仮面ライダーゲイツ


「未来のためだ!お前には消えてもらう!」

特撮番組『仮面ライダージオウ』に登場する2号ライダー。
2068年で魔王オーマジオウと戦っているレジスタンスの一員・明光院ゲイツ(演:押田岳)が、ジクウドライバーを用いて変身する。
未来人は平成ライダーシリーズの中で何度も登場していたが、TV作品で2号ライダーとしてレギュラーとなったのはゲイツが初である。
なお変身者とライダーの名前が一緒なので、公式サイトなどであえてライダーの方を指す場合は「ライダーゲイツ」と称する模様。
名前の由来は古代には「王」を表す言葉として使われていた「門(gate)」の複数形。
マイクロソフト社の創業者ではないはず(後述のビビルゲイツとかもあるけど)。PC業界の王と言ってもよさそうではあるが
あとザフトの量産型モビルスーツ初のビーム搭載機でもない

ジクウドライバーはジオウのそれと同じ性能を持つが、レジスタンスの彼がいかにして入手したかは不明
(後述もするがライドウォッチをオーマジオウから奪っている為、ジクウドライバーも諸共に奪取した可能性は十分考えられる)。
また、視覚装置「インジケーションバタフライ」に表示される文字は、ジオウと異なり平仮名である。


+ 変身者詳細
明光院ゲイツは未来を荒廃させたとされる最低最悪の魔王オーマジオウの誕生を阻止するため、2018年に跳んだ未来人である。
当初は魔王として覚醒する前の常磐ソウゴを殺害しようとしていたが、若き常磐ソウゴはオーマジオウからは想像もつかない温厚な性格をしており、
同じ時代から来たツクヨミの説得も相まって、渋々ながらも監視としてソウゴと行動を共にするようになる。

基本的にクールかつ無愛想な態度が目立つが、ソウゴの殺害を優先して付近にいたアナザーライダーを無視しようとするも、
悲鳴を上げる一般人を見捨てられず結局参戦するなど、根は善人。
荒廃している未来世界の出身ながら現代の日本の医者がカルテ等でドイツ語を使う事やその由来を知っており、
自身も単語程度なら扱えるなど、特にソウゴと対照的な勉強家としての面が描かれる事も。
また、自身も過去に介入して歴史を改変しようとしているものの、あくまでそれは私利私欲ではなく
大勢の(未来の)人間達の為だと認識しているらしく、個人的な事情で時間を改変する事には否定的。
一応はオーマジオウの出現する歴史を覆えそうとするタイムジャッカーに対しても、目的や手段の面から敵対する姿勢を隠さない。
このため、物語前半ではソウゴに対して辛辣な態度を取っていたが、これはゲイツが冷酷な人間という訳ではなく、
将来オーマジオウになる可能性の高いソウゴに対し、努めて厳しい態度を取っているだけであり、
アナザーライダーに対抗するために、必要とあらばジオウと協力する事も辞さなかった。
それでも慣れ合うつもりはないという意思表示か、決してソウゴを名前で呼ぼうとせずジオウと呼ぶ。

ソウゴが時折見せる、後の魔王を思わせるカリスマ敵対者に容赦無い「顔」に動揺する一方、
後に世界を荒廃させるとはとても信じがたいソウゴの人柄に困惑しながらも触れる内に、
ゲイツの魔王の誕生を阻止して未来を救うという当初の目的は、本人も自覚しないまま徐々にながらも、
ソウゴが「最低最悪の魔王」となってしまう未来を覆して救うという方向に移り変わっていく事になる。

ジオウを崇めるウォズ(通称「黒ウォズ」)は、レジスタンスのゲイツの所属する部隊長だったがオーマジオウに寝返り、
部隊を全滅させたという因縁がある一方、
オーマジオウのいない未来から来たウォズ(通称「白ウォズ/仮面ライダーウォズ」)から「オーマジオウを倒した救世主」として崇拝されている。

変身する明光院ゲイツはどことなく秋山蓮と容姿や性格が似通った所があると視聴者から言われていたが、
スピンオフである『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』ではゲイツが城戸真司から蓮と見間違われる場面がある。
+ ネタバレ注意
最終決戦においてアナザーディケイドにより殺害されるが、この時既にソウゴが最低最悪の魔王ではないと確信しており、
遺言でオーマジオウへの変身を促す。
この言葉がソウゴに迷いを断ち切らせ、オーマジオウへの変身を遂げることになる。
オーマジオウの力で「やり直し」た「ジオウの世界」においては不真面目なソウゴに活を入れる柔道部員「明光院景都(けいと)」となっている。
TVシリーズの後日談が描かれるVシネクスト作品『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツマジェスティ』はゲイツが主人公となる。

