ちょっと未来っぽい武器や兵器
AFS24
24×172mm弾を使うフレシェットライフル。
緩めのツイストレートの銃身、サボをキャッチするマズルデバイスを持つ。
有効射程1500m、シングルショット、ボルトアクション。有効射程内で40~60mmの鋼板を貫徹できるが、純粋な対装甲用途としてはメイン弾薬であるAPFSDSを使うよりも非サボの榴弾を用いたほうが効果的とされるなど微妙な立ち位置。
試作品しか存在しないというわけでもなく量産化され市場に出回っており、少なくとも一定の需要はある様子。
MFP
磁気成形侵徹体。
流体金属を磁力によって変形させ装甲を貫通させる。
弾頭径による貫通力への影響が少ないが、作動特性上装甲に穴を開けることと作動の瞬間に弱い電気的ノイズを発生させることしかできず殺傷力に優れているとは言えない。貫通力は概して直径の8〜10倍以上、射程は直径の10〜12倍程度。小型化しやすいが、威力は金属量や磁力ユニットの出力にも左右されるため歩兵用の携帯対装甲武器として用いるには従来のものと大差ない大きさや重量となってしまう。
射程を調整したものがドアブリーチに用いられることもある。
誘導ライフル弾
携行ライフルクラスの誘導弾。スマート弾。
対象をロックオンし自動追尾、多少の偏差をブラインドする。
有効弾を増やすことで実質的な携行弾数を増やそうという思想の極端な実現法の一つ。
小口径エアバースト弾
10~13mm程度の(榴弾としては)小口径の弾頭のプログラム信管あるいは近接信管による空中炸裂弾はある程度実用化されている。特に鉄血連合によって開発されたマズルデバイスとレンジファインダーによって既存の銃器をポン付でエアバーストランチャー化するアタッチメントは大きな話題となった。
また5~8mm弾クラスの小銃弾向けのものも存在するが、このクラスの実用的な炸裂弾は鉄血連合加盟国外への輸出は制約がかかっている。
爆発物を投射する武器を余分に携行せずに済ませたい、もう一丁専用の武器を携行する余裕がないといった場合には選択肢に入るかもしれないというニッチな分野。言うまでもなく20~40mmクラスの弾薬の方が火力や汎用性が高くコストもかからない。
全体の重量やサイズが抑えられることや、低威力とはいえ爆発物を小銃と同様の弾道、初速、発射速度、装弾数で投射できるという点では唯一無二ではあるが、中途半端感は否めない。連合内でも少数の特殊部隊に6.9mm等のものが少数運用されている程度。


制限兵器

何らかの理由でその使用や所有、製造が制限あるいは禁止されている兵器。

CX-9044
圧力連鎖反応爆発物合成爆薬。
一定量の有機物(特に生体が想定されている)と反応し爆薬を瞬間的に合成する反応爆薬。
単体でサーモバリック爆薬と類似した挙動をするが、一定質量の液体の有機物と爆発の初期段階で反応、分解・気化させ空気中の酸素とも燃焼を起こす。
生物を爆発物に変える化学兵器のようなもので原理は完全解析されていない。
S兵器
ソールサイトを利用した兵器、特に爆弾。
人体や環境を過度に破壊、変質させることから使用が禁止されている。


