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クライニースの戦い - (2011/12/26 (月) 00:19:40) の1つ前との変更点
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&bold(){概要}
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クライニースの戦いとは、[[アルファ]]1736年([[竜技暦]]441年)8月27日、[[ヴァーグリア]]国と[[周辺魔族]]の間で行われた戦いである。
国家をもたない[[周辺魔族]]が、一大国家である[[ヴァーグリア]]国と互角に戦ったという、稀有な例である。
&bold(){戦闘に至るまでの背景}
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[[ヴァーグリア]]国は、過去多くの戦いを経験しているが、局地戦による敗北はあっても、傾国に結びつく大敗というものを経験したことがなく、いわゆる「強国」と呼ぶに相応しい国であった。
そんな彼らの国境をはじめて脅かしたのは、大帝国でもなければ諸国連合でもない、[[周辺魔族]]であった。
これにはいくつかの理由がある。相手が国として形成されていない為、いわゆる「国主」的存在が見当たらず、[[ヴァーグリア]]国からは、どこを叩けばいいのかわからない戦いが続いたこと、そして、攻める側の[[周辺魔族]]にしても、そのほとんどが知能をもたない[[魔物]]型であり、彼らにとってこれは戦いではなく、生存の為の狩猟であり、勝利や敗北という概念をもっていなかった為、何度でも侵攻を繰り返した。
基本的に、これは[[ヴァーグリア]]国に関わらず、[[周辺魔族]]と戦う全ての国に該当したことだが、この頃、北から流れ着いた[[魔物]]の数は尋常ではなく、「やっていることは他国と同じだが、その規模が尋常ではない」という状況が[[ヴァーグリア]]国を悩ませていた。
だが、相手が国ではなく、明確な目標がないということは、逆に[[ヴァーグリア]]国にとっても、国家存亡の危機ではなく、あくまでも「時折できるかぶれ」のようなものだった。
1734年、[[ガイレス]]という[[魔族]]の男が、この[[魔物]]の大軍勢に目をつけ、自らの軍勢とするべく指揮下としたが、[[ロリスザード]]に討たれた。
その後を継いだ[[シーバズル]]は、[[ガイレス]]をも上回るカリスマ性で、更に広範囲の[[周辺魔族]]を統率。[[ヴァーグリア]]国と正面から戦うこととなる。
これに対して[[ヴァーグリア]]国も、相手を国と同格とみなし、一大決戦を挑むこととなる。
&bold(){両軍の戦力}
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|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''|
|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/va-guria.PNG)&br()[[ヴァーグリア]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/rekisi.PNG)&br()[[周辺魔族]]軍|
|>|>|>|>|CENTER:総兵力110000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力120000|
|>|>|>|>|CENTER:[[フライヤ]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[シーバズル]]|
|>|>|>|>|CENTER:[[マルタナ]]|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:|
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''|
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/rorisuza-do.PNG,width=55,height=55)&br()[[ロリスザード]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/marutana.PNG,width=55,height=55)&br()[[マルタナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/shi-na.PNG,width=55,height=55)&br()[[シーナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/za-ku.PNG,width=55,height=55)&br()[[ザーク]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/tamia.PNG,width=55,height=55)&br()[[タミア]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/si-bazuru.PNG,width=55,height=55)&br()[[シーバズル]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[ナイドル]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[六将軍]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[六将軍]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[六将軍]]|
