ホムラ


「私の命を 半分あげます」「私を 楽園に連れていって」

任天堂とモノリスソフトによるRPG『ゼノブレイド2』のヒロイン。
魔法少女悪忍ではないし、
同じ任天堂でもマグマ団幹部エンテイのそっくりさんや『カスタムロボ』の異端の闇軍師とも関係無い。
海外名は「Pyra(パイラ)」。恐らくを意味するpyro(パイロ)が由来と思われる。
これもこれで異星人ではないし決して大きな2つのパイからでもない
担当声優は 下地紫野 女史。


原作設定

亜種生命体「ブレイド」の少女。
翠玉色のコアクリスタルを持つ「天の聖杯」と呼ばれる伝説のブレイドである。
+ ブレイドについての解説
『ゼノブレイド2』の世界アルストは、星全体を「雲海」という水のように泳いだり潜ったりできる性質を持つ雲が覆っており、
その雲海の上を島や大陸ほどもある超巨大生物「巨神獣」という生物が悠々と泳いでいて、人々はその巨神獣の身体に直接居住して生活している。
そしてこの巨神獣は「コアクリスタル」という結晶体を産み落とすのだが、
このコアクリスタルに適正を持った存在である「ドライバー」が触れると同調に成功し、コアが「ブレイド」と呼ばれる生命体になる。
ちなみにこのドライバーは人間だけに限った話ではなく、そこら辺の巨大な野生動物であってもたまにブレイドと同調に成功してドライバーとなり、
ブレイドと連携して人間を襲ってくる場合がある。

同調するとブレイドは武器(ホムラが持っている大剣もそれ)を持って顕現し、空間に存在するエーテルをエネルギーにして活動する。
コアクリスタルごとにブレイドの容姿や能力、性格は異なるが、基本的にはコアやエーテルの流れが見えるエーテルラインが身体の表面に露出している。
普通の人間では遠く及ばないような身体能力や超常的な力を持っており、エーテルさえ取り入れる事が出来れば身体に負ったダメージも即座に回復可能。
そして、どれだけの年月を経ても全く老いる事が無いというハイスペックな生命体である。
ただし普通の生物が酸素が薄くなると生きていけないのと同じように、エーテル濃度が低い場所にいると能力が使えなくなり、
自身も衰弱するという欠点がある。
また、エーテルさえあれば何とでもなるというわけでもないようで、
作中描写を見る限り食事・睡眠・排泄といった生物としての一般的な代謝も行っている様子。
そして最大の特徴は、自分が同調したドライバーが死んでしまうと自分もコアクリスタルに戻ってしまう点。
一度コアクリスタルに戻ってしまっても別のドライバーと同調する事で再びブレイドとして顕現する事が可能だが、部分的な影響が残る事はあるものの、
以前のドライバーと同調していた記憶は失われてしまうため、基本的には「ドライバーの死=ブレイドの死」として扱われている。

前述した通り超常的な力を持つため、ブレイド単独で戦っても装甲服と銃火器で武装した兵隊程度では相手にならない強さを持つが、
自身の持つ武器をドライバーに渡すとドライバーにエーテルエネルギーを供給する事が可能になる。
そうする事でドライバーの身体能力が飛躍的に上昇し、ドライバーとブレイドがそれぞれの武器を持って独自に戦うより、
一つの武器を共有して連携して戦う方が遥かに戦力が高まるという特性がある。

「自分はコアさえ無事ならばいくらでもダメージが再生するが、ドライバーが死んだ場合自分はコアに戻ってしまう」という性質だけ見ると、
否応無しにドライバーの命令に従わざるを得ない弱い立場にいる存在だが、
現在のアルストでは「ドライバーとブレイドは一心同体で対等な関係を結んでこそ真の力を発揮できる」という考えが浸透している。
そのため基本的には人間と同等の扱いを受けており、両者の関係は一部例外こそあるものの概ね良好。
少なくとも自分のブレイドを盾にして戦うようなドライバーは、ドライバー失格として酷く非難される。
場所によってはブレイドが頭目を務めてそれに人間が労働力として働いている組織もいるし、
戦いを引退したドライバーと家族同然に過ごしている者はおろか、ドライバーと結婚して生涯を共に過ごす者もいる。
劇中においてブレイドが子を成したという報告は無いため、「自己複製」が無いという点で"亜種"生命体なのだろう。

ホムラ/ヒカリは通常のブレイドとは異なる要素が多く、
まず天の聖杯の特性としてコアクリスタルが損傷・喪失しても十全な力を発揮できないだけで、活動そのものは可能。
作中でもこの特性を活かしてイーラ一行と駆け引きを行う場面がある。
そして本来ブレイドは一度コアクリスタルに戻らなければ新しいドライバーと同調はできないのだが、
ホムラ/ヒカリは本来500年前に英雄アデルと同調して顕現した後に、
そのままコアクリスタルに戻らずにレックスに自らの命を分け与える事で「再同調」をしているという違いがある。
これにより通常のブレイドと違ってダメージをエーテルによって再生する事ができなくなっただけでなく、
レックスとホムラ/ヒカリの二者でダメージを共有するようになった。
つまりレックスが足にケガを負えばホムラ/ヒカリも足の同じ場所にケガを負い、ホムラ/ヒカリがダメージを負えばレックスも……といった具合である。

+ ブレイド、その本質(終盤ネタバレ注意)
ブレイドの本質、それは生命の進化促進用の送受信端末である。
ブレイドの中核であるコアクリスタルは、同調したドライバーなどの情報を含めたあらゆる情報をトリニティプロセッサーへと送信する機能がある。
このトリニティプロセッサーは蓄積した情報を元に新たな進化コードをコアクリスタルへと送り返し、その進化コードは更なるブレイドを生み出す。
進化コードを受け取ったブレイドはやがて巨神獣となり、次なる生命体を創出を繰り返す…という、
人為的な生命の進化を生み出す命の循環をブレイドとトリニティプロセッサーは担っていた。

本編開始時点では雲海の底の沈没船内にて封印され眠りに就いていたが、
秘密結社イーラにより沈没船が引き揚げられ、主人公のレックス(ルーサーではないし、も濃くならない)が接触した事で眠りから目覚める。
口封じのためイーラの首魁シンに殺害されたレックスに対し、自分の命を半分あげる代わりに、
かつて自分が過ごしていた「楽園」へ連れて行ってもらう事を条件に蘇生し、共に楽園を目指す旅をする事になる。
楽園伝説を信じていたレックスからしても、本当にアルストを救えるかもしれない楽園に行けるのは願ってもない話だったため、
意気揚々とこれを引き受け、二人はパートナーとなる。
旅の中で仲間を増やしながら少しずつ楽園へと近付くレックス一行だったが、イーラ一行との再戦にて苦戦を強いられ、あわや全滅という危機に陥る。

