斬機(遊戯王OCG)

登録日:2020/01/08(水) 03:45:23
更新日:2024/03/13 Wed 12:39:04
所要時間:約 5 分で読めます




斬機とは、遊戯王オフィシャルカードゲームのカテゴリの一つである。


概要

初登場パックは「デッキビルドパック ミスティックファイターズ」。【ドラゴンメイド】や【(ジェネレイド)】の同期。

所属するモンスターは全てサイバース族となっている。
サイバースのテーマといえばコード・トーカー転生炎獣マリンセス@イグニスターと数々あるが、斬機は少々特徴が異なる。

この連中、サイバース族のテーマにもかかわらずリンクモンスターがいない。
強力なシンクロモンスターとそれを補助するエクシーズモンスター、それらを維持する下級モンスターとサポートカード、という実にシンプルな構造になっており、EXモンスターゾーンに切り札のシンクロを出して、そいつを維持して暴れるテーマである。

また、展開能力を持ったモンスターたちはEXデッキからサイバース以外の展開を封じるデメリットがある。
切り札のファイナルシグマはEXモンスターゾーンにいないと単なる打点3000のバニラと化すので、リンクモンスターの併用はちょいと頭を使う。
斬機モンスターの効果でリリースできるので、そっちを当てにするのもアリ。

新マスタールールの改訂でメインモンスターゾーンにもシンクロ・エクシーズが出せるようになり使いやすくなった。
あくまでメインモンスターゾーンに出すかは任意なのでファイナルシグマの効果を適用する場合は今まで通りEXモンスターゾーンに出すことになる。

ちなみに所属モンスターは全てロボットである。

一覧

モンスター

メイン側のモンスターは例外なくレベル4であり、ランク4のエクシーズをまずは狙っていくことになる。
シグマがチューナーなのでシンクロギミックも取り入れられるが、基本的にはマグマ、そしてファイナルシグマを狙っていくことになるだろう。

  • 斬機シグマ
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/サイバース族/攻1000/守1500
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分フィールドのこのカードを「斬機」SモンスターのS素材とする場合、
このカードをチューナー以外のモンスターとして扱う事ができる。

斬機の核となる赤と白のロボ。
EXモンスターゾーンが空いていれば特殊召喚できるが、除外デメリットを負う。
斬機のシンクロ素材にする場合のみチューナーでなくなれるので、手札にたまっていても展開できるのが嬉しいところ。
ただ、基本的にはエクシーズ召喚を狙いたい。

シグマは「Σ」。
文字ではなく、数学において総和を意味する記号である。自身を含めた場の「総和」よりEXモンスターを出す。

  • 斬機ナブラ
チューナー・効果モンスター
星4/闇属性/サイバース族/攻1000/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのサイバース族モンスター1体をリリースして発動できる。
デッキから「斬機」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、
EXモンスターゾーンの自分のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。

斬機チューナーその2。三角形の剣を持った黒いロボ。
サイバースをコストに斬機をリクルートして来る展開要員。こいつ自身もコストにできるが、その場合後が続かない。
EXモンスターゾーンを空けるために効果を使うのも手。
墓地に落ちた時にEXゾーンのサイバースに2回攻撃を付与するが、トリック・クラウン同様どこから墓地に送られても問題ない。
適当なモンスターをリリースしてマルチプライヤーをリクルートし、あちらの効果を使いつつ2体でファイナルシグマをシンクロすればあら不思議、モンスターへのダメージ倍+2回攻撃+完全耐性の6000打点が降臨する。

ナブラは「∇」。
ベクトルの微分演算を現す記号である。場のサイバース族を「発散」させて墓地に送り、新たな斬機を呼び出す。

  • 斬機ダイア
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/サイバース族/攻1000/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のサイバース族・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは効果を発動できない。
(2):フィールドのこのカードを素材としてS・X召喚した「斬機」モンスターは以下の効果を得る。
●このカードが特殊召喚に成功したターンに1度、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その効果を無効にする。

斬機チューナーその3。φ型の武器を持った白いロボ。
サイバースを釣り上げる展開要員。
こいつを素材にした斬機にカウンター効果を与えるが、特殊召喚したターンのみであるため、基本的に召喚反応型のカードを牽制するのが役目になる。
エクシーズ召喚成功時に効果を発動するラプラシアン辺りとの相性が良い。

