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お題
開催期間 06/08/31~06/09/10
参加作品数 15
審査員 3人
本スレ 17の396-?
議論スレ 13の931-944


【チャンプ】

【準チャンプ】

作品一覧


No. タイトル 作者 点数
398 秋空の下の木の葉の下の土の下 - 3
399 猿と金髪のいたちごっこ - -
401-402 身をふるわせて - 1
403 秋夢 - 2
404-405 秋泣く虫と歌う虫 - 2
406-407 酒場のスクリーン - 3
408 色即是空ゴールド烏 イタチ小娘。 5
409 紅葉 2
410-412 アキちゃんの思い出~思いつくままに~ - 2
413-414 秋っぽい - 1
415 高房には筆の過ち - 1
416 秋ネコ ◆Wani6uvhK. 4
417 夏休み あばらや 3
418-420 rebirth - 2
421-423 秋小僧 快楽童子 5

【審査員】
  • ななほし ◆lYiSp4aok.
  • 娘z1 ◆666.SaoPvk
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.

【採点レス】

433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:23:13 ID:Jo/J40o5
>>398 :秋空の下の木の葉の下の土の下
  3点
>>399 :「猿と金髪のいたちごっこ」
  2点
>>401-402 :身をふるわせて
  1点


434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:28:24 ID:Jo/J40o5
>>403 :秋夢
  2点
>>404-405 :秋泣く虫と歌う虫
  2点
>>406-407 :酒場のスクリーン In
  2点
>>408 :色即是空ゴールド烏
  2点
>>409 :紅葉 :
  2点
>>410-412 :アキちゃんの思い出~思いつくままに~
  2点
>>413-414 :秋っぽい
  1点
>>415 :高房には筆の過ち
  1点
>>416 :秋ネコ
  2点
>>417 :夏休み
  3点

435 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:32:54 ID:Jo/J40o5
>>418-420 :rebirth
  2点
>>421-423 :秋小僧
  2点

438 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15:44:43 ID:aCt6QZNP
3点 >>408 :色即是空ゴールド烏
2点 >>421-423 :秋小僧

439 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/10(日) 23:38:42 ID:ktSDR7xk
2点
>>416 秋ネコ

1点
>>406-407 酒場のスクリーン
>>421-423 秋小僧


作品





秋空の下の木の葉の下の土の下



木の葉舞う雑木林

木の葉を一枚手にとってみる
木の葉の裏から鳥が一羽飛び立った

もう一枚とってみる
裏から虫が落ちてきた

また一枚とってみる
今度は裏から水が溢れ出した

木の葉の裏を覗いてみると
鳥が虫が水が獣が木の実が人がうごめいていた

木の葉を表に戻して手を離した
木の葉はまたヒラヒラと舞い落ちていった


私も木の葉の裏で
いつか眠ろう


398 名前:秋空の下の木の葉の下の土の下[sage] 投稿日:2006/09/01(金) 10:48:36 ID:8KTZHhut


【コメント】

433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:23:13 ID:Jo/J40o5
>>398 :秋空の下の木の葉の下の土の下  はやいィ、うまいィ、OOいィ~
  OOは面白い なんだけど、チョッと物足りなさがある。時代? 今書く詩なら、おさいてほしいお賽銭、が、ない。カレンシーは現実テンポラリーがモダンなニュー作品詩。……じゃナイッスか? 

今度は裏から水が溢れ出した < この一行が物足りないかなぁ、
  ここを膨らますと、とてもこの長さでは収まらないのかもしれないけど……  作者の実力に表敬して
  3点

440 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/11(月) 00:04:52 ID:Kdy+524c
>>398 秋空の下の木の葉の下の土の下
最終連のことばを説明するために世界を構築した感があります。木の葉の裏か
らの世界の広がりがほしかったかな。着眼点は秀逸なだけに惜しい。

937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22:25:06 ID:WhCuFOs+
 >「秋空の下の木の葉の下の土の下」
生命システムから離れあとは分解され土に還元されるだけの
「木の葉」の「裏」側に思いもしないぐらいのバイタリティが隠されていました。
死と生が表裏一体化したようなイメージが気持ちいいです。
無頓着とも思える重複が静かに臨場感を盛り上げています。
なんとなく元気が出てくるような詩です。