そんな中でホムラの眼前でレックスの命の危機が迫った際、ホムラの身体は突如発光。本来の天の聖杯の姿である「ヒカリ」へと姿を変える。
未来を見通す「因果律予測」と、「デバイス」と呼ばれる巨大なロボットを自在に操作できるヒカリの力でイーラ一行を撃退した後は、
二重人格であるホムラとヒカリを好きな時に使い分けられるようになる。
ヒカリと言っても同じ任天堂の『ポケモン』や『新・鬼ヶ島』の主人公とも関係ない。
アンジェラ・バルザック?人違いです

+ 何故ホムラが産まれ、封印されたのか
500年前、アーケディア法王庁に所属するマルベーニという男がこの世界を作ったとされる「神」に会うため、
その神が住む「楽園」へと繋がるとされる、アルストの中央に聳え立つ「世界樹」を単身登り切った。
彼は結局神には会えなかったものの、そこにあった紫色と翠玉色の結晶体、後の天の聖杯のコアクリスタルを持ち帰る事に成功する。
ドライバーとしての素質があったマルベーニは紫色のコアクリスタルと同調し、天の聖杯「メツ」を顕現させる。
メツは天の聖杯としての圧倒的な力を振るってマルベーニの政敵となる対抗勢力を排除していき、
お陰でアーケディア法王庁は勢力を増し、マルベーニは助祭枢機卿にまで上り詰める。
しかし、いつしかメツはマルベーニの制御を離れ、破壊衝動の赴くままに単身でアルストを破壊し始める。
当然マルベーニもこれを見過ごすわけにはいかず、もう一つの天の聖杯のコアをイーラ王国の王子アデルに引き渡し、天の聖杯ヒカリを顕現させる。
ヒカリとメツ、天の聖杯同士の激闘はヒカリの勝利に終わり、メツの魔の手からアルストを救う事に成功する。
しかしその損害は大きく、蓋を開けてみれば合計で3つもの国家級の巨神獣が雲海の底へ沈む事となった。
この戦いが現アルストでは「聖杯大戦」として語られている。聖杯戦争じゃないよ
そしてヒカリは、自分が今後天の聖杯としての力を振るう事が無いように、天の聖杯の余剰エネルギーで活動する第二の人格ホムラを作る。
そしてドライバーであるアデルの手により、
「いつの日か人間が天の聖杯へと相応しい存在に成長するその日まで待とう」と船の底にホムラの姿で封印される事となった。

以上が『2』本編で語られたおおよその内容であり、DLCシナリオ『黄金の国イーラ』ではこの詳細が描かれたのだが……。
+ 『黄金の国イーラ』で描かれた顛末
500年前アデルのブレイドとして顕現したヒカリは、アデルそして彼の従者である少年ミルトと共に3人でメツ討伐の旅に出て、
イーラ編の主人公であるシンとそのドライバーのラウラや彼女が保護していた難民サタヒコ、
スペルビア帝国の少年皇帝ユーゴ達……と多種多様なメンバーと一丸となってメツと立ち向かった。
話の流れ自体は本編で描かれていた通りではあるのだが、
聖杯大戦で滅びたとされる古王国イーラは、なんとヒカリ自身の手で沈められていた事が発覚する。
聖杯大戦の終盤、ヒカリとメツによる天の聖杯同士の戦いが始まるが、メツの力は圧倒的であり、
さらにイーラの街に被害を及ぼさないよう、全力を出し切れなかったヒカリは劣勢を強いられた。
しかしそれを見抜いたメツは「なら全力を出せるようにしてやるよ」と、イーラの首都を自身のデバイスで砲撃。
その砲撃の先はヒカリが「最後の戦いが終わるまでここに避難していなさい」と告げていたミルトの避難場所だったのである。
「自分のせいでミルトが攻撃に巻き込まれた」というショックを受けたヒカリは「第三の剣」の片鱗を見せて暴走。
その力は凄まじく、それまで劣勢を強いられていたメツを圧倒する程だったが、あまりの強さに英雄アデルですら制御できず、暴走し続ける。
そして力の奔流を抑え切れないヒカリはデバイスだけでなく因果律予測の力をも暴走させてしまい、
500年後の自身の姿、そして自分のために戦うレックスの姿を目撃する。
優しく微笑んでくれるレックスに助けを求めるヒカリだったが、当然その声が届くことは無く、完全に意識を失い、
それと同時にセイレーン・デバイスから放たれる波動によってメツを撃破し、そのまま巨神獣イーラの命を絶ってしまう。
暴走を終え、避難船の上で意識を取り戻したヒカリが目の当たりにしたのは雲海の底に沈んでいくイーラ、
戦友ユーゴの遺体と彼のブレイドのコアクリスタル、そしてミルトの遺体を抱えるサタヒコの姿だった。
絶望した表情のままヒカリはミルトの遺体の頬に触れようとするが、その手をサタヒコに振り払われた瞬間に心が折れ、
膝を付いて泣き叫びながら、全身から火花を散らすようにしながら発光。

ここでヒカリの出番は終了し、次のカットではアデルの後ろに付いていたのはホムラになっていたため、
恐らく大戦時のショックで衝動的にホムラという人格が誕生したのだと思われる。

+ ホムラの本来の目的と新たな目標
当初は「楽園に行きたい」としか語っておらず、レックスに対してもパートナーとして善意を持って接していたため、
その真意が伝わる事は無かった。
しかし、本心ではホムラもヒカリも、聖杯大戦で親しい人間を含めた多くの犠牲者を生み出してしまった天の聖杯の力を酷く嫌悪しており、
「私たちはこの世界にいない方がいい」と自らの消滅を願っていた。
楽園を目指していたのも、自分達を作ったとされる神に出会い、彼自身の手で自分達の存在を消し去ってもらうためであった。
つまり、彼女は最初から自殺するためにレックスと旅をしていたのである。
そして旅の中でイーラの首魁シンに敗れたレックス達を助けるため、ホムラはシン達に自身の身柄を譲り渡し犠牲となる。
神と出会うという目的は果たせなかったものの、レックス達なら自分がいなくても必ず楽園へとたどり着けると信じ、全てを託したのだった。

「バカだ── オレはバカだ
 二人の気持ちなんてちっとも知らずに
 天の聖杯っていう強い光が作り出した影の道
 そんな道をずっとホムラとヒカリは独りで歩いてきたんだ」