ダイアは「ダイアメータ」、直径。武器のデザインからしてダイヤモンドとの掛詞か。
シンクロ・エクシーズの素材に自身が含まれれば、出されたモンスターの「範囲内」の効果を無効化する。
恐らく「φ」と禁止記号のシャレ。

  • 斬機ディヴィジョン
効果モンスター
星4/地属性/サイバース族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXモンスターゾーンの自分のサイバース族モンスター1体をリリースして発動できる。
手札及び自分の墓地からそれぞれ1体まで、サイバース族・レベル4モンスターを選んで特殊召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで半分になる。

ナギナタを持った黄色いロボ。
ナブラやマルチプライヤーと似た効果を持つが、こっちは墓地送り時の効果がモンスターの弱体化。
ナブラ・マルチとこいつでファイナルシグマを出せばワンキルも視野に入る。
あと、地味に斬機の下級モンスターの最大打点。

ディヴィジョンは「割り算」。
斜めに構えたナギナタで「/」を描き、効果でモンスターの火力を「半分に割る」。

  • 斬機マルチプライヤー
効果モンスター
星4/地属性/サイバース族/攻 500/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのサイバース族・レベル4モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルをターン終了時まで8にする。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、EXモンスターゾーンの自分のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる。

下半身がバーニアになった黄金の二刀流ロボ。
レベル4サイバースのレベル変化と、墓地に送られた場合のサイバース強化効果を持つ。
EXモンスターゾーンのサイバースを強化するための素材要員で、上述した通りナブラとの相性がグンバツ。

マルチプライヤーは「掛け算」。
掲げた双剣を「×」の形に交差させており、効果でモンスターの火力を「倍にする」。

  • 斬機サブトラ
効果モンスター
星4/炎属性/サイバース族/攻1000/守1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ダウンする。
この効果で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

居合抜きの構えを取るサムライ風の赤いロボ。
相手モンスターを弱体化しつつ飛び出してくる展開要員。
自前の効果で特殊召喚した場合攻撃できないので、手早く素材にしてフィールドから離したい。

サブトラは「引き算」。
居合刀で「-」を描き、モンスターの火力を「引く」。

  • 斬機アディオン
効果モンスター
星4/炎属性/サイバース族/攻1000/守1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000アップする。
この効果で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

クレイモアを持つゴツい方の赤いロボ。
サブトラと似たような効果を持つがこっちは1000ポイントの強化。
うまいこと味方のモンスターを強化できれば御の字だが、実際には難しい。相手モンスターを強化した場合、魔法カードか何かで処理する方法を用意しておきたいところ。

アディオンは「足し算」。
クレイモアが「+」の形をしており、モンスターの火力を「足す」。

  • 斬機サーキュラー
効果モンスター
星4/光属性/サイバース族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター1体でしか攻撃できない。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドに他の「斬機」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

弓状の双刃刀を持った白いロボ。
デッキから斬機モンスターを墓地に送るというコスト(笑)で手札から自身を特殊召喚でき、さらに他の斬機モンスターが場に出たら斬機魔法・罠をサーチする強力な初動要員。
シグマと組み合わせれば召喚権も使わず手札も減らさないままモンスターが2体並ぶアドバンテージの塊。
シグマ側のデメリットに加えて自己特殊召喚のデメリットでこのターンはモンスター1体でしか攻撃出来なくなるが先攻ならほぼ意味をなさず、後攻なら後述のファイナルシグマでワンショットを狙う【斬機】ではほぼ無視できる。
他にも【@イグニスター】ならシグマとサーキュラーでライトドラゴン@イグニスターをX召喚してダークインファント@イグニスターに変換して展開スタート、【コード・トーカー】ならアップデートジャマーを経由して攻撃力5300+2回攻撃のアクセスコード・トーカーでフィニッシュなど、サイバース主体のデッキであるなら出張も可能。
控えめに言っても意味不明なアド取り能力の持ち主だが、いかんせんこいつが出たパックの同期にティアラメンツスプライトという遊戯王の歴史でも屈指のヤベー集団がいたため、どれだけ強かろうが当時の環境を支配しないこのカードは影が薄くなっていた。
彼らとクシャトリラビーステッドと言うヤバい奴らがまとめて収監された2023年4月以降にようやく環境上位として目立てる様になった、とほぼ1年間雌伏の時を過ごすことになっていた。
そして環境で暴れ回った結果、2023年7月に ようやく制限カード指定を受ける事となった。
マスターデュエルでは両テーマより一足早く登場して気持ちよく暴れていたがティアラメンツが登場してからはOCGと同じく目立たなくなっている。

