ノーバ


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特撮番組『ウルトラマンレオ』に登場する怪獣で、
ブラックスターにより地球滅亡のために派遣された生物兵器「円盤生物」の一体。
第49話「死を呼ぶ赤い暗殺者!」に登場。英字表記は「NOVA」だが、「ノヴァ」とは読まない。

見た目は海洋生物に似たデザインが多い他の円盤生物同様、タコタコさんウインナー)のように見えなくもないが、
当時の低予算ぶりによる赤いてるてる坊主としか形容できないあまりにもシンプルな外見により、
多種多様なウルトラ怪獣の中でもとりわけ異彩な印象をもたらしており、
シルバーブルーメと並んで円盤生物の中でも突出して知名度が高い。

しかしながら、そのシュールな見た目に反して戦闘能力及び危険度は非常に高い。
目から放つ30万度の熱光線「ノーバレーザー」は一撃でレオをダウンさせるほどの威力を持ち、
左腕の大鎌と右腕の二股に分かれた長い鞭を振り回し、戦闘形態でも重力を感じさせない動きで近接戦もこなす。
さらに回転しながら、レオの目とカラータイマー以外が全て真っ赤で血のような赤い雨が降り注ぐ異空間を展開することができる。
劇中では解説されなかったが、この異空間はノーバが有利に戦える空間らしい。
しかし、最大の武器は口から吐き出す「レッドクレイジーガス」。
このガスを吸った生物は理性を狂わされてしまい、首に赤い鎖のような物体が巻き付けられ狂暴化してしまう。

おまけに円盤生物の中でもとりわけ狡猾で残忍な知性の持ち主であり、
小型化して白いテルテル坊主の姿で公園に潜伏していた所、家族と死別した心労が最高潮に達していたトオルと出会い、
その心の闇に付け込んで取り憑き、家族の幻を見せながら人質にしつつ自分を運ばせて
ブラック指令がレオの正体がゲンと知ったのはブニョ回なので、レオの正体を知って狙った訳ではないらしい)、
街中に赤いガスを撒き散らし人々を次々と暴徒化させる手口を用いた。
これにより町は狂った人々がお互いを攻撃し合う阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、
難を逃れた一部の警官も事態解決のため、人質のトオルを巻き添えにノーバを殺そうとし、
あわやどう足掻いても犠牲が出かねない状況であった。
しかし、トオルを引き取った美山咲子が危険を顧みず彼のもとに駆け付けて必死に呼びかけたことで、
正気付いたトオルの抵抗に遭い、その隙をゲンに突かれて引き剥がされてしまう。
その後は戦闘形態となって巨大化。迎撃に出た防衛軍を一蹴した後、上述の多彩な能力でレオを追い詰めるが、
最後はシューティングビームとエネルギー光球を立て続けに受けて爆散した。

+ その他の作品における活躍
第28話『コノミの宝物』で別個体が登場。
新たに口から「ヘルボール」なる火炎弾を吐く能力と、
円盤形態に変形して高速で突進する攻撃「ファントムアタック」を披露した。
ただし、この個体のガスはせき込む程度で、先代より弱体化している。
GUYSのマケット怪獣用の分子ミストを密かに収集して作り出した自分そっくりの囮「マケットノーバ」を先に離れた位置に出現させ、
そちらにGUYSやメビウスが向かった隙に本物が基地を襲撃することで、
メビウスが消耗の激しいテレポーテーションで駆け付けざるを得ない状況を作り出して優位に立った。

  • 『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』
ルナチクス、サラマンドラと共に出現し、触手でペンドラゴンを襲おうとしたが、
ゴモラの超振動波で倒された。

100体モンスロードされた怪獣の1体として登場したが、召喚者であるウルトラマンベリアルの攻撃の巻き添えで死亡するという報われない最期を遂げた。

また、本作の宣伝の一環として他の怪獣共々バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』に登場。
ちょうちんアンコウ(演:加藤浩次)の充電に協力したため彼から「ノーバ兄さん」と呼ばれたり、
玉乗りに失敗したのにドヤ顔したり、ダンスと称して小刻みに震えてみたりと要所要所で強烈な印象を残していった。

第6話惑星で惑星侵略連合の所持する怪獣カードの1枚として登場したのが初出だが、第22話「地図にないカフェ」で本物が登場。
秘密裏にコーヒー屋を営んでいた宇宙人・ブラック店長の相棒であり、カフェのマスコットとしててるてる坊主のような姿で鎮座していた。
しかし、志半ばで侵略の夢を諦めた店長が地球を去ろうとした際、自分自身はまだ諦めていないという意思を示すために巨大化して破壊活動を開始。
ウルトラマンオーブとの対決では意外な頑丈さやレッドクレイジーガス、瞬間移動などでそこそこ善戦するが、
最後はオーブスプリームカリバーを受け、打ち上げられた花火のように爆発した。

  • 『ギャラクシーレスキューフォースボイスドラマ』
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』にも登場したババルウ星人RBの所持怪獣として登場。
とある惑星にて略奪行為を行っており、ウルトラマンリブットとアンドロメロスと戦った。