しかし、イーラとの戦いで敗れた挫折から這い上がり、ホムラとヒカリの悲しみと苦悩に気付いたレックスは、気付いた上で敢えて彼女らの願いを拒否。
「もう二度と世界を灼かせたりなんてしない」「キミが何のために生まれたのかを、オレ達が進む未来がどうなるのかを確かめたい」
と必死に訴えるレックスの真摯な想いは、500年間己の破滅を望み続けてきたホムラとヒカリの心を遂に動かす。
そしてレックスはアデルでさえ使いこなせなかった第三の剣の力を制御し、
ホムラとヒカリは両者の力と精神と肉体が統合した、天の聖杯真の力にして覚醒形態への変身が可能となった。
これ以後、自己嫌悪から解放された彼女は自身の死ではなく、レックスと共に歩む未来のために楽園を目指す事となる。


性能的には火属性の攻撃ロール。
耐久力補正がほぼ無いため防御面は弱いが、クリティカルダメージを向上させるスキル「焔の刀身」と、
必殺技を連携させて発動するブレイドコンボのダメージ量を底上げする「聖杯の片鱗」の相乗効果が凄まじく、
順当に育成が進むと凄まじい破壊力で敵を薙ぎ払えるようになる。
前述した通り、4話以降は戦闘中にヒカリと交代できるようになる。
単純な性能としては本来の天の聖杯であるヒカリがあまりにも強烈すぎるため基本的な運用はあちらに譲るが、
通常のブレイドスイッチと異なり、あくまでも同一人物であるためゲージを貯めずとも瞬時に切り替えられる。
高性能なヒカリから瞬時に高火力な必殺技を叩きこめるホムラに切り替え可能なのが長所となっており、
火属性と光属性の二種のブレイドコンボによる二つの属性玉を付与できるなど、他のブレイドには無い独自の仕様がある。

そして、何と言っても目を引くのはその恵体と際どい衣装
冒頭の画像を見れば分かるように上半身も下半身もムチムチのピッチピチ。
胸元部分の露出は非常に少ないものの、それでもあまりにもピチピチ過ぎて乳房の形がくっきりと浮かび上がり、背中は丸出し
ホットパンツも短すぎて尻の割れ目が見える始末
一応設定画の段階では「細身ながらに出るとこ出てる」程度だったのだが、決定稿では全体的に増量されて上記のキービジュアルの通りとなり、
ゲーム本編の3Dモデルはそこへ更に盛られている。
下の設定画と本編画の比較を見れば分かる通り、最終的には当初の設定画と比べるとかなり肉付きのいいデザインとなった。
それでもギリギリ細身の印象が崩れないあたり、モノリスソフトの3Dモデラーの変態的こだわりが窺える。
ちなみに体重は15歳の少年が持ち上げられない程度。ああ見えて実は筋肉質という可能性もあるのだろうか。
対存在のヒカリはロングヘアーで胸元と生脚を露出しており、ホムラとは対照的になっている。


これは「この世界ではこういう衣装や恰好をした人がいてもおかしいわけじゃないのだろう」というファンタジー世界観あるあるではなく、
作中でもエロい体つきをしたエロい格好の女の人として認識されている
そんな有様なので資金の工面の話題で「お金だったら私が何とかするから」と述べた際に、
「まさか身体を売って!?」というあんまりな勘違いをされる程である。
なお周囲の反応とは裏腹に肝心のホムラとヒカリは二人そろって自分が際どい格好をしているという自覚はあまり無い様子。
 

ちなみに『ゼノブレイド2』はCEROのレーティングがC判定(15歳以上推奨)であり、これは無印のリメイク版『ゼノブレイドDE』と同様。
しかしながら、『DE』は「暴力・恋愛・セクシャル」の三つの判定が合わさった結果C判定なのに対し、
『2』が該当しているのはコンテンツアイコンは「セクシャル」のみ。
要するに本作はホムラ達の恰好がエロいと言う理由だけでC判定を食らっているという、かなり異例な任天堂作品である。
……一応フォローすると本作に登場する固有のデザインを持ったブレイド、通称「レアブレイド」の女性キャラは、
その殆どが衣装といいスタイルといいエロチックな容姿をしたキャラばかりなので、ホムラだけが極端に浮いているというわけではない。
数は少ないが、何ならホムラ以上に凶悪なバストサイズの女性ブレイドや、より高い露出度の女性ブレイドもいるにはいる。
フォローになってない?そんなことはどうでもいい!!
「あんなナリして見るなと言われても…」は実にごもっともな意見である
更に悲しい事に、劇中において一部の人に近い容姿の女性型ブレイドは、見本写真を撮影してからドライバーを殺害してコアを回収するといった、
かなりえげつない事が行われていると語られている(主要キャラの1人もこれに類似した案件に巻き込まれている)。

そんな痴女同然な容姿とは裏腹に、性格は温厚で母性的。
キャラクターデザインのコンセプトが「レックスを包み込む母性に溢れつつ、芯も強く情熱的な炎のようなイメージ」と語っているように、
日頃は物腰柔らかで礼儀正しい立ち振る舞いながら、ここぞという場面では芯の強さと勝負度胸を見せ付ける。
ドライバーであるレックスへの想いはかなり強く(本来の目的を考えると「何時かはお別れする時が来る」という事を認識していたにもかかわらず)、
事あるごとに彼に対して真っすぐなアプローチをして、レックスをドギマギさせている。
……それだけならよくある主人公とヒロインが絆を深めていく交流なのだが、
如何せんお相手のレックスは(既に身一つで生計を立てている社会人ではあるものの)あどけなさが残る15歳の思春期少年であり、
前述の通り様々な所がけしからん彼女が距離感近めのアプローチをして、自分より小柄な青少年レックスの胸を高鳴らせている有様は、
犯罪臭が漂うどこからどう見てもおねショタともっぱらの評判。

オフィシャルアートワークに掲載されたイラストの一部には、野宿の際にレックスの真横に寄り添ってよしよしと寝かしつけるという
日頃からどえらい距離感で過ごしていることを示すイラストがあったりする。
また、穏やかな性格とは裏腹に女性としてのガードはかなり硬く、
「世界中のおなごと仲良くお茶会をしたい」という野望を燃やす女性レアブレイドのリンネに、
「わらわのあいじんとしてはーれむの一員にならないか」と誘われた際にはきっぱりと断り、
パーティメンバーであるジークとの「心の通じ合った者同士ワイのブレイドになるんはどうや?」と悪ノリ全開の冗談を掛けられた際には
(ゲームの仕様的にはともかく、他のドライバーと同調したブレイドが勝手に他のドライバーと同調することはまず不可能)、
「あ、すみませんそれは遠慮いたします。ジークさん凄く面白いんですけどドライバーとしてはちょっと──」
という情け容赦のない無慈悲なマジレスを浴びせて彼の心をへし折っている。
なお、そのジークとの会話では「ホムラ・F・(オーバー)超光(シャイニング)」というゴテゴテの邪気眼ネーミングな真名を授けられるのだが、
(選択肢次第ではあるが)「意味は分からないけどとてもかっこいいと思います」と述べたり、2周目以降で傭兵任務に部隊長として出した場合、
自身の部隊に「ファイヤー勇者軍団」と命名するなど何ともハイレベルなネーミングセンスの持ち主だという事が判明する。