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/fenza-.PNG,width=55,height=55)&br()[[エリス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/gaikku.PNG,width=55,height=55)&br()[[ガイック]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/konryan.PNG,width=55,height=55)&br()[[ティナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/baison.PNG,width=55,height=55)&br()[[バイソン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/rina.PNG,width=55,height=55)&br()[[リナ]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[六将軍]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[六将軍]]||||
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/furaiya.PNG,width=55,height=55)&br()[[フライヤ]]|||||||||||
&bold(){戦闘経緯}
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戦いは、クライニースの地で行われた、「第三次クライニースの戦い」という記述もあるが、一次、二次にあたる大きな戦いは見当たらず、おそらくは小規模な遭遇戦が行われたのだろう。
障害物のない大地に、竜が翼を広げたかの様に配備された[[ヴァーグリア]]国軍、それは彼らが最も得意とした陣形であった。
総大将として、数十年ぶりに国主[[フライヤ]]自らが本陣に就き、その周囲を屈強なる[[ヴァーグリア]]国の勇将が十重二十重に陣を敷く。それら本陣を取りまとめる将として[[マルタナ]]が配備された。
中陣には戦局に応じて臨機応変に攻撃と守備を担当する部隊を配備、柔軟性に優れた将軍がここに多く配備されていたが、[[竜技七人衆]]では[[ガイック]]と[[ロリスザード]]の陣がここに位置し、戦局に応じて攻めと守りの判断を下さねばならなかった。
そして前衛には最初に戦端を開く先陣、第二陣の部隊が集結していた。右に[[エリス]]、それを補佐する形で[[ティナ]]、左には[[ザーク]]と、それを補佐する[[タミア]]、他にもこれまでの戦いで数々の勲功を重ね上げてきた歴戦の将が名を連ねていた。
対する[[シーバズル]]軍にも陣形らしきものはあるが、徹底はされていない。これは、知能の落差が人間とは違い極端に離れている[[魔族]]、[[魔物]]の混在部隊では普通の光景であったが、そのかわり[[魔物]]は、単純な腕力においては、[[人間]]をはるかに凌駕することで、戦いのバランスはとられていた。
先陣を勤める[[竜技七人衆]]の[[ザーク]]、[[タミア]]、[[エリス]]、[[ティナ]]、これらの部隊から騎馬部隊が一斉に突撃を仕掛ける。
続いて重装歩兵部隊が進み、弓隊、法術部隊がそれぞれ援護をとる。見通しの効く高原で、[[魔族]]と[[人間]]が正面から激突する。
戦いの火は広がり、第二陣、第三陣も戦場に飲み込まれていき、左翼戦線では大きな動きが生じようとしていた。
膠着状態が続いていた前衛部隊の一部で敵陣の突破がついに成功し、そこから一気に流れが変わり[[シーバズル]]軍は大きく後退、それを追撃するべく[[ヴァーグリア]]国軍の部隊が一斉に突撃を仕掛けた。
本来[[ザーク]]を支援する位置に配備されていた[[タミア]]部隊であったが、勝利を求めて先走り、[[タミア]]は敵本陣を目指して突撃を開始するが、敵陣に孤立してしまい壊滅、[[タミア]]も戦死する。
[[シーバズル]]の配下で、[[六将軍]]と呼ばれた[[ナイドル]]は、中央決戦から外れた山地に足を向け、奇襲を敢行すべき場所を探していた、しかし[[ヴァーグリア]]国も同じ策をとり、その伝達役を務める[[シーナ]]を[[ナイドル]]が発見し、情報を遮断すべく攻撃を仕掛けていたが、[[シーナ]]によって逆に討たれる。
本陣に迫る[[タミア]]部隊を撃退した[[シーバズル]]は、反撃に出るべく自ら剣を抜いて前線へと向かった。しかし、それは部下に対しての言い訳であり、彼の本当の目的は[[ロリスザード]]を探す事であった。混戦の中、二人は導かれるかのように邂逅し、激しい一騎打ちを繰り広げる。
