層(そう、Layer)とは、時間的・空間的に同じ位置にありながら
位相が異なるいくつかの領域を示す。
この世界には2つの層があり、それぞれ
と呼ばれる。
層について考えるときの
位相は離散的なものである。
つまり、「この層」「あの層」などと明確に区別できるものであり、その点において
波動世界を語る際に登場する
位相という言葉とはやや異なる。
空間に横、縦、高さという3つの次元があるように、
位相にも連続的な次元と離散的な次元の2次元があると考えるとよい。
物質層
物質層(ぶっしつそう、Object Layer)とは、
この世界を構成する層の一つ。"
この世界の物語"の基本となる世界。
物質層は"我々の世界"に限りなく近い様相である。
物理学や力学の世界であり、全ての物質は原子によって構成される。広大な海の上に、いくつかの大陸と無数の島が存在する。生物の進化の歴史や、地質、物理法則なども"我々の世界"と同じようなものである。
より具体的には
歴史や
地理のページを参考にするとよい。
物質層には無数の生命(生物)が存在する。ここに存在する生物・無生物は全て
霊力を持ち、
魔法場を構成している。
魔法場は地域によって"濃度"にかなりの差があり、これが地域による
魔術の有効性の違いを生む(詳しくはリンク先参照)。
物質層で生物が誕生するとき、その中心(脳や心臓部)に
霊的な引力が発生し、精神層の同じ位置に
魂が生まれて、
肉体に関連付けられる。生物が肉体的に死ぬと、霊的な引力を失うことで、"関連付けられた"
魂は精神層に離散する。物質層と精神層は時空的には全く一致しているので、"見える人"には精神層の様子を視ることができる。
精神層
物質層と違いこの層の全ては
霊子で構成されている。
霊子は単体では何の効果も持たないが、物質層で生物が誕生するときには、大量の
霊子が集まることで
魂となる。ちょうど宇宙にある"ちり"が重力で集合し、ひとつの星を形作るように、生物の肉体には
霊子に対する重力があるためである。
生物の肉体の発生に伴って生まれた
魂はその生物に
関連付けられているという。"関連付けられた
魂"は、その生物が死を迎えるのと同時に結合力を失い、精神層に離散する。しかし、まれに強い意志(未練)を持ったまま死ぬ者がいると、その
魂は結合力を失わず、"生物との関連を切り離された"まま精神層に留まることがある。また、関連付けられた肉体が存在せずとも
霊子が集合し一つの
魂を構成することもあり、それら"生物に関連付けられていない
魂"は
グリシー(精神生命)と呼ばれる。なお"肉体"と"
魂"は"時空的に"同じ位置にあるが、精神層と物質層は位相が異なるので、通常は観測できない。物質層の項で言及している魔法場も、実際には精神層にある。
物質層と精神層の本質的な違いは、「物理的(原子準拠)か精神的(
霊子準拠)か」に限る。
霊子と原子は互いに不干渉だが、"肉体に関連付けられた
魂"は互いに影響を及ぼし合うようになる。また
グリシーも、肉体を持たないため通常は物質層に干渉できないが、他者の精神を乗っ取り肉体を奪うことで物質層に干渉できるようになる。
グリシーについて、詳しくはリンク先を参照のこと。
最終更新:2015年06月19日 05:17