対存在であるヒカリはホムラと対照的な面が多く、一見キリっとしたクールビューティーなように見えて相当のポンコツ。
夢遊病を持っており、寝ているレックスのベッドに寝ぼけて潜り込むという年頃の少年にはこれまた強烈な事をしてレックスをドギマギさせている。
これ自体はブレイドとして顕現して生来併せ持った癖であり、聖杯大戦以前のアデルのブレイドだった頃が描かれたDLC「黄金の国イーラ」でも、
アデルの従者であるミルトのベッドに潜りこんでいる(ミルト自身はレックス以上に幼い少年だったため、ドギマギさせるどころか普通に喧嘩になった)。
料理の腕もホムラとは対照的な、コテコテなメシマズヒロインであり、かつてはアデル達に特に味見もせずに自信満々で劇物料理を振舞って悶絶させ、
クラフトスキル「創作料理」でも色々とアレなメニューのレシピばかり考案していたのだが、
「黄金の国イーラ」の聖杯大戦の経験を経て思う所もあったためか、仲間のブレイド「ヒバナ」のクエストで料理についてレックスに聞かれた際は、
「諸事情あって封印中よ」と答えている。
勿論ホムラとそのけしからん体つき以外にも共通する点もあり、
強気な態度と性根のポンコツぶりからツンデレチックな雰囲気を漂わせているようで、
確かに一部キャラに対しては「勘違いしないでよね!」的なセリフを述べたりすることもあるのだが、
肝心のレックスに対してはあまりツンツンしない……と言うかホムラに同様かなりストレートに好意を示している。
トラウマ克服後に受注できるあるカップルのプロポーズを手伝うクエストをクリアした際に、
「いつレックスはブーケストーン(婚約指輪)を用意してくれるのよ?」とコメントするあたり、少なくとも将来的には結婚する気満々である
また、2周目以降にヒカリを傭兵団で派遣した際の部隊名は「ヒカリちゃんと百人の下僕」である。
ここら辺のセンスもホムラと似たり寄ったりのようだ。
なお、ヒカリを傭兵として派遣しようとすると「君……私と離れて寂しくないの?」と露骨に寂しそうにレックスに甘えてくる。あざとい。

余談だが、デザイン担当をした斎藤正嗣氏曰くホムラのデザインコンセプトの一つに「もう一人の姿であるヒカリがいるが故のある種の不完全さを意識している」
と語っており、後天的に生まれた存在であるホムラの衣装をあえて左右非対称にしたり、
マントに穴をあけたり背中を露出させることで、不完全さを表現しているとのこと。
……という理屈らしいのだが、正直言って背中の露出具合はホムラはヒカリも二人揃っていい勝負であり、
大真面目な話を展開している中でもギャグ一歩手前の艶めかしい後ろ姿を何度も晒すせいで、プレイヤーの集中力を削ぎまくること請け合いである。

ただしこういったポンコツ気質とは裏腹に、性能自体は天の聖杯に恥じない圧倒的なスペック。
クリティカルが発生するたびにアーツ用ゲージをリキャストしてもう一度アーツを放つ「光速連撃」と、
クリティカル率を大幅に向上させる「閃光」の相乗効果によって、
順当に成長するとただ一人だけすさまじいスピードでアーツを連発し、それで貯めたゲージを駆使して必殺技を連発する別ゲー状態となる。
ホムラ同様耐久力補正はないのだが「因果律予測」によるパーティ全体の回避率の底上げによる恩恵が凄まじいためある程度フォローが可能。
エンドコンテンツにおいては、因果律予測を常時発動させるために、レックスをCPU操作にして他のブレイドにスイッチしないよう、
ヒカリだけをセットした状態で戦わせるというプレイヤーもいる程。
ホムラ/ヒカリセット時のレックスは、
  • 横方向に回転しながら二回斬り付ける事で、二度の攻撃判定を発生させる物理技「ダブルスピンエッジ」
  • 前方宙返りの要領で前方向に一回転しながら剣から発する炎/光を叩き付け、
    ヘイト量を減少させながら大ダメージを与えるエーテル技「ローリングスマッシュ」
という二種類の使い勝手のいいアーツを持っているのだが、
ヒカリ操作時のレックスは「光速連撃」と「閃光」によってこの二種の技を怒涛の勢いで連発するため、
戦闘時にはまるでコマの如く縦にも横にもぐるんぐるんと回転しながら斬り付けまくる非常に忙しい戦いをする事になる。
単純なゲージ稼ぎとダメージ効率だけを考えるとダブルスピンエッジを連打したくなるが、
そうするとタンク要員が対処できないほどのヘイトを稼いでしまうため、ローリングスマッシュを適宜混ぜてヘイト減を狙っていきたい。
また、ヒカリだけの特殊な仕様として他のブレイドをエンゲージした状態でレックスが瀕死に追い込まれると、
「見てられない!」と言いながらヒカリが勝手にブレイドスイッチして表に出てくる。
こうなるとレックスの体力が回復するまで他のブレイドに切り替えられなくなる。
なんともヒロインらしくいじらしいが、他のロールや別の属性のブレイドを使いたい時でもスイッチさせてくれないため、たまに困る場面も。

+ その真の正体(重大なネタバレ注意)
彼女達の真の正体は、20XX年の地球で発見されたマルチバースジョイント「ゲート」を管理するコンピュータ「トリニティプロセッサー」の一つ、
「プネウマ」である。
もう一人の天の聖杯であるメツもまたトリニティプロセッサーの一つである「ロゴス」
そして三つ目のトリニティプロセッサー「ウーシア」は、なんと『ゼノブレイド』に登場したアルヴィースだった。
終盤では、このゲートがマルチバースジョイントの名の通り複数の並行世界を繋いでおり、
当初は全く独立した世界観のように見えた『ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』が、密接な関係にある並行世界である事が明らかになった。
なおこのゲート、ゲーム本編中で明言こそされていないが、
ゼノギアス』及び『ゼノサーガ』に登場するキーアイテム事象変移機関「ゾハル」に限りなく近い特徴を持っている。
よって、全てのゼノシリーズはこのゾハルを通じて繋がっている可能性が示唆されている。

