記録「語り部」 - 第五新説 @ ウィキ | エーテル・アルク

嵐の壁を抜け2時間ほど経っただろうか？
ここでは時間の感覚がなくなり、吹き荒れるエーテルに溶けてしまいそうだ。

私の端末は嵐の壁に触れた瞬間粉々に砕け散った。大方の予想通り、通常の記録機器では壁を通過できなかったらしい。

定期報告の時間だが目ぼしい発見もなかったので、この記録を取っている私の素性について触れておこうと思う。

私はV-01「語り部」。歯車王朝と黎明王国が共同で開発した「夜明けの鴉」のエージェントだ。

私を信じてくれた博士を裏切り、エリアVからより多くの情報を黎明王国に持ち帰るのが私の仕事だ。