ユノワール

ユノワール(Junoir)とは、この世界(the World)を意味する言葉である。なおアルファベット表記は他のページで度々登場するテイメルではない

もちろん"我々の世界"で時代や地域によって数多くの言語があるのと同じく、"この世界"にも種々の言語があるので、この名称が全世界で共通というわけではない。あくまで便宜上、"この世界"を表す言葉としてユノワールを使う。

ユノワールが"この世界"を意味するのに対して、"この星(the Earth)"を指す言葉としてアーク・イリスがある。こちらは概念ではなく物理的な惑星としての世界を意味する言葉であり、おおむね"水の惑星"といった意味を持つ。こちらについては、特に"この星"を意識せねばならない文脈を除いて、わかり易さも考慮して単に地球と呼ぶ。

一般的に使われるユノワールという語の意味は、"我々"のいう"世界"と同義であり、すなわち地球圏の内部にあり人類が活動する範囲を示すが、広義のユノワールは宇宙全域をも含む。ただし、ユノワールで地球外の宇宙が話題に上ることはほとんど皆無であるため、事実上地球圏内のみを指している。"宇宙"に対応する語も存在するはずだが、それがどう発音されるか語られることはないだろう。

ユノワールはいくつかの領域に分かれている。分類方法として、
  • 表界と裏界
  • 物質層と精神層
の2つがある。
なお前者はこの星の"どこにあるか"を基準とした分け方で、後者はの概念を基準とした分け方である。
それぞれの言葉の意味は各項目を参照のこと。

ユノワールは波動世界である。その様相を決定している大きな要素が精神層の存在であり、精神層が物質層に影響を及ぼすことで"我々の世界"とは異なった姿になっている。



"我々"

このwikiではしばしば"我々の世界"という表現を用いる。"我々"とはこのwikiの読者及び筆者のことを指し、"我々の世界"とは現実であるところの地球上の世界にほかならない。
この世界の事象を説明するのに、何らかの比喩や比較が有効である場合、"我々の世界"に存在する概念を用いて説明する。



言語

言語は世界観を語るにおいて重要な要素ではあるが、このwiki、ひいてはユノワールという世界で語られる物語においては、あらゆる事象を表現するのに日本語か英語(及びそれらを使った造語)を用いるのがほとんどである。
前述のとおりユノワールには多くの言語が存在するが、それら全てを体系的に網羅するのは不可能に近く、またそれらの言語はこの世界を語る上で必須ではない。
従って、"Junoir"を始めとした全ての固有名詞を含むあらゆる言葉は、いうなれば地球語フィルターを通して表現されたものである。ここで、例えばある国で使われる言語を日本語に対応させたとき、異なる言語を使う別の国は例えば英語とかドイツ語とかで表される。言うまでもなくこれは異なる言語圏であることを示すための措置であるが、双方の意図を明示する必要がある(例えば読者視点では両者の言葉が分かるが当人たちはお互いに通じあっていない)場合、《》などを用いて表現することもある。

まれにこの世界固有の言語を明示することがある(テイメルなど)が、表記上の都合からたいていはラテン文字転写であり、また発音も正確であるとは限らない("我々の世界"の人類にはそもそも発音できない可能性もある)。
また、人名地名といった固有名詞も"フィルタリング"されているが、"我々"が実際にこの世界に行くことは出来ないので、"この世界"固有の言葉と見ても問題ないであろう。



第六世界

ネクルーエルによれば、ユノワールという語は"彼女"が現在の時空間の創世に伴って名づけたもので、第六の世界を意味する。ユノワールのラテン文字転写Junoirが一般的なテイメルといささか異なるのはこのせいと思われる。
第六の世界とは、ネクルーエル曰く、"観測者"が選択した事象によるいくつかの時空連続体のうちの六番目を意味する。何を言っているのか分からないが、平たくいえば創世と消滅を繰り返した末の6番目の宇宙ということである。
ユノワールに属するあらゆる存在はユノワールより後に生まれたものであり、必然的にユノワールより前の情報を持たないが、"真なる不死者"であるネクルーエルは、唯一、第五世界以前の歴史を知っている(と主張している)。
ネクルーエルは、第一世界から順に、プリメア(Primea)ジオラ(Giola)ドーウィン(Dowin)カンティア(Quantia)メルシオン(Mercion)、そして現世界のユノワール(Junoir)と呼んでいる。ネクルーエル自身は第二世界(ジオラ)と共に生まれたとされ、ゆえに第一世界(プリメア)の完全な歴史を知る者はユノワールには存在しない。
ネクルーエルによれば、この宇宙は明確に「一区切り」といえる期間を持ち、それをもって一つの世界(時空連続体)としている。その期間は、宇宙の創造、すなわち無から有への相転移に始まり、全ての有の無への相転移により終わる。時間の化身であるネクルーエルと、その対の空間の化身ニルイェンティアのみが、終わりと始まりの間に存在できる。ネクルーエルの主観では現在に至る6つの世界は全て時間的に連続しているが、ネクルーエルの主観自体が時間的に連続しているとは限らない。ネクルーエルが時間そのものであるため、時間という概念が消滅した場合、ネクルーエルはそれを認識できないからである。

余談だが、"我々の世界"は前述のプリメアにあたる。すなわちユノワールに至る6つの世界の原初である。ただし、宇宙がそもそも異なるため、ユノワールが"我々の世界"の未来であるというよりは、単純に別世界と考えたほうが無難であろう。
最終更新:2015年05月31日 04:50