+ そして少女は…(最終盤ネタバレ注意)
最後の戦いを終え、崩壊する決戦の舞台から脱出しようとするレックス達。
そんな中、プネウマはただ1人残って愛した人達に生きてほしいという想いと共にレックス達を送り出した。
そして、全てを終えたレックス達は最初にホムラと共に目指していた楽園とは違う、「真の楽園」に辿り着く事に成功する。
愛する人を失ったレックスだったが、その悲しみを胸の内に抑え込み、既に役割を終えた天の聖杯のコアクリスタルを握りしめる。
しかし、突如としてコアクリスタルが発光し、天まで届かんばかりの光柱がそびえ立つ。
驚くレックス達の目の前に2人の少女が現れた。


その2人は、一心同体の存在であったはずの、ホムラとヒカリであった。
喜びに包まれるレックス達の前に、彼の愛するパートナーが再会の言葉をかけた所で、本作の幕は下ろされる。
2人に分割された理由?公式でも回答が無いためわしにも分からん・・・・


その後、ゼノブレイド2の最終DLCシナリオ『黄金の国イーラ』配信時に公式が公開したメインキャラ集合イラストでは、
ホムラとヒカリが左右からレックスの両の手を恋人繋ぎで結んだ上にもう一人のヒロインであるニア*1が彼の肩に乗っかるという、
レックスの恐るべきリア充っぷり暗い過去がすっかり払拭された彼女らの幸せそうな姿が描かれている。

+ そして…(『ゼノブレイド3』ネタバレ注意)
「これから帰るよ」

『1』と『2』のその後の世界を描いた『ゼノブレイド3』ではホムラ達は登場しなかったものの、
エンディングにて『2』のメインキャラクター達が撮影した写真にて、
青年に成長したレックスとの間に、ホムラとヒカリ(とニア)の子供が誕生している事が判明した。

内容もさる事ながら、タイミングがタイミングなだけあって、二重三重の衝撃こそあったものの*2
『2』でホムラが述べていた「レックスが故郷の村の人達を家族として愛するように私もたくさんの家族が欲しい」という望みが叶ったという事になる。
末永くお幸せに。
同じダブルヒロインを両手に花エンドでもどこかの別のレックスさんとは大違いである。プレイヤー達の反応も含めて

DLC最終段で実装された『3』本編の前日譚シナリオ「新たなる未来」ではレックスの娘であるカギロイが登場する。
作中ではあくまでもレックスの娘としか描写されておらず、上記の通りレックスには三人も妻がいる上に、
母親が誰なのかについては触れられていないのだが、
赤髪といい、翠玉色のコアクリスタルといい、炎を操る能力といい、おっぱいと太ももといい
ほぼ確実にホムラの娘だと思われる。
本作の舞台アイオニオンはとにかく「酷い世界」としか言いようのない過酷な環境であり、
このカギロイも含め、作中の人物達は多大な困難にひたすら晒され続けていたのだが、
最終的には『3』の主人公一行、そしてレックス達の尽力が実り、平和な世界へと「リセット」することが出来たため、
今度こそ彼女もホムラとレックスの元で幸せに暮らしていることを願いたい。


大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるホムラ


「ごめんなさい、レックス。何も言えなくて──だって──

 大乱闘に招待されたんですもの!」

「えぇっ!?オレが参戦するんじゃないの!?」*3


『SP』よりDLC第9弾のファイター「ホムラ/ヒカリ」として参戦を果たす。
DLC第6弾のミェンミェンと同じく、ホムラとヒカリ自身は発売当初からスピリッツ(ランク4のレジェンド級)として実装されていたものの、
『ゼノブレイド2』から参戦するなら当然主人公のレックスだろうと考えられていたため、
それを押し退けてヒロインが参戦するという事で、そのあまりにも煽情的な容姿を含めて多くのユーザーに驚かれた。
前作で参戦していたシュルクに続く『ゼノブレイド』シリーズからの登場であり、
『ゼノブレイド2』本編にてシュルクが共演した事を踏まえ、参戦PV(他のPVとはプロット担当が異なる)では彼との掛け合いも描写されている。

ファイターとしては上記の名義の通り「ホムラ」と「ヒカリ」の2体分が内包されたキャラクターである事が特徴。
ポケトレゼニガメフシギソウリザードン)やかつてのゼルダ/シークと似たコンセプトだが、
通常攻撃のモーションはほぼすべて共通という、二重人格設定を活かしたEXキャラクターのような仕様になっている。
ただし本作のダッシュファイター等を始めとしたこの手のキャラにありがちな「同じモーションだが細かいところで性能が違う」という形ではなく
ホムラはパワー極振り、ヒカリはスピード極振りの「同じモーションでありながら技の性質は正反対」という独自の設計となっている。
ホムラ単体の性能面を見ると前述した通り撃墜力に特化しており、ワザが総じてリーチと火力と吹っ飛ばしに優れている。
リーチに関しては武器持ちキャラの中でもトップクラスで、火力に関しては冗談抜きで60%前後から空中攻撃一発で撃墜を狙えるレベル。
反面機動力は低く、ジャンプ高度は全キャラ80位でダッシュ速度も84位と、距離を離されると途端にキツくなる。
また、復帰力も非常に低いという無視できない欠点がある。
性能としては重量級に近いが、体重はマリオと同程度と動きの遅さの割には軽め……だが、女性キャラとしてはやや重め。
肉付きがいいから手に持っている大剣のせいだろうか。
空中技が強く、動きが鈍くて火力が凄まじいファイターと言うとあの魔王に通ずる所があるが、あちらとは違い、
前述した通り常時剣を使っているため判定ではこちらに軍配が上がる他、後述するように必殺ワザも高性能。

あくまでも「立ち回りに優れたヒカリでダメージを稼ぎ、フィニッシュソースに優れたホムラで撃墜する」という設計の上で作られたファイターなのだが、
  • 剣士キャラの中でも最速クラスの発生3Fの弱攻撃
  • 威力・判定共に凶悪な設置飛び道具の横B「ブレイズエンド」
  • 非常に長い持続と高い威力とシールド削り性能を持ちながら何故か後隙が僅か18FしかないNBの「フレイムノヴァ」
  • 高ダメージ・高バースト力・広リーチ・広範囲でコンボ・フィニッシュ・復帰阻止まで幅広く使えるにもかかわらず何故か着地隙が発生しない空下
などの鈍重なパワーキャラらしからぬ小回りの利く技やローリスク・ハイリターンな技を持つため、
この手のファイターにしては珍しく「状況に応じて両者を使い分けた方がもちろん強いがホムラ単騎でも決して立ち回りは悪くない」という評価を受けている。
それだけの性能を持ちながら立ち回りに優れた超スピードファイターであるヒカリとの使い分けが可能という豪華仕様のキャラクターな為、
同じDLC参戦キャラであるジョーカーカズヤらと並んで大会等で猛威を振るっている。
ただし両キャラを使い分けたとしても前述した復帰力の弱さと投げの貧弱さはヒカリと共通しているため補い切れず、
地上戦でガードを徹底してくるような相手には注意が必要である。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • フレイムノヴァ(NB)
自身を周回する剣で近くの相手をふっとばす。ボタン長押しで3段階まで力を溜め、威力と回転数が上がる。
攻撃中は左右入力で位置を少しずらす事が出来る(空中ではより大きく動ける)。
持続が長く、威力とシールド削り性能もかなり高い。
更に発生こそ遅いものの、後隙はかなり小さめで反撃を受けにくいので、守りを固めている相手を崩す手段として使っていける。

