煉獄邪神M・R・C・ロマノフ

登録日:2023/02/21 Tue 23:55:56
更新日:2024/04/09 Tue 18:19:18
所要時間:約 40 分で読めます


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DM DMPCD-03 DMPP-15 MRC T・ブレイカー キング・ロマノフ ゴッド ザキラ ダークロード チェスター デュエプレ出身カード デュエマ デュエマプレイス・コラボデッキ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス ドラゴ大王被害者の会 ナイト マッド マッド・ロック・チェスター メテオバーン ロック ロマノフ ロマノフ一族 分裂 単体ゴッド 呪文踏み倒し 墓地進化GV 多色 多色クリーチャー 岡井カツノリ 所要時間30分以上の項目 火文明 火文明のクリーチャー 煉獄 煉獄邪神 煉獄邪神M・R・C・ロマノフ 背景ストーリーのラスボス(プレイス) 覚醒編 超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST- 進化クリーチャー 進化ゴッド 邪眼の始祖 邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ 邪眼教 邪眼財閥 邪神 邪神C・ロマノフ 邪神M・ロマノフ 邪神R・ロマノフ 闇文明 闇文明のクリーチャー 魔銃



「「「我は邪眼の始祖キング・ロマノフ!」」」


「「「魔銃マッド・ロック・チェスターを手にした究極の邪神なり!」」」
*1


煉獄邪神M( マッド )R( ロック )C(チェスター)・ロマノフ》とは、TCGデュエル・マスターズ」及びDCGデュエル・マスターズ プレイス」に登場するカード。


概要


ザキラの切り札にして「マッド・ロック・チェスター」でお馴染みの進化ゴッド、《邪神M・ロマノフ》《邪神R・ロマノフ》《邪神C・ロマノフ》のトライ・G・リンク状態を1枚にまとめたクリーチャーである。
方向性としては《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》のようなクリエイター路線に近い存在なのだが、あくまでも単体で独立したゴッドとしての実装になった。

元々はDCG「デュエル・マスターズ プレイス」の方で初めて実装されたゲームオリジナルのカードで、覚醒編シリーズ最後のパック「超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST-」にサプライズで収録された。
TCG版の方はそれをプレイスとのコラボデッキで紙媒体に逆輸入させたものになっている。
そのため、クリーチャーとしての元ネタはTCGだがカードとして初登場したのはDCG、という少しややこしい誕生経緯を抱えたクリーチャーである。

その脅威的な性能からプレイスの対戦環境で第一線を走り、一時は環境を席巻した事もある屈指の強カード。
TCG版でも性能はそのままに導入され、プレイスよりカードプールが遙かに広い事から活躍が期待されている。

また、背景ストーリーとしては「マッド・ロック・チェスター」発売当時の雑誌でわずかに取り上げられるのみで、一部のファンが知るくらいのマニアックな存在だった《キング・ロマノフ》その人が13年の時を経てついに掘り下げられた1枚でもある。
ロマノフが何故か進化ゴッド化したよく分からない存在のマッド・ロック・チェスターだったが、ロマノフ一族の影の支配者としてついにその出自が明かされた。

解説


煉獄邪神MRCロマノフ SR 闇/火文明 (20)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 17000
すべての墓地にあるカードの数だけ、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは1以下にはならない。
墓地進化GV-闇または火のクリーチャーを3体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
メテオバーン:このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚まで、墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたカード1枚につき、闇または火の、コスト6以下の呪文を1枚自分の墓地からコストを支払わずに唱え、山札の下に置く。
T・ブレイカー

DMPCD-03「デュエマプレイス・コラボデッキ 激竜の英雄&邪眼の始祖」に収録。
種族と文明は元ネタとなった3枚と同じく、レインボーゴッド/ダークロード/ナイト
墓地にいる闇か火のクリーチャー3体を進化元とした墓地進化GVによって召喚される。

何と言っても目を引くのは、通常ならどんなにコスト軽減しても焼け石に水だろう20もの超重量級コスト。
だが、MRCロマノフには自前で「すべての墓地にあるカードの数だけ召喚コストを1少なくする」という独特のコスト軽減効果が備わっている。
自分の墓地を参照してコスト軽減するカードは《暴走龍 5000GT》など数あるが、MRCロマノフの場合は自分のみならず相手の墓地も効果の範囲内にある点で異質。
多色なので下限は2コストまでだが、墓地肥やしによって墓地進化GVの素材を貯めると同時に召喚コストを下げていき、相手の墓地も利用しながら早期の召喚を狙う事が出来る。
地味に「すべての」墓地が対象なので、デュエパーティのような4人プレイで遊べる形式だと4人全員の墓地を対象に取れる。


効果については端的に言えば「デカくなったC・ロマノフ」。
アタックトリガーによりメテオバーンが発動し、1枚使用する毎に墓地にある闇または火のコスト6以下の呪文をノーコストで発動する
進化GVなので弾数は最大三発、加えて一度に使用可能な枚数も同じく3枚であるから、つまりは…


コスト6以下の闇・火の呪文をノーコストで一度に三発撃てる


…無茶苦茶である。
コスト6以下の闇・火呪文が対象の踏み倒しは、一発でさえ《邪神M・ロマノフ*2が長らくプレミアム殿堂に追い込まる程のチート効果なのに、このカードはそれを三発同時に発動できるというのだ。
同じナイトの《暗黒皇グレイテスト・シーザー》も同様に呪文複数枚の踏み倒しを実現させており、コスト7以下という比較的広い範囲の中で様々なカードから強力なコンボを成立させてきた事を考えると、最大3枚・コストにして18マナ分もの呪文を踏み倒せるMRCロマノフが如何に狂っているかよく分かる。


これらの性質が全て噛み合っており、墓地肥やしを重ねる事で「進化元クリーチャーの確保」「メテオバーンで発動する呪文の充実」「コスト軽減」を一度に満たしていける。
後述するようにサポートカードも豊富な他、紙の環境ではクリーチャーと呪文両方の性質を兼ね備えたツインパクトの存在も追い風となっている。
呪文として使用した後にクリーチャーとして墓地から進化元にしたり、逆にクリーチャーとして召喚した後に呪文として墓地からメテオバーンで発動したりといった動きも可能にしてくれる。

基本的には墓地肥やしをこなしていき、必要なカードが溜まれば墓地進化GVで場に召喚してアタックトリガーでメテオバーンを発動。
墓地に充填された呪文を一気に踏み倒して暴力的なコンボを決めていくのが主な動きとなる。
総じて、呪文の扱いに長けたナイトとロマノフの長にして、全ての墓地を司る煉獄の主らしい超豪快な能力となっている。


