不死鳥狩りを端とする1連の事件から30日後
地球、裏カジノ
騒がしいカジノの中に1人の龍と1匹の猫の姿があった
「っしゃ!これでアタシの10連勝だな!」
地球、裏カジノ
騒がしいカジノの中に1人の龍と1匹の猫の姿があった
「っしゃ!これでアタシの10連勝だな!」
「おぉーっ!きたでござるきたでござる!また勝ちでござるー!」
30とカイネスだ。
武装旅団 NUMBERS(ナンバーズ)のメンバーである。
30とカイネスだ。
武装旅団 NUMBERS(ナンバーズ)のメンバーである。
「おい!なんかイカサマしてんじゃねぇだろうな!?」
対戦相手が詰め寄る
対戦相手が詰め寄る
「はァ?してねぇよ。
この結果は…テメェがザコだっただけだ!
クッハハハハ!!!」
対戦相手を煽る30
煽られた対戦相手はキレて30に殴りかかるが、30はそれを回避して机に叩きつける
「がっ!?」
あまりの華麗さに周りから拍手が起こる
この結果は…テメェがザコだっただけだ!
クッハハハハ!!!」
対戦相手を煽る30
煽られた対戦相手はキレて30に殴りかかるが、30はそれを回避して机に叩きつける
「がっ!?」
あまりの華麗さに周りから拍手が起こる
30の横からカイネスが話しかける
「お腹すいたからさっさと換金して帰るでござるよ。みれい殿。」
「お腹すいたからさっさと換金して帰るでござるよ。みれい殿。」
「そうだな。じゃあな!お前ら!」
ギャラリーに手を振りチップを換金して店を出る
ギャラリーに手を振りチップを換金して店を出る
近辺のレストランに移動し、食事をとる
「いやー。稼いだな。」
「いやー。稼いだな。」
「これでしばらくは生活に困らなくて済みそうでござるなぁ。」
「あ、あの!」
見慣れない少女が話しかけてきた。青髪で赤目の背は低めの少女である。
「違ってたらごめんなさい!アナタ、トレジャーハンターの30さんですか?」
息を切らしながら少女は尋ねる
見慣れない少女が話しかけてきた。青髪で赤目の背は低めの少女である。
「違ってたらごめんなさい!アナタ、トレジャーハンターの30さんですか?」
息を切らしながら少女は尋ねる
「あぁ。そういうアンタは?」
「私は、アイナって言います。
30さんに依頼があって来たんです。
カル・ドナル遺跡で月の遺物、ディバルディの瞳を取ってきて欲しいんです。」
30さんに依頼があって来たんです。
カル・ドナル遺跡で月の遺物、ディバルディの瞳を取ってきて欲しいんです。」
「へぇ…?で?報酬のほうはどうなってる?
アタシへの依頼は高くつくぜ?」
アタシへの依頼は高くつくぜ?」
「はっ、はい。これでどうでしょうか…。」
アイナがバッグ
から取り出したのは大型のダイヤモンドだった
アイナがバッグ
から取り出したのは大型のダイヤモンドだった
「おー!これはすごいでござるなー。」
ダイヤモンドを持ち上げ鑑定する
「…コイツは…。本物だな…。
クッハハ…!」
龍はニヤリと笑う
「いいぜ。その依頼受けてやるよ。」
「…コイツは…。本物だな…。
クッハハ…!」
龍はニヤリと笑う
「いいぜ。その依頼受けてやるよ。」
━━━━同時刻、マクシオン本星
「ボス。例のブツの場所が見つかりました。
地球近辺のカル・ドナル遺跡です。」
「ボス。例のブツの場所が見つかりました。
地球近辺のカル・ドナル遺跡です。」
「…そうですか。
では、明後日には出ましょう。
ダールとフーズマンにも通達を。」
では、明後日には出ましょう。
ダールとフーズマンにも通達を。」
「了解しました。では、失礼します。ボス。」
「えぇ。
…これで。これで私はまた強くなれる…。」
…これで。これで私はまた強くなれる…。」
━━━━3日後、カル・ドナル遺跡前
「なるほどな。ここがカル・ドナル遺跡か。
なかなかデケェじゃねえか。」
「なるほどな。ここがカル・ドナル遺跡か。
なかなかデケェじゃねえか。」
「EXMを置いていく必要もなさそうでござるなー。」
森林に囲まれた遺跡の門は中型EXMが通れる程の大きさになっていた
「っし。開けるぞ。」
「了解でござる!」
2機で遺跡の門を開けようと操縦桿に力を入れる
重量のある音を立てて門が開いていく
開くと同時に遺跡の通路に灯りが灯る
トラップを警戒し、スキャンをかける
「トラップは…ないな。こんなに無いもんか?」
トレジャーハンターである30の勘が言っている
この遺跡は異常だと
トラップ類があまりにも無い事だけでは無い
