機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST

登録日:2023/07/06 (木曜日) 11:43:00
更新日:2024/04/24 Wed 11:28:41
所要時間:約 7 分で読めます




OVER the Nextreme!!!

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズの一つで、2023年6月28日に全国のゲームセンターで稼働を開始したアーケードゲーム。
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTのアップデート版で、おおよそのシステムはここから継承されている。


新要素

◆プレイヤーカードの追加
会員登録者限定で、対戦前のマッチング画面で各々のプレイヤーカードが表示されるようになった。
事前に会員サイトで機体の立ち絵*1や背景、コメント、ランク、機体練度などを設定できる。
お気に入り機体を登録していると、その機体限定で個別設定も可能。

◆タイムレンタル
2023年8月1日より、5クレジット(500円)投入する事で30分間の連続プレイができる1人用時間貸しモードが実装。
これまでは店舗・筐体別に行われていた専有モードを公式の方でサポートする形式になる。
だが、既存の貸切サービスをしていた店舗へのメリットがほぼ皆無な事や、プレイヤーの回転率が悪化するのではないかという懸念が生じている。

◆チュートリアル機能
2023年9月20日のアップデートで、新規のバナパスカードを使用してゲームをプレイすると、基本操作の実習とCPUとの模擬戦を体験できるチュートリアルが無料でプレイ可能になった。稼働から10年以上経ってようやく実装された初心者向けモードである。
追加でおさらいしたい場合は、トレーニングモードで再度プレイが可能。

◆機体スキン解放キャンペーン
本作より開始された新たなキャンペーン。
期間中に獲得できるポイントを溜める事で、機体の外見を変更できるようになるというイベントである。
ポイントは、対戦/CPU戦30回で2P、対戦勝利/CPU戦10回クリアで3P、5000GPと引き換えに1P、有料会員登録連動で10P溜まる色違いなだけなのにセコい仕組みになっている。
これらを累計で60P溜めるとスキンが手に入るが、これらはイベント期間中限定の取得方法であり期間外であっても機体熟練度星16になれば獲得できる。
10月12日~11月1日の第一弾はG-3ガンダムのカラーリングになるガンダム。
11月30日~12月20日の第二弾はMEMORY OF EDEN版のカラーリングになるガンダムレギルス。
1月18日~2月7日の第三弾はEXVS 10th ANNIVERSARY版*2のカラーリングになるエクストリームガンダム type-レオス エクリプス-F。
3月28日~4月16日の第四弾はプロトカラー版のガンダムNT-1。

変更点

◆ランク精度刷新とオンライン対戦モードのリニューアル
従来の『新兵~大元帥』と『D~EXXランク』を廃止し、『Over/Ace/Valiant/Pilot』の3クラスに統合。更にプレイヤーレベルが設定され、そちらはランクとは関係なしにプレイして上げていくものとなる。
2024年3月1日からは上位ランクとしてOVERが追加した。

オンライン対戦モードは、ランクマッチとフリーマッチの2つに変更。
ランクマッチは上記の3クラスの階級内で競うゲームモードで、基本的に同クラスのプレイヤーとしかマッチングしない。対戦に勝利・敗北するとクラスレートが変動し、自分が今クラス内のどのポジションにいるのかを判別する事ができる。また毎週月曜日にクラス変動が発生し、上位10%勢の昇格*3と下位10%勢の降格が行われる。
フリーマッチは無条件で行われるゲームモード。プレイヤーレベル・ナビアシスト親愛度・機体熟練度のみが反映され、プレイヤーのクラスなどには影響しない。ランクマッチで同クラス帯とマッチングしなかった場合は、自動的にフリーマッチに移行するようになる。

◆ゲームプレイシステムの変更
1クレジット2プレイ限定のモードが追加。これにより短時間でサクッとプレイしたい人でも、おおよそ10分程度でプレイを終了する事ができるようになった。
また通常プレイにおいて勝利していても、勝利画面でメニューボタンを二回押す事でメニューが表示され、強制的にプレイを終了できるようにもなっている。

トレーニングモードでは二人でプレイできるようになった。
これによりリリース当初の検証や新機体・新要素などのアップデート後検証が容易となった。

◆全機体共通の調整
前作EXVS2XB稼働当初にもあったインフレ抑制のための措置が本作でも取られている。
具体的には『振り向きアシスト呼出技の削除*4』『攻撃判定を持つ落下技*5の接地判定を削除』『緑ロック補正の追加*6』『プレッシャー系武装の弾数消費タイミング変更』などが挙げられる。