しかし、いかに個々の力が勝っていても、[[陣形]]を駆使して戦う[[ヴァーグリア]]国が、時間の経過と共に圧倒し始め、戦いの大局は[[ヴァーグリア]]国に傾き、[[シーバズル]]も撤退することとなる。
&bold(){戦いの結末}
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[[周辺魔族]]である以上、明確な降伏や滅亡はなかったが、それでもこの戦いで多くの[[魔物]]が討たれ、彼らの[[ヴァーグリア]]国への侵攻は、大きく鈍ることとなる。
更にこれより数日後、[[シーバズル]]自らが、[[ロリスザード]]との友情を結び、[[ヴァーグリア]]国に帰属することで、指導者のない[[周辺魔族]]は、これ以後、どこの国にもある「時折現れる[[魔物]]の群れ」程度の脅威でしかなくなることとなる。
&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)
&bold(){概要}
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クライニースの戦いとは、[[アルファ]]1736年([[竜技暦]]441年)8月27日、[[ヴァーグリア]]国と[[周辺魔族]]の間で行われた戦いである。
国家をもたない[[周辺魔族]]が、一大国家である[[ヴァーグリア]]国と互角に戦ったという、稀有な例である。
&bold(){戦闘に至るまでの背景}
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[[ヴァーグリア]]国は、過去多くの戦いを経験しているが、局地戦による敗北はあっても、傾国に結びつく大敗というものを経験したことがなく、いわゆる「強国」と呼ぶに相応しい国であった。
そんな彼らの国境をはじめて脅かしたのは、大帝国でもなければ諸国連合でもない、[[周辺魔族]]であった。
これにはいくつかの理由がある。相手が国として形成されていない為、いわゆる「国主」的存在が見当たらず、[[ヴァーグリア]]国からは、どこを叩けばいいのかわからない戦いが続いたこと、そして、攻める側の[[周辺魔族]]にしても、そのほとんどが知能をもたない[[魔物]]型であり、彼らにとってこれは戦いではなく、生存の為の狩猟であり、勝利や敗北という概念をもっていなかった為、何度でも侵攻を繰り返した。
基本的に、これは[[ヴァーグリア]]国に関わらず、[[周辺魔族]]と戦う全ての国に該当したことだが、この頃、北から流れ着いた[[魔物]]の数は尋常ではなく、「やっていることは他国と同じだが、その規模が尋常ではない」という状況が[[ヴァーグリア]]国を悩ませていた。
だが、相手が国ではなく、明確な目標がないということは、逆に[[ヴァーグリア]]国にとっても、国家存亡の危機ではなく、あくまでも「時折できるかぶれ」のようなものだった。
1734年、[[ガイレス]]という[[魔族]]の男が、この[[魔物]]の大軍勢に目をつけ、自らの軍勢とするべく指揮下としたが、[[ロリスザード]]に討たれた。
その後を継いだ[[シーバズル]]は、[[ガイレス]]をも上回るカリスマ性で、更に広範囲の[[周辺魔族]]を統率。[[ヴァーグリア]]国と正面から戦うこととなる。
これに対して[[ヴァーグリア]]国も、相手を国と同格とみなし、一大決戦を挑むこととなる。
&bold(){両軍の戦力}
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|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''|
|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/va-guria.PNG)&br()[[ヴァーグリア]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/rekisi.PNG)&br()[[周辺魔族]]軍|
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|>|>|>|>|CENTER:[[フライヤ]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[シーバズル]]|
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|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''|
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/rorisuza-do.PNG,width=55,height=55)&br()[[ロリスザード]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/marutana.PNG,width=55,height=55)&br()[[マルタナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/shi-na.PNG,width=55,height=55)&br()[[シーナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/za-ku.