  • プロミネンスリボルト(上B)
大きくジャンプした後、下突きしながら急降下。着地後に突き立てた剣の前方に火柱を出す。
上昇中は、左右入力で位置を少しだけずらす事ができる。
ホムラ唯一の復帰ワザだが、どちらかというとアイクやクロムのような攻撃ワザとしての側面が強い。
復帰ワザとしてはクロムより横方向にわずかに動ける程度で、やはり復帰阻止を仕掛けてくる相手には弱い。
攻撃ワザとしてはアーマーが無い分、ガードキャンセルから出せる割には
火柱のふっとばし力が一般的な上スマッシュ攻撃を上回るため、切り返しや撃墜の手段として重宝する。

  • ヒカリチェンジ(下B)
スピード重視のヒカリと交代する。交代する瞬間だけわずかな無敵判定がある。
ポケモンチェンジ」と同じ特性だが、高速チェンジが可能で、所持・装備中のアイテムを落とさないのが特徴。

  • ブレイズエンド(横B)
剣を前方に投げ、その先で大きく回転させる飛び道具。弾き入力でより遠くに投げられる。
攻撃判定が強く、相手の飛び道具を打ち消しながら進める上、ダメージやふっとばし力も良好。
一定距離進んだ剣は空中に留まって回転してから手元に戻るが、
回転している最中の剣は相手の攻撃で一切相殺されないという非常に強い判定を持っている他、
ヒットした場合1秒近く多段ヒットし続けるという驚異的な拘束力を持つ。
立ち回りが弱くなりがちな鈍重なパワーキャラらしからぬハイスペックな飛び道具だが、
投擲後は剣が戻ってくるまで全ての攻撃が行えなくなるというデメリットがある。
逆に言うと外れても移動やジャンプ、シールドや回避といった防御行動を取る事は可能なので、
防がれた際はなるべく相手から距離をとるようにしたい。
強力な分、反射されると悲惨で、高威力な分単純に反射ダメージが痛いのもあるが、
反射した相手には当然ながら剣が戻るまで攻撃不可というデメリットは無いため、食らった際の拘束力の高さも合わさって好き放題やられてしまう。
実装当時はこの技自体の「投げた剣が回転している最中は攻撃以外の行動は自由にできる」という仕様と、
相手の頭をジャンプで踏みつけた際に、相手の動きを封じながらもう一回ジャンプできる共通システム「踏み台ジャンプ」を組み合わせた、
凶悪な踏みコンで相手を即死させる事も可能だったのだが、流石にやりすぎと判断されたのか、アップデートで剣を投げた直後の硬直が伸びた。
現時点でも理論上は不可能ではないが、難易度はかなり高い。

レックスが加入して聖杯の剣を振り下ろして相手をロックし、2人で謎着地したあと、剣を大きく振り上げて巨大な火柱を起こして相手を大きくふっとばす。
初撃は相手を3人まで巻き込めるが、火柱は4人以上巻き込める。
ヒカリの切りふだに比べるとダメージ量は控えめなものの撃墜力に勝る。
技そのものの性能は悪くないが、ホムラの一撃一撃があまりにも重すぎるため、コンボで確定状況を作るのがやや難しいのがネック。

+ ヒカリについて

「苦戦してるようね。ここは私に任せて!」

もう一つの人格であり下必殺ワザでチェンジできるヒカリは、ホムラとは対照的に機動力とワザの回転率に優れたスピードファイター。
フォックスやシークに勝るとも劣らないスピードに加え、剣によるリーチと判定の強さも相まって立ち回り性能は全ファイター中でもトップクラス。
一度触って浮かせてしまえば、大抵のキャラは着地する事すらままならなくなってしまう。
性能としては軽量級に近いが、体重はウルフと同程度と中量級の範囲内なので軽快な挙動に比べると吹っ飛びづらい。
前述したフォックスとシークがスピードの代償にカービィよりも軽い程度の体重にされている事を考えるとそれなりに重い部類に入る。
やはり肉付きが良すぎるせ(ry
また「因果律予測」という特殊システムを持つ。
これはベヨネッタのバットウィズンインによく似た能力で、緊急回避の2F目から発生した猶予F中に相手の攻撃を受けると、
吹っ飛ばしを無効にしながら本来食らうダメージの1/2を食らいつつ、回避動作終了まで相手の動きを止める事が可能。
能動的に発動するのは難しいものの、基本的には緊急回避の猶予が優遇される形になるため損になる事は無く、
ジャストシールドしづらい多段ワザや遠距離からの弾幕に対しても反撃ができる強力なシステムで、
一度発動できれば無防備な相手に強烈なラッシュを叩き込むチャンスである。

欠点としては、ホムラの箇所でも述べたように復帰面や投げ関連の性能はイマイチ。
ホムラと違い横方向に突進できるワザがあるとはいえ、そちらも復帰技としては不安が残る要素を孕んでいる。
また、ワザによってはガード後の硬直が意外と大きかったりするため、ガードを固めてくる相手には手こずる事も多い。
ホムラとは対照的にスピードが全ファイターでもトップクラスな代わりに、
パワーは剣士キャラはおろか全ファイターでもワーストクラス。
最大まで溜めたスマッシュでもホムラの溜めなしスマッシュ程度にしか飛ばせない。
単体だとどうしても所謂「バースト難」に陥りやすいキャラとなっている。
また、OP相殺はホムラと共有しているため、ヒカリの小ワザでダメージを稼いでいると、
いざ撃墜というときにホムラの同じコマンドの撃墜技のバースト力にガッツリOP補正がかかってしまうことも。