弾薬について

装薬や弾頭の改良によって現代のものと比べると同寸法の弾薬であっても(例えば同じ弾頭重量、弾頭形状、素材のFMJを比較しても)性能は向上しています。
6.5×41mm
弾丸径6.7mm、直径10.7mm、薬莢長40.7mm、全長57.4mm。
可能な限り一丁の銃器で多くの状況に対応できることを目指し開発された汎用弾薬。比較的狙撃用途に向いた弾道特性を持つため高精度の低摩擦弾が選抜射手ライフルや狩猟用の弾薬として選択されることもある。
ニューケージランドスプリングス軍の標準弾薬として歩兵用に弾頭重量を減らしたものが用いられているほか、同強襲降下群でも同寸法のケースを用いた弾薬が採用されているがこちらは弾頭が長い分弾薬全長がおよそ63mmとなっておりほとんど互換性はない。
6.5×48mm
弾丸径6.71mm、直径12.0mm、薬莢長48.0mm、全長71.4mm。
優れた弾道性能を持つ。
現代で言うところの6.5CMや6.5×47mmL、.260Remに相当する。
6.8×23mm
弾丸径6.81(3.9)mm、直径9.96(9.93)mm、薬莢長22.9mm、全長29.7mm。
4mm口径侵徹体のサボ弾をフラッグシップとしているが、非サボの弾薬もある程度高い性能を持つように設計されており種類も豊富。
サボ弾は高初速で高い貫通力を持ち120~220mm程度の短い銃身でも十分な性能を発揮し、防弾板やボディーアーマーに対し十分な攻撃力を持つ。また有効射程を落とした非サボの軽AP弾でも至近距離で中クラスのボディーアーマーに有効打を与えられる上、低クラスのボディーアーマーなら有効射程内で貫通できるとされる。
このサイズの弾薬では珍しくボートテイル、低摩擦の弾頭形状をほとんどの弾種で採用している。
6.8×42mm
弾丸径7.0mm、直径10.8mm、薬莢長42.2mm、全長57.6mm。
特殊作戦用途、あるいは可能な限り一つの銃器で多くの状況に対応したい、できれば同格以上の相手とも対等に戦えるパワーが欲しいといった要求を満たすための弾薬。汎用弾薬とも言える。また開発段階では威力を上げることで有効弾を増やし実質的な携行弾数を増やそうという意図もあった。
劇中ではSEALED / SEDの標準的な弾薬として採用されている。
現代の6.8mmSPCに類似した性能。
7.62×35mm
弾丸径7.8mm、直径9.6mm、薬莢長35.1mm、全長57.4mm。
特定のレンジに特化することで性能の差別化と向上を図っている。射程内での有効範囲が広いという特徴を持つ。
現代の.300BLKに相当。
8.6×44mm
弾丸径8.6mm、直径12.0mm、薬莢長43.7mm、全長70.9mm。
特定のレンジに特化することで性能の差別化と向上を図っている。射程内での有効範囲が広いという特徴を持つが弾丸のドロップが大きい。近、中距離での狙撃や近接戦闘における対防弾装備用の弾薬として用いられることが多い。
9.53×78mm
弾丸径9.53mm、直径16.9mm、薬莢長77.7mm、全長112.8mm。
長距離狙撃ライフルで主に使われる弾薬。1.5km前後を想定距離として最適化しており、同時に広いレンジで効力を持つようにも設計されている。また比較的近い距離では軽対物用途としての効果も期待できる。長距離狙撃用の高精度モノメタル弾や高精度徹甲弾の他、射程と精度は落ちるがより幅広く使える汎用の高速徹甲弾や徹甲焼夷弾、対人APなど弾種もそれなりに豊富。単一金属の削り出し弾は対象に影響を与える能力は他の弾種に比べると低いが精度と射程に優れ2km以上の狙撃を高い確率で成功できるとされる。
より大口径の10.4mm弾も存在する。
現代の.375CTや.408CTに相当した弾薬寸法だが、精度と射程距離を抑えた汎用弾的側面が強め。
10×21mm
弾丸径10.2mm、直径12.1mm、薬莢長21.4.mm、全長32.4mm。
ボトルネックケースの拳銃弾。.40口径の強化弾薬。
13.84×100mm
弾丸径13.84mm、直径23.4mm、薬莢長100mm、全長145.8mm。
対物ライフル用弾薬。硬質徹甲弾、徹甲焼夷弾、徹甲焼夷曳光弾、焼夷曳光弾、分離サボ徹甲弾、徹甲焼夷榴弾など対物用途を想定した弾種が揃っている。また単一金属削り出しの高精度低抵抗弾も存在する。


外骨格について

補助強化スーツ
戦闘服の下に着込むような運用を想定した超軽量の補助強化スーツ。全体的に大掛かりになりがちなエクソスケルトン系だが、この手のタイプはフレームを失くすか、柔軟で薄い繊維系素材を用いることでアンダースーツスタイルを実現している。低電力消費かつ低出力だが必要な性能はある。通常の外骨格では威圧的であったり過剰性能だったりするため、敢えてこうしたタイプの強化スーツを選択することも少なくはない。オーソドックスな外骨格に比べるとホルスターやマグポーチなどの装備品の自由度も高い。
電源は小型バッテリーや動作による収縮や振動による発電など。バッテリーも薄いシート状のものやペンサイズのもの、ポケットサイズのものなど様々。中には円筒形やコイン形の電池を利用できる機種もある。
(メタ的な話をすると、服の下に着込むということで全体的なファッションスタイルへの制約が少なくできるため、キャラクターのデザインと世界設定のすり合わせを容易にしようという意図もあります。タイツやニーソックスが補助スーツという設定にできるのでスカートを履いた女の子が体格以上の身体能力や重い装備品を使っていても説得力のレンジを広げられます、たぶん。)
強化外骨格
エクソスケルトン。
多くの企業によって様々な製品が開発されており、骨組みを体に装着するタイプや宇宙服や防護服のように着込むタイプ、2~3メートルクラスの乗り込むタイプなど用途によって多くのバリエーションがある。
電源はバッテリー式であったり生体電気、歩行などの振動による発電、都市の無線給電、レーザーによる〝有線〟送電など様々な方式がある。


最終更新:2020年05月18日 14:32