サーキュラー自体の意味は「円形」などがあるが、武器の形状と他の斬機モンスターの命名法則からしておそらく元ネタは括った部分を先に計算をする記号の「丸括弧」。
サーキュラーから展開を「始める」。


エクシーズモンスター

  • 塊斬機ラプラシアン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/サイバース族/攻2000/守 0
レベル4モンスター×3
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがX召喚に成功した場合、このカードのX素材を3つまで取り除き、
その数だけ以下の効果から選択して発動できる。
●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。
●相手フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。
●相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。
(2):自分フィールドの「斬機」カードが効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

改竄機その1。ナブラとマルチプライヤーとディヴィジョンの合体形態。
エクシーズ召喚時にオーバーレイユニットを使い、相手のカードを除去する効果を持つ。
斬機に対する破壊無効効果も備えているが、こっちはおまけに近い。
除去効果はいずれも「選んで」「墓地に送る」(=対象を取らず、破壊でもない)というかなり強力なもの。
斬機はとにかくレベル4の展開に長けているため、コイツを通せれば突破できる、ということもママある。
斬機ではあるが実質的には汎用ランク4であり、×3を使いやすい光天使あたりへの出張も可能。

ラプラシアンは「∇・∇」。
微分作用素。ナブラを内積で二乗した演算子を現す記号である。
素材を取り除くほど、効果が「乗算」される様に強力になっていく。

ちなみに、OCGでの登場順で数えた10000番目のカードはかの万物創世龍であるが、バンダイ版から通算して数えた場合の真の10000番目はこのカードとなる。


改竄されし演算子!!その愚者を電磁の波動で薙ぎ払え!

  • 塊斬機ダランベルシアン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/サイバース族/攻2000/守 0
レベル4モンスター×2体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがX召喚に成功した場合、このカードのX素材を以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。
●2つ:デッキから「斬機」カード1枚を手札に加える。
●3つ:デッキからレベル4モンスター1体を手札に加える。
●4つ:デッキから魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
自分の手札・墓地からレベル4の「斬機」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

改竄機その2。こちらもエクシーズ召喚時にオーバーレイユニットを使い、こちらは手札を稼ぐ。
ただしラプラシアンと異なりサーチできるのはいずれか一つなのに注意。
目玉は素材を4つ使った時の効果で、魔法・罠の万能サーチ。「エクシーズ・オーバーライド」や「No.19 フリーザードン」で肩代わりすることもできる。
サーチを使ったら自分をリリースして斬機を蘇生すればEXモンスターゾーンが開けられる。
ソウル・チャージ」との相性がバッチリであり、一気にモンスターが5体並ぶ。が、向こうがコイツの登場直後に禁止になってしまったのでシナジーは生かせなかった。
斬機デッキで使うなら、2つ使って斬機カードをサーチすればとりあえず仕事はできる。

ダランベルシアンは「☐」。
波動演算子。ラプラシアンを四次元空間に適用したものを現す記号である。
4つの素材により、ありとあらゆる魔法や罠を「四次元的」に引き当てる。


シンクロモンスター


灼熱の剣構えし斬機士!!その炎纏いし剣で敵を根絶せよ!!

  • 炎斬機マグマ
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星8/炎属性/サイバース族/攻2500/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊した時、相手フィールドのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

演算機その1。シグマ・アディオン・サブトラの合体形態。
戦闘要員であると共にコイツ自身もチューナーであり、レベル4がいればファイナルシグマを呼べる。
戦闘を介しての除去効果により合計3枚のボードアドを取れるが、目玉は除去された時の斬機魔法・罠カードのサーチ。「斬機方程式」が候補筆頭となるか。

マグマとは溶岩……ではなく、抽象的な代数構造の一つ。
ただ炎属性なので溶岩の方との掛詞ではあるだろう。
戦闘破壊さえ出来れば、「2つの組み合わせ」のカードを破壊する。


紅蓮の刀携えし最終斬機士!!その炎を統べし刀で敵を滅絶せよ!!