+ 各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
各種必殺ワザ(以降「B」と表記)
  • ライトニングバスター(NB)
その場で剣を頭上に掲げ、前方を連続で切り付ける。
ボタン長押しで溜め続ける事で威力とリーチが向上。
最大溜めは並のキャラのスマッシュ攻撃に匹敵する吹っ飛ばし力となる、横スマに並ぶヒカリの主力撃墜ワザ。
キャンセル不可能な移動不能の溜め技なので、考え無しに1on1でぶつけるのは難しいが、
ホムラのNB同様後隙が極端に短いため、ローリスクに発動できる。
見た目とは裏腹に掲げている剣や背後にも攻撃判定がある他、
ダッシュから発動すると滑るように慣性移動しながら繰り出す事が可能と、
無数の独自仕様があるため、思わぬ所からヒットさせる事が出来る。
当たった相手はヒカリの正面に向かって斜め下に飛ぶ。

  • パニッシュメントレイ/レインボーダスト(上B)
大ジャンプした後斜め下に向かって光弾を放つ。
発動後のボタン入力で弾の性質が変わり、
何も押さないでいると大きめの弾を単発で放つ「パニッシュメントレイ」、
押し続けるか連打すると扇状に小さな弾を数発撃つ「レインボーダスト」になる。
ホムラの上B同様発生が早いのでガーキャンからの切り返しに使えるほか、
斜め下に放つ光弾を復帰が弱めのキャラに対する妨害としても。

  • ホムラチェンジ(下B)
ホムラと交代する。それ以外の性質はヒカリチェンジと同じ。

  • フォトンエッジ(横B)
瞬間移動しながら連続で切りつける突進系のワザ。ウルトラ戦士の必殺技ではない。
出始めには無敵があり、その見た目も相まって慣れない相手は戸惑う事必至。
しかしガードされた際の硬直はかなり大きく、慣れたプレイヤー相手には警戒もされやすいので多用は禁物。
復帰として使う事も多いが、見た目と違って喰らい判定自体は存在しているので妨害にも弱い。
また、空中でワザが終了すると尻もち落下になるのだが、崖で止まらない仕様のため、飛び出してしまうとなすすべもなく落ちて行ってしまう。
見栄えこそ派手だが、タイマン戦では基本的には復帰がメインで、攻撃として使うなら着地狩り等ガードできない瞬間を狙いたい。

レックスが加入して聖杯の剣で斬り上げると相手をロックし、上空から無数の光弾を降り注がせる。
原作では天井があるエリアでは使用不可という制約があったものの、本作では問題なく使える。
ホムラ同様初撃で巻き込める相手は3人までだが、光弾は他の相手にも当たる。
ホムラの切りふだに比べると撃墜力で劣るがダメージ量で勝る。
ただし、そこまで吹っ飛ばし力に劣るわけではなく撃墜は普通の%から狙える範疇であり、
コンボから繋げるのはヒカリのお家芸なので確定状況を作りやすいため、全体的な使い勝手はこちらの方に上か。

なお、画像を見れば分かる通り、ホムラ、ヒカリ共にCEROへの配慮として太腿にタイツを履くなど露出度が下がっている。逆にそそる人も少なくないとか
前述の通り元が「セクシャルアイコンだけでC判定」な作品のヒロインだけあってデザインの落とし込みには苦労したとの事で、
ディレクターの桜井氏曰く「CEROにA判定を貰うために何回もリテイクを繰り返してやっとこのデザインに落ち着いた」とか。紳士である。
ちなみに太ももの露出が無くなっただけで、セクシー要素が全体的に抑えられたかというとそんな事は無く、
むしろそれ以外の要素は健在であり、カメラを近付ければちょっとした動きでぷるんぷるん揺れるわ、
後ろから見れば背中のラインは丸出しだわ、ローライズから尻の割れ目が見えるわ
と、大変な紳士仕様になっている。
改めてCEROの判定基準は一体と考えさせられる出来事かもしれない

+ CERO-Aとは一体

ヒカリの黒タイツモデリングはスマブラオリジナルではあるが、
『ゼノブレイド2』のメインキャラクターデザイナーであるsaitom齋藤正嗣氏が新たにデザインを描き起こしたものである。
というのも、このデザインは『SP』の収集要素であるスピリッツ版のヒカリの一枚絵を元にしたものなのだが、
露出が背中に集中しているため、正面から見た一枚絵なら問題がなかったホムラと違い、
ヒカリの場合、ざっくり開いた胸の谷間とすらっと伸びた生足がCERO-A的には一枚絵ですらアウトだったようで、
スピリッツ版のデザインそのものを齋藤氏に依頼し、ファイターとして実装する際にそれを参考にして3Dモデルを作成したとの事。
ちなみに、この黒タイツ衣装、スマブラ発売と同時に原作ゲーム本編にDLC装備「多人数戦闘用衣装のヒカリ」として逆輸入されているのだが、
単純に黒く塗り潰したかのような質感のスマブラ版のモデリングと違い、
下から覗いてみるとストッキング越しの下着まで丁寧にデザインされている大変な紳士仕様となっている。
これがCERO-AとCERO-Cの違いだろうか。


MUGENにおけるホムラ

OHMSBY氏の製作したキャラが公開中。ファイル名は英名の「Pyra」でボイスも英語。
MUGEN1.1専用だが、別途公開されているsffファイルで1.0にも対応可能。

『スマブラSP』の3Dモデルを用いて作られており、非常に滑らかに動く。
その分、SFFが約64MBと少々重い。また、太ももなど一部分が黒塗りになるなど配色が簡略化されている。
技構成にも『スマブラ』の影響が見られ、一部アクションではレックスも登場する。
システムは氏恒例の『GUILTY GEAR』など各種アークゲーを参考にしたものであり、
ガードキャンセル喰らい抜け、ロマンキャンセル、自己強化と様々なシステムを搭載している。
その一方で操作系統そのものはシンプルにまとめられており、少し慣れれば華麗なコンボで戦えるようになる。
性能面では、優れたコンボ火力と攻撃範囲を誇るパワータイプのキャラとして設定されており、
画面の大半をカバーする飛び道具「ブレイズエンド」や、相手の現在位置をサーチする高火力な1ゲージ超必殺技「浄化の炎」といった強力な技を持つ。

AIはデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも公開中。
前者は一発刺さればコンボを着実に完走し、こちらから攻めれば回り込みの無敵時間で翻弄し…と中々に強いAIに仕上がっている。
一方でそれほど行動パターンに幅はなく、パターンにハマりやすい一面も。
後者は恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、AI戦で相手に投げ抜けさせるか否かを設定可能。
同氏の作らしい苛烈で隙の無い立ち回りが特徴で、さらにデフォルトAIが使わない色々なアクションを使いこなす。想定ランクは強~凶下位との事。
この他に、VOCALNOID氏による日本語化ボイスパッチがOHMSBY氏のサイトで代理公開されている。
ただし、超必殺技の演出でレックスが「全力でやるよ、ヒカリ!」と言い出すなど、少々残念な部分もある。
参考動画(公開サイトへのリンク有り)。
お相手はmaruhen氏の白玉

