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お題
開催期間 2002/08/19~2002/08/28
参加作品数 25
審査員 3人
本スレ 3の159-266
議論スレ 3の139-258


【チャンプ】

【準チャンプ】
  • (kanon):5点

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
161-162 植物物語 - 1
164 姫様 - 2
166 無題 - -
173 野草の花 - -
175 夏草 たけ 1
177-178 ハルジオン DO -
180-183 雨蛙の服 - -
184 草食う 撫子さん -
190 Green - -
194 雑草 - -
202 笑う緑 ましゅう -
203-204 日陰を踏む猫 - -
212 断ち切られるべきもの 情景描写撮影所 3
213-214 まほろばの色 - 3
215 草ノ花 - -
216-217 草野球 ななしくん -
219 草になれ - -
222,224 草! 忍者ニンニン -
223 草の絨毯 - -
230 馬小屋と葡萄畑のはなし 構造 8
233-234 17回目の草むしり - 1
235 ねこじゃらし むこうの317 -
242 kanon 5
243,245 想<sou> - 3
244 マルセリーノ - -

【審査員】
  • 撫子さん ◆eEr7LE3I
  • 紅雀 ◆YzUnlidE
  • Canopus ◆j1h.j3e.

【採点レス】

259 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/27 21:09 ID:Gt8b5M/I
>>213「まほろばの色」=3点

>>230「馬小屋と葡萄畑のはなし」=2点

>>164「草のね」=2点
>>242「森」=1点
>>243>>245「想〈sou〉」=1点

260 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/27 22:55 ID:TtiSvfz3
>>258 

>>230「馬小屋と葡萄畑のはなし」>3点

>>242「森」>2点

261 名前:紅雀 ◆YzUnlidE [sage] 投稿日:02/08/27 22:57 ID:TtiSvfz3
>>212「断ち切られるべきもの」>1点
>>243-245「想〈sou〉」>1点

262 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/27 23:46 ID:orPi+/QV
>>230
3点。

>>212
2点。

>>242
2点。

263 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/28 00:02 ID:bP2n7y6a
以下、すべて1点。

>>161-162

>>175

>>233-234

>>243>>245


作品





植物物語



161 名前:植物物語(1)[sage] 投稿日:02/08/19 20:13 ID:Atrj7N/h
ぴしっ
何の音?
畳を突き破って
草が生えてきたよ
わーいわーい
  きっとイ草が生き返ったんだね
そう開き直ってみるしかない
六畳一間の二人暮らしだ

ぴしぴしっ
何の音?
今日もまた一本
草が生えてきたよ
わーいわーい
  いっぱい生えてくれれば
  お金がなくても食べていけるね
あたしの空しい空想に
空いた口が塞がらない兄

ぴしぴしぴしぴしぴしぱしぶちぶつつびしっ!
もう慣れちゃった
畳が内側から破けて
今日も草が生えてくる
まいったまいった
  抜いても抜いても
  生えてくるもんなー
部屋のなかで草むしり
あたしに任せてタバコをふかす兄


162 名前:植物物語(2)[] 投稿日:02/08/19 20:14 ID:Atrj7N/h
にょっきりぴしぱしにょっきりぐんぐん
もうほっといちゃった
ついでに部屋の掃除もやめちゃった
日に日に草はどんどん増えて
日に日に草はどんどん伸びる
  ほっといたら地球は
  こんなもので覆い尽くされてしまうんだよな
兄と寝っころびながら草を眺めてた
部屋の隅で踊ってる羊歯
物も言わずにぷるぷる震えてるキノコ

ざわりさわりさらさらざわざわ
ぷちっにょっきりぬりぬらるらるら
もう兄も植物と一体化しちゃった
何も言わずにぷるぷる震えてる
  あたしももうすぐ行くからね
固くて苦くて柔らかくて臭くてるろい
植物空間に押し潰されてあたしはもう
意味のある言葉も思いつかなくなりるれろわをん
                    わをん
                    わをん
                    わをん
                    わをん




【コメント】



【得点】 0点





姫様



164 名前:姫様[] 投稿日:02/08/20 05:56 ID:s9IhdfBO
こんにちは。まな板の上に載りにきました。

「草のね」
ちくりとするけど 寝転びたい
すうっと切るけど 分け入って

草のね 途切れない 音
草のね 千切れない 根っこ
草のね、覚えられない 香り

いじわるばかりする
草のね、
まねして 

ごほうび吊るして
君に草刈りさせて
草のなか
わたし ひるねする
草の寝息 たてて










【コメント】



【得点】 0点





無題



166 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/08/20 12:18 ID:49MQz20S
草と一体になって戦う人間達を
草はどういう思いで見つめているのかしら
草を身にまとった人間が
草の上で撃たれて倒れるのを
草は受け入れてくれるのかしら

倒れた人間が最期に見るのは
草?それとも





【コメント】



【得点】 0点





野草の花



173 名前:野草の花[] 投稿日:02/08/20 22:04 ID:Mfn6J47e
今は貧弱な野草でも 可憐な花を咲かせよう
無理だとは言わせない 僕には君の
小さなつぼみが 見えるから

