説話中に時たま現れる、「洗濯をする女」モチーフを雑多に収集
- ナウシカア……『オデュッセイア』に登場する、パイエケス人の王女。
自身がいずれ迎える婚礼などに備えて衣類の洗濯に行くことを父母に申し入れ、
馬車で川に出向いて洗濯。その後衣類が渇くまで毬遊びなどに興じている際に
海で遭難していた
オデュッセウスと出会い、助ける事になる。
なおナウシカアの洗濯は、オデュッセウスと出会わせるために女神
アテナが
親友の姿に化けてナウシカアに誘いかけたもの。
宮中に召す事を約束されるがその後天皇に忘れられてしまい八十歳の老婆になってしまう。
『
古事記』『
日本書紀』に載る。
『源平盛衰記』に載る布留明神の由来譚に、むかし布留河の上流より
一振りの剣が流れて来て、その刃に突き当たるものは木も岩も伐り砕かれた。
その河の下流で下女が布を洗っていると、剣は布の中に留まり流れ去らなかったので
これを神と祭ったのだという。
- 桃太郎や瓜子姫の老婆 ……川で洗濯中に流れてくる桃や瓜を得る。
- 久米仙人伝説の洗濯女 ……飛行の術を使って飛んでいた久米仙人が、川で洗濯していた女の脛を見て墜落。
そのまま洗濯していた女性を妻にした。
- 酒呑童子説話中の洗濯女 ……山伏に変装してきた源頼光一行に遭遇、鬼の巌へと案内した。
他、思いついたら随時追加
参考文献
『日本伝奇伝説大事典』
最終更新:2014年08月15日 15:19