ルクフェルの戦い

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&bold(){概要} ---- ルクフェルの戦いとは、[[ザールック]]3331年3月から9月にかけて行われた、[[アーズ]]国と、[[アトレティア]]国の最大の激戦である。様々な策謀、局地戦が行われたが、最後の決戦となったルクフェルの地から、「ルクフェルの戦い」と総括されている。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/az/page/3331-0.JPG,left) [[アトレティア内乱]]は[[ガザデルー]]の勝利で終わったが、この内乱は予想以上に[[アトレティア]]国を疲弊させ、更に[[ガザデルー]]の露骨な独裁政権に不満を抱える者も多かった。 そして、この内乱を無駄にする[[アーズ]]国ではなかった。この1年の間、軍師[[サルファー]]を中心に各地に様々な外交交渉と工作を行っていた[[アーズ]]国。ついにそれらのトラップを一斉に発動させる時期がきた。 [[サウラ]]と[[アリン]]が、[[隠密]]の様に各地を奔走し、[[セロナバルス]]国の復興と[[アーズ]]国との再同盟に尽力。他にも、[[アトレティア]]国においての反[[ガザデルー]]派と連絡を取る為、[[アトレティア]]国に潜伏したり、[[リグライナ]]、[[ヴィッツ]]国にまで出没したという伝説もあるが、これらの作戦は極秘裏に行われた為、正式な資料は残っておらず、「後世の創作」「別人が行ったことが[[サウラ]]達の伝説になった」等、真偽のわからないものが多い。 -[[リグライナ]]、[[ヴィッツ]]連合軍が[[アトレティア]]陣営の国を威嚇。 -[[セロナバルス]]国は[[アーズ]]国と共闘を宣言。 -[[アトレティア]]本国においては反[[ガザデルー]]派が各地で蜂起。 これらの準備は整い、[[アーズ]]国はついに[[リゼルバ]]より北へ出陣する決意を固めた。 [[アーズ]]国が北上すれば、[[フレイミスト]]、[[ヴェスタ]]、[[ロンダイア]]といった[[アトレティア]]陣営が東西から[[リゼルバ]]を攻め落とし、遠征軍の退路を断つ可能性もあった。これに対して[[サルファー]]は、[[ビーストバリア]]、[[セロナバルス]]国に牽制を依頼、そして[[神器衆]]の[[トウリョ]]を密かに派遣して、[[ポルス]]から徴収した巨大砲「ディアル・ムーン」の奪取を画策した。一連の作戦は「ロストムーン」という作戦名が与えられたが、これは月光を動力とする[[ダルスバード]]が、月を食らう船と皮肉られたことを逆手にとり、「月を食らい尽くすまで激しい戦いになる」という覚悟の表れであった。 &bold(){ロストムーン作戦始動} ---- [[サルファー]]は、[[レンゲ]]を甲板に乗せ、[[ダルスバード]]艦数隻を[[ヴェスタ]]国国境に派遣した。これを見た[[ヴェスタ]]国は、「[[フレイミスト]]国王の妹が[[アーズ]]国の艦にいる([[レンゲ]]出奔の事実を[[フレイミスト]]国は公表していなかった)、これは[[フレイミスト]]国が[[アーズ]]国陣営に帰参した証拠だ」と判断。事実、[[帝戟門の戦い]]において、[[フレイミスト]]国は[[鬼龍軍]]を打ち破っている。これは、[[フレイミスト]]国に、[[鬼龍軍]]が[[アトレティア]]国軍の一部という実感がなかったことと、内乱当時の情勢では仕方がなかったことではあるが、それを利用した[[サルファー]]の策により、[[ヴェスタ]]国は[[フレイミスト]]国を警戒するため、[[アーズ]]国の進軍を許すこととなる。 こうして[[アーズ]]国軍の全艦隊を動員した戦いが始まった。 [[アトレティア]]国軍は[[アーズ]]国軍の進軍ルートから外れた数箇所の砦にのみ防衛軍を残して、他の軍を[[ケシティア]]国に集結させた。軍勢の分散を避けると共に、機会があれば後方から襲い掛かるつもりであったが、[[アーズ]]国軍にその隙はなく、[[ケシティア]]の[[アトレティア]]国軍は[[アーズ]]国軍の攻撃により崩壊、損害を出さずにすばやく撤退して[[アトレティア]]の本隊と合流した。 [[アーズ]]国軍の侵攻はとまらず、ついに[[アトレティア]]国軍首都へと迫り、ガザデルーも決戦に赴くべく、自ら全軍を率いて出陣する。 「デュアル・ムーン」奪取に向かった[[トウリョ]]は、満身創痍となりながら砲台を奪取、集結中の[[ガザデルー]]艦隊にその直撃を食らわせた。しかし、既に奪還部隊に包囲されていた為、そのまま砲台もろとも自爆する。 この一撃によって、[[ガザデルー]]艦隊は多大な損害を出し、戦わずしてルクフェルにまで後退、そこを決戦の地と定めて再布陣をはじめた。 その際、[[シゴラ]]の説得により、[[ガザデルー]]は自らが隠居させた[[セルカティーナ]]を呼び戻す。プライドの高い彼がそこまでしなければならないほど、情勢は危急を告げていた。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/monsyou/a-zu.PNG)&br()[[アーズ]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/monsyou/atoretelia.PNG)&br()[[アトレティア]]国軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力58000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力61000| |>|>|>|>|CENTER:[[サルファー]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ガザデルー]]| |>|>|>|>|CENTER:|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/sarufa-.PNG,width=55,height=55)&br()[[サルファー]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/saura.PNG,width=55,height=55)&br()[[サウラ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/gorudoba.PNG,width=55,height=55)&br()[[ゴルドバ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/arin.PNG,width=55,height=55)&br()[[アリン]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/geruzyu.PNG,width=55,height=55)&br()[[ゲルジュ]]||CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/gazaderu-.PNG,width=55,height=55)&br()[[ガザデルー]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/barina.PNG,width=55,height=55)&br()[[バリナ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/marimia.PNG,width=55,height=55)&br()[[マリミア]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/sigora.PNG,width=55,height=55)&br()[[シゴラ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/syara.PNG,width=55,height=55)&br()[[シャラ]]| |CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/touma.PNG,width=55,height=55)&br()[[トウマ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/garu.PNG,width=55,height=55)&br()[[ガル]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/zyaru.PNG,width=55,height=55)&br()[[ジャル]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/faruke.PNG,width=55,height=55)&br()[[ファルケ]]|||CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/rosuteli.PNG,width=55,height=55)&br()[[ロスティ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/serukateli-na.PNG,width=55,height=55)&br()[[セルカティーナ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/farimisu.PNG,width=55,height=55)&br()[[ファリミス]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/az/sam/kirili.PNG,width=55,height=55)&br()[[キリィ]]|| &bold(){戦闘経緯} ---- &ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/az/page/3331-3.JPG,left) [[ガザデルー]]艦隊は、デュエル・ムーンにより大損害を受けたが、それでもまだ[[アーズ]]国軍より多い艦隊を決戦の地ルクフェルにて布陣させている。 そして、[[ガザデルー]]の呼び寄せにより、[[セルカティーナ]]は再び武器を手に戦場へと駆けつけた。彼女にとって、この戦いに参戦する意味はなにもなかった、それでも[[サウラ]]と再戦することだけを無理やり自分の参戦理由とすることで、納得させるしかなかった。 [[アーズ]]国軍は、正面から[[アトレティア]]国軍と対峙する陣形をとりつつ、[[サウラ]]に自由な行動権を与えた。 本来なら仲間の陣形をかき乱す恐れもあるが、前回の[[リゼルバの戦い]]での実績を踏まえ、[[サウラ]]の天性の動物的勘に[[サルファー]]は賭けたのだ。そして、[[サウラ]]もそれに答えて各戦線で不利な戦況の仲間を助け、これ以上は助けなくてもいけると判断すると、素早く次の戦場へ向かった。 各地で戦いが行われる中、特に激しかったのは[[シゴラ]]対[[ガル]]、[[バリナ]]対[[トウマ]]、[[マリミア]]対[[ゴルドバ]]の戦線であった。 [[ガザデルー]]の部下達は、戦士としては[[神器衆]]と並ぶ勇士揃いであったが、将としてはやや攻勢にのみ傾き、守勢を知らない傾向があった。過去の戦いと、様々なルートから手に入れた情報からその事に既に気づいていた[[アーズ]]国軍は、相手の動きにあわせて[[陣形]]を変え、痺れを切らして突撃してくる敵を受け流しつつ迎撃した。 