直江兼続

安土桃山時代の武将。戦国BASARAシリーズには2から登場しており、戦国BASARA3では地方領主に昇格し続投。
史実では上杉家家老であり、文武に優れ、卓越した政治力を生かして主君・上杉景勝をよく補佐した。
五奉行の一人である石田三成と昵懇であり、上杉征伐、ひいては関ヶ原の戦いを引き起こす契機ともなった、
直筆の回答書簡である『直江状』で徳川家康を弾劾したことでも名高い*1
「愛」の字*2の前立てを持つ兜を被っていたことでも有名。
2009年のNHK大河ドラマ『天地人』では主役として採り上げられ話題となった。

戦国BASARA2および3では、上杉謙信配下・上杉軍一番隊を一人で任されている。
自称「無敵の主人公」だが、周囲のすべての人間から雑魚扱いされている(強さも雑魚並の弱さである)*3という、
史実の兼続の人間性をまったく感じさせないキャラクターとなっている。
3では、「一年かけて名を上げた」と叫ぶメタ設定*4が存在し、「愛」の兜を被るようになった。
なお、B3兼続の顔立ちは(画質は劣るものの)無双3兼続のそれに酷似しているだけでなく、
無双では『無双OROCHI 魔王再臨』の時点で既に「愛」の兜を着用していた*5ため、盗用の可能性を指摘されている。
また、地方領主扱いながらそれなりにPC武将や物語に絡んでくる。

付記
上記の通りの直江兼続を馬鹿にした扱いは、戦国BASARA2(2006年7月27日発売)から、急に始まったものである
(2005年発売の『戦国BASARA』でも直江兼続は上杉軍のモブ武将として存在するが、特殊台詞はなかった)。
これはパクリ元である戦国無双2(2006年2月24日発売)でも直江兼続が新規PCとして登場し、
ゲーム内での活躍が多くネタ人気も高かったことと必ずしも無縁ではないと考えられている。
直江兼続をコケにする態度は、ずばり戦国無双2への当てつけではないかという意見があるが、
これまでのBASARAの無双への所業を考えれば、強ち間違っているとも言いきれない。
なお、Bスタッフが直江兼続に対して敬意も知識も持っていないことは、
後述の直江兼継の項や「カプコン・公式の発言」でのこの項からも明らかにわかる。

付記
『宴』において、直江兼続に対する更なる愚弄が見られた。
なんと、撃破されると花火筒に転落し盛大に打ち上げられて「お前の時代は終わった*6」のようなテロップに加え、
「直江! お前は一番輝いている!」なるセリフが出現する。
史実の直江兼続はもちろん、大河ドラマにも喧嘩を売る厚顔無恥な表現であると言わざるを得ない。

直江兼継

2009年12月9日の小林ブログに登場した謎の武将。
もちろん正しくは「直江兼続」であり、その後も間違いは訂正されないまま現在に至っている。

付記
実際は12月9日及び11日の二つの記事で間違っていたが、有志のメール凸により12月11日の記事だけは訂正された。
しかし、12月9日の記事はいまだに訂正されずに残っている。

付記2
2011年9月17日にて発表された、「戦国BASARA 第1回BSR48選抜総選挙」
BSR48特設サイトのエントリーキャラクターの画像が集められた項にて、
あろうことか直江兼続の画像に記載された名前の文字がまたしても兼継と誤って載せられていた。
画像の中での誤字の為、タイプミスという言い訳すらできない。

中川翔子

ワタナベエンターテイメントに所属する女性タレント。通称「しょこたん」。
夭折したシンガーである父の中川勝彦氏はサブカル方面に造詣が深く、
その薫陶を受けたためかオタク方面に関する知識が豊富で、オタク系アイドルとして有名。
とりわけ2chのニュース速報(VIP)板の住人(通称「VIPPER」)に人気。
また、絵を描くのが得意で、Pixivのアカウントを取得してたまにイラストを投稿している。

NHKの歴史ドキュメンタリー番組『名将の采配』(2010年9月6日放送)に出演、
戦国武将ゲームマニアとして紹介されるが、ここでいう戦国武将ゲームというのはBに他ならない。
番組中で大坂の陣での真田幸村の活躍について解説されるが、
幸村といえばB幸村のイメージしか知らない彼女は司会や他出演者と話が噛み合わず*7
ゲームと史実を混同するような言動を繰り返したうえ、明石全登や毛利勝永を「こいつ」扱いした*8
職業柄オタク受けを狙ったものであろうが、Bアンチスレ内では「歴史ファンが多く視聴する番組では相応しくない」
「若い歴史ファンの女性のイメージが悪くなる」と批判された。