非常に強力な性能の一方で能力の多くを墓地に依存している都合上、墓地へのメタ効果を持つカードが致命的に突き刺さる点には注意したい。
カードプールの広さ故に呪文と同じくこの手のメタカードもプレイス以上に溢れていて、墓地からのカードの移動と呪文の発動を許さない《若き大長老 アプル》はまさに天敵。

他にも、収録時期のゴッド・オブ・アビスからは運が悪い事にアビスロイヤルを徹底的にメタったカードが多数登場しており、特に《コッコ・武・ルピア》や《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》等は軽量級でありながら墓地を丸ごとリセットしてくる効果を持つ。
墓地利用デッキには常に付きまとう課題なので、この手のメタへの対策も込みでデッキを組んでいきたい。
むしろこれだけ逆風が吹いている状況だったからこそ許されたスペックとも言える。

相性の良いカード


クリーチャー

+ カード一覧
  • 邪眼皇アレクサンドルIII世
戦国編の初期に登場した古参ナイト。
手札か墓地から光・水・闇いずれかの呪文が唱えられた時にこのクリーチャー世以外のナイトがいれば、山札から同じ呪文を選んでノーコストで発動できる常在効果を持つ。
要するに同じ呪文が連発できるという効果であり、三連射できるMRCロマノフと組み合わせれば脅威の六連発を実現できる。
火文明の呪文に対応していないのは欠点だが、MRCロマノフで扱う呪文にはほぼ全てに闇文明が複合されているためあまりデメリットにならない。

進化ナイトのお供である元殿堂のパラサイトワーム
自前のコスト軽減で事足りる場合もあるが、ヴィルジニア郷のサポートがあればものの5マナで踏み倒せる。
大量の墓地肥やしの過程で手札に引き損ねたMRCロマノフを、墓地から回収する形で繰り出せる点でも優秀な1枚。
しかし《大邪眼B・ロマノフ》の時といい、つくづくロマノフ一族のサポートに縁のあるクリーチャーである。

  • 邪眼死龍ゴルドノフV世
墓地の呪文全てに闇文明を追加するという少し変わった染色効果を持つナイト。
MRCロマノフと組み合わせれば、コスト6以下なら自然ゼロ文明の呪文でも闇文明として扱い打つ事が可能になり、戦略の幅が大きく広がる。
問題があるとすれば、プロモーションカードとして配布されて以来一度も再録されておらず、カード自体の入手難易度が高い点か…。

墓地肥やしの権化。
このカードを活用すれば相手の墓地に依存するまでもなく、自身の墓地に貯まった膨大なカードによって2マナで召喚できてしまう。
ただコストが7とやや重めのため、如何に早く出せるかが課題になる。

  • ハンマ=ダンマ
ハンマーを依り代にしたアビスロイヤルの1体。
cipで3枚もの墓地肥やしができ、更には墓地にあるカードの数以下のコストを持つ相手クリーチャーを1体破壊するので一気に4コスト軽減してくれる。
このカードを召喚した時点でコスト3以上のクリーチャーには対応しているため、墓地に0枚の状態からでもコスト2の《若き大長老 アプル》を切りよく除去可能。
そうでなくても墓地肥やしが頻繁に行われるデッキなので、カードが溜まる中盤以降には大型クリーチャーも除去できる場合が高く、地味にS・トリガー獣であるため受け札としても機能する。
序盤・中盤・終盤いずれの局面でも腐ることなく活躍してくれるだろう。

  • 堕∞魔 ヴォゲンム
コスト4でありながらT・ブレイカーのパワー13000という凄まじいスペックのクリーチャー。
しかし、自分のターンの終了時には山札の上から13枚ものカードを墓地に送らねばならない。
不吉の悪魔龍 テンザン》を彷彿とさせる性能であり、アタックトリガーで発動するあちらと異なり召喚したターンの終わりには確実に大量墓地肥やしできるのがミソ。
ただし召喚して2ターン目にはライブラリアウトに陥りかねない諸刃の剣な効果のため、一度墓地肥やしできたら自分の方でとっとと除去してしまいたい。

  • グ:ルナグーシ
リセット型の墓地メタに対抗するように生まれた新時代の墓地肥やし。
cipか自分のターンのはじめに、自分の墓地が4枚以下ならば5枚になるよう山札から墓地に送れる。
場に残っていれば毎ターン発動できる効果のため、直前のターンでスッカラカンの0枚にされていても最大で5枚も肥やせる。
加えて自分のターンに墓地からカードが離れれば一度だけ1枚ドローでき、何かと枯渇しがちな手札の補充も担ってくれたりと優秀な1枚。

  • 深淵の襲傘 アンブレラ=イザベラ
またまたアビスからの登場で、cipとアタックトリガーで二種類の効果から選択して発動できる能力を持つ。
一つ目の効果では相手のエレメントを一つ破壊した上でそのカードのコスト分だけ山札の上から墓地に送れるため、大型クリーチャーを除去できれば同時に大量墓地肥やしも狙える。
二つ目の効果では逆に13枚ものカードを墓地から山札に戻してしまうが、同時に相手も手札とバトルゾーンのカード13枚を山札の下に置く事になり、非常に凶悪な除去効果を発揮してくれる。
また、墓地のカードを戻してしまうのは山札を回復してくれるという側面もあり、上述したヴォゲンムと組み合わせればライブラリアウトを防ぎつつ第二の効果も発揮できる。

  • アーテル・ゴルギーニ
cipでパワー低下・墓地肥やし4枚・軽量級リアニメイトの中から二つ選んで発動できる「生きたダークネス」。
墓地肥やしに特化すれば一気に8枚も墓地に送れたり、パワー4000以下の軽量級クリーチャーならパワー低下連発で一度に2体も葬る事が可能。
地味にブロッカーなので防御札としても活躍してくれる。

呪文

+ カード一覧
  • ブラッディ・クロス
  • ブラッディ・ツヴァイクロス
1マナで発動できる墓地肥やし呪文とその上位版。
MRCロマノフの場合は相手の墓地も参照するため、自分の墓地の2枚+相手の墓地の2枚+発動した《ブラッディ・クロス》1枚で召喚コストを一気に5も軽減できる。
わずか1マナで5軽減というコスパの良さに加え、4枚発動すれば(墓地操作されていない限り)コスト軽減により2マナで召喚可能になる。