スーツアクターの縄田雄哉氏はこれまでゲンム等を担当してきたが、一年通して演じたのはライダーゲイツが初。
それだけの大仕事を終え、次回作の『仮面ライダーゼロワン』では
平成主役ライダーのアクターを歴任した高岩成二氏からバトンを渡される形で主役ライダー・ゼロワンのアクターに抜擢された。*1
オーマジオウ「縄田君には令和を司る新しいライダーをやってくれ!」

形態

  • 仮面ライダーゲイツ
パンチ力:8.5t
キック力:18.7t
ジャンプ:30.0m
走力:100mを5.2秒

「ゲイツライドウォッチ」を用いて変身した形態。
ジオウと異なり、デジタル時計がモチーフになっている。
「おのモード」と「ゆみモード」(正式名称がひらがなです)を使い分ける「ジカンザックス」を専用武器としている。
ジャンプした後、顔と足の裏の「らいだー」と「きっく」の文字を敵に向かって大量にレールのように出現させ、
それを辿るように飛び蹴りを放つ「タイムバースト」が必殺技。
また、ウォッチをジカンザックスにセットする事で、アーマータイムにならずともそのライダーの力を使った必殺技「ギワギワシュート」を放つ事が可能。
劇中では仮面ライダークローズや仮面ライダーナイトのウォッチを使用した。

アナザーライダーが相手であれば、よほどの相手でもない限り(ウォッチの破壊こそ叶わないが)負ける事は無く、
ウォズの援護もあったとはいえ、ディエンドの召喚したライダーを纏めて倒すなどかなりの強さを持つが、
生身のウォズにこのライダーの力込みで勝てた事が無かったと語られたり、何度も仮面ライダーディケイドとエンカウントしてボコボコにされたり、
相手が悪すぎるというのも確かだが、苦戦描写も非常に多かった。

  • アーマータイム
ジオウと同様、「ライドウォッチ」を用いてフォームチェンジする形態だが、
ゲイツの場合は、フォームチェンジ時にアーマーが出現した後、自動的に分離して装着される。
初登場時の時点で「ドライブアーマー」と「ゴーストアーマー」に変身できたが、
これはオーマジオウからゴーストとドライブのウォッチを盗んでいたためである。
物語が進む中でファイズウィザードゲンムのウォッチを入手した他、
ジオウからビルドエグゼイドのウォッチを借りて、そのアーマーに変身した事がある。
ゲンムのみ主役ライダーではないが、これは改変された時間の檀黎斗がアナザーオーズ化していた事で棚ぼた的に継承したためである。
また、ジオウと比較した場合、繰り出される各ライダーの必殺技の再現度が非常に高いのも特徴。

  • ゲイツリバイブ
ゲイツの最強形態。
白ウォズが未来のライダーである仮面ライダーシノビ、仮面ライダークイズ、仮面ライダーキカイのウォッチを共鳴させて作った
「ゲイツリバイブライドウォッチ」を用いて変身する形態。
白ウォズのいた世界線では、ゲイツはこの形態となりオーマジオウを倒したらしい
(ただし実際にオーマジオウと戦っても万に一つも勝ち目が無い事、オーマの日の夢で戦っていた相手はジオウIIである事から、
 実際に戦ったのはジオウIIではないかとも言われている)。
攻撃力と防御力に特化した「剛烈」と、スピードに特化した「疾風」の二形態を自在に使い分けて戦うフォームで、
専用武器「ジカンジャックロー」を使用する。
この形態では、アーマータイムを用いなくても、相性無視の超パワーによるごり押しでアナザーウォッチを破壊できる。
正面からの戦闘で負けたことは少なく、歴代サブライダーの強化形態のなかでは破格と言って良いスペックを持つが、その分負担も大きく、
覚醒直後の使い慣れていない時期には目や耳から流血するなどの負担を見せていた(後に自力で克服)。

仮面ライダーゲイツリバイブ剛烈
パンチ力:40.7t
キック力:76.7t
ジャンプ力:87.1m
走力:100mを2.2秒

パワー重視のリバイブ形態。
胸部の生体強化装置「レッドクリスタライナー」からは、
エネルギーを時間ごと分子レベルで圧縮する事で超パワーエナジーを生成して変身者に供給しており、
それにより、圧倒的な攻撃力を実現している。
「リバイブアーマー剛烈」と呼ばれる装甲は、グラフェニウムとコールドメタリウムの複合にロールオーバーフレームを組み合わせる事で、
鉄壁の防御力を誇り、さらに前面に張り出したグリットコンバーターで受けた衝撃を圧電素子を用いてエネルギーに変換し、
衝撃を吸収してダメージを無効化しつつ剛烈のエネルギーを増強させる効果を持っている。
格ゲー風に言うなら、常時スーパーアーマーで、攻撃を受けてもダメージをカットしつつその分を自分の火力に上乗せできるようなものである。