このうち『落下技の接地判定削除』は、10年以上長きにわたって生かし続けられてきたズサキャン*7というテクニックを無に帰したと同等だったため、多くのプレイヤーがその衝撃と影響を強く受けている。
それと『緑ロック補正』により緑ロックで撃った射撃は全て20%ダメージ下がるようになり、照射ビームの曲げ撃ちや爆風の大きい核など後ろから攻撃できる武装を持つ機体も立ち回りの変更を余儀なくされた。…はずだが20%減ったとて大ダメージに変わりないのでビーム垂れ流しの風潮は変わらず、更には自分が攻めるのではなく相手が赤ロックに来たら撃てばいいという待ちゲー環境が加速しただけだった。

ほかには全機体程では無いが、覚醒中一回限定のアシスト呼出技や旧覚醒技の特殊格闘派生行きなどが散見される。

◆覚醒システムの追加・変更
本作では従来のファイティングバーストシューティングバーストカバーリングバーストの他に、ヴァーティカルバーストが追加された。
従来のお互いに覚醒タイミングを合わせると発動するEXバーストクロス効果は覚醒時間延長以外の従来の効果は削除され、新規に追加された単体で覚醒しても僚機にも恩恵が与えられるシステムを強化する役割に変更されている。
本作共通の特徴として、前作ではシューティングバースト限定の効果だったキャンセル補正免除が全覚醒共通のものとして追加されている。
さらに覚醒中は自機・僚機共に対応する覚醒色のオーラを纏うようになり、視覚からも分かりやすくなった。

  • ファイティングバースト
通称F覚醒。
覚醒すると僚機の格闘攻撃ダメージ率上昇とブーストゲージが少し回復する。
EXバーストクロス時には追加で格闘攻撃ダメージ率上昇効果が入る。

  • シューティングバースト
通称S覚醒。
前作から弱体化され、自機への防御補正と赤ロック距離延長が無くなった。
覚醒すると僚機の射撃攻撃ダメージ率上昇と弾数ゲージが回復する。
EXバーストクロス時には追加で射撃攻撃ダメージ率上昇効果が入る。

  • カバーリングバースト
通称C覚醒。
今作では自機への防御補正が追加されるようになり、自機へのカバーリング要素が強くなった。
覚醒すると僚機の覚醒ゲージを徐々に上昇させる。
EXバーストクロス時には覚醒ゲージ上昇率が更に強化される仕様に変更。

  • ヴァーティカルバースト
通称V覚醒。
発動中は機動力の上昇とレバーN状態でブーストボタン2回押しをすると全ての行動をキャンセルし垂直落下する。
前作のM覚醒の系譜を継ぐ覚醒ではあるが、あちらほど機動力が高いわけではなく三次元での機動性を重視した方向性に切り替えた。新要素と言いつつGVSの要素そのままであるが。
覚醒すると僚機の機動力が上昇。EXバーストクロス時には更に機動力が上昇する。

◆僚機の状態表示が追加
僚機がダウン状態になると、機体表示画面に覆いかぶさるように『DOWN』の表示が出るようになった。

◆選択やり直し機能
マッチングタイプ選択からステージ選択をするまでの間、一度だけゲームモード選択まで遡って選択をやり直す事が可能となった。
機体選択時間自体も前作と比べかなり延長されている。

◆通信メッセージの調整
対戦中にスタートボタンを長押しすると通信がミュートできるようになった。
この機能は会員サイトでも選択でき、その場合はスタンプのみ受け取るという選択もできる。
だがミュートにしているかどうかは僚機プレイヤーへ通知が行くので、あくまで通信内容の非表示程度に収まっている。
注意点だが、自分は通信ミュートにしていても僚機プレイヤーもそうとは限らないので、しっかり通信を送らないと無通信のマナー違反者に成り下がるだけなので気をつけよう。

また敗北時に相方へ「いい連携でした」「次もよろしく」などの皮肉めいた通信が送れなくなり、マッチ終了後の通信は勝利時限定になった。
更に一部のスタンプ通信は煽り目的で使用されていたケースが報告されたのか、スタンプ内コメントが変更されている。

2023年9月20日のアップデートでは、通信メッセージの送信クールタイムが短縮された。

◆レーダー表示選択
今まで自機を中心に円状で表示されていたレーダーだが、四角に固定化された新タイプが追加された。
こちらも会員サイト内の設定で変更できるが、お気に入り機体ごとの個別設定はできない。

◆エクストラ機体の一般化
EXVS2~EXVS2XBでモバイル会員限定で使用できたエクストラ機体が、既存機体として常設化されるようになった。
元々EXVS2XB末期の時点で全プレイヤーに使えるイベントがあったのが、イベント状態ではなくなったような具合になる。
一方で本作からエクストラ機体参戦の音沙汰が無く、一切リリースしなくなったのか偶然なのかは不明。