付記
近日、3DSの『戦国無双 Chronicle』をプレイし、3DSでバサラを出して欲しいとブログ上で発言したことがあり、
ゲームプレイ後に別ゲームの同機種での発売懇願を芸能人が行うという、
ともすればネガキャンやステマとも取られかねない発言が一部で物議を醸した。
因みに「移動中にバサラがやりたい」とも発言していたが、PSPで戦国BASARA発売が控えている最中であった。

仲間武将

戦国BASARA3から導入されたシステム。戦闘に随伴させられる支援NPCで、それぞれ固有の特殊能力を持つ。
……というが、以上のシステムは既に無双シリーズで実装済みのものである。
仲間武将の数は総勢100名(PC・NPC・地方領主を含む)で、一部を除きすべて実在した武将である。
だが、モブ武将に少し飾りをつけただけのようなデザインのやっつけ仕事ぶり、
実在の武将の逸話などに関係ない設定や特殊能力などを見るに*9、ほぼ使い回しとの想像がされるし、
柴田勝家・長曾我部信親など関ヶ原の合戦の遥か昔に死んでいるはずの人物が選ばれているなど、
シナリオやゲームシステム上の要請ではなく、単に知名度で選んだだけという印象が否めない。
&br;過去作で重要な役割を果たしてきた既存PCを不採用、あるいはNPCに降格してまでこの要素を導入したことは、
武将の粗製乱造ぶりでアンチに怒りをもたらしたのみならず、精鋭の側にさえ相当な落胆を強いた。
100モブ事変の項も参照されたい。

中富川の戦い

四国において、長宗我部氏と三好氏の残党が戦った戦い。
長宗我部側はあらかじめ川をせき止めておき、戦いが始まったら放流するという水攻め作戦を行った。
この策が奏功した結果、合戦は長宗我部側の勝利に終わり、長宗我部氏は阿波平定に成功する事となる。

B3でも同名の合戦が登場するが、何故か「中富川海砦戦」となっている。
中富川とは吉野川の旧称であり、海とは直接関係ない。

哪吒太子

中国の道教における少年神。難読神名だが、「なた-たいし」と読む*10
民間伝承や『封神演義』、『西遊記』の序章に登場し、その鮮やかな活躍で名高い。
大暴れの後に自害するが、その後に釈迦(『封神演義』では太乙真人)の手で蓮の精として蘇生する。
蓮という仏教・印度を象徴する花をモチーフとするだけあり、本来は印度由来の神とされている。

輪廻転生や自己再生ではなく、外部から人為的に再生したという来歴から、
我が国におけるサブカルの領域では、彼はサイボーグやアンドロイド、ミュータントの類として解釈されるのが通例である。
この路線を決定的にした、我が国の『封神演義』普及の第一人者と言っていい藤崎竜版『封神演義』では、
哪吒太子はサイボーグ少年兵として描かれており、これがデファクトスタンダードになっていると考えていい。
同様に、アトラスの『ペルソナシリーズ』でも、鉄腕アトムを想起させるキャラとして描かれている。

さて、無双シリーズの現時点における最新作の一つである『無双OROCHI 2』において、
哪吒太子(ゲーム内での名称は哪吒)が登場することが決まった。
その内容は、上記の伝統を踏まえたサイボーグの青年戦士*11といったものであったが、
これに対して「ホンダム(笑)のパクリ」と難癖をつけるB厨が当然のごとく現れた。
上記の通り、サイボーグとして解釈されやすい空想上の人物(神仙)と実在の人物(生身の人間)を、
等価に考えること自体が愚劣の極みなのであるが、そんなことはお構いなしである。
さらに、現状では哪吒太子とB忠勝には「機械」というたった一つのワード以外の共通点が存在せず、
本多忠勝の項に書かれている通り、B忠勝は意味不明な機械化自体が問題を抱えている。
それら全てを悉く無視して条件反射的に噛み付く姿は、完全な「いつも通りのB厨」である。