《ブラッディ・ツヴァイクロス》の場合、消費するマナは1多いが自分のカードも1枚多く墓地肥やしでき、G・ストライクによって受け札としても機能する。
代わりに相手の墓地送りはなくなっているので、相手も同じ墓地利用系のデッキだった場合には逆利用されずに済むというメリットもある。

自分の墓地に1枚でも多く送って受け札の役割も兼ねる安定性を取るか、それともコスト軽減と発動コストの軽さを取るか、あるいは両方取り入れるかはデッキのバランスと相談して決めたい。

  • インフェルノ・サイン
リアニメイト呪文の鉄板でもある殿堂入りカード。
S・トリガーで相手ターンにクリーチャーを踏み倒せる強力さは言わずもがなだが、下述する2枚の存在もあって採用するにはやや渋い。
単色なのでマナ基盤としては優れている点、発動コストが1軽い点で差別化自体は一応可能である。

  • 襲来、鬼札王国!
  • 灰燼と天門の儀式
多色のリアニメイト呪文。
2枚とも《インフェルノ・サイン》よりコストは1重いが、代わりに蘇生対象のコストが8に広がり進化クリーチャーにも対応しており、コスト8の《聖魔連結王 ドルファディロム》や進化獣の《CRYMAX ジャオウガ》といったフィニッシャー格のクリーチャーも踏み倒し出来る。
更なる効果として、前者は(鬼タイムを満たせば)コスト8以下の相手クリーチャー1体の除去が、後者は蘇生したクリーチャーにブロッカーを付与した上で相手クリーチャーと強制バトルさせる効果を持つ。

基本的には条件なしでリアニメイト以外の追加効果も発動できる《灰燼と天門の儀式》の方が優先されがちだが、《襲来、鬼札王国!》の方も《とこしえの超人》を除去できるというあちらにはないメリットがあるため、デッキに合わせて選択すべき部分になる。

  • 爆流忍法 不死鳥の術
自分のカード2枚を墓地に置き、その中から火文明の非進化クリーチャーを場に出し直せる呪文。
カード指定除去の性質を帯びているので退化に利用でき、MRCロマノフの進化元を一番上に退化で場に出したいクリーチャーを配置し、その下に火文明持ちの非進化クリーチャーと適当なクリーチャーの順に重ねてメテオバーンを使えば、MRCロマノフからクリーチャー2体を展開できる。
決まれば超絶召喚難易度の《竜魔神王バルカディア・NEX》や究極進化MAXの《超神羅ロマノフカイザー・NEX》も呼び出せるコンボである他、単純に墓地の呪文が貯まっていない時にMRCロマノフ1体から打点を増やすのにも有効。

  • 瞬閃と疾駆と双撃の決断
  • 絶望と反魂と滅殺の決断
火文明と闇文明のパーフェクト呪文
《瞬閃と疾駆と双撃の決断》はコスト3なのでメテオバーンで踏み倒すにはやや勿体なく感じるが、クリーチャーを大量展開するようなコンボの場合は好相性。
召喚酔いしているクリーチャーをスピードアタッカー化して打点に加えたり、高打点持ちやアタックトリガー持ちに二回攻撃効果を付与して一気に攻勢を掛ける事も出来る。
火単色なので闇文明が多くなりがちな中ではマナ基板として重宝するというメリットもある。

《絶望と反魂と滅殺の決断》は闇文明らしくハンデス・軽量級闇クリーチャーの蘇生・パワー低下の三点セット。
ハンデス二連打だけでも強力であり、4000のパワー低下も一斉攻撃を仕掛ける際には地味に役立つ。
加えて墓地からも詠唱可能なため、メテオバーンで踏み倒した後に再発動したり墓地肥やしで手札に回らなくても墓地の方で発動できたりデッキコンセプトと噛み合っており、出来れば入れておきたい呪文である。

  • 闇王ゼーロ
コスト8なのでMRCロマノフから踏み倒す事は出来ないが、踏み倒しの発動条件と効果として一気に10枚も墓地肥やししながら、進化・非進化を問わずに闇のクリーチャー1体を蘇生できる。
火・闇であるMRCロマノフも蘇生の対象に入っており、直前に貯まった墓地から進化元を選定しつつ呪文を連射して攻勢を掛けられる。
厳しい発動条件にも感じるが、火・闇の鬼札王国を絡めて手札回収しながら小型クリーチャーを召喚していけばわりと簡単に達成できる。

超次元呪文超GR呪文

+ カード一覧
  • 超次元バイス・ホール
かつて殿堂入りに加えられている超次元呪文。
呪文1枚をハンデスしながらサイキック・クリーチャーを呼び出せるムーブが非常に凶悪で、一時はプレミアム殿堂にも数えられた事があるほど。
共にプレミアム殿堂コンビを食らった経験もある《時空の支配者ディアボロスΖ》やほぼ同じ性能の《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》とは相性抜群で、相手の呪文を弾きながらクリーチャーへのアンタッチャブル効果で安定して次ターンに覚醒を迎えられる。

  • 超次元ジェニー・ホール
再び闇単色の超次元呪文。
バイス・ホールの調整版といった性能で、こちらは相手が捨てるカードを選ぶ上に効果も強制ではないが、代わりにハンデスを拒めば自分が2枚ドローできる。
サイキック・クリーチャーを呼び出せる範囲自体は変わらずなので、2枚目以降のバイス・ホールとして採用するのが主になるか。

  • 超次元ライデン・ホール
再び闇単色の(ry
コスト6以下の闇サイキックを1体、その後に非サイキック・クリーチャーを破壊すればコスト5以下の闇サイキックをもう1体場に出せる。
中量級のサイキックを一度に2体呼び出せる貴重な超次元呪文であり、他の超次元呪文と併用すれば覚醒リンクよる強力なサイキック・スーパー・クリーチャーにもグッと近づける。
自分クリーチャーを破壊しなければならない点についても、MRCのアタックキャンセルやヴォゲンムの後処理に使えばノーリスクである。

  • 超次元バサラ・ホール
条件次第でS・トリガーにも成り得る少し変わった超次元呪文。
相手クリーチャー1体に封印を取り付ける事ができ、デッキによっては下手な除去よりも厄介な効果を発揮してくれる。
呼び出せるサイキック・クリーチャーは上で挙げたDDZには対応していないものの、デザイナーズコンボを形成している《時空の鼓動 ブラックX》は相手の場に封印がある事が裏返す条件なので相性が良い。

