地方領主

戦国BASARA3に登場する特殊NPCの一群。ステージ敵総大将になる。
固有グラフィックを持つが、モーションは汎用、リップシンク(口パク)はなく、ストーリーに関わらない。
単に合戦ステージの不足を補うために考案されたものと思われる。
B3の時点では、南部晴政・宇都宮広綱・佐竹義重・直江兼続・姉小路頼綱・尼子晴久の6人が該当するが、
PCに劣らず適当で意味不明な人選*1・デザイン*2・キャラクター設定*3がアンチスレで波紋を呼んだ。
また、彼らのイメージカラーおよび「地方領主」という名称は、
『戦国無双3』の「村雨城モード*4」に中ボスとして登場する四人の城主*5にヒントを得たのではとの指摘もある。
詳しくは各武将の項を参照のこと。

付記
案の定、 B4では全員がリストラされた。
B厨が声高に述べる、「Bの地方重視」も多寡が知れたという話である。

長曾我部信親

土佐の戦国大名。「長曾我部」「長宗我部」のいずれも用いる。
長曾我部元親の嫡子であり将来を嘱望されたが、豊臣秀吉の九州征伐における戸次川の戦いで島津軍の前に戦死。
彼の死は、大きく期待していた父の元親に大きな影響を及ぼし、ひいては長曾我部家の将来自体をも揺るがした。
ちなみに、名前の「信」の字は、父の長曾我部元親が織田信長と同盟を結んだ際(最終的に破棄されたが)、
信長から貰った字(偏諱)である。

戦国BASARAでは3で仲間武将として出ているが、前述した通り関ヶ原の時期には既に死去している上、
関ヶ原の戦いの際の長曾我部家当主は長曾我部盛親であるため矛盾している。
しかも当の盛親は何故か戦国BASARAでは仲間武将にならない一般のモブ武将である。
教科書と比喩されている戦国無双では2猛将伝において信親は特殊な一般NPCとして出ているが、
盛親は一般NPCに止まっており、これが影響した可能性もある。

長曾我部元親

土佐の戦国大名。「長曾我部」「長宗我部」のいずれも用いる。
幼い頃は「姫若子」と呼ばれるほど弱々しかったが、初陣で目覚ましい活躍をしてからは「鬼若子」と呼ばれた。
その才覚で四国統一を果たすも、中央から進出してきた羽柴(豊臣)秀吉に屈服した。
その後、九州征伐(戸次川の戦い)で嫡子・信親を失った衝撃から生きる気力を失い、1599年に死去している。

戦国BASARAシリーズでは配下にアニキと慕われる海賊の親玉という設定。
小説版では洞窟に住んでいるというトンデモエピソードが描かれたが、
もちろん史実の元親が海賊だったり洞窟に住んでいたりというような事実や伝説はない。
毛利元就とは瀬戸内海を挟んでライバル関係という設定になっているが、
史実では元就とは活躍した場所も時代もまったく違うため、本来なら接点すらない。
戦国BASARAは各地の群雄を撃破し天下統一をするというゲームモードが中心であるため、
時代に関係なく知名度と地方の埋まり具合によって武将を選出するという傾向があるが、
BASARA元親が史実とはまったく違った人物像で描かれることになったのはその弊害と言ってよいだろう。
女性ファンからの人気が高いためか、関ヶ原の戦い(1600年)がメインである筈の戦国BASARA3でもPCとして続投。
ちなみに担当声優・石野竜三氏は問題発言や問題行動が多いことでアンチから警戒されている。

付記
BASARAに長曾我部元親が登場したのは2005年『戦国BASARA』からであるが、
2007年の『戦国無双2猛将伝』で無双シリーズに長宗我部元親が初登場したことを受けて、
BASARAファンがこの無双元親を「BASARA元親のパクリ」と非難したことがあった*6
だが、無双元親がキャラクター作りの上でBASARA元親を参考にしたと思われる要素はまったくなく、
どちらかというと単に長宗我部元親という人選がかぶってしまったというだけに過ぎない。
キャラクターのパクリというならBASARAが無双から流用されたものの方が遥かに数多く悪質であり、
まさしく「お前が言うな」という言葉がふさわしい、的外れの非難であった。
また、無双元親も一見史実元親と無関係と思わせる姿だが、いずれも数多くある通称に由来しており、
またストーリーも2猛将伝では屈服ではなく和睦により秀吉に従うなど細かい点は異ってはいるが、
おおむね史実に沿った展開で、3では明智との関係をクローズアップした展開*7になっている。
なお、『戦国無双2 猛将伝』の元親のストーリーモードの最終ステージは関ヶ原の戦い(1600年)である。
「1599年に死去した元親がもし関ヶ原の戦いに参戦していたら」というIFストーリーになっているのだが、
関ヶ原の戦いを主戦場とする戦国BASARA3で長曾我部元親がメインキャラクターの一人になったのも、
この戦国無双のIFストーリーの流用かと見る向きもある*8

付記2
荒くれ者の仲間たちに「アニキ」として慕われている点、海賊である点、半裸の若者としてデザインされている点等、
長曾我部元親のキャラクター設定が、真・三國無双シリーズの甘寧と酷似していることも指摘できる。

長宗我部元親RALLY

南国市とBとのコラボ企画。
2011年現在長宗我部元親RALLY2が開催中であるが、B公式ではなぜか2はスルーされてしまった。
しかも、B元親CGは3からの使い回しで長宗我部元親RALLY2でも同様という手抜きぶりである。
B元親をメインにするなら長曽我部にしろと言いたいが…
最終更新:2014年03月18日 22:35

*1 上記の6人は史実において、いずれも関ヶ原の戦いに不参加、あるいは関ヶ原の戦い以前に死去している。

*2 B3より先に出た戦国無双3の新武将作成で似たものが容易に作れるため、知らずに似たものを作っていた人は災難と言うほかないレベルである。

*3 史実における本拠地とは異なる地域を本拠地としていたり、性格その他が無双シリーズをはじめとする他作品の登場人物の模倣であったりする。

*4 権利関係の都合から、PS3版の『3Z』には収録されていない。

*5 氷を操る青雨城主、炎を操る赤雨城主、植物を操る緑雨城主および幻を操る桃雨城主の四人が登場している。なお、村雨城モードはその名の通り、任天堂の『謎の村雨城』とのコラボであり、コーエーのみならず提携先の任天堂にも影響が出てくるといえる。

*6 家紋はコーエーが開発している信長の野望シリーズで使用されている帆掛船ではなくBでも使用されている一般的な七つ酢漿草の方を採用した事や、同ゲームでは前田利家も新規PCとして追加されたこの人選や、加えて戦国BASARA2の豊臣秀吉の担当声優であった置鮎龍太郎氏が戦国無双の長宗我部元親としてキャスティングされたことも、非難に拍車をかけた。

*7 史実でも明智の家臣の妹を妻にしていた

*8 無双2猛将伝では次代当主盛親が西軍についたことから西軍として参戦しているが、史実では家康との仲が良かった。