◆キャラグラフィック関連
前作までは「ゲームに直接影響を及ぼす要素ではない」という理由から、キャラクターのグラフィック変更はアナウンスされていなかった。
しかし本作からはしっかりアナウンスがされるようになった他、2024年4月のアップデートではナビアシストのキャラクターグラフィックが調整されるようになった。

会員サイトでの仕様変更

◆会員サイト登録者限定報酬の変更
サイトにアクセスすると毎日ログインボーナスが貰えるようになった。
更に従来のランク達成報酬からプレイ回数達成報酬に変更され、様々な報酬を気軽に入手できる。
2023年11月21日からプレイヤーステッカーガチャというイベントが開始されたが、一回回すのに300円(3クレジット)かかり、全て獲得するには13,500円かかるラインナップは過去作の使いまわしがほぼ全てを占めるというのに……。

◆カスタマイズ称号の追加
プレイヤー画面で表示する称号を、カスタマイズコメント同様の方式で作成する事ができるようになった。
①/②/③の3つを組み合わせて一文を作ってオリジナルの称号を作成する。背景など文字以外の設定は従来のものを使用できる。
しかしリリース当初は白文字しかないため、一部の背景や効果を合わせると白色で被って見えなくなるため注意。


参戦機体

新規追加機体を太文字表示とする。
前作EXVS2XBよりコスト変更のあった機体は、コスト横に『』『』表記を設ける。

機動戦士ガンダム


機動戦士Ζガンダム


機動戦士ガンダムΖΖ


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア



機動戦士ガンダムF91


機動戦士Vガンダム


機動武闘伝Gガンダム


新機動戦記ガンダムW


新機動戦記ガンダムW Endless Waltz


機動新世紀ガンダムX


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ライジングフリーダムガンダム:25

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劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-


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機動戦士ガンダム N-EXTREME

N-EXTREMEガンダム・エクスプロージョン:30
N-EXTREMEガンダム・ザナドゥ:20
N-EXTREMEガンダム・ヴィシャス;25
N-EXTREMEガンダム・スプレマシー:15


エクバフェス

前作のクロブフェスが名前を変えて続投オバブフェスじゃダメだったんですか
特殊ルール型オンライン対戦イベントで、一定回数プレイすることで特殊な称号などを貰える。

余談

・本作稼働前に公開されたCMの中に、プロスぺラ・マーキュリー(CV.能登麻美子)が声を当てているバージョンがあった。
本編で大暴れした母親とあって、エアリアルのプレイ画面が映りながらその勝利を宣言する台詞には異常な威圧感があった。

・毎シリーズ行われる本稼働前の試遊会だが、本作は秋葉原のnamco秋葉原店での抽選会と大型店舗限定の1st&2ndトライアルという形式を取っている。
使用できる機体に制限こそあれど、特に後者は抽選などが必要では無かったので多くのプレイヤーがゲームに触れられる良い機会となった。

・ストライクガンダムとイージスガンダムにSEED覚醒コマンドが追加された事により、SEEDを持つキャラクターの中ではシンの機体だけSEED覚醒コマンドが無い状態になった。
コマンド枠が空いていないだけなのか、意図したものなのかは不明だが、後発で参戦したライジングフリーダムですらSEED覚醒を持っている。

・2023年9月のアップデートで新規参戦したガンダムダブルオースカイだがリリース直後から余りにも強い性能を有しており、下方修正がされた11月までの2か月間は毎週勝率が50%以上を維持し続けるという圧倒的強さを誇っていた。最盛期には一週間で下方修正されたベルティゴと同水準まで至ったのだが、この間までに運営は緊急下方修正などを行わず沈黙していた。
反して、11月のアップデートで新規参戦したガンダム・ファラクトだがこちらも飛び抜けて強い性能を有しており、無印EXVS時代の初期ケルディムを彷彿とさせる超強力なビーム射撃を実質弾数無限で撃つ性能を持って参戦……したのだが、リリースから僅か3日で下方修正というこちらは速すぎる緊急下方修正が行われた。
こうして皮肉にもシリーズ史上最長期間の環境機体シリーズ史上最短期間の環境機体が生まれてしまった。



追記・修正は進化する!


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最終更新:2024年04月24日 11:28

*1 旧作の機体立ち絵もある

*2 EXVSシリーズ10周年記念で発売された家庭用EXVSMBONのスペシャル版予約限定で付いてくるガンプラ

*3 OVER帯のみ昇格は無し

*4 ただしFAユニコーンのような例外有

*5 通称:ピョン格

*6 ただし覚醒中は免除される

*7 落下技で接地すると同時にステップを挟む事で、攻撃の誘導を切ったうえに着地硬直を無視してブーストゲージを全回復する方法