  • “魔神轟怒”万軍投
GRクリーチャーを一気に3体も展開できるインチキ呪文。
墓地肥やしが盛んなMRCロマノフのデッキとは特にシナジーしており、マスターG・O・D・Sで手札を捨ててコスト軽減しながら発動すれば、MRCロマノフ自身のコスト軽減にも貢献できる。
墓地に落ちた後でもメテオバーンで再発動して無駄なく活用でき、大量展開が見込める。

ツインパクト

+ カード一覧
  • カツラデランス「アフロ行きま〜す!!」
某ガンダムの主人公をモロにパロってるジョーカーズのツインパクト。
呪文側の《「アフロ行きま〜す!!」》は手札1枚を捨てて2枚ドローできる手札交換カード。
発動するだけでもMRCロマノフの召喚コストが2軽減され、更に手札を捨てる効果は《“魔神轟怒”万軍投》のコスト軽減にも貢献できるのでとにかく無駄がない。
結果的に2枚捨てて2枚引くので手札の総数は基本増えないが、手札がこのカードだけなら2枚ドローできるというメリットもある。

クリーチャー側の《カツラデランス》は、cipが実質ジョーカーズサポートなので墓地からの進化元としてしか役立たない…と思いきや、MRCロマノフのメテオバーン使用後に山札の下へと送られる呪文を墓地へと再配置できるので意外に侮れない。
余裕があればリアニメイトで場に出して、使用済みの呪文を墓地へと回収するのもいいかもしれない。

ボルシャック」の名を継ぎし超英雄のツインパクト。
呪文側の《超英雄タイム》は非常に汎用性の高いカード指定除去であり、MRCロマノフに突き刺さる低コストメタカードの数々を2マナで除去してくれる。
クリーチャー側の小型全体除去も地味ながら有効で、詰めの場面に蘇生して小型ブロッカーを一掃する事で突破口を開く事が出来る。

  • 終断γ ドルブロボーンおどり・チャージャー
墓地肥やししながらマナも貯められるチャージャー呪文の《ボーンおどり・チャージャー》がツインパクト化。
3ターン目にこのカードが発動できれば4ターン目には5マナ貯まり、ヴィルジニア郷を召喚してMRCロマノフに繋げられる。
クリーチャー側の《終断γ ドルブロ》も地味に優秀で、受け札が乏しくなりがちなデッキにおいてS・トリガーからブロッカーとして登場して相手の攻撃をガッチリ防御できる。
貴重なマナブースト手段であると同時に防御札にもなってくれる燻し銀なカードである。

  • 龍装鬼 オブザ08号終焉の開闢
  • フェルナンド・ソシュールプライマル・スクリーム
クリーチャー側と呪文側の両方で墓地肥やしが出来る二種類のツインパクト。

呪文側は山札から複数枚を墓地に送った後でクリーチャーを回収する効果で共通している。
《終焉の開闢》の方が墓地送りにする枚数が少ない上に回収効果も強制だが、代わりにコストも軽く収まっている。
一方の《プライマル・スクリーム》はトリガー付きであり、一気に5~6枚を墓地に落とせる上にクリーチャー面のおかげでこのカード自身を回収できるのも強み。
回収効果の方は任意なので、場合によっては使わずにMRCロマノフのコスト軽減を優先するのもあり。

《龍装鬼 オブザ08号》はエンド・オブ・ザ・ワールドのドラゴンギルド
コスト9と重めに設定されている反面、墓地にクリーチャーがある分召喚しやすくなるMRCロマノフと似たようなコスト軽減効果を持ち、墓地肥やしが盛んに行われるこのデッキと相性が良い。
cipのパワー低下もコスト軽減と能力がシナジーしていて、墓地にクリーチャーが貯まっている程に低下幅も広がっていく。

《フェルナンド・ソシュール》はcipとアタックトリガーで山札の上から2枚を墓地に送った後に、コスト3以下の闇クリーチャー1体を蘇生できる。
だが、そこまでの小粒のクリーチャーが入らないデッキなのでリアニメイト効果は活かせそうになく、進化元にもなれるオマケといった感覚で触れるのが良いだろう。

  • 最終決戦だ!鬼丸ボーイ超次元オニシュラ・ホール
クリーチャー側でコスト4以下のカード指定除去、呪文側でパワー2000の全体火力とコスト7以下の火のサイキック・クリーチャーが展開できるツインパクト。
両側で異なる除去を使い分けられる便利な1枚で、特に鬼丸ボーイはS・トリガー獣なので受け札にもなってくれる。

  • 龍頭星雲人零誕祭
ハンデスと墓地肥やしを併せ持ったツインパクト。
クリーチャー側の《龍頭星雲人》はコスト10故に《襲来、鬼札王国!》でも《灰燼と天門の儀式》でも蘇生できないが、MRCロマノフと似たような自前のコスト軽減効果を持っているため、オブザ08号と同じく墓地肥やしする程に召喚しやすくなる。
cipとアタックトリガーで2枚ハンデスしていくのも強く、場に出た時点で確実に仕事をしてくれる。

呪文側の《零誕祭》は所謂1:1除去であり、こちらも痛手は負うが相手クリーチャーを1体破壊できる。
メテオバーンのコンボに組み込むならMRCのアタックキャンセルに使える他、踏み倒すのに使用して役目を終えたヴィルジニア郷や呪文で大量展開した小型クリーチャー達を犠牲にして使っていきたい。

  • ドアノッカ=ノアドッカ「…開けるか?」
アビスロイヤルのツインパクト。
クリーチャー側は《終断γ ドルブロ》同様に受け札として機能するS・トリガー獣であり、4000のパワー低下を二回打つ事で厄介なメタクリーチャーも複数処理できる可能性を秘めている。
呪文側ではクリーチャー面のパワー低下を一回撃つのみだが、パワー4000の《いにしえの超人》の破壊に切りよく対応しているのが嬉しいポイント。
低コストでメタクリーチャーの処理が可能なカードとしては、上で挙げた《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》に並ぶ候補である。

  • 「必然」の頂 リュウセイ「オレの勝利だオフコース!」
ゼニス化した《永遠のリュウセイ・カイザー》。
呪文側の《「オレの勝利だオフコース!」》は厄介なメタクリーチャーを一掃できる可能性を秘めており、超英雄タイムやドアノッカと同様にメタに対するメタとして有効。
また、クリーチャー側もG・ストライクによって相手からの攻撃を凌げる受け札として機能する他、闇文明に偏りがちなデッキとしては貴重な赤単色でもある。