PNG,width=55,height=55)&br()[[ザーク]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/tamia.PNG,width=55,height=55)&br()[[タミア]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/ryuugi/sam/si-bazuru.PNG,width=55,height=55)&br()[[シーバズル]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[ナイドル]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[デスゲイツ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[ラカ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()[[アルス]]|
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&bold(){戦闘経緯}
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戦いは、クライニースの地で行われた、「第三次クライニースの戦い」という記述もあるが、一次、二次にあたる大きな戦いは見当たらず、おそらくは小規模な遭遇戦が行われたのだろう。
障害物のない大地に、竜が翼を広げたかの様に配備された[[ヴァーグリア]]国軍、それは彼らが最も得意とした陣形であった。
総大将として、数十年ぶりに国主[[フライヤ]]自らが本陣に就き、その周囲を屈強なる[[ヴァーグリア]]国の勇将が十重二十重に陣を敷く。それら本陣を取りまとめる将として[[マルタナ]]が配備された。
中陣には戦局に応じて臨機応変に攻撃と守備を担当する部隊を配備、柔軟性に優れた将軍がここに多く配備されていたが、[[竜技七人衆]]では[[ガイック]]と[[ロリスザード]]の陣がここに位置し、戦局に応じて攻めと守りの判断を下さねばならなかった。
そして前衛には最初に戦端を開く先陣、第二陣の部隊が集結していた。右に[[エリス]]、それを補佐する形で[[ティナ]]、左には[[ザーク]]と、それを補佐する[[タミア]]、他にもこれまでの戦いで数々の勲功を重ね上げてきた歴戦の将が名を連ねていた。
対する[[シーバズル]]軍にも陣形らしきものはあるが、徹底はされていない。これは、知能の落差が人間とは違い極端に離れている[[魔族]]、[[魔物]]の混在部隊では普通の光景であったが、そのかわり[[魔物]]は、単純な腕力においては、[[人間]]をはるかに凌駕することで、戦いのバランスはとられていた。
先陣を勤める[[竜技七人衆]]の[[ザーク]]、[[タミア]]、[[エリス]]、[[ティナ]]、これらの部隊から騎馬部隊が一斉に突撃を仕掛ける。
続いて重装歩兵部隊が進み、弓隊、法術部隊がそれぞれ援護をとる。見通しの効く高原で、[[魔族]]と[[人間]]が正面から激突する。
戦いの火は広がり、第二陣、第三陣も戦場に飲み込まれていき、左翼戦線では大きな動きが生じようとしていた。
膠着状態が続いていた前衛部隊の一部で敵陣の突破がついに成功し、そこから一気に流れが変わり[[シーバズル]]軍は大きく後退、それを追撃するべく[[ヴァーグリア]]国軍の部隊が一斉に突撃を仕掛けた。
本来[[ザーク]]を支援する位置に配備されていた[[タミア]]部隊であったが、勝利を求めて先走り、[[タミア]]は敵本陣を目指して突撃を開始するが、敵陣に孤立してしまい壊滅、[[タミア]]も戦死する。
[[シーバズル]]の配下で、[[五将軍]]と呼ばれた[[ナイドル]]は、中央決戦から外れた山地に足を向け、奇襲を敢行すべき場所を探していた、しかし[[ヴァーグリア]]国も同じ策をとり、その伝達役を務める[[シーナ]]を[[ナイドル]]が発見し、情報を遮断すべく攻撃を仕掛けていたが、[[シーナ]]によって逆に討たれる。
本陣に迫る[[タミア]]部隊を撃退した[[シーバズル]]は、反撃に出るべく自ら剣を抜いて前線へと向かった。しかし、それは部下に対しての言い訳であり、彼の本当の目的は[[ロリスザード]]を探す事であった。混戦の中、二人は導かれるかのように邂逅し、激しい一騎打ちを繰り広げる。
しかし、いかに個々の力が勝っていても、[[陣形]]を駆使して戦う[[ヴァーグリア]]国が、時間の経過と共に圧倒し始め、戦いの大局は[[ヴァーグリア]]国に傾き、[[シーバズル]]も撤退することとなる。
&bold(){戦いの結末}
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[[周辺魔族]]である以上、明確な降伏や滅亡はなかったが、それでもこの戦いで多くの[[魔物]]が討たれ、彼らの[[ヴァーグリア]]国への侵攻は、大きく鈍ることとなる。
更にこれより数日後、[[シーバズル]]自らが、[[ロリスザード]]との友情を結び、[[ヴァーグリア]]国に帰属することで、指導者のない[[周辺魔族]]は、これ以後、どこの国にもある「時折現れる[[魔物]]の群れ」程度の脅威でしかなくなることとなる。
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