名も無き蝙蝠

戦国BASARA3にて長曾我部元親を表す異称。

史実において、長宗我部元親は織田信長から「鳥無き島の蝙蝠(無鳥島之蝙蝠)」と呼ばれた。
これは「これといって強い武将(鳥)がいない四国(島)で、ちょっとだけ飛べる奴(蝙蝠)」という意味で、
要するに四国には元親以外に有力な戦国大名が居なかった状況を信長が皮肉っているものである。
さて、Bのパクリ元である『戦国無双シリーズ』では、『戦国無双2 猛将伝』から同じく長宗我部元親が登場しており、
こちらの元親は史実通りに信長から「鳥無き島の蝙蝠」と呼びかけられている。
また、当人自身も*12「蝙蝠」を名乗るほか、蝙蝠をモチーフにしたレア武器も設定されている。

ところで、上記の通り、戦国BASARAシリーズの長曾我部元親は、
1や2では一貫して「鬼が島の鬼」「西海*13の鬼」を自称していた。
しかし3になって突如「名も無き蝙蝠」と三成が呼称した。
その理由は、やはり『戦国無双シリーズ』からの設定を流用したためではないかと一部では噂されている。
と同時に、ちゃんとした歴史上の言葉の背景や文脈をB公式が碌に押えていないことがひしひしと伝わってくる。

関連項目:百万一心

南部晴政

戦国時代の武将。戦国BASARA3に地方領主として登場する。
史実では陸奥の戦国大名。三戸氏・八戸氏・九戸氏などと抗争を繰り返して領土を拡大し、南部氏の最盛期を築いた。
彼の代、南部家の版図は下北半島から岩手県北上川中央部まで広がり、「三日月の丸くなるまで南部領」と謳われた。
武勇だけではなく、織田信長と誼を通じるなど、外交の才にも恵まれていた名将であった。

戦国BASARA3では、霊場・恐山を守る地方領主として描かれる。
恐山を本拠地にしているという設定*14のためか、霊媒師のように死者を生き返らせる力を持つ。
もちろん、史実の南部晴政本人がイタコや霊媒師であったという伝説はないので、
B3の南部晴政のキャラクター設定は、どちらかというと恐山を擬人化したものであるといえる。
南部晴政の名を冠する意味が皆無なキャラクターであることが窺えよう。
最終更新:2013年04月25日 22:08

*1 改竄・偽作説もあるが、会津征伐の経緯を考慮すると、家康を激怒させる何らかの文書を書き送った可能性は高い。

*2 一般には、愛宕権現や愛染明王の「愛」と考えられている。

*3 確かに、長谷堂城の戦いでは敵の10倍の兵力を持ちながら半月掛けても城を落とせなかった事などの例が挙げられるため、戦下手と評されることがあるが、それを割り引いても酷すぎであろう。

*4 先述の通り、2009年に直江兼続を主役に据えた大河ドラマ『天地人』が一年を通じて放送されたことを指す。

*5 ただし、魔王再臨ではあくまでもボーナスコスチューム扱いであり、「愛」の兜着用が正規の衣装となったのは戦国無双3からである。

*6 意訳。上記の『天地人』の放送が終了したことを指すと考えられる。

*7 「幸村が好き」と番組冒頭で自己紹介していたにも関わらず、真田丸や大坂の陣で幸村が討死することを知らなかった。

*8 明石全登と毛利勝永は真田幸村と共に大坂夏の陣で豊臣方で活躍した武将として名高く、それを「こいつ」呼ばわりするのは無知のみならず大変失礼なことである。

*9 一例として、藤堂高虎の特殊能力は「虎好き」である。名前つながりであろうが、築城の名手として知られる高虎の特技としては選定が杜撰に過ぎる。

*10 誤訳に基づいた「なたく」の呼び方もあるが、それはあくまで誤読である。

*11 少年の姿ではないのは、CERO規制の影響とみられる。

*12 史実における元親はこの呼ばれ方を当然ながら甚く嫌ったと言われる。一方、無双元親の場合、人物像形上のテーマと言える「反骨」の象徴としてなのか、この呼ばれ方を寧ろ誇っている節もある(半ば開き直る形でではあるが)。

*13 余談ではあるが、土佐のある四国・淡路・紀伊は南海道である。

*14 霊場として名高い恐山は、戦国時代でも一種のアジールであったと思われる。その意味では、戦国大名と関連付けて語ること自体が不適と言える。