ヨーダ


"No! Try not. Do. Or do not. There is no try."

(違う!やるか、やらぬかだ。ためしなどいらん。)

+ 日本語吹替声優(Wikipediaより引用・改変)
永井一郎
『エピソード5』(劇場公開版)、新三部作からクローン・ウォーズまでの全作品
『ソウルキャリバーIV』『ダース・ベイダー降臨』『スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー』
高木均
『エピソード5』~『6』(日本テレビ版)
内田稔
『エピソード5』(テレビ朝日版)
辻村真人
『エピソード5』~『6』(特別編含むソフト版)、『ローグ スコードロン III』『リパブリック・コマンド』
落合弘治
『マペットのメリー・クリスマス』
石井康嗣
『ロボットチキン』
塾一久
『ヨーダ・クロニクル』『ドロイド・テイルズ』
多田野曜平
『クローン・ウォーズ(シーズン6)』以降

ルーカスフィルムの映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクター。
2011年に放送されていた日清カップヌードルのCMで見た方も多いだろう。

ジェダイ評議会に所属しており、生ける伝説と評されているジェダイのグランド・マスターである。
大変長寿の種族*1であり、800年もの間、ジェダイ達を育成し続けていた。ドゥークー伯爵も彼の弟子であったという。
シスの暗躍によりジェダイ評議会が崩壊した後は、無人の惑星ダゴバに隠遁。
後にオビ=ワンの導きで彼の元を訪れたルーク・スカイウォーカーを、生涯最後の弟子として育てた。
最期はダース・ベイダーの正体を知り打ちひしがれる彼に今際の床でその出生の秘密を語り、看取られながら息を引き取る。
その魂はフォースと一体となり、エピローグで霊体となってオビ=ワンやアナキンと共にルーク達を見守る姿を以て旧三部作は幕を閉じた。

旧三部作(エピソード4~6)では人形を使って撮影されていたが、新三部作(エピソード1~3)以降はCGで表現されている。
旧三部作に登場した際は既に寿命間近の痴呆老人晩年の姿であった為、老いてなお凄いフォースを持ったご老体としか分からなかったが、
過去を描いた新三部作でドゥークーやパルパティーン相手にライトセイバーを抜いた際には、屈指のアクロバティック流派である「アタロ」の冴えを存分に発揮、
猿(ましら)の如く跳ね回り、高速で宙を舞い独楽の如く回転する等、一人だけまるで武侠映画のような動きで観客の度肝を抜いた。
仙人めいた泰然とした格闘スタイルを期待していた一部の層からは不満の声も聞かれたが、リーチが短いのだからしょうがない。
彼の種族の寿命を地球人に換算して喩えるに、教育者として80年現役で老衰で亡くなるほんの2年前でもこの動きとか、そりゃあ生ける伝説認定も納得であろう
生涯現役じみてピンシャンしてたのが、引退して仕事を離れた途端一気に老け込んだのも嫌なリアルさである
単に戦闘能力に優れているだけでなく、大多数のジェダイが抵抗すらできず殺害された「オーダー66」発動時にも、
背後で攻撃態勢に入ったクローン兵の動きに即座に対応しており、そういう意味でも他のジェダイ・マスターとの格の違いが描かれている。
しかしその一方、人格的にも優れていながら他の評議員共々組織運営の面においては常に最善の選択を下せていたとは言い難く、
新三部作や同時代を描いたスピンオフ作品でのヨーダには、硬直化したジェダイ評議会を象徴する人物としての役割も与えられていた。
ヨーダ達ジェダイ評議会の未来予知を曇らせ、遂には崩壊に導いたシスの黒い闇とは、ダークサイドを恐れるが故の純粋培養教育による弊害、
謂わばシスへの無理解が生んだ必然の敗北だったのだ。
+ ただしメタ的な話にはなるものの……
1000年の平和の末に硬直化したが故にそこをシスに突かれて滅びてしまったヨーダ含むジェダイ達だが、
逆に言うと1000年間も平和な時代を築けていたことの裏返しだったりする。
共和国から再編成された銀河帝国がその後どうなったのかと言うと、徹底的な法治主義を実施しようと軍事力を背景にした強権政治を行おうとした結果、
アウターリム(貧困層の多い銀河の端の部分)のみならずコアワールド(富裕層の多い銀河の中心部分)からも強い反発を生み、
反乱同盟軍との内乱の末に皇帝が殺害されて20年程度で壊滅、国家としては存続するも結局は新たに生まれた共和国へ主導権を譲り渡す事となる。
そして新共和国がどうなったのかと言うと、これまた旧帝国軍の過激派残党組織「ファースト・オーダー」に首都惑星を破壊され、
30年足らずで事実上の崩壊。
そして再び銀河帝国が再建するのかと思いきやレジスタンスとの激闘の末に沈黙しこれまた失敗。
……というように、作中では何かと悪し様に描かれることの多い旧共和国とジェダイ達ではあるが、
実際の所、彼らがいなくなった後は共和国派と帝国派による主導権争いが延々と繰り返されるという、平和とは程遠い時代が到来してしまっている。
そして新たなジェダイを作り出すはずだったルークはと言うと……。
ある意味では銀河全体のフォースのバランスが保たれているとも言えるのだが、平和を維持するというのは何とも難しいものなのである。

余談だが、映画『E.T』の作中でヨーダがハロウィンの仮装としてゲスト出演しており、
彼の姿を見たETが仲間だと勘違いして追いかけようとするシーンがある。
また、『E.T』放映当時は日本にハロウィンの文化は無かったため、
この映画を切っ掛けに知った日本人も多かった。

EP4が黒澤映画『隠し砦の三悪人』に影響を受けていることから、ヨーダについても同じ黒澤映画『姿三四郎』の隆昌寺の和尚の影響を指摘する説もある。

格闘ゲームでは『ソウルキャリバーIV』のXbox360版にゲスト参戦。
低身長もしっかり再現されている。


MUGENにおけるヨーダ

ゲラルトインディアナ・ジョーンズなどを手掛けたCpnCrossfader氏によるキャラが、氏のMFGフォーラムで公開中。
MUGEN1.0以降専用で、手描きドットで製作されている。
ラウンドによって技が異なり、1ラウンド目では旧三部作での老いたヨーダをイメージした技構成であり、
2ラウンド目以降はライトセーバーを存分に使い、跳躍力を生かして戦う新三部作のイメージとなっている。
ストライカーとして、オビ=ワン・ケノービの援護攻撃も実装されている。
簡易的なAIがデフォルトで搭載されている。
参考動画


"There is another Skywalker."

(お前のほかにもう1人おる、スカイウォーカーが。)

出場大会

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*1
後年制作された外伝TVドラマ『マンダロリアン』において、ジェダイ評議会の崩壊を生き残ったヨーダの同族、
“ザ・チャイルド”グローグーが登場するが、齢50にして乳母車で運ばれるような幼児の姿をしていた。

"Wait. They said fifty years old."
(どういうことだ。50歳だと言っていたのに)

"Species age differently. Perhaps it could live many centuries."
(老化は種によって違う。多分この種は何世紀も生きるのだろう)

見た目の幼さはともかく、ジェダイ・テンプルで長年にわたり何人ものマスターに指導を受けた彼は強いフォースを秘めており、
賞金稼ぎの主人公の危機を何度となく救っている。
いつかヨーダと同等以上の使い手に育つ素質と可能性が示唆されているが、
一方でその主人公との絆ゆえに闇に堕ちる素養を見抜いて師匠になることを固辞したマスターもいた。


最終更新:2023年06月18日 17:48