春に出会い梅雨が来て

たくさんの雨が降り 仲間達は咲いていく
一人取り残された 悲しい野草
僕は 君を見守ろう

夏が来て 雨降らず 君は弱気
「きっとこのまま干からびるのよ」
そんなことはないさ 太陽にも君の
小さなつぼみが見えるはず

秋が来て 落ち葉見て 君は不安げ
「きっと 私も 枯れるのね」
そんなことはないさ 春がくれば
大きな花が咲くはずさ

冬になり 君は眠る 春へとむけて
「おやすみなさい 春に会えるといいわね」
再開の時 きっと君は花咲かせ
僕に微笑んでくれるはずさ

待ってるよその日まで




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【得点】 0点





夏草



175 名前:夏草[sage] 投稿日:02/08/20 22:31 ID:6Ns9/eu6

夏草を敷いて
君と僕

サンドレスを撫でる
葛の葉
道草を食う僕の掌

白く滑らかな
ねじ花の根
陽の当たらない君の股(もも)

揺れて天を指す
たち葵
逆光の中の君

草いきれを
小刻みに吐いて吸う
ひとつがいの昆虫になろう




【コメント】



【得点】 0点





ハルジオン



177 名前:ハルジオン(1/2)[sage] 投稿日:02/08/21 06:52 ID:iS+8WqV3
西の地平線近くの空は
血が流れ出でて多くの影を生んだ

一本のか細い花は
アスファルトの上に
横たわっていた

ダレニヤラレタ?
子供に引っこ抜かれた
ソレデオワルノ?
どうしようもないさ・・
シンデモイイノ?
別にいいよ

元々何でもない
ただの花
存在意義も
何も・・

 ・・なんて
自問自答して
バカみてぇ

あーあ
死にたくないなぁ
これで終わるのかな
 ・・本当に?
 ・・本当なんだよなぁ



178 名前:ハルジオン(2/2)[] 投稿日:02/08/21 06:53 ID:iS+8WqV3

終わる

その時
空は既に何かが抜け落ちた紫が広がり
力尽きて
命が終わった白い花は
吹く風にただ低く
アスファルトの上を舞っていった




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【得点】 0点





雨蛙の服



180 名前:雨蛙の服[sage] 投稿日:02/08/21 13:18 ID:e5Me9Ivb
どういう意味を求めて
こんな高くまで上ってきたのだ雨蛙よ
ただガラスから漏れる灯りに群れる
蟲どもだけが目当てなのではあるまい
ただそれだけの意味を求めて
5階までは上ってはくるまい

その草の色は
なんのためだ
人工物しかないここでは
その保護色にどんな意味があるだろう
それともそれがお前の
真実の色なのか

今宵は蟲もない
風もない
草もない

私はガラス越しに
雨蛙とまっすぐ見つめあい
対話した

「雨蛙よ、お前はなにも着ていない」



181 名前:続き[sage] 投稿日:02/08/21 13:22 ID:e5Me9Ivb
「いいえ、私は着ています」
「いや、お前は」裸だ、といおうとして
私ははっと気がついた

雨蛙の背後には何もなかったが
意識を遠くへ飛ばしてみると
そこには広大なる草原が
広がっているのだった

そして視線を戻してみると
雨蛙は草原を着ているのだった

「大地がお前の服だというのか!」
しかもそれは保護色で溶けあっていた

雨蛙は当然だという風に頷いた

一瞬
日が翳り



182 名前:さらに続き[sage] 投稿日:02/08/21 13:47 ID:e5Me9Ivb
窓ガラスに私自身の姿が映った
黒いマントに身を包んだ私自身の姿は
雨蛙と比べるとひどく滑稽であった

さらに滑稽なものの足音を聞きつけたのか
それともその絵具臭さがガラスの向こうまで届いたのか
雨蛙はぴょんと飛び降りてしまった

振り向くと
そういえばこのホテルに泊まっていた
「教養」と書かれた立派な
色キチガイな絵具を塗りたくった服を着た
有名な職業作家が
自信たっぷりな歩き方でエレベーターに乗り込むところだったのだ

私は大笑いしながら逃げ去った



183 名前:最後[sage] 投稿日:02/08/21 13:55 ID:e5Me9Ivb
もし彼を裸にしてガラス窓に押しつけてみたとしたら
骸骨よりも貧弱な彼はきっと
草原に押し潰されて消え去ってしまうだろう
彼はただの絵具臭い服なのだ
彼の正体は服なのだ

私は外へ出ると
ただ一枚身につけていたマントを脱ぎ
草原のなかを歩いた

草原だけの世界を
気が狂いそうな静寂の海を





【コメント】



【得点】 0点





草食う



184 名前:草食う[いかいか] 投稿日:02/08/21 15:30 ID:awdXcaW9
草食う
ムシャムシャと

牛が草食う
ムシャムシャと

青虫が草食う
ムシャムシャと

腹減った俺も草食う
ムシャムシャと

夜も 昼も 朝も
草食う






【コメント】



【得点】 0点




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最終更新:2006年11月05日 10:53