「くっそぉぉぉーーー!!!!なにが殺し合いだぁぁぁーーー!!!!」

主はやてに使えるヴァルケンリッターが一人、紅の鉄騎ヴィータは声の限り叫んだ。
確かにはやての病気を治すために魔導師襲撃事件とか起こしたりはしたが、
自分は主はやてを血で汚さないために殺しはしないと誓っている身の上。
なのはやフェイトのようなバトルマニアとは違うのだ。不必要な戦いは可能な限り避けたい。

「こうしちゃいられねぇ!早くシグナムを見つけて一緒にはやてを守らねぇと!」

とりあえずディバッグを確認することにする。主催者のルールに従うのは癪だが致し方ない。

「よーし!グラーフアイゼンはあるみたいだな!‥‥‥ん?なんだこりゃ?」

慣れ親しんだ自分のデバイスの他に、なにやら怪しく輝くイヤリングが見える。
ヴィータはそれを手に取った。

「綺麗だな‥‥‥でもなんで片方だけ?」

疑問を感じながらも、ヴィータは何かに惹かれるようにそのイヤリングを耳に―――


◆ ◆ ◆



「た、大変だぁぁぁ!!!!」

モニターを眺めている土御門の部屋に物凄い形相の小松が駆け込んできた。

「ん?どうした?小松?」
「見てください!これを!」

小松が広げた手の中には大量のイヤリングがあった。

「ああ、ポタラじゃん、それ。『これを使いまくれば悟空にも勝てるよ』
 とか愛染さんが言ってたな。それがどうしたって?」

「これ!全部右耳用なんです!担当が入れ間違えてるんですよ!」
「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥?」

ということはつまり最低でも左耳用のポタラが一つ、右耳用が五つ、支給品として
配れれているということになる。それがもたらす恐ろしい結果は想像に難しくない。

「ま、いんじゃね?別に?」
「ですよねー?」

二人は高らかに笑いあった。






「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥!?」

「おいおい、避けるなよ。試し斬りにならねぇだろうが。」

マップ上でG-5の位置に当たる山岳地帯。
そこでネオジャパン代表モビルファイター、ゴッドガンダムが見事なブリッジを展開していた。
この柔軟性は搭乗しているファイターの動きを完全にトレスするモビルファイターならではの動きである。
だがこの体勢は別にパフォーマンスとして好き好んでやっているわけではない。
彼――中に乗っているドモン・カッシュが必死になって避けた結果なのである。
一方で対持しているのは生身の人間である。
ツンツンとした髪の先端に無数の鈴を付けている眼帯の男。その名は更木剣八。
体格差が数十メートルはあるというのに、MFに乗ったドモンはこの男に苦戦を強いられていた。
理由は多々あるが一番わかりやすいのは―――。

「ギンの野郎の刀ってのが気に入らねぇが、これが卍解ってやつか。なかなか悪くねぇな。」

ブリッジを決めているガンダムの真上スレスレに、とんでもなく長く刀が伸びていた。
刀身は先端が全く見えず、遠くにある灯台を突き抜けて更に伸びる。

―――神殺槍(かみしにのやり)

剣八に支給されていたメダリオンの中に入っていた、元二番隊隊長、市丸ギンの卍解である。
最長の斬魄刀とされるその刀身長さは実に―――。

「13キロメートルだ。悪いな。」
「くそ!なんてこった!」

ゴッドガンダムは回転しながら跳ね起き体勢を整える。
剣八はすかさず剣を横薙ぎになぎ払った。
ゴッドガンダムが慌てて伏せると同時に近くの山が両断されたのが見える。

「オラオラ!逃げてばっかじゃ戦いにならねぇぞ!もっと俺を楽しませろよ!」
「ああ!分かったぁ!貴様を今からガンダムと同じモビルファイターとして対処するぅ!」

ゴッドガンダムの両手が赤く発光し始めた。まさか生身の人間相手に使う日が来ようとは。

「俺の右手が光って唸るぅぅぅ!!!!勝利を掴めと轟き叫ぶぅぅぅ!!!!」
「はははははははっっっっ!!!そうこなくっちゃな!!!!行くぜ!!!!」

ゴッドガンダムの背中のフィンが開いて光の輪を形成する。

「爆熱っっっっ!!!!ゴッドッッッッ!!!!









