ふたば系ゆっくりいじめ 345 れいむの歌を聞けぇぇえ!!!

れいむの歌を聞けぇぇえ!!! 9KB


※俺設定
※むしゃくしゃしてやった
※反省はしていない





れいむの歌を聞けぇぇえ!!!




とある大都市、夕暮れ時の駅前にて・・・



「ゆっくりしていってね!!!」


「「「ゆっくちちちていっちぇにぇ!!!」」」



れいむと3匹の子れいむが駅の入り口の前で、
ゆっくりフードの空き缶を置いて、にこやかに笑っていた。

このれいむたち、風貌を見ると、

ボロボロの髪、泥に汚れた肌、ドス黒く濁った瞳、

まさに典型的、野良ゆっくりである。
恐らく、彼らの普段の日課はゴミ漁りあるのだろう。

最近、ゴミ漁りをしていると、
よく出食わした人間に殺されるゆっくりたちを見て、
効率の良い餌の取り方はないかと、考えていたのが、この親れいむである。



れいむは、昨日、衝撃が走った。

夕暮れ時の駅前で、
ボロボロの服を着て、ボロボロのギターを抱えたメガネをかけた青年が、
れいむからすれば、とてもゆっくり出来ない歌を歌っているのに、
人間から拍手された上、たくさんのお金をもらっているところを見た。

れいむ種は、比較的、ゆっくりたちの感覚では、
とてもゆっくり出来る上手い歌を歌えるという風に自他共に思われている。
当然、このれいむも例に漏れず、自分はあの青年よりも、
もっと上手くゆっくり出来る歌を歌えるという自負があった。

それにれいむは、あのみすぼらしい格好の青年より、可愛いし、
何より、可愛い3匹のおちびちゃんたちがいる。

これならば、あのゆっくり出来ない青年のファンを横取り間違いなしだと、
値踏みして、ゴミ置き場からゆっくりフードの空き缶を拾い、
ここにやってきたのだ。

さらに、れいむは、餌にありつけるだけでなく、
人間から自分たちが歌うことによって、たくさんの拍手に囲まれて、
尊敬される姿を思い浮かべると、気分がよくなってきた。

あまあまをたくさんもらえる上に、尊敬もされる。

れいむは、今、自分がとてつもなく崇高な存在に感じたのであった。



「ゆっ!!!これからかわいいれいむたちがおうたをうたうよ!!!」

「にんげんしゃんはゆっくちかんしゃしちぇにぇ!!!」

「おれいはあみゃあみゃしゃんかおきゃねしゃんでいいにょ!!!」

「このきゃんきゃんのなきゃにたくしゃんいれちぇにぇ!!!」


どうやら、子供たちも、同じ考えであるようだ。
親も親なら、子も子ということか。



「ゆふん!!!かわいいれいむたちのびごえによってもいいのよ!!!」


「「「ゆっ!!きゃわいくちぇごみぇんにぇ!!!」」」



まるで人間を見下し方のような表情のれいむたち。





「それではゆっくりうたうよ!!!にんげんさん!!!かんどうのあまりないちゃだめだよ!!!」



「♪ゆゆゆゆ~ゆっくりしていってね~」

「「「♪ゆっくちちていっちぇにぇ~」」」



れいむたちの歌声は、それはひどかった。
雑音、いや、雑音に失礼だ。
汚い音、いや、音に失礼だ。
振動する空気が可哀相だ。
空気に含まれるすべての成分は、耐え難い屈辱により、
振動して、音を発しているということだ。
この世に神々が物質を作り出したというのなら、
どうして空気にこれだけの苦行を与えるのか・・・
そう思えるほどのひどさであった。




人通りの多い駅前で、
みな一様に急いでいるため、そんなれいむたちの歌声を、
当然ながら、一切聞こうとしない。
それどころか、不快に思い、顔をしかめて、通っていく者たちが、ほとんどであった。