主なコンボ


  • “魔神轟怒”万軍投》+《瞬閃と疾駆と双撃の決断》×1~2
GRクリーチャーを3体展開し、その後にSAと二回攻撃を付与して速攻の打点を作り上げるコンボ。
シンプルだが、召喚酔いを無視した大量の打点を並べられるのはやはり強力。
2打点持ちの《暗黒の騎士ザガーンGR》辺りを引ければ尚良い。

  • デビル・ドレーン》+《憎悪と怒りの獄門
M・ロマノフでも見られたコンボ。
《デビル・ドレーン》で自分のシールドを全て回収して確実に相手のシールドの方が多い状況に持っていき、続けて《憎悪と怒りの獄門》で相手のシールドを根刮ぎ持っていってしまう恐怖のコンボである。
ただ《デビル・ドレーン》が殿堂入りしているため、マッドの時と同じくコンボを決めにくいのが欠点。

  • ハンデス系呪文×2+《魔天降臨
《絶望と反魂と滅殺の決断》等で事前に相手の手札を極力削いだ後、《魔天降臨》で互いに手札とマナゾーンのカードを丸ごと入れ替える事で実質的な大規模ランデスを狙うコンボ。
ハンデスの部分は呪文でなくても、《ニコル・ボーラス》等の大量ハンデス効果を持つクリーチャーが蘇生できるリアニメイト呪文でも代用できる。
一発目のハンデスで手札が十分削れたなら順番を前後させ、《魔天降臨》後に再度ハンデスを仕掛けてマナゾーンから回収したカードを更に捨てさせる動きも可能。

  • 崩壊と灼熱の牙》+《零誕祭》等の除去呪文×1~2
詠唱したターン限定で相手クリーチャーが破壊される毎にシールド焼却とランデスを一回ずつ行える状況を形成。
続けて除去呪文を連発し、相手のクリーチャーを破壊すると共にマナとシールドも蹂躙する。

  • 超次元ガイアール・ホール》+《超次元ガイアール・ホール》or火文明のコスト8に対応したその他超次元呪文
必要なカードが全てMRCロマノフと同じデッキに収録されているので組みやすいコンボ。
一発目で《ドラゴニック・ピッピーP'S》と《ブーストグレンオーP'S》を、二発目で《ガイアール・カイザーP'S》を呼び出せばP'S覚醒リンクが発動し、わずか1ターンでゲームエンド級のスペックを持つ《激竜王ガイアール・オウドラゴンP'S》を繰り出せる。

ただしガイアール・ホール自体には超次元ゾーンから呼び出す効果しかない。
そのため、二発目は軽量ブロッカーも除去できる《超次元シューティング・ホール》か、相性の良いカードでも挙げた《超次元バサラ・ホール》等に入れ替えた方が出力は上がる。

【邪王門】デッキならではのコンボ…コンボ?
先に発動して墓地へと送られている《百鬼の邪王門》をメテオバーンで連発し、一気に王手をかけられる。
邪王門自体が発動時に4枚も墓地に送る墓地肥やし性能の高い呪文のため、複数枚が墓地に送られる頃には肥えた墓地によってコスト軽減が働き、MRCロマノフも召喚しやすくなる。

関連カード



フェニックスによって封印された伝説の魔銃「マッド・ロック・チェスター」を求めたキング・ロマノフ。


しかし、魔銃の呪いによって「マッド」「ロック」「チェスター」の三体に引き裂かれ
煉獄へと封じられてしまったのだった。
*3

邪神M(マッド)・ロマノフ P 火文明 (5)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 3000+
Mデッキ進化−自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。表向きにした残りのカードを自分の墓地に置く。表向きにしたカードの中にクリーチャーが1枚もない場合、このクリーチャーを手札に戻し、表向きにしたカードをすべて墓地に置く。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、火か闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分のマナゾーンから唱える。
G・リンク《邪神R・ロマノフ》または《邪神C・ロマノフ》の左横。

邪神R(ロック)・ロマノフ P 闇/火文明 (8)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 9000+
超無限墓地進化−クリーチャーを1体以上自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
W・ブレイカー
トライ・G・リンク《邪神M・ロマノフ》の右横または《邪神C・ロマノフ》の左横、またはその間。

邪神C(チェスター)・ロマノフ P 闇文明 (7)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 5000+
墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーと同じ文明を少なくともひとつ持つコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の墓地から唱え、その後その呪文を自分の山札の一番下に置く。
G・リンク《邪神M・ロマノフ》または《邪神R・ロマノフ》の右横。
このクリーチャーは、リンクしている時、シールドをさらに1枚ブレイクする。

《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》の元ネタでもある3体のキング・ロマノフ《邪神M・ロマノフ》《邪神R・ロマノフ》《邪神C・ロマノフ》。
各種の数字や能力がトライ・G・リンクの状態を再現したものとなっており、
  • コスト20:5+8+7
  • パワー17000:3000+9000+5000
  • T・ブレイカー:RロマノフのW・ブレイカー+Cロマノフのリンク時ブレイク数増加
  • 墓地進化GV:三種類の墓地進化を墓地進化3回分として1枚に折衷
といった形で落とし込まれている。

一方で、メテオバーンの呪文踏み倒しに関してはRロマノフの超無限墓地進化による弾数の補充がないため、煉獄邪神では(他のカードで進化元を追加しない限り)最大弾数が三発までに固定されており、発動場所もマナゾーンには非対応で墓地のみに限られている。
その反面、MロマノフとCロマノフのメテオバーンで同時には二発までしか発動できないトライ・G・リンクと異なり、三発全てが火・闇対応かつ同時に放てる点では煉獄邪神が優っている。
つまり持久力に秀でたトライ・G・リンク、最大出力に秀でた煉獄邪神で一応は差別化されているようだ。

【M・R・C・ロマノフ】デッキの1枚として考えた場合、本人同士という事もあってかやはり相性は良好。
特にマッドはMデッキ進化で呪文の墓地肥やしに貢献しつつ、煉獄邪神でも干渉できないマナゾーンに埋まった呪文を踏み倒して発動できる。ロックとチェスター?うーん…
ただし、マナゾーンから呪文を発動するに当たって詠唱自体を許さないアプルが覿面に効いてしまう点は煉獄邪神と変わらず。

また、これら3枚のカードはキング・ロマノフがそれぞれの煉獄で分かたれた状態を映している事がデュエチューブにて明かされている。
一般的なゴッドと異なりG・リンクせずとも1枚で運用できるようになっているのは、三つに裂かれてもなお強力なキング・ロマノフの性質を表したものなのかもしれない。
1体だけあまりに強すぎて長らく温泉送りになったりしたが


