アコ


「私と結婚した方が楽しいのは確定的に明らかです!」

電撃文庫出版、聴猫芝居氏作のライトノベル『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』のメインヒロイン。
ブルースワローキュアミューズではない。
アニメ版の担当声優は 日高里菜 女史。

MMORPG『レジェンダリー・エイジ(以下LA)』のプレイヤーで、主人公のルシアン(西村英騎)が所属するギルド「アレイキャッツ」の一員。
アコというのは『LA』におけるプレイヤーキャラの名前であり、本名は玉置亜子
職業はクレリック(回復職)。まず間違いなく名前の元ネタではあるが、アコライトではない。念の為。
ただし、本作の元ネタと思われるコピペ『S県月宮』に「アコライトのアコ」という人物が存在するので、それが由来の可能性もある。
…が、性格的にはアコと言うよりは、アコを殺そうとして返り討ちにあった月宮あゆ(キャラ名)の方である(名前の元ネタと区別する為なのが「S県月宮」)。

『LA』初心者時代に世話を焼いてくれたルシアンに懐いており、猛アタックの末ゲーム内結婚を交わしている。
ギルド結成一周年を祝うオフ会で英騎を含めたギルドメンバー全員が同じ高校に通う生徒であることを知り、
以降は学校でも英騎をルシアンと呼び慕い、付き纏っている。

現実での彼女は不登校癖を持つネトゲ中毒者で、顔やスタイルは良いものの髪はボサボサの残念な美少女。
更にネガティブかつ重度のコミュ障で対人恐怖症な上、この手のキャラのお約束としてリア充に対する怨念めいた憎しみを持つ
また、出席日数が足りていないので進級も厳しいレベルに成績が悪く、ひきこもりなので運動も全くできない。
意外にも料理は得意だが、この特技も「専業主婦になって一日中ゲームをする為」という自堕落な目的で得たもの。
肝心の『LA』の腕前も「可愛さ重視で装備を選ぶ」「戦闘中なのにルシアンとのチャットに熱中」などの理由で極めて低い。
回復職としての役割は殆ど果たせておらず、戦闘は基本的にギルドメンバー頼りになっている。

しかし、最大の問題点は「ゲームと現実の区別を一切付けられない」こと。
ギルドメンバーの事は当然のように『LA』のキャラ名で呼ぶ他、現実では知り合ったばかりの英騎に対してゲーム内と同じように好意を示し、
人目を憚らずに「ルシアンの嫁」と名乗って周囲の人間を困惑させている。
(『LA』は近未来の技術を使ったフルダイブ型VRMMORPGなどではなく、
 現実世界の某MMORPGと変わらない「画面を見てコントローラーで操作する」ゲームなのに、この有様である(所謂「ガチ恋勢」))。
なお、肝心のゲームの腕前自体も上記の有様なので、
「現実よりゲームを重視している割にはあんまりゲームに真剣じゃないよね?(意訳)」とツッコまれて悶えたことも。
ルシアンへの独占欲も強く、恋敵が現れたと誤解した際にはS県月宮の台詞を発しながらカッターナイフで襲い掛かった事さえある
(一応、刃の代わりにアルミホイルを仕込んだ偽カッターだった。アニメ版では魔法少女風のステッキに変更されている)。
かといって英騎から告白されると「既に(ゲーム内で)結婚しているのに恋人になるのは嫌」と拒むなど、非常に面倒くさい。
こんな状態の亜子をどうにかすべく、アレイキャッツの一同は高校内で『LA』をプレイ可能な部活動「現代通信電子遊戯部(ネトゲ部)」を設立。
彼女の社会復帰を目指しつつ、英騎との関係も一般的な男女交際に近付けるよう頭を悩ませる……というのが本作のあらすじである。

連載初期は自他共に認める社交性ゼロのダメ人間だった彼女だが、
ネトゲ部メンバーの献身的な協力もあってシリーズが進むごとにまともに授業にも顔を出すようになった他、
ネトゲ部メンバー以外の同級生ともある程度交友が結べるようになり、英騎とはネットでもリアルでもより健全な形で関係が進展するようなる等、
ヒロインとしてだけでなく一人の人間として徐々に成長している。
……逆に学校側からは「引きこもり対策としてネトゲ部の設立を許したけど、もう引きこもってないし廃部にして良くない?」と、
至極ごもっともなことを言われてしまう問題が発生してしまったが。