みな、汚物を見たくないかのように、
わざと視線を逸らして、通り過ぎていく。

もちろん、れいむたちの前に置いているゆっくりフードの空き缶に、
何かを入れる聴覚障害を持った者など皆無である。




「♪ゆゆゆのゆ~ゆっくりして」



カランカランカラン・・・



駆け足気味のサラリーマンが、慌てていたあまり、
れいむたちの前に置いてあったゆっくりフードの空き缶を蹴り飛ばしていた。


「ゆ~!!!どぼぢでぞんなごどずるのおぉおぉ!!!」

れいむは顔を真っ赤にしてサラリーマンの方に向かい、頬をプクーと膨らませた。


が、サラリーマンは、れいむの方を振り返りもせず、気づいた時には、人ゴミの中に消えていった。


「れいむたちのおうたがうまいからってしっとしないでね!!!」

「ゆっくちできにゃいにんげんしゃんはゆっくちちね!!!」

「にんげんしゃんにはれいみゅたちのおうちゃのよさをりきゃいできにゃいんだにぇ!!!」

「お~あわりぇあわりゃ!!!」



もう、すでにそこにいるはずもないサラリーマンの悪口を言い続けるれいむたち。




ペッ!!!




髪を金髪に染めた不良少年が、れいむたちに向けて、唾を吐きかけた。
彼からすれば、路傍に落ちているゴミクズに唾を吐いただけであった。


「ゆべぇええ!!!きたないぃいぃ!!!!」

「どぼぢでしょんにゃこちょしゅるのぉぉぉお!!!」

「れいみゅたちはゆっくちちてるにょにぃいぃ!!!」

「ゆっくちあやまっちぇにぇ!!!」


今度は、不良少年に向けて、文句を言い出した。


が、当然、不良少年も、れいむたちの声が聞こえてないかのように、
通り過ぎていった。




「ゆぅうぅうぅうぅう!!!!どぼぢでだれもきいてくれないのぉぉぉおおぉ!!!」

「ゆぅうぅう!!!きいちぇにゃくちぇもいいきゃらあみゃあみゃしゃんをよこちぇ!!!」

「れいみゅたちはきのうきゃらにゃにもたべちぇないんだにょ!!!きゃわいしょうでしょ!!!」

「れいみゅたちをゆっくちしゃせないにんげんしゃんはゆっくちちね!!!」


歌を歌うという趣旨から、いつの間にか、物乞いに代わっていたれいむたち。




『なあ、お前たち・・・」


「「「「ゆっ!?」」」」



昨日のボロボロの服を着た青年であった。
汚らしい格好とは裏腹に、メガネを通して澄んだ瞳がキラキラと輝き、
爽やかな表情であった。



『どうして・・・お前たちは歌を歌うんだい?』


「ゆふん!!!ばかなおにいさんにはわからないんだね!!!」

「あみゃあみゃしゃんをたべりゅためだにょ!!!」

「しょんにゃこちょもわきゃらにゃいにゃんちぇ!!!ばきゃなにょ!!!」

「おにいしゃんでいいきゃら、あみゃあみゃしゃんをもっちぇきょい!!!」


青年は、ふぅと溜息を付き、


『・・・だから誰もお前らの歌なんか聞いてくれないんだぜ・・・』



と、れいむたちを見つめた。


「なにをいってるの!!!れいむたちはゆっくりしたいんだよ!!!
 ゆっくりりかいしてね!!!」


青年を睨みつけるれいむ。



『ゆっくりしたいだけなら、歌うだけでもゆっくり出来るぜ?』


青年は再びれいむに問いかけた。


「れいむたちはおなかいっぱいあまあまさんをたべたいんだよ!!!
 にんげんさんからはくしゅをいっぱいもらいたいんだよ!!!」


『そんなモノ、ゆっくりじゃないぜ!!!』


青年はれいむに向かって、叫んだ。


『オレがホントのゆっくりを見せてやる!!!』



青年は道行く人々の足を止めるほど大きな声を上げた。
すると、青年は、近くにあったベンチに立って、


『オレの歌を聞けぇぇぇぇっぇえええぇええええ!!!!!』






























数分後






青年の周りには、大勢の人が集まっていた。
みな、彼の歌を聞き、みな口ずさみ始めた。



「ゆぅうぅううぅ!!!!!どぼぢでれいむたちのうたはきいてくれないのぉおぉおおぉお!!!」







れいむたちは、顔をはち切れんばかり膨らまして、怒りを露にしている。




『いました!!!あそこです!!!あの目障りなヤツは!!!』



突然、ある男性が駅員を連れてきた。
れいむたちは、あの男性が、青年のことを目障りなヤツと指差していると思い、


「おじさん!!!はやくあのゆっくりできないおにいさんをどっかにおいはらってね!!!」