ロマノフ・アルファは呪われた力を持つ銃、マッド・ロック・チェスターを手に入れるために煉獄へ行く方法を求めた。


その途中で彼は死を克服する力を手に入れ、邪眼の始祖、キング・ロマノフと呼ばれるようになるのだった。
*4

邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ UC 闇文明 (3)
進化クリーチャー:ダークロード/ナイト 3000
墓地進化:闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつ出す。
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その後、闇のカードを1枚、自分の墓地から手札に戻す。

魔銃マッド・ロック・チェスターを手にするよりも前、「キング・ロマノフ」と呼ばれる頃から更に遡った原初の姿がカード化した。
本来は闇文明単色かつR・ロマノフに近い姿だった模様。

キング・ロマノフの系列らしく墓地進化によって召喚され、cipで山札の上から4枚を墓地に送った後に闇のカードを1枚手札に回収できる。
墓地肥やしとしては進化元・手札回収を考慮すると2枚に留まっているが、回収効果で闇文明なら呪文でもクリーチャーでもサルベージできるのが何とも嬉しいところ。
似た効果を持つ呪文《スクリーム・チャージャー》と比較しても、召喚酔いしない進化クリーチャーとして即座に攻撃に参加できる点で差別化はできている。

煉獄大帝 キングロマノフ SR 光/闇/自然文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ドラゴン・ゾンビ/ダークロード/ナイト 14000
EXライフ
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のクリーチャーを1体選び、残りの自身のクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。
各ターン、はじめて自分のシールドがシールドゾーンを離れた時、各相手は、それぞれ自身のシールドを1つ選ぶ。これにより選ばれたシールドをすべてブレイクしてもよい。
相手のクリーチャーは可能なら攻撃する。

「キング・ロマノフ」の名を取り戻した新たな姿。
何故かディスペクターと化しているが…?

詳しくは個別項目を参照。

デュエル・マスターズ プレイス


煉獄邪神MRCロマノフ SR 闇/火文明 (20)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 17000
墓地進化GV-墓地の闇または火のクリーチャー3枚
このクリーチャーの召喚コストは、すべての墓地にあるカード1枚につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならず、かつこのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない。
メテオバーンX:攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚まで墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の墓地からコスト6以下の闇または火の呪文を超探索し、こうして墓地に置いたカード1枚につき1枚、コストを支払わずに唱える。その後、その呪文を唱えた順番で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

DMPP-15「超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST-」に収録。
種族はゴッドに属するがプレイス仕様のゴッド・カードではなく、あくまでも通常クリーチャーとしての実装になった。
紙の方でG・リンクを持たないゴッドが初登場したのは超天篇末期に発売された「謎のブラックボックスパック」の事なので、プレイスでは単体で独立したゴッドが実に9シリーズ前倒しで実装された事になる。

TCG版の元となったカードで、大まかな効果は共通だがメテオバーンがメテオバーンXとなっていて、通常は3種類から選ぶ探索を超えた性能の「超探索」によって墓地から5種類の呪文より3枚を選んで発動する。
なお、この「超探索」という能力は《ボルシャック・NEX》とこのクリーチャーしか持っておらず、更には墓地からの探索自体が次弾のDMPP-16で廃止となったため、MRCロマノフが最初で最後の墓地を対象とした超探索となった。

紙よりカードプールが狭い上に探索の仕様で同じ呪文が唱えられないとはいえ、最大で18マナ分もの呪文を踏み倒せるようなカードが弱いわけもなく、その爆発力はプレイスの頃から目を見張るものがあった。
収録時期が折しも超次元の実装期間にあたる覚醒編終盤~エピソード1だった事、プレイスにおける覚醒リンクは紙と異なり非常に速効性のある仕様に変更されていた事が重なり、登場してから早速環境の第一線を走り続けた。

一方でメタに対して覿面に弱いのはTCG版と変わらずで、紙でも猛威を振るった【Nエクス】やTCG版より強化された呪文禁止持ちの《悪魔神王バルカディアス》等には弱い。
それでもデュエプレ仕様の《ヴォルグ・サンダー》という強力な墓地肥やし手段を新たに取り込み、環境に食らい付いている。

その後も、New Division環境では新たな墓地メタが登場したり関連パーツがスタン落ちしながらしぶとく活躍を続け、登場から一年が経ったDMPP-21でついに自身もND落ちした。
しかしながらこの頃には同期の殆どが既に環境から退いており、一年に渡る活躍を残せたMRCロマノフの異質性がうかがえる。
入れ違いでMRCロマノフとは因縁のあるこのカードもプレイスに参戦し、ちょっとした話題になった

相性の良いカード

コスト5からMRCロマノフを踏み倒せる脅威はプレイスでも健在で、TCG版と同様に相性抜群。
その強すぎるコンボのせいでヴィルジニアはプレイスにおいてもDP殿堂へと追い込まれる羽目になった。歴史は繰り返す…

2マナで繰り出せるハンデスクリーチャー。
能力の発動後には自壊するため、相手の手札と合わせて2コストの軽減に貢献できる。

クリーチャーが2体捲れるまで山札のカードを墓地に送れるその墓地肥やし性能から、TCG版ではライブラリアウトに悪用される事を危惧されプレミアム殿堂にもなったサイキック・クリーチャー。
プレイスでは相手の山札を削る効果が削除され自分のみになったが、1ターンでも十分に墓地肥やし可能な性質が注目され、専らMRCロマノフの相方として活躍している。

  • 邪眼獣ヤミノオーダー
cipで山札の上から2枚を墓地に送りつつ、墓地にある闇か火のカードの枚数以下のコストを持つ相手クリーチャー1体を破壊する除去と墓地肥やしを兼ね備えたクリーチャー。
墓地に「ロマノフ」と名の付くカードがあればS・トリガー獣にもなれる。

  • ボーンおどり・チャージャー
TCG版ではツインパクト化している呪文だが、墓地肥やししながらマナも貯められる動きは単体でも十分強力。

  • プライマル・スクリーム
同じくTCG版ではツインパクトな墓地肥やし呪文。
墓地を肥やしつつ任意でクリーチャーを回収できるため、墓地に行ってしまったヴィルジニアも回収する事が可能となっている。

  • スーパー炎獄スクラッパー
火力範囲がTCG版の5000から6000に上がった事で大幅強化を受けた呪文。
2打点持ちも焼けるようになった火力はかなりのもので、更にS・トリガー持ちなので踏み倒さなくても発動できるなど使い勝手はかなり良い。

