「ははっ!なかなかやるじゃない!!」
「腐っても死神の隊長格だからネ。舐めてもらっちゃ困るヨ。」
(……はぁ、惨めなものだね。)
フェイトとの戦闘の邪魔になるので涅マユリに地面にポイ捨てされたキュウべぇは
寝転がりながら二人の激しい戦闘をぼんやりと眺めている。
何をやられても入れ物が壊れるだけで決して死なない不死身の体をもっていた彼だが、
悟空にインキュベーターの母星を破壊され無限の入れ物の供給が途絶えた今、
取り残された自分はもはやただの矮小な小動物に過ぎなかった。
(これで宇宙の灼熱死は免れなくなった……。まあ、もう過ぎちゃったことだし、仕方がないね。
似たようなことをボクら以外の生命体がやってくれてるかもしれないし、宇宙の平和はその人達に任せよう。
それより今ははボクの身の安全のことを考えなきゃ。もう持ってても意味がないし、
本部に持って帰る予定だった感情エネルギーを使っちゃえばなんだかんだ言ってあと二、三人は
魔法少女の契約ができそうだけど……そいつらがゲーム終了までボクを守ってくれる保証はないからねー。
はぁ、自分で自分の身を護るすべがないってしんどいね。)
気落ちするQBはふと何故かとある一人の魔法少女の姿を思い浮かべる。
(―――美樹さやか。)
(『やれやれ、どうして人間一人の死んだくらいでそんなに大騒ぎするんだい?(プゲラ)』
……とかおもっくそ馬鹿にしてたけど、はぁ、今となっては君が羨ましくて仕方がないよ。
マミや杏子みたいな何年も魔女にならずに生き残ってるイレギュラーに囲まれて目立たなかったけど
キミの能力自体はそれなりに強力だかったからね……。強いというか、シンプルゆえに隙がない感じかな?
単純な身体能力ブースト+自動修復+痛感遮断って、ほとんど花山薫みたいなもんだし。
あの能力ならほとんど制限されないから、きちんとルールが整理された普通の殺し合いゲームに放り込めば
結構な驚異になりうるポテンシャルを秘めてたんじゃないかな?
……まあ、あの娘のばあい、元々のスペックが普通過ぎて過酷な戦場に精神が耐えられないだろうし
そもそもここのさやかはもう既に魔女になってるから全然関係ないんだけどね。
つまり何が言いたいかって?ボクは今あのような分かりやすい強さが欲しいってことなんだよ!)
キュウべぇは寝返って後方を見る。
(―――ん?)
その時、放置してあったマユリのディバッグの中にあるものを発見した。
(こ、これは!!)
「卍解!金色足殺地蔵!!」
徐々に押されてきたマユリは鞘からイモ虫のような身体に赤子のような頭を持つ巨大な生物を召喚した。
「この生物は周囲182メートルに私自身の血から生成された致死毒を撒き散らす!これでもう君はオシマイだよ。」
「そう、だったら致死量になる前にあなたを殺してあげる。」
フェイトは両手の二振りとバリアジャケットの背面から生えてるサブアームの一振り、計三本のバルディッシュサイズフォームを構え、
胸部から生やした無数の刃で襲い掛かってくる巨大な赤子を切り刻もうとした。
その時。
「―――助けてあげるよ、フェイト・テスタロッサ。」
「え?」
「ナンダ!?」
マユリが背後を振り向いた次の瞬間、強烈なラリアットを横っ腹にお見舞いされたマユリは
空高く舞い上がり、そのまま吹き飛ばされてフェイトの視界から消え去っていった。
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「やぁ、危なかったね、フェイト。」
涅マユリに支給されたジャック・ハンマーのステロイドを打ち込んだことで
小動物のような体を最高密度の筋肉を持つ肉体へと作り替えたキュウべぇは
フェイトにその肉体美を誇示するかのようにポーズを決める
「素晴らしい。自分の力で戦うということがここまで爽快だったとはね。
思春期の女の子の揺れ動く感情は極めてまれな精神病だと思ってたけど
ボクもうっかり目覚めてしまいそうだよ。もう宇宙のエントロピーの増大とかどうでもいいや。
ボクは一つの『個』をもった生命体として。見事このゲームに勝利してみせる!!!!」
シュパッ!
取り残された金色足殺地蔵をバラバラに解体したフェイトはキュウべぇの周りの地面を
フレキシブルに動くバルディッシュでバターのように切り刻んだ。
「…………。」
「ところで提案なんだけど、しばらくボクと組まないかい、フェイト?」
「近寄らないで、キショいから。」
「いや、そこを何とか。」
【C―5/1日目・午前】
【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】
【状態】 精神崩壊、合体(来海えりか)、魔法少女化
【装備】バルディッシュアサルト×3、 バリアジャケット、ポタラ
【持ち物】ランダム
支給品4~12、基本支給品一式
【思考】
基本:私がなのはを守る
1:もうなのは以外信じない
2:誰でもいいから参加者を捜して殺害の実践をする
3:キュゥべぇを放置する
【備考】
※第一期終了直後からの参戦です
※来海えりかと合体しました。
※キュゥべぇと契約して魔法少女になりました
【涅マユリ@BLEACH】
【状態】気絶、飛行中
【装備】
【持ち物】 ランダム支給品1~3、基本支給品一式
【思考】
基本: 会場を調べる
1:ここには貴重な研究素材が多いようだネ
2:キュゥべぇを解剖する
【キュゥべぇ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 本部壊滅、再生不可能、ドーピングによる筋肉増強
【装備】 ジャック・ハンマーのステロイド
【持ち物】
【思考】
基本: 契約♪
1: 美琴と契約したい
2: まぁ誰とでも出来るんだけどね♪
3: 大 変 な こ と に な っ た
4: せっかくだから優勝を目指す
【備考】
※参加者ではありません。主催側です。が、殺す事は出来ます。もう生き返れません。
※今後の契約がどうなってしまうのかは不明です。
※体内に貯蔵しているエネルギーを使えばあと一回くらいは出来るかもしれません。
※会場の上空は禁止エリアに含まれないようです。
※現在月の欠片が会場に向かって落下しています。
最終更新:2014年12月31日 19:53