  • 炎斬機ファイナルシグマ
シンクロ・効果モンスター
星12/炎属性/サイバース族/攻3000/守 0
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはEXモンスターゾーンに存在する限り、「斬機」カード以外のカードの効果を受けない。
(2):EXモンスターゾーンのこのカードが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
(3):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「斬機」カード1枚を手札に加える。

演算機その2。シグマの最終形態にして斬機の切り札。
斬機はとにかくコイツをEXモンスターゾーンに立たせるのが目的となる。
EXモンスターゾーンにいれば斬機以外への完全耐性、そして相手モンスターへのダメージ倍化を得るスーパーアタッカーとして機能する。
斬機の効果はちゃんと受けられるのでマルチプライヤーを素材にすれば打点6000、ナブラを素材にすればモンスター相手の2回攻撃能力を得られる。
素材にできなくとも、ナユタの効果で墓地に落としたり他のシンクロ召喚などで墓地に送ればそれぞれの斬機モンスターの効果を受けられる。
纏めると完全耐性で妨害を寄せ付けず強化で殴り倒し、ダメージは倍与える、という某希望皇もビックリの絶対殺すマンである。色々演算した結果がこんな脳筋とは
しかも2体シンクロなので割と出しやすく、万が一除去されても斬機をサーチして巻き返しを狙える。

素材指定がなく、EXモンスターゾーンにさえいれば(1)(2)の効果は適用されるのでレベル12の汎用シンクロとしても使える。
斬機なしだと3000打点&ダメージ倍化持ち完全耐性モンスターとして運用することになるが、これでも結構対処されにくいモンスターであり頼りになる。
ただし一番の天敵は壁モンスター。
耐性のせいで守備貫通を付与できないため、壁モンスターに居座られると思ったようにダメージが通らない。

ファイナルシグマは「word-final sigma」。
小文字の「σ」が最後につくときの字形のことで、シグモイド関数に使用される。
マントをはためかせ爆炎の剣を構える姿から、「最終決戦仕様のシグマ」といった意味も含まれる可能性が高い。
ファイナルシグマの一撃により、デュエルそのものの「終わりを証明」する。


魔法カード

  • 斬機方程式
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「斬機」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。

斬機用の死者蘇生。1000ポイントの強化がついて来るが、下級は攻撃力が最大でも2500しかない。
マグマを蘇生すれば再び破壊された時に2枚目をサーチできるため相性は良い。
「存在していない未証明状態」にある斬機を場へと呼び戻す。

  • 斬機刀ナユタ
装備魔法
サイバース族モンスターにのみ装備可能。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):装備モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、デッキから「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
装備モンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターの攻撃力分アップする。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、「斬機刀ナユタ」以外の自分の墓地の「斬機」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

サイバース用装備魔法であり、斬機の必殺ウェポン。「途方も無いほどの膨大な数値」を斬機に与える剣。
強化幅は墓地に送ったモンスターの攻撃力に依存する為強化量は最大で1500…… ではない
斬機モンスターの墓地へ送られた時の効果は場所を問わないのでこのカードで墓地に送られても問題なく発動する。
なのでナブラを落とせば1000強化した上でモンスター相手の2回攻撃、マルチプライヤーを落とせば500強化した後さらに攻撃力を2倍にする。
ファイナルシグマに装備したら1度殴るだけでデュエルが終わる最終兵器になる。
また、魔法・罠ゾーンから墓地へ送られればナユタ以外の斬機をサルベージできる。これは場合の任意効果であるためタイミングを逃さないのが強み。装備モンスターを素材にしてもサルベージ出来る。


罠カード

  • 斬機帰納法
永続罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのサイバース族モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):自分フィールドに「斬機」モンスターが存在する場合、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

サイバース用の全体強化カード。斬機がいれば墓地に送って単体除去ができる。
地味な効果だが、斬機は相手のターンに動けるモンスターが皆無であるため、防御札としては採用の余地あり。
自身を墓地に送ることで相手のカードを破壊するという「結論へ回帰」させる。

  • 斬機超階乗
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「斬機」モンスターを3体まで対象とし、以下の効果から1つを選択して発動できる(同名カードは1枚まで)。
●そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「斬機」Sモンスター1体をS召喚する。
その時のS素材モンスターは墓地へは行かず持ち主のデッキに戻る。
●そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「斬機」Xモンスター1体をX召喚する。