【得点】 3点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:3点





猿と金髪のいたちごっこ



さぁ貧ろう
皆で貧ろう

彼女は尻をフリフリフリ

彼は彼女の尻を蹴飛ばして
金髪達の豊満な身体に夢中なのさ

恋に敗れた彼女は彼女で金髪の豊満な身体に嫉妬 貧り尽くすのだった


さぁ貧ろう貧ろう
口イッパイに貧ろう

熟れた金髪は今が食べ時

彼は愛を貧り しゃぶり尽くし
彼女は春に備えて美をしゃぶり尽くす
グラマラスな自分を夢を見て彼女は貧る


冬には金髪は面影なく
彼に捨てられた・・・


399 名前:「猿と金髪のいたちごっこ」[] 投稿日:2006/09/02(土) 21:28:40 ID:XcLkVjiZ



【コメント】

433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:23:13 ID:Jo/J40o5
>>399 :「猿と金髪のいたちごっこ」 きんぱつは秋で、自然で、女神で、財布、なんだろう。では……サルは?? サルがはっきりしない。読み手だと言われると。納得よりガッカリ。……なので、
  2点

937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22:25:06 ID:WhCuFOs+
 >「「猿と金髪のいたちごっこ」」
ポイントがどのへんにあるのか不明なのですが
「金髪」が果実ではなく猿のえさである動物であったとしたら
「貪ろう」の繰り返しはおそろしい。比喩ではないからです。





身をふるわせて



夏の果てに聞こえる
蟋蟀の鳴声は静寂を呼び
つんざめく騒ぎの夜道では
子供達の足音と花火の音が
闇を裂き季節を加速させる

僕はペランダで麦酒片手にジャズを聞き
夜風に脳を養(ひた)せば
波に浮かぶ葉月は頂を下ることを知らせずに
静けさに溶けて消えてゆく
満月は闇を深くし
残光を煌めかせながら
明滅して

滅びの後に訪れる再生は万人共通のものでなしに
宇宙や大自然だけが持つ天地創造なのだ
僕の命は砂粒みたいに塵芥で
圧倒的な大自然を見て感動するのは
僕が業を持つ人間だから
だから、宇宙に馳せる想いは
真摯な祈りで
阿弥陀様、黄門様、凡てが等しいわけではないけれど
刹那的に描かれる空景色や調和的瞬間に落涙する

流れ流れて起ち顕れる森羅万象に胸が鳴り
枯葉舞い落ちる歩道を僕は歩いてゆく
平々凡々な日々の中、枯葉は美と終わりを見せてくれて 
悔いが無いわけではないけれど
変化は其処彼処にあって、僕も変化を望み
それは空模様のような美しさで一瞬で消えてしまうかも知れないけれど
最も短命なこの季節に、凝縮された美と儚さを感じるのです

コートのポケットに突っ込んだは手は暖かくて
身を寄せ合い得た温もりが永遠に続くことを祈って
鼻に香る秋刀魚の匂いは煙となり空に成仏し
代わりにゆらゆらと落ちてくる枯葉が
何だかとっても愛おしい___けれど

枯葉よ 枯葉
美は踏み潰され散る運命なんだ
枯葉よ 枯葉
おまえは自惚れた塵だ
枯葉よ 枯葉
ふらつく足元一面がおまえに埋め尽くされて
僕は愛を見失ったよ


401 名前:身をふるわせて ①[] 投稿日:2006/09/04(月) 01:49:08 ID:vq2P+ZK5
402 名前:身をふるわせて ②[] 投稿日:2006/09/04(月) 01:50:03 ID:vq2P+ZK5


【コメント】

433 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:23:13 ID:Jo/J40o5
>>401-402 :身をふるわせて :引き込まれて読んだのだが、結節の枯葉から、チョッと違和感。どんな女性なのか? 書いてないからかなぁ。
  >枯葉よ枯葉  >秋刀魚がうまいんだ 
  ……くらいの、オチかなぁ、相手のイメージナシだったら……
  1点

938 名前:MORGEN ◆.nITGbUipI [] 投稿日:2006/09/11(月) 01:40:54 ID:dq+ci3Y9
401-402 身をふるわせて
作者の伝えたいものが多過ぎて、雑然とした印象が残る。
思考や情景の描写には意気込みを感じるし、思いは伝わってくる。
が、やはり詰め込みすぎの嫌いがあるのでもう一度整理してみてはどうか。