  • 地獄門デス・ゲート
相手のアンタップしているクリーチャーを破壊しながら、それよりコストが低いクリーチャー1体を墓地より踏み倒せる。
候補となるのはやはりヴィルジニア郷であり、墓地が十分肥えていれば2体目のMRCロマノフの展開も狙える。

  • ボルメテウス・リターンズ
ボルメテウスと名の付くクリーチャーを蘇生できるプレイスオリジナルの呪文。
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を初めとして、元プレ殿でお馴染みの《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》や色も揃っている《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》も踏み倒せるのはなかなかに強い。

  • 超次元呪文
デュエプレの覚醒リンクは全員が紙における《激竜王ガイアール・オウドラゴンP'S》と同じP'S覚醒リンク仕様であり、指定のサイキック・クリーチャーが揃えばターンを跨ぐ必要なく即座にリンクできる即効性の高い性能となっている。
この仕様と一度に最大3枚の呪文を発動できるMRCロマノフの能力が実にマッチしていて、超次元呪文を3枚唱えてリンク元となるクリーチャー3体を展開すれば
主に使用されるのはコスト6以下に対応してサイキック以外のクリーチャーを破壊すれば追加でコスト5以下も呼び出せる《超次元ライデン・ホール》、コスト7以下に対応してクリーチャーを墓地回収する《超次元リバイヴ・ホール》、そしてパワー2000低下を放ちコスト9以下のサイキックを呼び出せる《超次元ミカド・ホール》辺りか。

墓地ソース】を代表する2体のアウトレイジ
MRCロマノフと同じく墓地を主体としたコスト軽減(or踏み倒し)効果持ちであり、競合相手であると同時にコンセプトが合致しているので同じデッキにも無理なく組み込める。
ただし2体ともコスト軽減するために参照するカードがクリーチャー限定である他、5000GTに至っては超次元からの展開が制限されるため、墓地から呪文を積極的に踏み倒したいMRCロマノフとはやや噛み合わせが悪い。
【墓地ソース】軸にMRCロマノフ単体を投入し、呪文踏み倒しは度外視したビートダウン目的で運用するデッキも確認されている。

主なコンボ

  • クリーチャーの展開呪文+《魔弾 ベター・トゥモロー》+《キリモミ・スラッシュ
紙の《邪神M・ロマノフ》でも取られたコンボ。
リアニメイト呪文や超次元呪文などでクリーチャーを展開し、ナイト呪文でもある《魔弾 ベター・トゥモロー》にて味方クリーチャー全員にパワー+6000と2打点を追加させる。
味方全員をSA化する《キリモミ・スラッシュ》も挟めばより確実に1ショットキルが成立する。
3体以上並んでいれば即死打点としてそのまま勝利に繋がる強力なコンボだが、基本赤黒で構成されるMRCロマノフのデッキにおいてベター・トゥモローの自然文明が余分なのがネックか。

背景ストーリー


かつて《仙界一の天才 ミロク》の手で製作されながらも、その力の強大さから暗黒凰に魅入られ、煉獄にて不死と破壊のイデアに飲み込まれた「M( マッド )R( ロック )C(チェスター)」と呼ばれる伝説の魔銃があった。
そんな伝説を知った滅殺の邪眼を率いし伝説のナイト《邪眼の始祖 ロマノフ・アルファ》は、呪われた銃を手に入れるべく煉獄へ行く方法を求めた。
煉獄への行き方を探求する中で超獣世界の外の存在を知り、その途中で死を克服する力を手に入れたロマノフ・アルファは、邪眼の始祖《キング・R(ロマノフ)》と呼ばれるようになるのだった。

とうとう煉獄へと赴き「M・R・C」を手にするが、魔銃に掛けられていた呪いによってキング・ロマノフは身体を三つに引き裂かれてしまう
更には「マッド」「ロック」「チェスター」と化した三体のキング・ロマノフが別々の煉獄へと封じられる羽目に。

ここまでなら魔銃を求めて呪われた哀れな超獣で終わりだが、キング・ロマノフは一味違った。
なんと三体のキング・ロマノフ全員がそれぞれの煉獄を逆に支配し、より強靱なナイトにしてゴッド邪神M・ロマノフ》《邪神R・ロマノフ》《邪神C・ロマノフ》へと進化を遂げたのだ。
そして三つの煉獄を支配した後にキング・ロマノフ達は一つの身体へと統合し、煉獄の主として君臨し始める。

呪いのせいか煉獄から出る事は叶わなかったが、代わりに自身の声が聞こえる同族の「邪眼の一族」に、煉獄より「ロマノフ」の名と共に力を授けるようになった。
邪眼皇ロマノフI世》を始めとした一部の邪眼はその力に適応し、やがてナイトの中でも屈指の勢力を誇る『邪眼財閥』へと発展する。

また、力で従えているが故に他の財閥より統率力が劣っている点を問題視した邪眼の一人《邪眼教皇ロマノフII世》の手腕によって、マッド・ロック・チェスターを邪眼の始祖として崇める宗教「邪眼教」が設立された。
名実ともに(ゴッド)の如き存在へと昇華したキング・ロマノフは、いつしか「煉獄邪神」と呼ばれるようになっていく。

覚醒編(プレイス版)

超獣世界で暗躍していたZ軍の悪しき野望にキング・ロマノフが呼応し、覚醒の力を宿した新たなロマノフ《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》が誕生する。
ロマノフとなったZは「NEX」の意志を継ぐ者達を付け狙い、《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》に戦いを挑んだ。
しかし力及ばず追い詰められたZ・ウィザードは、最大の力でもって《聖霊王アルカディアス》と《悪魔神バロム》による禁忌の合体を決行し、絶対なる破壊神《悪魔神王バルカディアス》を爆誕させた。

ここまではTCG版の覚醒編と同じ話の流れだが、プレイス時空では更にZ・ウィザードが己を生贄として、煉獄に封じられし邪眼の始祖…キング・ロマノフこと《煉獄邪神MRCロマノフ》をこの世界に蘇らせてしまう。
ついに顕現したキング・ロマノフは煉獄の魔弾を放ち、Z軍に立ち向かうとする五文明連合をたちまち追い詰めた。
更には先ほど誕生したバルカディアスに、五文明の力を吸収したZ軍の首領《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》までもが立ちはだかり、絶対的強者の並びに絶望感が連合軍を包むが…

ここで立ち上がりしは、連合軍所属の《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》がファイナル・ストームの魂を宿して進化した史上最強のXX《超時空ストームG・XX》。
更にはキズナの力が五つ集った事で覚醒を超えた覚醒を遂げ、《超覚醒ラスト・ストームXX》となってバルカディアス・MRC・DDZ以外のZ軍を一撃で壊滅させた
そして残る脅威達に戦いを挑み───全てが終わった頃には、ラスト・ストームも3体の強敵も地上から消え去っていた……。