仮面ライダーゲイツリバイブ疾風
パンチ力:33.1t
キック力:76.7t
ジャンプ力:ひと跳び87.1m
走力:100mを0.9秒

スピード重視のリバイブ形態。
胸部の「ブルークリスタライナー」でエネルギーを分子レベルで延伸する事で超スピードエナジーを生成、超高速戦闘を可能にしている。
この高速移動は周囲の時間の流れをコントロールする事で発動しているので、理屈こそ異なるがクロックアップと同等のレベルで動作・意識の両方が加速される。
時間の流れそのものに介入している関係か、劇中ではごく短時間の未来視能力で"視られた"未来を覆すという場面も見られた。
翼状の推進器「リバイブストリーマー」は高い突進力を生みだすだけでなく、短時間なら飛行も可能にする。

+ 特殊形態
  • 仮面ライダージオウトリニティ
パンチ力:37.4t
キック力:86.8t
ジャンプ力:ひと跳び98.5m
走力:100mを1.6秒

仮面ライダージオウ・仮面ライダーウォズと合体した、単独ではない強化形態。
ソウゴ、ウォズと共に意識は意識空間「クロックオブザラウンド」に独立して存在しているが、
右肩の装甲「ショルダーゲイツ」は、肉体の主導権の持ち主とは別にゲイツの意思を反映させる。
合体の決定権はソウゴにあるため、ウォッチの起動と同時に、ゲイツはウォズ共々奇妙な踊りをしながら合体するのが基本となる。
また、ゲイツとウォズがどのような場所にいても変身が可能となるため、
ゲイツとウォズ限定の疑似的なワープとして使用するなどトリッキーな扱われ方もされている。
ちなみに、39話ではゲイツがモモタロスに憑依されていたが、その状態ではモモタロスの意思が反映される。
まぁあっちにも似たようなフォームはあるわけで

  • 仮面ライダーゲイツ ビビルアーマー
超バトルDVD「仮面ライダービビビのビビルゲイツ」に登場したゲイツの最恐フォーム。
いくら攻撃しても何故か倒せないアナザーライダー相手に、
お化け嫌いゲイツの恐怖心が限界に達した事で、
ゴーストライドウォッチが変化した「ビビルライドウォッチ」を使って変身した。
ゲイツのビビリがそのまま攻撃力となる事で、ウォズをして「素晴らしい力だ」、と言わしめるスペックを誇っている。
攻撃や回避の度に生身のゲイツの顔芸や変な挙動が描写されるため、非常に視聴者の腹筋に悪いフォームでもある

  • ゲイツマジェスティ
Vシネ『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』に登場。
ゲイツライドウォッチとゲイツマジェスティライドウォッチを使って変身する。
他形態にない特徴としてマントを装着している他、全ての2号ライダーのライドウォッチが全身に装着されており、
額にはジオウのオーマフォームのようにゲイツライドウォッチが装着される。


MUGENにおける仮面ライダーゲイツ

仮面ライダー制作Wikiのコンプゲー『仮面ライダークロニクルジオウ』用に作られたキャラが単体として公開中。
4ボタン形式のキャラで、喰らい抜けも搭載されている。
アーマータイムは必殺技として搭載されており、ジカンザックス・ゆみと合わせて遠近共に充実している。
「ゴーストアーマー」で時間差でパーカーゴーストを飛ばすなどトリッキーな戦い方も可能。
ゲージ技では、2ゲージ技でリバイブ剛烈・疾風に変身して攻撃を放つ。
AIは未搭載。

また、ななび氏によって改変されたゲイツも公開された。
性能が調整され、超必殺技、SEも追加された他、AIも搭載されている。

出場大会



*1
ただし、実際には令和シリーズでは主役アクターを高岩氏にほぼ固定していた平成シリーズと異なり、
主役ライダーには作品毎に別のアクターが当てられる形式になっており(というより高岩氏が異例・特例だった訳だが)、
縄田氏も主役以外を演じたりそもそも未出演だったりと特別扱いはされず、あくまで一演者としての関わりに留まっている。

余談だが、令和シリーズでは所謂「2号ライダー」を担当したアクターが次の作品で主役アクターを担当することが多い。


最終更新:2024年02月27日 14:36