【得点】 1点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





秋夢



秋霖の
宵に紛れて駆る男
手には傘持ち袂に小説
家路を急ぐ息は白く
濡れた裾は黒かった

或る公園に気がついて
大樹を目にして下へ寄る
疲れた男は座り込み
書の渇きを見て安堵した

気付くと辺りは日に当たり
幾年前の自身が見える
手には小説横に女性
声が発せず咽び泣いた

肌寒く
目覚めた其処は大樹なり
雨音既に無くなりて
流星を称える秋の
星月夜


403 名前:秋夢[] 投稿日:2006/09/04(月) 02:31:28 ID:heoBX+Vn


【コメント】

434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:28:24 ID:Jo/J40o5
>>403 :秋夢 :誰にもある、誰にも来る、秋の夕暮れ、雨小止み。……かなぁ なんとなくせつなさのなか、ほんのり暖かい。
  2点

436 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15:37:59 ID:aCt6QZNP
>403 :秋夢
ハッキリ申し上げて、面白いという点はないでしょう。
ストーリーもそんなに面白くない。けれど、描かれている光景が秋らしく又浸り易いと思う。
2連と3連の内容に首をかしげますが、其処を取り替えれば良い具合になると思う。
私がこの作品を推すのは、語彙だとか昔風(?)の表現方法が好きだからであって、
このような投稿作品がもっと在っていいと思うから。
  1. 目に止まったからです。“小説”と“女性”の使い方がどうも♪


【得点】 2点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





秋泣く虫と歌う虫



お前
泣く事は無いんだよ なぁ
しっ 黙って耳をすませてごらん
りろろりろろと声がするだろう
ただの虫じゃないよ いや嘘なんかじゃない
おじぃは嘘なんかつかない
ただの虫だと思うお前の心が虫なんだよ
いやそんな事じゃなくて
目を閉じてよく聞いてごらん

茜とすすきが風に揺れ
お神楽を舞っているような夕暮れ
遠くの空が藍を呼んで
手を繋いで帰る道々伸びる影
鈴虫の声と一緒に
お前達は良く歌っていたろう

お前はまた
さみしいさみしいと泣くのだろ
お前 泣く事は無いんだよ
そら 泣いてないで耳をおすまし
りーろろろりろろ
目を閉じてごらん

虫はね 鳴いてなんか無い
歌ってるのさ
だから
お前
泣く事は無いんだよ
お前も一緒に歌ってごらん
いつでも会えるんだよ
りろろりろろと
響く声の向こうで

あの頃の
おばぁとお前と歌う虫



404 名前:秋泣く虫と歌う虫(1)[] 投稿日:2006/09/04(月) 04:48:57 ID:UvYuxVQK
405 名前:秋泣く虫と歌う虫(2)[] 投稿日:2006/09/04(月) 04:49:32 ID:UvYuxVQK


【コメント】

434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:28:24 ID:Jo/J40o5
>>404-405 :秋泣く虫と歌う虫 :誰もが聞く虫の音、会話に聞こえた一瞬。……かなぁ。うれしさかなぁ。残るのは……
  2点


【得点】 2点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:1点





酒場のスクリーン



    In

     コロラドの青白い月が昇っている
     金色が強く光っている
     薄暗い

     足元がぽつぽつと明るくなる
     平らなたいした広さもない
     きつねびがすがる

     酔っ払ってロッキー山脈にかかる
     銘月を眺めても
     畏怖はない

     浅黒く日焼けしたスラリとした鼻筋
     おお オマエは
     ジョーディマジオと呼ばれている
     調子はどうだい
     ホームラン頼むよ

     ふわり 浮かぶ笑顔 挨拶
     シェーカーが白銀の光
     座り込んだら
     すぐに
     マテニィーがやってきて
     お客を見上げる

     やあ ディマジオ
     シーズンも終わりだね
     風が冷たいね
     どうした
     お邪魔かな?