  • 『ウルトラ忍法帖』シリーズ
冥府羅州烈風斎(メフィラス星人)率いる悪の忍者軍団・朧党の忍獣「膿罵」として登場。
その無気力感溢れる佇まいで相手を脱力させてしまうのが得意…なのだが、
ウル忍だけでなく朧党側まで脱力させてしまったため全く戦いにならず、追い返されてしまった。
その一方で、名前に恥じず物凄いガッツをもつ牙津(ガッツ星人)は膿罵の前でも脱力していない。

  • 『ウルトラ怪獣擬人化計画』
露出度の高いインナーを着たその身に赤いマントをまとい、顔の左半分を割れている本家ノーバに似た仮面で覆っているというデザイン。
アニメでは劇場作品の『怪獣娘(黒)』に登場。ブラック指令率いる反GIRLS組織「ブラックスターズ」の一員でCVは石原夏織氏。
ちなみに、これ以前にアニメシリーズと地続きである小説版にもノーバの怪獣娘が登場しているが、こちらは正義の怪獣娘という設定となっており
映画版スタッフが小説版を忘れていたor知らなかったか、何らかの理由で組織を裏切ったのか、そもそも別人など諸説あるが詳細は不明。

+ ゲーム作品におけるノーバ
  • 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』
第8話「覚醒!レイオニクス」に登場。
キール星人ヴィットリオと出会ったカネゴンと主人公の前に出現し、レッドクレイジーガスでカネゴンを凶暴化させ、
味方に着けて主人公達に襲いかかるが、ネオバトルナイザーに進化したバトルナイザーの怪獣によって倒された。

ステータスはアタックとスピードが高いが、ディフェンスとパワーが低い。
ただし、必殺技「レッドクレイジーガス」は毒属性の必殺技の中で最大の威力を誇る。
さらに、NEO-GL第2弾では同じ円盤生物であるシルバーブルーメとのタッグ必殺技「クレイジーダンス」が追加されている。

  • 『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
技属性の「ノーバレーザー」が必殺技のユニットと、速属性の「レッドクレイジーガス」が必殺技のユニットが別々に実装されている。

前者の技属性版は一般マーケットに出品されており、気軽に競り落とすことが可能な種類。
単体のスペックはHPが低いバランス型で突出した部分はないが、
待機した時2ターンの間隣接マスにいる相手の必殺技攻撃力を中ダウンさせる固有スキル「円盤生物の脅威」や、
命中した相手を高確率で「暗闇」にする必殺技「ノーバレーザー」を持ち、敵を弱体化させることに長けている。

後者の速属性は限定マーケットのみ出品で、特殊な仕様の怪獣となっている。
スペックはやはりHPが低いが運と回避が非常に高く、リーダースキルが「回避 小アップ(全)」、
自前の継承スキルも「回避 大アップ」、「回避 中アップ」を持つなど、回避に長けている。
必殺技の「レッドクレイジーガス」は相手を超確率で「混乱」にする効果と、
バトル中1回のみ必殺技属性または攻撃属性が「毒」の味方の攻撃力を命中率を中アップさせる効果があるが、
最大の特徴は固有スキルの「真っ赤なてるてる坊主」。
デフォルトでは、「自分フェイズ終了時、状態異常「毒」の相手のSPを小吸収する」効果と、
「1ターン目開始時にそのターンの間潜伏状態になりつつ、自身の攻撃・必殺技が破滅的にダウンする代わりに移動力が2アップする」という、
円盤生物の縮小形態を再現したような効果があるが、必殺技を使用すると効果が変化し、
「混乱状態の相手に必殺・攻撃する時、ダメージ量が大アップ」「自分を含む味方が混乱状態の相手から必殺・攻撃を受ける時ダメージ量が大ダウン」という、
本編で円盤生物がよく見せていた縮小形態から巨大化して奇襲に転ずる手法を再現したような性能をしている。
その性質上、無敵状態で早々に敵に近付き必殺技を放つ特攻要員、もしくは切り込み隊長的なキャラ。
手早くSPを溜められる(必殺技を放てる)か否か、相手が混乱状態になるか否かなど運要素も絡むため安定性にやや欠けるが、
上手くいけば混乱状態により敵の怪獣の同士討ちを誘発することが可能で、見返りは大きい。
回避の高さから居直りは得意だが、前述のように耐久は低めなので、「虚弱陣形」持ちと組ませてもよい。


MUGENにおけるノーバ

カーベィ氏の製作したキャラが公開されている。
woz氏が製作したスプライトを用いて製作されており、
『レオ』と『メビウス』をミックスしたような技構成をしている。
「ノーバレーザー」や「ヘルボール」など飛び道具必殺技主体の性能をしており、
特に「レッドクレイジーガス」は相手のゲージを減らす効果があり優秀。
超必殺技はいずれも1ゲージ技であり、ダメージ技の「首絞め」の他に、
自身の攻撃に合わせてガスを吐く「マケットノーバ」の召喚と、
飛び道具を無効にし相手にダメージを与える雨を降らせ、
発動中に自身の攻撃力をアップする「レッドゾーン」などテクニカルな技を持っている。
AIはデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2023年10月12日 01:44