるパピプリオ《ギャ~ング・オブ・ニューヨーッ!!》がある事も気になる点と言えるだろう。

W魔物カード

「使用を宣言する→」で、このカード以外のお互いのW魔物を全て捨て札にできる。
ノーコストで毎ターン1回まで使える魔物除去であり、相手次第では大きく刺さる。
とはいえ、効果が働くかは相手に依存するのであくまで選択肢と言ったところか。
魔物の構成上、パピプリオの妨害系の術でゾボロンの攻撃術をサポートするという原作さながらの戦術を狙ってみるのも良いだろう。

パートナーカード

バトル中に捨て札にして使用し、このバトルの攻撃による「自分の魔本へのダメージ」を、相手のゾボロン以外の魔物でかばう事ができる。
実質的に相手の攻撃を無効にした上、相手の魔物にダメージを入れるというかなり強力な効果をしている。
しかし、真ルールではバトル中に呼び出して奇襲を掛ける事がまず不可能となり、バトル前に場で待機させておかなければならない。
場に見えている状況で相手が攻撃してくる可能性はなく、攻撃を牽制する以上の働きは見込みにくいだろう。
また、「自分がかばうことができない状態の時には、この効果を使ってもかばえない」裁定なので、かばえない効果とも相性が悪く、中々に難しいカードとなる。

術カード

―第1の術「ドグラケル」
MP3で魔力+1000・2ダメージの攻守両用術で、この術のダメージを受けた魔物は捨て札になる効果を持つ。
追加効果のおかげで相手はダメージをかばい辛くなるため、魔本への直撃を見込む事ができる。
2ダメージとはいえ繰り返し魔本で受けていればひとたまりもないので攻撃の選択肢には入る。
魔物破壊として確実に機能させたいならEx-047 ナオミちゃんとコンボさせても良い。
なお、合計魔力はゾボロン《奇妙なペット》だと2000、ゾボロン&パピプリオ《最強コンビ》でも3000にしかならないため、防御されればほぼ間違いなく無効にされる。
とはいえ、このゲームでは防御されない局面が珍しくないため、コスト重視で判断するならS-077 オル・ドグラケルより優先して良いだろう。

―第2の術「オル・ドグラケル」
MP5で魔力+6000・2ダメージの攻守両用術で、この術のダメージを受けた魔物は捨て札になる効果を持つ。
S-076 ドグラケルと比較してコスト+2、魔力+5000という性能。
あちらより防御されにくくなったが、それでも魔物自身の魔力が低いので、防御されれば防がれてしまう可能性が高いと言える。
ダメージ自体は据え置きで、コストの上昇も軽視できないので、よく考えた上で採用を検討したい。

相性の良いカード

ヒゲ《魔物の盾》を活用したいのであれば、まずはかばえない効果の対策から考えたい。
E-013 ナオミちゃんパティ《涙のリグレット》のような【ステイ】【スタンバイ】なら取りのぞく効果で解除する事が選択肢に入る。
しかし、術自体がかばえない効果を持っていると、それらでは対策できないのが課題となってくる。
その場合でもヒゲ《魔物の盾》を適用できるようになるカードとなると非常に限定されてしまい*1ザルチム《オレの盾》S-281 ギガノ・ニュシルドE-031 ナオミちゃんの助け辺りに限られてくる。
この中だと「このカードが場にある→」効果のザルチム《オレの盾》が比較的扱いやすいと言えるか。
また、攻撃前にヒゲ《魔物の盾》の除去を狙ってくる可能性も大いに考えられるため、捨て札にならない効果で守るか、《奇妙なペット》で即出し直せるようにしておきたい。

攻撃術を使用する場合は、やはりEx-047 ナオミちゃんとのコンボで確実に魔物破壊を成功させるというのが主な利用方法となるか。
あくまでも効果によって捨て札にするので、相手の捨て札にならない効果の対策としてゼオン《絶望へのスタート》PR-065 バトルロイヤル等の使用も検討したいところ。
防御される事に弱いので、パピプリオの術やレンブラント《防御術無効》等、防御を防ぐカードを入れておくのも手ではあるが、コンボパーツが嵩むので採用のバランスは考える必要があるだろう。

ゾボロン&パピプリオ《最強コンビ》を使う場合には、ダルモス《密告》で強制的にW魔物を出させるというコンボも検討できる。
W魔物を入れているけど場に出さない」というプレイングへの対抗手段となり、相手にコストとなる魔物・W魔物の2枚分のアドバンテージ損を強いる事ができる。
ただし、相手がW魔物を採用していない場合には無意味なコンボな上、現環境においてはE-139 ティオのパンツへの対策が不可欠という点にも注意。
一応、E-139 ティオのパンツ対策手段の一つにザルチム《千里眼》があるので、前述のザルチム《オレの盾》(S魔物)と併用も狙って採用するという事は考えられるか。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―W魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年05月18日 20:11

*1 「「かばうことができない」ときにも「かばう」ことができる」テキストのカードは「特定の魔物」であったり「自分の魔物」に限定されていて、ヒゲの効果に適用できないものが多い。