クノッソス宮殿


  • いわゆるミノア文明を代表する、総面積750平方メートルの宮殿遺構。



  • 食料品の貯蔵・再分配センターであった事が知られており、近年の説では
   大隊14000人から18000人分の食料供給能力を持っていたと見られている。

  • クノッソス宮殿をはじめ、同時代のクレタ島の宮殿や主要な中心集落には、現在のところ
   都市を囲む城壁が存在した形跡が見られないという。これは、同時代のギリシア本土では
   城壁が見られたことと対照的であるという。

  • いわゆる暗黒時代とアルカイック期を過ぎた、紀元前五世紀頃、クノッソスはポリスとして復活しており、
   地母神デメテル崇拝の一大拠点となっていたと云々。

  • 紀元前450年ごろに刻まれた、クレタ島中央部の都市ゴルテュンの神殿の壁に刻まれた碑文によれば、
   クノッソスはゴルテュンの他、アルゴスとも宗教・政治条約を結んでいたとか。
   その締結内容には戦利品の分配などを含んでおり、一種の同盟関係であったと見られる。


      参考文献
『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ


最終更新:2015年01月23日 17:31