ちなみに、ネトゲに詳しくない人間には意味がよく分からない残念!さやかちゃんでしたとは続かない作品タイトルも、
『LA』内で彼女にゲーム内結婚を迫られた英騎が最初の内は「どうせ男なんだろ?ネカマなんだろ?*1」と断ったものの、
あまりにも執拗に求婚してくる彼女に対し、
「まぁ現実とゲームは別物なんだし現実で女の子じゃなかったとしてもそれでいいか……」と妥協してゲーム内結婚した後、
いざ実際に会ってみたら本物の女の子だった事に驚いた、という流れから取ったものである
(余談だが『らき☆すた』の泉こなたはMMORPG内では男性キャラを使って、男性プレイヤーの操る女性キャラと結婚していると言うネタがあり、
 ネトゲに詳しくない友人を困惑させた)。


『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』におけるアコ

格闘ゲームにおいては、『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』のアッパー版『IGNITION』家庭版から参戦。
一人では何も出来ないという原作設定を再現し、「サポートキャラの運用に特化したキャラクター」となっている。
また、しゃがみ続ける事でゲージが回復し、ラウンドを取るとレベルが上がったのかゲージ回復量が増すなどネトゲらしい演出が随所に施されている。

必殺技はサポートキャラのクールタイムを短縮する「ヒール」(アコ本人が回復するわけではない)。
押すボタンや溜め、空中使用などで性能が大きく変化する魔法攻撃「マジックスクロール」。
ロッドを振り回して回転しつつ放物線軌道を描いて落下する「ローリングスター」。
キャンセルサポートをゲージ消費無しで使用できる「これで勝つる! 」の四つ。

クライマックスアーツは、ルシアンがシールドバッシュを決める「ルシアン愛してる!」と、
ロッドで殴って相手を吹っ飛ばし、竜巻を発生させて追撃する「パーフェクトブリザード(10000G)」。
後者の命中時にはゴルフゲームのようなゲージが表示され、ジャストタイミングで追加入力すると敵の吹っ飛ぶヤード数が増す性能に変化は無い
切り札の「ネギソード(MAX強化)」は横方向に射程が長く、ガードした相手を大きく仰け反らせる中段打撃技。

なお、「旦那」のルシアンもサポートキャラとして参戦している。


MUGENにおけるアコ

+ Sennou-Room氏製作 『電撃FC』+アレンジ
  • Sennou-Room氏製作 『電撃FC』+アレンジ
『電撃FC』をベースにアレンジを加えたもの。MUGEN1.1専用。
同氏製作のユウキと同様、操作方法はPotS氏&Infinite氏仕様の3ボタン方式に再構成されている。
サポートキャラは当然と言うべきかルシアンを呼び出せる。

ホルン氏による外部AIも公開されており、恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、
ブロッキングジャストディフェンスの頻度を設定可能。

+ ゴンドワナ氏製作 水着アコ
  • ゴンドワナ氏製作 水着アコ
『電撃FC』の素材を流用した日本未配信のスマホゲーム『電撃文庫:零境交錯』において、
新たに追加された水着姿のアコのスプライトを使用したもの。
2022年4月1日公開。

ロッドのスイングによる3ゲージ消費の一撃技に全てを懸けるワンチャンキャラ。
簡単に言えばペールーセーウースーの同類。
一撃技を決めるとプリンセス プリンセスの楽曲「DIAMONDS」が流れる。
これとは別に全画面判定でガード不可の即死攻撃も持っているが、デフォルトAIにおける発動率は低め。
カラー差は5種類あり、4P以降で一撃技に当身追加、
7P以降で攻撃時無敵、9P以降で永続ターゲット使用、
11Pと12Pは常時ライフMAXで即死攻撃以外では倒せなくなる。
更に攻撃力補正やゲージ増加率の設定も可能。
AIはデフォルトで搭載されており、強さの目安は狂下位~狂上位との事。
参考動画

出場大会



*1
英騎自身もかつて「女性PCにガチ恋して告白したものの、相手がネカマだと明かした上で断られた事で荒れ狂った」過去を持つ為、
ゲーム内結婚に対して強い警戒心を抱いていたと言うのが理由。程度の差こそあれ似た者同士とも言える。
なお現実世界でもアジア系ネトゲだと、プレイヤーキャラの7割が女性キャラなのに対し男性プレイヤーは推定8割超え。後は解るな?
そもそも「姫プリ(オタサーの姫)」とかが成立するのは、MORPGやMMORPGにリアル女性が少ないからであって…
まぁ「ネトゲ」という広い括りだと、現在は『ディズニーツムツム』や『刀剣乱舞』等のおかげで女性プレイヤーも多数居るが
一方でマッチョ思考な欧米系ネトゲではネカマは少数派らしい。

ちなみにルシアンとアコが所属しているギルド「アレイキャッツ」のメンバーは逆に4人中2人が女性プレイヤーのネナベであり、
4人の中で女性キャラを使っていたのはアコ1人だけという状態であった。結局は主人公ハーレムかよ、妬ましい!


最終更新:2023年12月23日 16:53