出場大会



*1
『ゼノブレイド2』のメインキャラクターの一人。
ケモ耳種族であるグーラ人のドライバーの少女で、名前の通りホワイトタイガーによく似たブレイドのビャッコと同調している。
冒険の当初は秘密結社イーラの新入りとして登場するも、紆余曲折あって意気投合したレックスの仲間となり、一緒に楽園を目指す旅に出る事になる。
愛らしい容姿に似合わぬサバサバした性格のお陰でとっつきやすく、レックスとは程よい距離感の喧嘩友達のような間柄になっていたが、
冒険の端々で暗い影を見せる事もあり、ストーリー後半に差し掛かるあたりで実は純粋な人間ではなく、
人間の細胞を取り入れて変異したブレイドの亜種にして、アルストでは禁忌の存在として処分対象となっている「マンイーター」であった事が発覚する。
処分対象として長年命を狙われ続けた事がトラウマとなっていたものの、レックスのお陰でそのトラウマを克服し、以後は彼のブレイドとして生きる決意をした。

……ざっくり説明するとこんな感じのキャラクターであり、細かな描写を含めてシナリオ上での出番も多く、ホムラとヒカリに次ぐレベルの人気キャラなのだが、
本編シナリオだけを追っていくとホムラとヒカリが情け容赦なくヒロイン力を発揮しまくるため、
ニア自身は失恋の涙を呑んで主人公とメインヒロインの仲を応援する健気なヒロインに見えかねない可哀想なキャラだった
(一応、ホムラとヒカリ自身はニアの事も大切に思っており、当初の目的通り楽園でレックスと別れた後は、ニアにレックスの事を任せるつもりだった)。
しかしながら、発売後のアップデートで追加された二周目エンディング(というかクリア後のタイトル画面)にて、
ホムラ・ヒカリと共にレックスと真の楽園で仲良く過ごしている場面が複数描かれた他、
上記の記念イラストや『スマブラ』の参戦PV等においても「ホムラとヒカリと同格のレックスの第三のヒロイン」として扱われているという、
何とも形容し難い立ち位置にあるキャラクターである。
といっても、『2』の時点ではあくまでも「示唆する」程度の物にすぎず、
実際に楽園に辿り着いたレックスと彼女らがどうなったのかは『3』でようやく明らかにされた。
ちなみに、マンイーターとしてのニアの真の姿はホムラやヒカリにも見劣りしない扇情的なエロ衣装だったりする。
羨ましすぎるぞレックス。

*2
どうしてタイミングが話題になったのかと言うと、この事実が『ゼノブレイド3』の主人公ノア達の決意と覚悟の中で見えた事にある。
+ 『ゼノブレイド3』のシナリオ及びエンディングについて(当然ながらネタバレ注意)
『ゼノブレイド3』の世界「アイオニオン」は『1』と『2』の世界が次元を超えて引かれ合い、融合した世界である。
その融合の際、新しく生まれたばかりの世界の理を「未来に進む事への恐怖」から生まれた「メビウス」と呼ばれる集団が支配する事に成功してしまい、
人々はメビウス達に文字通り命を捧げるため、延々と終わらない戦争を強いられていた。
本作のメインキャラクターは『1』の世界から生まれた主人公のノア及び彼の同期にして護衛役のユーニとランツ、
そして『2』の世界から生まれたヒロインのミオと護衛役のセナとタイオンの合計6名であり、
彼らはこの歪極まりない世界を本来あるべき姿に戻すためにメビウス達と戦い、ついにはメビウスの首魁ゼットを撃破する。
こうして世界を正常化させる事に成功するが、それはつまり融合していた『1』と『2』の世界が独立する、
つまり『1』の世界出身のノア達や『2』の世界出身のミオ達も世界ごと離れ離れになってしまう事を意味していた。
しかし、ノアは愛するミオとの別離を悲しい決意と共に受け入れており、いつか必ずまた逢う事を誓い合いながら、
冒険を通して強い絆で結ばれた6人は、3人と3人に世界ごと二つに分かれ、離れ離れとなった。

……という切ないエンディングの真っ最中に、
「前作主人公はヒロイン3人をまとめて娶ってハーレム結成した挙句全員妊娠させてました」
という凄まじい事実が判明したせいで、
「『2』のキャラクター達が何だか凄い事になっててエンディングに集中できない」
「『3』のキャラ達があんなに切ない終わり方を迎えてるのに『2』のキャラだけ世界観が違いすぎるだろ……」

と散々ネタにされる事になったのである。

*3
参戦PVで自分が参戦しない事に驚愕していたレックスだが、
なくはなかった程度の出番でやや落ち込んでいた主人公のPV出演とは違い、自身が参戦できなかった事に対する落胆は無く、
ホムラとヒカリの参戦とその活躍ぶりを素直に称賛している。よくできた彼氏だ。
ちなみに彼自身の出番はというと、アピール(上アピール)や最後の切りふだ、勝利演出と要所要所ではきちんと登場している。
というか参戦してないはずなのに存在感がありまくりと言わざるを得ない
特に話題になるのは上アピール。
これは応援に駆け付けたレックスに対してホムラ及びヒカリが手を振って応えるといったもので、
この時、レックスが画面奥側に登場する都合上、ホムラとヒカリはプレイヤーに背を向けて手を振るのである。
しかもホムラはレックスに向かって満面の笑みを、ヒカリは照れ笑いを浮かべながら手を振っているのだが、
この彼女らの笑顔はどれだけ視点移動してもプレイヤーから拝むことはできず
アピール中の彼女らにマリオのスーパーマントのような反転技を当てるという裏技染みた真似をしなければ見られない。
こんな感じでプレイヤーと対戦相手そっちのけで対戦中にイチャ付くというリア充を超えた何かといった有様なため、
一部からはゴリアピをも超える煽り性能」とも言われている。
三者の関係を知っているプレイヤーならともかく、
原作未プレイユーザーからすると「スタイル抜群の美女と二股かけながらイチャついているよく知らん子供」という構図になるため実際はニア含めて三人だが
画面奥に現れたレックスをあの手この手で振り払おうとするプレイヤーもいる様子。
こうした仕様になったのは、当初レックスとホムラorヒカリの組み合わせで行こうとした所、
三名ともデザインがあまりにも複雑すぎて常時同時に処理するというのはSwitchの性能の限界で困難だった事が判明したため、現在の形になったとの事。
本作からあらゆるステージで8人乱闘が可能となったが、ツーマンセルで実質16人乱闘をする際に60fpsを死守するためには、
アイスクライマーぐらいの線数の少ないシンプルなデザインが限界なのだとか。


最終更新:2024年01月10日 02:30