    Out

     心なしか風が冷たくなった
     冷たい月から吹く風のように

     わかったよ
     それじゃまたね
     いっぱいを くぃっとあける
     乾いた涙の おんなの横顔
     ちらりと見ないようにして
     背を向ける

     グッドナイ
     申し訳なさそうな
     マリリンモンローの声
     酒場の月に少し雲がかかって
     うすくくらく
     きつねびは出口に向かって
     踊って

     今帰る客は
     だれだろう カメラに向かって
     帽子をとった


406 名前:酒場のスクリーン In ◆v2A/8s73Mg [] 投稿日:2006/09/05(火) 12:11:32 ID:rYvI4RDG
407 名前:酒場のスクリーン Out[] 投稿日:2006/09/05(火) 12:13:59 ID:rYvI4RDG


【コメント】

434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:28:24 ID:Jo/J40o5
>>406-407 :酒場のスクリーン In :アイデア一発! スナップショットのようなビジュアル感。読み手を主役にする? チョッとだまし絵の様でも……
  2点

439 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/09/10(日) 23:38:42 ID:ktSDR7xk
1点
>>406-407 酒場のスクリーン
狐火の純和風と、在りし日のアメリカンドリーム、という何ともなミスマッチ。
だとすると舞台設定にもうひと工夫必要だったような気がする。
>>421-423 秋小僧
秋小僧と作品世界がしっくりと馴染んでいて、洗濯という動作もうまく機能し
ています。秋小僧に対する語りかけは一言程度でよかったんじゃないかな。


【得点】 3点
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:2点
  • Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点





色即是空ゴールド烏



あーあ秋だ 鰯雲
キャンディ舐めて 茜色
早すぎるんだよ 夢の足
涙さえなかった 夏のおわり

カランカランと 蝉の殻拾って
何詰め込もうと してみたってムリ
そこにはどうしても 何もないですよ
空き缶蹴って 犬にぶち当たりもしない

海辺にフラフラ 貝殻拾って
綺麗だねって 同意を求めてもムリ
そこにはどうしても 誰もいないですよ
砂を蹴り飛ばしたら 誰か現れるかな

何にも言わないで 地球はまわり
一年様が また巡ってくる
でもその前に 秋はこれから
長い夜に 私は爪を磨く

よーし秋だ サムい緑
やがて染まれ 紅い山
私は烏だ 染まれない黒だ
金色になりたい 深まるパワーで


408 名前:色即是空ゴールド烏[] 投稿日:2006/09/05(火) 15:37:54 ID:WlKyP7MK


【コメント】

434 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2006/09/10(日) 01:28:24 ID:Jo/J40o5
>>408 :色即是空ゴールド烏 :カラフルな軽い秋、……の枯葉? リズムがあるカンジ
  2点

436 名前:娘z1 ◆666.SaoPvk [] 投稿日:2006/09/10(日) 15:37:59 ID:aCt6QZNP
>408 :色即是空ゴールド烏
リズム・テンポ・ビートが良いと思う。
夏を恋い慕っているのだけど、空気は秋
夏の残骸を求めてフラフラするけど、空は秋
“烏”がイメージしているものは作者本人であり
意味する処は何だろう?キャンパスの白い布には色が塗れるけど、黒に塗るってのは聞かない。
何だろう、、、、夏以外は憂鬱な黒
なのかしらん♪

444 名前:イタチ小娘。 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:2006/09/11(月) 15:56:35 ID:zDVR8Ijh
「色即是空なんとか」を書いた娘です。ありがとうございました。

次のお題は「ひどい詩」でお願いします。
お題の解釈は御自由にどうぞ。

937 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/09/10(日) 22:25:06 ID:WhCuFOs+
 >「色即是空ゴールド烏」
1~3連までの投げやりな無力感を消化しきれていません。
だからラストの「パワー」に空虚な響きがあるのですが
そこがポイントとなっています。

940 名前:イタチ小娘。 ◆8rr1u/54T2 [sage] 投稿日:2006/09/11(月) 15:53:45 ID:zDVR8Ijh
「色即是空」書きましたぁ。ちなみにネカマでぇす。
自分の書きたいことを前面に出すことよりも
読む人を楽しませることのほうを意識して書いてみました。
いわば職業作詞家気分ってとこですねっ。
これでいつでもハロプロに就職できます。ありがとうございました♪

ところで次のお題は俺が出すってことで、いいんっすよね?出すよ。


【得点】 5点(チャンプ作品)
  • ななほし ◆lYiSp4aok.:2点
  • 娘z1 ◆666.SaoPvk:3点




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最終更新:2006年09月12日 22:25