遺跡の奥から感じる雰囲気が異常だった
「…気ぃつけろよ。カイネス。
ディバルディの瞳…なかなかヤバい仕事受けちまったみてぇだな…!」
2機で遺跡の門を開けようと操縦桿に力を入れる
重量のある音を立てて門が開いていく
開くと同時に遺跡の通路に灯りが灯る
トラップを警戒し、スキャンをかける
「トラップは…ないな。こんなに無いもんか?」
トレジャーハンターである30の勘が言っている
この遺跡は異常だと
トラップ類があまりにも無い事だけでは無い
遺跡の奥から感じる雰囲気が異常だった
「…気ぃつけろよ。カイネス。
ディバルディの瞳…なかなかヤバい仕事受けちまったみてぇだな…!」
━━━遺跡の通路を進むと開けた場所に出た
「おー!広いでござるなー!」
「おー!広いでござるなー!」
「はしゃぐな。何があるかわかんねぇ。
にしても…バカみてぇに広いな…高さもある…。
EXMで暴れても問題なさそうだな。」
周囲を見ていると、機体からけたたましい警告音が鳴る
「「!?」」
にしても…バカみてぇに広いな…高さもある…。
EXMで暴れても問題なさそうだな。」
周囲を見ていると、機体からけたたましい警告音が鳴る
「「!?」」
「反応は…unknownでござる!」
未確認機体が後方からものすごい速度で近づいてくる
「ぐッ……!!!」
未確認機体が後方からものすごい速度で近づいてくる
「ぐッ……!!!」
「みれい殿!!」
未確認機体はアルビオンに衝突し、アルビオンが大きく後ろに吹き飛ばされる
速い、そして重い突進であった
ブースターを使い、なんとか受身を取る
「クッ…ソがァッ…!」
未確認機体はアルビオンに衝突し、アルビオンが大きく後ろに吹き飛ばされる
速い、そして重い突進であった
ブースターを使い、なんとか受身を取る
「クッ…ソがァッ…!」
「…何故…何故その機体がここにあるのですか…?」
衝突した黒い機体から通信越しに様々な感情が混じった声が聞こえる
衝突した黒い機体から通信越しに様々な感情が混じった声が聞こえる
「テメェ…。ナニモンだよ…。しかもその機体…!」
その黒い機体はアルビオンと似ていた
色や細部は違うが、機構はアルビオンのものであった
その黒い機体はアルビオンと似ていた
色や細部は違うが、機構はアルビオンのものであった
「…その声…もしかして…維咲…!?」
「…は?…テメェ…!なんでその名前を…!!!」
維咲
相手から発されたその名前に30は激昂した
「あ゛…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛………!!!!!!
テメェ…まさか…姉さ…侑…か…!?」
「あ゛…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛………!!!!!!
テメェ…まさか…姉さ…侑…か…!?」
「…えぇ。久しぶりですね。維咲。」
侑の冷淡な肯定を聞くやいなや30はアルビオンを最高速で侑の機体にぶつけに行くが、侑も同じ速度でぶつかりそれを相殺する
「ガアアアッ…!」
2機の剣が鍔迫り合いする
「ガアアアッ…!」
2機の剣が鍔迫り合いする
「みれい殿!」
サポートに入ろうとするカイネスだが、黒い機体が邪魔をする
「ボスの邪魔はさせませんよぉ?アナタの相手はワタシです。」
サポートに入ろうとするカイネスだが、黒い機体が邪魔をする
「ボスの邪魔はさせませんよぉ?アナタの相手はワタシです。」
「クッ…!」
「クッソがあぁぁぁぁあ!!!!」
「…!」
30はアルビオンの全力を出している
だと言うのに侑の機体はそれに対応してくる
「諦めなさい、維咲。私は貴女を傷つけたくは無い。
私はこの先の秘宝を取りに来ただけです。
アルビオンがある事に錯乱し、攻撃を仕掛けたのは謝ります。」
30はアルビオンの全力を出している
だと言うのに侑の機体はそれに対応してくる
「諦めなさい、維咲。私は貴女を傷つけたくは無い。
私はこの先の秘宝を取りに来ただけです。
アルビオンがある事に錯乱し、攻撃を仕掛けたのは謝ります。」
「…!!!テメェ…!何が傷つけたくないだ!!
お前がいなくなってからどれだけ…!
それに!アタシもディバルディの瞳狙いなんでな!
渡す訳には行かねぇんだよ!!!」
お前がいなくなってからどれだけ…!
それに!アタシもディバルディの瞳狙いなんでな!
渡す訳には行かねぇんだよ!!!」
怨嗟、自分を置いて居なくなった姉への怒りで機体を動かす
「ッ…!
なら…貴女を倒してでも…!私は力を手に入れる…!」
なら…貴女を倒してでも…!私は力を手に入れる…!」
刃がぶつかりあう
およそ常人には見えない速度で
(やはり強い…。さすがはアルビオンZWEIの元になった機体…!)
片方が蹴りを入れればもう片方も蹴りで返す
負けじと片方が拳で攻撃すればもう片方も拳で返す
まるで鏡と戦っている様だった
およそ常人には見えない速度で
(やはり強い…。さすがはアルビオンZWEIの元になった機体…!)
片方が蹴りを入れればもう片方も蹴りで返す
負けじと片方が拳で攻撃すればもう片方も拳で返す
まるで鏡と戦っている様だった
「クソがァ!!!」
打ち合った衝撃で両方後ろに吹き飛ばされる
打ち合った衝撃で両方後ろに吹き飛ばされる
「はぁ…はぁ…。強くなりましたね…維咲…。」
「はァ…はァ…。テメェも…昔より断然強くなってるじゃねぇか…クソッ…!」
息を切らしながら2機の龍はぶつかり合う
息を切らしながら2機の龍はぶつかり合う
「おやぁ?どうされましたァ?キレが無くなってまいりましたよォ?」
「ぐっ…!速い…!というか、めちゃくちゃに手数が多いでござる…!」
相手の連撃に苦戦するカイネス
なんとか防げてはいるが、一向に攻撃のチャンスが見えない
相手の連撃に苦戦するカイネス
なんとか防げてはいるが、一向に攻撃のチャンスが見えない
「刀1本ではワタシの攻撃は防ぎ切れませんでしょうに。では、アナタが対応できなくなってからじっくりその機体を解体致しましょうかねェ?」
こちらを下に見ているような声で煽ってくる
こちらを下に見ているような声で煽ってくる
「趣味悪でござるな…!」
ギシッ…
先日からの連戦が祟り、アルビオンの基部が悲鳴を上げている
「…!そろそろ限界か…!?」
先日からの連戦が祟り、アルビオンの基部が悲鳴を上げている
「…!そろそろ限界か…!?」
「私は…貴女を倒して先に進む…!」
ZWEIがトドメとばかりに攻撃する
ZWEIがトドメとばかりに攻撃する
「クソがァアアァァ!」
アルビオンのクロスカウンターが入る
アルビオンのクロスカウンターが入る
「クッ…!」
もう片方の腕で追撃する
「なんで…なんであの時!家を出ていったんだよ…!…アタシに何も…理由も言わねぇでよ!」
「なんで…なんであの時!家を出ていったんだよ…!…アタシに何も…理由も言わねぇでよ!」
「ッ…!それは…。
貴女を…守るためです…。」
貴女を…守るためです…。」
侑の声から出た言葉に攻撃しようとした腕が止まる
「なっ…!?」
「なっ…!?」
「11年前…私のチームは巨大化の末、隣の街のマフィアにも目を付けられる事になりました。
そして、メンバーの家族等身内に被害が出るようになったのです。
だから私はチームを解散し、家を出ていきました。
もちろん、父さんには話しました。ですが貴女に話してしまえばついて来るでしょう?
それに貴女は私の事が嫌いでしょうから…黙って出ていきました。
そしてその後、貴女を守る力を手に入れる為にテリーヴィイを立ち上げ、今に至ります。」
そして、メンバーの家族等身内に被害が出るようになったのです。
だから私はチームを解散し、家を出ていきました。
もちろん、父さんには話しました。ですが貴女に話してしまえばついて来るでしょう?
それに貴女は私の事が嫌いでしょうから…黙って出ていきました。
そしてその後、貴女を守る力を手に入れる為にテリーヴィイを立ち上げ、今に至ります。」
「そう…だったのか…。…アタシ…てっきり、アタシの事が…嫌いだったから…だと…。」
「そんなことはありません…。
家に帰ろうとした時、故郷が無くなった事を知りました。その時…貴女も死んだのだと…。そう思っていたのに…。私より強くなっていたのですね…。」
家に帰ろうとした時、故郷が無くなった事を知りました。その時…貴女も死んだのだと…。そう思っていたのに…。私より強くなっていたのですね…。」
「あ゛ぁ゛…。アタシも…姉さんのこと…勘違いしてた…。」
ゆっくりと機体から降りる
「アタシは…寂しかったんだ…。
アタシも、姉さんを嫌いだなんて思ったことなかった。
…アタシの事を思ってくれたのは嬉しいよ…。でも、出来るなら…また、アタシと一緒にいて欲しい。」
ゆっくりと機体から降りる
「アタシは…寂しかったんだ…。
アタシも、姉さんを嫌いだなんて思ったことなかった。
…アタシの事を思ってくれたのは嬉しいよ…。でも、出来るなら…また、アタシと一緒にいて欲しい。」
「…えぇ。
一緒に居ましょう。維咲…。」
侑も機体から降り、2人で抱き合う
10年越しの再開
それは怨恨の殴り合いから始まったが、最後は元通り、10数年前の様に仲のいい姉妹へと戻った
「ごめんなさい、維咲。」
一緒に居ましょう。維咲…。」
侑も機体から降り、2人で抱き合う
10年越しの再開
それは怨恨の殴り合いから始まったが、最後は元通り、10数年前の様に仲のいい姉妹へと戻った
「ごめんなさい、維咲。」
「いいんだ…。もう…。」
侑は幹部の2人を呼び、優しい顔で話し出す
「フーズマン。ダール。話があります。」
「フーズマン。ダール。話があります。」
「なんでしょう。ボス。」
「私は、テリーヴィイを辞めます。
ボスの座は、ダール。貴方に預けます。」
ボスの座は、ダール。貴方に預けます。」
「…わかりました。それが貴方の出した結論なら俺は従います。」
「ありがとう。
フーズマンは、ダールの事をサポートしてあげて下さいね。」
フーズマンは、ダールの事をサポートしてあげて下さいね。」
「えぇ。もちろんです。」
「よかった。これで私は安心して辞めることができます。」
「ボス。」
ダールが話し出す
「ありがとうございました。」
そう言うとダールとフーズマンは深く一例をした
ダールが話し出す
「ありがとうございました。」
そう言うとダールとフーズマンは深く一例をした
「えぇ。こちらこそ。」
━━カル・ドナル遺跡、深部
「へぇ。コイツがディバルディの瞳かよ…。」
維咲は紅く光る宝石を手に取ってまじまじと見る
「へぇ。コイツがディバルディの瞳かよ…。」
維咲は紅く光る宝石を手に取ってまじまじと見る
「キレイでござるなぁ。」
ケースに丁重に入れる
「っし、これで終わりだな。
帰ろうぜ。カイネス。アタシ達の“家”によ。」
「っし、これで終わりだな。
帰ろうぜ。カイネス。アタシ達の“家”によ。」
「みんな待ってるでござるもんな!
行くでござる!」
行くでござる!」
━━━━1週間後、地球、あるレストランにて
「よぉアイナ。遅かったな。」
維咲がニヤッと笑う
「よぉアイナ。遅かったな。」
維咲がニヤッと笑う
「ごめんなさい…!道が混んでて…。」
息を切らしながら席に着く
息を切らしながら席に着く
「っし、これが約束のブツだ。」
そう言いながら透明で中が見えるケースに入った宝石を渡す
そう言いながら透明で中が見えるケースに入った宝石を渡す
「これが…。ありがとうございます!」
「おう。じゃ、アタシは帰るわ。これ代金な。」
「えぇ!?もうですか?
何がお礼をさせてください!」
維咲を引き止めようとする
何がお礼をさせてください!」
維咲を引き止めようとする
「まぁそうしたいのは山々なんだけどな。
この後予定があるんだ。報酬ももらってるしな。」
そう言って手を振りながら店を出ていく
この後予定があるんだ。報酬ももらってるしな。」
そう言って手を振りながら店を出ていく
「…ありがとうございました。」
アイナは維咲の姿が見えなくなるまで頭を下げていた
「……まったく…。」
アイナは維咲の姿が見えなくなるまで頭を下げていた
「……まったく…。」
「おいおい、何か不満でもあったか?」
維咲が座っていた座席に仮面を付けた白髪の男が座る
維咲が座っていた座席に仮面を付けた白髪の男が座る
「大いなる計画の邪魔になるであろう奏海姉妹をぶつけて共倒れにするボクの計画が台無しだよ。
まぁ、コイツが手に入ったから結果オーライではあるかな。」
そう言って秘宝が入ったケースを男に見せつける
まぁ、コイツが手に入ったから結果オーライではあるかな。」
そう言って秘宝が入ったケースを男に見せつける
「ハッハッハ!!
抜け目ねぇなぁ!」
抜け目ねぇなぁ!」
「当たり前だろう?
しかし、ボク自身が動いた上でのこの結果は…。
十分とは言えないな。」
しかし、ボク自身が動いた上でのこの結果は…。
十分とは言えないな。」
「いいじゃねーか。大いなる計画に1歩前身!ってな。」
「フフッ。そうだね。
さて、次の仕込みに入ろうか。」
さて、次の仕込みに入ろうか。」
「ああ。行くか。」
悪魔の様な笑顔の2人は店を後にした
悪魔の様な笑顔の2人は店を後にした
「よっ。姉さん。」
「維咲。用事は終わったのですか?」
「ああ。行こうぜ。」
姉妹は今度こそ、2人同じ歩幅で歩き出す
姉妹は今度こそ、2人同じ歩幅で歩き出す