「れいみゅたちのおうちゃがうちゃえにゃいにょ!!!」

「しょんにゃこちょよりはやきゅあみゃあみゃしゃんをもっちぇこい!!!」

「どぼぢでだれもれいみゅたちのおうちゃをきこうとしにゃいのぉぉお!!!」


ピョンピョンと飛び跳ねだした。



『あ~すみませんねぇ~』


駅員は、手にしていた籠にれいむたちを入れ始めた。


「ゆっ!?なにをするのぉぉぉおぉお!!!!」


「「「ゆぅ~おしょらをとんじぇるみちゃいぃい!!!」」」


『じゃあ、これから加工所に送っておきますんで・・・』


と駅員は、男性におじぎした。


「ゆっ!?かこうじょ!?」

「「「かきょうじょはゆっくちできにゃいぃいいぃいい!!!」」」



籠の中のれいむたちは物凄い勢いで泣き始めた。


「おじさん!!!あのおにいさんがめざわりだよ!!!
 はやくれいむたちをここからだしてね!!!!」


と、駅員に懇願するれいむ。


『まあ・・・あれもホントは規則違反なんだが・・・
 何だかなぁ・・・あれは邪魔しちゃいけない気がするんだよ・・・
 あそこまで上手いとなぁ・・・』



と、苦笑いの駅員。


「ゆううぅうぅ!!!どぼぢでぞんなごどいうのぉおぉ!!!
 でいぶだぢばぁぁああ!!!ゆっぐりじでるんだよぉおぉ!!!!
 あんなおにいざんなんがよりぃいいい!!!!
 もっどおうだがうまいんだよぉおぉおぉおぉおおおおぉおお!!!!」


半狂乱で叫び続けるれいむ。


『お前らは汚物だから・・・』


吐き捨てるかのように言い放った駅員。




れいむたちは、ノリノリで歌い続ける青年を籠の中で、恨めしそうに見続けていた。

れいむたちの方が上手いのに・・・
れいむたちの方がゆっくりしているのに・・・
どうして・・・


そんな風にれいむたちは、悔し涙を流しながら、加工所行きの収集車に乗せられて、
青年のゆっくり出来ない歌をいつまでも聞いていた。






終わり







あとがき


作者の趣味に走りました。
批判は覚悟の上です。









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感想

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  • ↓↓↓↓れいむ(一部を除く)の歌は歌じゃなくて超音波、歌と一緒にはしない、
    はいここテストに出ますよ、しっかり覚えている様に! -- 2023-03-14 17:44:41
  • 空気が可哀想とか一生聞かんフレーズwww
    そこで吹いた -- 2022-12-23 16:33:39
  • 出だしの紹介から嫌な予感がしたけど、何も問題はない、面白い話だったよ -- 2012-12-17 20:40:16
  • 批判するはずが無いww
    -- 2012-05-21 00:42:36
  • 要するにれいむよりもジャイヤンの歌のほうがまし -- 2012-03-27 13:43:23
  • なにかはわからないけど感動しました^^
    続きとかはないですか?
    あったらおしえてください^^ -- 2012-03-21 00:16:17
  • この話の1番のイケメンは駅員さん -- 2012-03-03 23:36:41
  • ノーザンクロス聴きながら読んでたもれww -- 2012-01-06 23:04:25
  • バサラ並みに熱いゆっくりが出ると思ったのにw -- 2011-04-16 17:28:13
  • なんかジャイアンの歌聴きたくなってきた
    -- 2011-02-05 20:04:26
  • マクロスと聞いてなぜかゆっくりに爆薬を仕込んで特攻させる
    ゆっくり爆弾が思いうかんだ -- 2010-09-25 00:29:44
  • さすが、アルトとランカとシェリルの間に生まれた子供のだけはあるな -- 2010-08-18 16:32:03
  • どう見ても熱気バサラです -- 2010-08-16 23:42:03
  • どうみてもマクロス -- 2010-07-09 07:20:52
  • このお兄さん・・何者!?w -- 2010-06-19 23:55:54
最終更新:2009年10月24日 17:52
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