- 草薙剣 ……別名天叢雲剣。言わずと知れた三種の神器のひとつ。
皇位継承のみしるしとなる。
- 火車切 ……大田南畝『一話一言』所収「火車切刀の記」より。上野国三ノ倉の松平五左衛門近政が火車の怪事にあった際、この刀にて奮戦し火車の腕を切り落とした逸話による。
後に、この剣は信州諏訪氏に襲伝されたとか。
- 鬚切 ……『平家物語』「剣の巻」に出る、渡辺綱が鬼の腕を切り落とした名剣。
- 膝丸 ……『平家物語』「剣の巻」に出る、源頼光の持つ秘剣。土蜘蛛をこれで退治したことから、別名を「蜘蛛切」ともいう。
- 名物童子切安綱 ……源頼光が酒呑童子の首を切ったという伝説のある名剣で
天下五剣の第一。
豊臣秀吉、
徳川家康、徳川秀忠から越前松平家、津山松平家に伝来し、
現在は東京国立博物館蔵。
伯耆(
鳥取県)の日野郡にあった、最初期の日本刀を生産した
伯州刀工の中でも、平安時代を代表する伯耆安綱の作。
- 四寅剣(しいんけん) ……熊本県八代にある八代妙見宮にあるといわれる妙見の神体。
寅年・寅月・寅日・寅時に溶かした鉄を注いで作ったといわれる。
刃の片面には国家の危機を除く篆書体の辟邪の呪文、
片面には二十八星宿図が象嵌され、
李氏朝鮮の王権の象徴とされていた。
八代の領主となった細川忠興が参拝し、細川家の家紋と同じ
九曜(
北斗七星と二つの輔星)の象嵌を見て
「不思議の因縁なり」と思い、
妙見菩薩を細川家の守護神としたという。
最終更新:2013年08月11日 00:48