「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?????」」」」」








遠くで複数の男女の叫び声が聞こえ、切られた山の麓から眩しい光が発せられた。

「ん?」
「ちっ!なんだよ?」

ドモンと剣八は一時戦闘を中断し光の方を振り向く。すると、



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・




山を押しのけて黒鉄の鎧に身を包んだ戦国武将風の巨人がそこから立ち上がってきた。
そのサイズと重量ははすでにゴッドガンダムすら遥かに超えている。

「何だあれは‥‥‥?新手のモビルファイターか!?」
「けっ!なんでもいいぜ。戦いの邪魔でもする気か?なら覚悟は出来てるんだろうな?」

そう言って剣八は神殺槍を両手持ちにして上段に構えた。

「久々にやってみるか。剣道ってやつをよぉ。」

そのまま13kmの刃を巨人に向けて振り下ろそうとした、その瞬間。
激しい豪音と共に、雷が神殺槍目掛けて、落ちた。

「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!」

雷が直撃した剣八はスパークし、激しい痙攣を起こしながら黒焦げになってその場に崩れ落ちた。

「‥‥‥なん‥‥‥だと‥‥‥!?」

ドモンは空を見上げて驚愕する。よく見るとあの巨人を中心に雷雨が広がっているではないか。
奴は天候を操れるとでも言うのだろうか。
すると巨人は背中から槍を抜く。それは蜻蛉斬りと呼ばれる武具であった。

「くそぉ!来るなら来い!相手になってやるぞ!」

構えたゴッドガンダムに向けて巨人が槍を持って突撃しようとした、その時。



「ギガントッッッ!!!!!ハンマァァァァァ!!!!!!」


山の向こうからとんでもなく巨大な鉄槌が回転しながら巨人の脳天を叩き、そのまま転倒させた。

「な、なんだぁ!?」

ゴッドガンダムの麓に回転しながら着地したのは鉄槌、グラーフアイゼン・ギガントフォームの主、
鉄槌の騎士ヴィータである。

「はぁ、はぁ、あ、あぶねぇ‥‥‥!もう少し遅かったら奴に吸収されるところだったぜ!」
「最近はデカい武器が流行ってるのか!?何があったか知らんが、あいつは敵なのか!?」
「知らねぇよ!あいつも最初はあんなにデカくなかったんだ!
 だけどこのイヤリングをはめた奴があいつに吸い込まれていって!」

そう言ってヴィータは手に持った、間一髪でつけるのをやめた怪しいイヤリングを地面に落として踏み潰した。
遠くでは巨人――巨大化した本田忠勝が既に立ち上がってる。

「化け物め‥‥‥!」
「なんだか分かんねぇけどとりあえず一緒に戦うぞ!でかいの!」
「‥‥‥ふぅ、なんだか騒がしいじゃねぇか。」
「うわぁ!?生きてたのか!?あんた!?」
「三体一だが‥‥‥卑怯とは言うまいねぇ?」

こうして急増チームによる巨人討伐は幕を開けた。






「「「行くぞ!!!」」」







【トミーロッド@トリコ 消滅】
【明智光秀@戦国BASARA 消滅】
【アックア@とある魔術の禁書目録 消滅】
【フィアンマ@とある魔術の禁書目録 消滅】


【G-5 山岳地帯/1日目・深夜】



【ドモン・カッシュ@機動武鬪伝Gガンダム】
【状態】 健康
【装備】 ゴッドガンダム
【持ち物】不明支給品1~2、基本支給品
【思考】
基本:主催者を打倒して脱出する
1:レイン・ミカムラを探す
2:目の前の巨人を倒す

【更木剣八@BLEACH】
【状態】落雷による重傷、すぐに処置しないと死ねる状態
【装備】メダリオン(神殺槍)
【持ち物】不明支給品1~2、基本支給品
【思考】
基本:強い奴らとの戦いを楽しむ
1:ここは楽園だな
2:一護と再戦する
3:目の前の巨人を倒す

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 健康
【装備】グラーフアイゼン
【持ち物】不明支給品1、基本支給品
【思考】
基本:主はやてを守る
1:シグナムと合流する
2:目の前の巨人を倒す
【備考】
※A,sの時期から参戦です

【本田忠勝@戦国BASARA】
【状態】 巨大化、合体(トミーロッド、明智光秀、アックア、フィアンマ)
【装備】 蜻蛉斬り、ポタラ×5
【持ち物】不明支給品5~15、
【思考】
基本:徳川家を天下統一に導く
1:早く帰りたい
2:邪魔する者は容赦せん
【備考】
※ポタラを身につけたことでトミーロッド、明智光秀、アックア、フィアンマ
 と合体しました。
※各能力が反映されてるかどうかは知りませんが、本田忠勝の戦闘力は大幅に上昇しています。



うみものがたり 時系列順 怪物攻略戦
うみものがたり 投下順 find the blue
GAME START 明智光秀 GAME OVER
GAME START アックア GAME OVER
GAME START ヴィータ モンキーマジック
GAME START 更木剣八 モンキーマジック
GAME START トミーロッド GAME OVER
GAME START ドモン・カッシュ モンキーマジック
GAME START 本多忠勝 モンキーマジック
開幕 土御門元春 モンキーマジック
  小松 モンキーマジック

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最終更新:2014年07月30日 23:30