斬機の切り札その2。
墓地の斬機を素材としてシンクロかエクシーズができる。
ただし3体までしか素材を選べないのでダランベルシアンは4体素材の効果は使用不能。
シンクロに使用した場合素材がデッキに戻ってしまうので効果付与はできない。
このカードで相手ターン中にラプラシアンを出せば、相手のカードを除去できるうえに、
もしダイアを素材としたならば相手の効果を無効にする効果を付与できるのでさらに妨害することができる。
ダランベルシアンでサーチできるので、相手ターンに備える方法として採用しておきたいところ。
墓地の斬機3体の「積」を算出し、必殺の塊斬機と炎斬機へと変化させる。


相性の良いカード

  • リンク・ディヴォーティー / リンク・ディサイプル
手札交換とトークン生成を行えるリンク1コンビ。
効果を使うとリンク3以上を出せなくなってしまうものの、斬機は本来エクシーズとシンクロで戦うテーマなのである程度割り切るとこのデメリットも気にならなくなる。
後述のバランサーロードとサイバース・ウィキッド、リンクリボーを組み合わせると一気にファイナルシグマまで出せる。

  • バランサーロード
サイバース族限定の召喚権増加と、墓地に存在する自身を除外されるとサイバース族のチューナーを手札から特殊召喚できる効果を持つ。
レベル4なのも手伝い、ランク4やレベル8・12シンクロをメインとする斬機とは好相性。
バランサーロードと何かしらの斬機でディヴォーティーとディサイプルを出し、ディサイプルとトークンで後述するウィキッドを作成可能。

  • サイバース・ウィキッド
サイバース族チューナーをサーチ出来るリンクモンスター。ディヴォーティー+ディサイプルで簡単に作成可能。
効果使用コストにバランサーロードを用いればサーチ→そのまま特殊召喚という流れが出来る。
ナブラを出してウィキッドをリリースしてしまえばEXモンスターゾーンも確保可能。ナブラの効果でマルチプライヤーを呼べばすぐに2回攻撃+攻撃力6000のファイナルシグマを出せる。

  • パラレルエクシード
リンク召喚を使うデッキであれば少ない消費でレベル4モンスターを2体用意出来るサイバース族。
ランク4エクシーズがよく出る斬機との相性は悪くなく、シグマやナブラがいたらシンクロに持っていくことも出来る。

  • スプラッシュ・メイジ
サイバース族釣り上げ効果を持つリンクモンスター。
トランスコード・トーカーとのコンボで高火力になったアクセスコード・トーカーを出しても良し。
釣り上げたモンスターを用いさらなるシンクロやエクシーズの展開布陣にしても良し。

  • アクセスコード・トーカー
高い攻撃力と連発できる除去効果を持つリンク4の強力フィニッシャー。
サイバース族であり攻撃力5300に到達できるため、マルチプライヤーを利用すれば1ショットキルも余裕で狙える。
ラプラシアンを擁する斬機にこのカードの除去性能はそこまで必要ではないが、使い分けるメリットは十分。

  • サイバネット・マイニング
言わずもがなサイバース族用サーチカード。
手札消費が痛いので投入枚数は慎重に。

  • ワンタイム・パスコード
レベル4のサイバース族トークンを出す。
シンクロに使ったりナブラのコストにしたり活用方法は色々。

アクセス同様リンク4のサイバース族モンスター。
盤面除去能力や瞬間最大火力こそアクセスに劣るが、I:Pマスカレーナを経由すれば突破困難なアタッカー兼壁になり、斬機ミラーになったとしてもある程度は強気に出られる。
ナユタをこちらに回してやれば、特殊召喚されたモンスターに対してなら攻撃力5桁越えの超高火力モンスターが相手でもマルチプライヤーの攻撃力倍加と併せて逆に6000ダメージで殴り返す、なんて事も可能。



追記・修正はファイナルシグマで相手をワンパンしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 斬機
  • サイバース族
  • シンクロ召喚
  • エクシーズ召喚
  • 数学
  • ロボット
  • 遊戯王OCGデッキテーマ項目
  • デッキビルドパック
  • 脳筋

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月13日 12:39