- また同じ『神統記』には、メドゥーサはポセイドンと供寝をした、という記述がある。
(zsphereコメント:実録・ヘシオドスは見た(見てません))
- オウィディウス『変身物語』巻四に、メドゥーサとネプトゥーヌス(ポセイドン)との関係に関する詳述がある。
ペルセウスの言葉として出てくる話によると、元々メドゥーサは美しい女性で、事に髪が美しかったが、
その彼女をネプトゥーヌスが女神
ミネルヴァの神殿で辱め、この事でミネルヴァの怒りを買ったために
髪を蛇に変えられたといい、またその故にメドゥーサの首はミネルヴァの持つ
アイギスに
つけられているのだ、という。
(zsphereコメント:
ローマ神話安定の、不条理な理由で酷い目に遭うパターン……)
- アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、メドゥーサは上記の理由により(ペルセウスではなく)アテナ自身によって
退治されたとする説もあるのだという。
- メドゥーサの首は、魔除けとして鬼瓦や楯の表面に描かれたり据えられたりした事が古代から多かったとか。
アテネ南壁(アクロポリスを囲む壁の南側)にも、メドゥーサの一人
ゴルゴンの金張りの首が掲げられていたと
パウサニアス『ギリシア案内記』第1巻にある。
その形が人に似ていることから、メドゥーサによって人間が石にされたものだ、
とする伝説が存在していた由。
- ミルトン『失楽園』では地獄に登場し、川から水を得ようとした堕天使たちを妨害している。
参考文献
『神統記』ヘシオドス
『ギリシア神話』アポロドーロス
『ギリシア案内記(上)』パウサニアス
『巨石文化の謎』ジャン‐ピエール・モエン
『失楽園 上』ミルトン
最終更新:2017年04月11日 16:35