- ヘロドトス『歴史』巻八に、アテネの伝承として、アクロポリスには一頭の巨大なヘビが守護者として神域内に生息しており、
アテネ人たちは毎月の第一日、すなわち新月の日にこのヘビに供物をささげていたという。
具体的には、供物とは
ハチミツ入りの菓子だったとのこと。
この菓子が手つかずのまま残されており、これをもってアテネ人たちは守護神の蛇すら立ち去ったと見て
街から撤退し、市民の大部分を
トロイゼンへ避難させる事になったという。
(なお、同書の訳者は、これを
テミストクレスの細工であると見ているよう)
(zsphereコメント:そうロマンのない事を言うもんじゃありませんw)
- アクロポリスには、ポセイドンとアテナがこの地の所有を巡って争った時、アテナの権利の証拠となった
オリーブの樹と海水が存在していたが、
ペルシア戦争の際、
クセルクセスの軍によって
他のアクロポリス上の神殿もろとも焼き払われた。
が、翌日、クセルクセスの命でここに生贄をささげに来たアテネ人たちは、焼けたオリーブの樹から
新芽が1ペキュスも伸びているのを見つけたとか。
参考文献
『歴史(下)』ヘロドトス
最終更新:2015年10月24日 04:31