DS世界では

パンドラ・スペースを挟んだ向かい側にあるこちらの世界にも存在しており、EP世界と同じく煉獄に封じられながらも邪眼一族に力を与えていた。
詳細な時期は不明なものの、覚醒編とはまた違った形で煉獄より完全復活を果たしたようである。
しかしDS世界における絶対君主だった《龍世界 ドラゴ大王》の手で討伐されてしまった模様。

力の源にして邪眼教の象徴だったキング・ロマノフが亡くなった事で邪眼財閥は衰え、DS世界における一族は滅亡。
後には邪眼の伝説を残すのみとなってしまった。
そして、そんな伝説を追い求めたあるクリスタル・コマンド・ドラゴンは自らを「ロマノフ」と名乗り、革命ファイナルの時期に《邪眼大帝 ラストロマノフ》として台頭する事になる。

新章世界では

歴史を越えて様々なクリーチャーの力が入り乱れる王来大戦では、キング・ロマノフもディスペクターの合体素材として利用されていた。
アンノウンの《真実の名 バウライオン》と左半神が連結させられ、《バウ・M・ロマイオン》と化していたのだ。

一応、ディスペクター作成のカタクリとして「カードの歴史から素材を抽出する」という特性がある。
ロマイオンに取り込まれたキング・ロマノフも、メタ的には王来篇時点でまだカード化していなかった《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》ではなく《邪神M・ロマノフ》単体が利用された形と思われる。

王来大戦の終結後、煉獄へと送られたディスペクターの黒幕《龍魂珠》と出会ったキング・ロマノフは新たな力を手にする事となる

備考


背景ストーリーでの扱い

ナイトの一大派閥である邪眼の支配者として満を持して登場したMRCロマノフ。
だが、実際の背景ストーリーにおいては《超覚醒ラスト・ストームXX》相手に三人掛かりで相打ちとなり、《龍世界 ドラゴ大王》相手にはタイマンで敗北するという何とも微妙な戦績となっている。

一応フォローすると、プレイスにおいては味方クリーチャーの強さが盛られる傾向にあり、例えば極神編では《暗黒凰ゼロ・フェニックス》と相打ちになるはずだった《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》がそのまま勝ち越したり、神化編では神帝の復活を待たずして超獣世界側がオリジンの野望を阻止したりといった展開が発生している。
そういった媒体上のメタ的な都合に加え、ラスト・ストーム自体《爆竜 GENJI・XX》がNEXの力を受け継いだストーム・カイザーの力を更に継承して強化に強化を重ねた超てんこ盛りクリーチャーであり、TCG版の覚醒編でもDDZ相手に勝利を収めているので単純に実力負けしていた可能性がある。

ドラゴ大王に至っては単騎で禁断と対決して封印状態に持っていったりゼニス複数体をまとめて粉砕したりといった規格外の活躍を重ねている背景ストーリー屈指の強キャラである。
そもそもの出自からして世界その物が1体の龍として具現化したような存在のため、煉獄の支配者といえど敗北もやむを得なかったと思われる。


そしてこんな扱いながらも、公式サイドからの評価はかなり高め。
デュエチューブにて配信された『歴代ロマノフランキング』では、背景ストーリーにおける歴代ロマノフの設定上の強さをランキング形式で紹介。
その中で《大邪眼B・ロマノフ》や《超神羅ロマノフカイザー・NEX》といった名だたる強力なロマノフ達を抜き去り、MRCロマノフが堂々の1位にランクインしている。
他にもプレイスで実装された際には、背景ストーリーの制作に携わる開発主任Kから「あのドキンダンテXXⅡですら触れてこなかった設定、キング・ロマノフ=マッド・ロック・チェスターがプレイスでついに!!」とのコメントを貰っていたりする。

設定上は強いのに実際のカードスペックは悲惨」なら珍しくもないが、MRCロマノフの場合は実際のカード性能・設定上の強さ・公式からの評価の全てが高いにも関わらず背景ストーリーでの戦績はズタボロという珍しいタイプのクリーチャーと言える。
決してキング・ロマノフが弱いわけではない。戦った相手が尽く悪すぎたのだ…。

ザキラの集大成

ザキラの事実上最後の切り札という事もあってか、彼の歴代切り札の要素が集った集大成的なカードとなっている。

実際に漫画『デュエル・マスターズSX』では、ザキラ最期のデュエルであるアダム戦にて切り札として使用されている。
しかしデュエルの中ではマッド・チェスターのG・リンクまでしか繋がらず、三体神の完成が叶わぬまま起源神に敗れてゲームは終わっている。
それを考えるなら、圧倒的な性能でザキラの切り札として返り咲けたMRCロマノフは連載当時の名誉挽回ができたと言えるかもしれない。

余談


  • TCG版の性能は発表当初、メテオバーンで発動した呪文が山札の下に行かず墓地に置かれたままという仕様だった。
    この仕様を利用してループで勝利するコンボが発表からわずか数分でファンから考案されており、後日テキスト不備としてプレイスと同様に山札の下へ送るよう修正されたという経緯がある。

  • プレイスでのシークレット版のイラストではザキラも共に描かれており、TCG版ではこちらのバージョンが採用された。
    他にも、同時期に発売した「ヒーローズダークサイドパック 〜闇のキリフダたち〜」では《暗黒神星アポロデス・フェニックス》のヒーローレアとシークレットカードの《暗黒凰ゼロ・フェニックス》でザキラが共に描かれており、ザキラ尽くしな月となった。



追記・修正は三つに分裂した項目を統合してからお願いします。

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  • 呪文踏み倒し

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最終更新:2024年04月09日 18:19

*1 画像出典:Twitter イラストレーター市丸きすけ(旗助/KISUKE)氏 @kisuke_ichi 2022年7月29日掲載 https://twitter.com/kisuke_ichi/status/1552942903315484674 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*2 発動する場所が墓地かマナゾーンかで勝手は違うが

*3 画像出典:pixiv イラストレータータカヤマトシアキ氏 『デュエルマスターズ「マッド・ロック・チェスター」』 2010年3月28日掲載 https://www.pixiv.net/artworks/9641890 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids

*4 画像出典:Twitter イラストレーターハイシロ(ハチ)氏 @_hati_ 2023年10月21日掲載 https://x.com/_hati_/status/1715690882140344382?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids