NW2:サンプルボスラッシュ!

シナリオ:なし。ラビリンスシティ収録のサンプルボスキャラクターとの戦闘。

ストーリー:
パールちゃん様が突如現れ、PCたちを拉致してしまった!
彼女が支配するとある狭界に押し込められたPCたちに、かの超公は
「ベルを倒したら解放してあげる!!! この超公さまはとってもやさしいからレベリングもしていいわ!!!!!!」
と超ドヤ顔で宣言した!

レギュレーション:
  • ボスに応じてキャラクターを成長させたり、新たに作ったりする。
  • GMはPLが兼ねる。
  • 監禁中の衣食住はどうにかしてくれる。衣服もちゃん様が部下に命じて調達してくれる。女の子だもの。

リビルド時のレギュレーション:
  • レベル13、経験点120
  • なるべく元のイメージを保つようにする。

◆1レベルの新規作成
PC:夫   :板井ゆこ(編)リビルド前
PC:ジャミス:暁ゆうひ(編)リビルド前
PC:ジャミス:渡市朝雄(編)リビルド前
PC:フカイン:キャスター先輩(編)リビルド前

◆ボスどものリスト
低レベル:GL1~5 中レベル:GL6~10 高レベル:GL11~15 超公レベル:GL16~20

LACページ 名前 レベル帯 状態
121 よどみの沼 低レベル 第1回(2016/11/07),レベル1・経験点0
123 無明の獣魔 低レベル 第2回(2016/11/07),レベル2・経験点10
125 闇黒晶魔 低レベル? 第3回(2016/11/07),レベル2・経験点10
127 闇の堕とし子A 低レベル 第4回(2016/11/08),レベル3・経験点20
133 歪みし獣 低レベル 第5回(2016/11/08),レベル3・経験点20
137 アモルファスA 低レベル 第6回(2016/11/08),レベル4・経験点30
138 アモルファスB 中レベル 第7回(2016/11/09),レベル6・経験点50
135 魔王の従者 中レベル 第8回(2016/11/14),レベル7・経験点60
128 闇の堕とし子B 低レベル 第9回(2016/11/14),レベル8・経験点70
129 闇の堕とし子C 中レベル 第10回(2016/11/14),レベル10・経験点90
139 アモルファスC 高レベル 第11回(2016/11/16),レベル13・経験点120
131 冥魔王 高レベル 第12回(2016/11/16),レベル14・経験点130
141 侵魔を統べる者 高レベル 第13回(2016/11/16),レベル15・経験点140
143 絶対の主 超公レベル 第14回(2016/11/17),レベル20・経験点190
SMZ_214 冥魔王テューナ=フィーネ 超公レベル 第15回(2016/11/17),レベル20・経験点190

◆レビュー
+ 各ボスと戦ってみて…※ネタバレあり
各ボスと戦ってみて…
+ よどみの沼
よどみの沼

 《引きずり込み》の対象を「最も防御力の高いPC」と明示されてしまっていたことに加え、アタッカーとキャスターがともに4sqの距離から攻撃できるため、延々とディフェンダーに通用しない《不浄の沼底》を使い続けることに。PCを取り込んでから始まるコンボでありながら誰も取り込めず傷を与えられないボス。どちらかと言えばジェリーブロップ(《物理攻撃無効》持ち)がボスをかばう思考をすることのほうが鬱陶しがられた。
 あまりのぐだぐだに、のべ6体まで分裂したところでジェリーブロップの《分身》を打ち止めとし、ボスとの撃ち合いがある程度進んだところで“君たちの勝利だ”とした。

+ 無明の獣魔
無明の獣魔

 《連続攻撃》《範囲攻撃》を併せ持ち厄介な戦いが予想されていたが、無明の獣魔が生み出す明度1のエリアはセットアップで配置後動かないため、闇を作り出したうえでその闇から飛び出してきてダメージを負うというなんとも間の抜けた事態に。最も恐れられた《スタンドアローン》も、ダークビースト1体を放置することで封じられる。
 最後はディフェンダーの遺産の能力《幻影の船》でPCをまとめて避難されたところを追うべく使用した《高速移動》の全力移動ジャッジでファンブルし、そのまま牙を剥ぎ取られた。

+ 闇黒晶魔
闇黒晶魔

 序盤こそ闇黒晶魔に順調にダメージを重ねていくが、HPが70を割ってから急にPCのダイス目が悪化する。ラウンド2回の範囲攻撃でみるみるパーティを崩され気絶者も出ることに。ナイトウィザードらしいデッドリーなバランスと範囲攻撃の危険性、そしてダイスの気まぐれを味わうこととなった。

+ 闇の堕とし子A
闇の堕とし子A

 戦闘プランにて《瘴気の城塞》(【移動力】が0になるがダメージアップ)を使用することが明記されている。そして闇の堕とし子Aの攻撃射程は3sqである。それが彼の敗因だった。PC全員がディフェンダーによって避難したところで、私は“君たちの勝利だ”を宣言した。第1ラウンドのことであった。

+ 歪みし獣
歪みし獣

 ボスとしては最もオーソドックスな構成といえる歪みし獣は、単純にレベルアップして強くなったPCたちの敵としては力不足だった。特に苦心した記憶も残らず、PCの前に翼を差し出した。

+ アモルファスA
アモルファスA

 同一sqにいる者にペナルティを与える能力を持ちながら、積極的に移動しないアモルファスAは、遠隔攻撃主体のパーティには弱かった。《貪欲な爪》も、対象をランダム決定したところディフェンダーばかり選ばれ、カバーリングのコストすら不要で捌かれてしまう。
 ちなみに、《害悪攻撃:邪毒5》を使用するよう指示されているが、データ・ブロックにそんな記述はなく、エラッタもないため、それは使用できないものとして扱った。

+ アモルファスB
アモルファスB

 大火力から取り巻きを一掃し、以降アモルファスBを削っていく。付与魔法を積極的に使う思考からなかなか攻勢に出ることができないまま《暴走する力》圏内まで減らされると、リソースを消費したPCたちの猛攻が始まる。せっかく与えられた手番もダメージのない《絶望の叫び》で消費してしまい、的確に攻略するPCの前に倒れた。

+ 魔王の従者
魔王の従者

 《仮面縛り》による行動支配が恐れられていた魔王の従者だが、それに至るまでに魔王の従者自身の行動を2回使うため、実質的に単体のプラーナを2点消費させる行動となっていた。PCの全体的な火力向上と安定した運もあって、格別な危険を見せず勝利した。

+ 闇の堕とし子B
闇の堕とし子B

 回数制限のない範囲攻撃と、飛行状態での破壊力が脅威だったが、リソースと敵行動を的確に管理して、《折れた翼》の効果を長く続かせたことで大きく有利に戦った。このレベルで戦えば適度な能力と感じられるため、「(中レベル)」の誤植ではないかと思われる。

+ 闇の堕とし子C
闇の堕とし子C

 セットアップに差し引き11のジャッジアドを取る悪逆非道。しかし最序盤に取り巻きを撃破され、GMの用意したエネミーデータの大半が無に帰す。敵の攻撃は高火力だったが、細かく行動を操作して捌ききると、一点攻勢、大ダメージの連打で一気に押し込んだ。
 プレイ進行の都合で、この戦闘ののちにキャラの再構築を行った。その都合により、彼は死に際にリビルド光線の呪いをPC達に放つことになる。

+ アモルファスC
アモルファスC

 《変幻する力》の指定属性はPCの攻撃属性から選ぶが、なんとアタッカー2人の攻撃がともに〈虚〉属性というのだ。やむなく〈虚〉を耐性にするか弱点にするかをランダムに抽選することにした。
 第1ラウンドでは〈虚〉を耐性としたが、ディフェンダーに阻まれろくにダメージを残せない。PCたちに「ほどよく」HPを削られたうえで、第2ラウンドに〈虚〉が弱点となってしまう。一点攻勢、喜び勇んでリソースを叩き込むPCたちの前に残骸と化した。
 メンバーの悪ノリで髪の生えた豆腐にされたかわいそうなボス。

+ 冥魔王
冥魔王

 パス帝国のホワイト総帥。
 C値を強制的に[F]にさせる《絶望の一手》が恐れられ、PC全体の動きが抑制されスローペースで戦闘が進む。しかし第2ラウンド冒頭で使ってしまうと、ラウンド1回制限を利用したPCたちの攻撃を浴びる。PCたちを散らばらせる《歪みの穴》も、PCたちに1メインプロセスを消費させる未満の行動になってしまい、うまくあしらわれる。終盤で余らせていた《ヴォイドエフェクト》を連打してカウントを失うと、ディフェンダーにダメージを通せない彼は倒されるのを待つばかりとなってしまった。彼は絶望の一手を打たされていたのだ。

+ 侵魔を統べる者
侵魔を統べる者

 ベール=ゼファーの別荘を守る魔王級配下。
 《戦術指揮》10と《全力全開》からまさかの【行動値】判定値50、そして《者ども、かかれ》による判定値100範囲魔法攻撃の3連打。えげつない開幕打撃を与えて強烈に印象づけた彼女だったが、次の行動が回る前にアークデーモンたちを始末されると単体魔法を放つしかできることがなくなる。HPを250失うごとに《崩壊の光》を使うのだが、短期間に大幅にHPを削られてしまい、使うタイミングを逃してしまう。第2ラウンドではセットアップを《眷属召喚》に費やし、これにより《戦術指揮》が使えない隙に集中攻撃を浴び、倒れた。彼女は気づかないうちに打たされていたのだ。彼女自身の絶望の一手を。

+ 絶対の主
絶対の主

 ベール=ゼファーの強力な写し身と、アーサー王と魔術師マーリン。
 ディフェンダーとヒーラーが魔防特化にし、真っ先に伝説の戦士を沈める方針で交戦。絶対の主は基本的に単体攻撃のみ使い、《崩壊の光》がラウンド1回であることと行動指針が噛み合わない。《ディヴァインコロナ・ザ・ランス》使用時のみ特例として《崩壊の光》を使用したが、ディフェンダーの切り札によってしのがれる。それでも根本的な火力の高さからディフェンダーに少しずつダメージを刻むのは流石魔王の風格といったところか。最終的にリソースの大半を使って撃破し、余計な絡め手もなかったことから、むしろボスとしては好印象にすら映った。
 カウントダウンはスロウ1回しかしなかった。

+ 冥魔王テューナ=フィーネ
冥魔王テューナ=フィーネ

 スクールメイズ収録の最終ボスとのおまけ戦闘(完全体)。
 仕組みだけ見れば的確に取り巻きを撃破すればよいのだが、《贄の召喚》が第2ラウンドにデストロイヤー(レベル10)、第3ラウンドに闇獅子(レベル10)を続けざまに召喚し一気に劣勢になる。本人への攻撃に対する《報復の瘴気》はダイス目次第で火力担当が2回耐えられないことと敵のHPの高さにより長期戦になる。最終的にはMPやプラーナが枯渇しボーナスを乗せず基礎攻撃していくことに。
 《冥魔王の力》により本人への命中が運任せになることが大変つらいため、よいウィザードはきちんとスクールメイズを攻略してギミックをこなしましょう。

+ 完走した感想
完走した感想

 ジャミス:エラッタ案件多すぎなんだけどマジ!!! 普段使えないワールドアイテムを使えたのがたのしい
 フカイン:範囲攻撃楽しいですね
 夫:ゆこかわいい……かわいい……ヒーラーとGM兼任は忙しかった。今回は敵の能力や思考パターンを知ったうえで攻略したが、特に高レベル、超高レベルのボスはそうすることでちょうどよいくらいの戦闘難度になった。あらかじめPLにボスの能力、思考パターンを何らかの方法で知らせるのは有効かもしれない。特に【回避】【抵抗】は無駄なリソースを裂かせたり攻撃が当たらなくなりすぎたりすることを避けるために、ある程度の水準を決めておくか通知するのは良い手と思われた。

































最終更新:2016年11月18日 00:27