局地戦においては小さなきっかけに過ぎないが、それらを各地で積み重ねる事で[[アーズ]]国軍は全体的な優位性を保とうとしていたが、[[ガザデルー]]軍の攻勢の強さは彼らの想像以上であり、判っていても食い止められないという戦線が各地に現れ始めた。 そうなると、逆に[[アーズ]]国軍が少しでも瓦解すれば、攻勢に強い[[ガザデルー]]軍は、一気に[[アーズ]]国軍をたたみ掛ける事ができる。それを考えれば、いまだ決戦は互角の戦局と言ってよかった。 戦いは激しさを増し、[[アトレティア]]国軍の[[バリナ]]、[[シゴラ]]、[[アーズ]]国軍の[[ゴルドバ]]が次々と戦死する。 [[ゴルドバ]]を破った[[マリミア]]は、そのまま勢いに乗って[[アーズ]]国軍を突き崩すが、これを食い止めるべく、[[サルファー]]も自ら戦場に突撃。また、[[ファルケ]]、[[ジャル]]、[[トウマ]]は互いに連携を取り合い、三角形の陣形を維持して[[アトレティア]]国軍を撃破、この反撃により[[シャラ]]、[[マリミア]]が戦死、[[ロスティ]]は降伏、[[アーズ]]国軍が盛り返して、徐々と敵陣を占拠していく。 [[セルカティーナ]]は[[サウラ]]の動きを察知し、次に現れる戦局を先読みすると、[[ゲルジュ]]を討ち取り、一気に[[サウラ]]部隊に襲い掛かり、[[サウラ]]の足を止めた。 [[ガザデルー]]は、同郷の仲間が全員戦死したことを知ると、敗北を認め、全軍に撤退命令を下すと、自らは特攻を仕掛けて戦場に散った。 [[アトレティア]]国軍は散り散りになって退却、ある者は首都へ、ある者はその途中の砦へ逃げ込み、またある者は降伏していく。 [[アーズ]]国軍は、軍勢を再編成させると、[[アトレティア]]国軍のもはや主なき首都へと向かって出撃した。 &bold(){セルカティーナ} ---- 首都へ向かう最中、[[サウラ]]は、[[セルカティーナ]]が立てこもった砦に立ち寄った。 共もつれず、単身で[[セルカティーナ]]の元へ向かう[[サウラ]]、そんな彼を出迎えた[[セルカティーナ]]は、それまでの互いの思い出話をした後、部下と兵士達の保護を約束すると、[[サウラ]]の目の前で自決した。 [[サウラ]]は当然彼女も助けるつもりだったが、決意の固さを知ると、これ以上の説得は逆に相手に失礼と考え、その最期を看取った。 この二人の敵対する陣営にいながら、互いに惹かれていた物語は、後世の創作ではなく、[[サウラ]]の回想録、[[セルカティーナ]]生前の日記にしっかりと記録が残っている。 &bold(){戦いの結末} ---- 同じ頃、[[トリスの戦い]]にて、[[ビーストバリア]]が[[フレイミスト]]国を破った。ここに、[[アトレティア]]国陣営は瓦解した。 [[アーズ]]国は、捕虜となった[[ロスティ]]の口から、[[六界]]の存在を知らされる。そして、[[ロスティ]]の個人的な意見を[[ラスブロス]]の考えととらえてしまい、後に[[ルーイガルド侵攻作戦]]へと繋がっていくこととなる。 &ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)
&bold(){概要} ---- ルクフェルの戦いとは、[[ザールック]]3331年3月から9月にかけて行われた、[[アーズ]]国と、[[アトレティア]]国の最大の激戦である。様々な策謀、局地戦が行われたが、最後の決戦となったルクフェルの地から、「ルクフェルの戦い」と総括されている。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/az/page/3331-0.JPG,left) [[アトレティア内乱]]は[[ガザデルー]]の勝利で終わったが、この内乱は予想以上に[[アトレティア]]国を疲弊させ、更に[[ガザデルー]]の露骨な独裁政権に不満を抱える者も多かった。 そして、この内乱を無駄にする[[アーズ]]国ではなかった。この1年の間、軍師[[サルファー]]を中心に各地に様々な外交交渉と工作を行っていた[[アーズ]]国。ついにそれらのトラップを一斉に発動させる時期がきた。 [[サウラ]]と[[アリン]]が、[[隠密]]の様に各地を奔走し、[[セロナバルス]]国の復興と[[アーズ]]国との再同盟に尽力。他にも、[[アトレティア]]国においての反[[ガザデルー]]派と連絡を取る為、[[アトレティア]]国に潜伏したり、[[リグライナ]]、[[ヴィッツ]]国にまで出没したという伝説もあるが、これらの作戦は極秘裏に行われた為、正式な資料は残っておらず、「後世の創作」「別人が行ったことが[[サウラ]]達の伝説になった」等、真偽のわからないものが多い。 -[[リグライナ]]、[[ヴィッツ]]連合軍が[[アトレティア]]陣営の国を威嚇。 -[[セロナバルス]]国は[[アーズ]]国と共闘を宣言。 -[[アトレティア]]本国においては反[[ガザデルー]]派が各地で蜂起。 これらの準備は整い、[[アーズ]]国はついに[[リゼルバ]]より北へ出陣する決意を固めた。 [[アーズ]]国が北上すれば、[[フレイミスト]]、[[ヴェスタ]]、[[ロンダイア]]といった[[アトレティア]]陣営が東西から[[リゼルバ]]を攻め落とし、遠征軍の退路を断つ可能性もあった。これに対して[[サルファー]]は、[[ビーストバリア]]、[[セロナバルス]]国に牽制を依頼、そして[[神器衆]]の[[トウリョ]]を密かに派遣して、[[ポルス]]から徴収した巨大砲「ディアル・ムーン」の奪取を画策した。一連の作戦は「ロストムーン」という作戦名が与えられたが、これは月光を動力とする[[ダルスバード]]が、月を食らう船と皮肉られたことを逆手にとり、「月を食らい尽くすまで激しい戦いになる」という覚悟の表れであった。 &bold(){ロストムーン作戦始動} ---- [[サルファー]]は、[[レンゲ]]を甲板に乗せ、[[ダルスバード]]艦数隻を[[ヴェスタ]]国国境に派遣した。これを見た[[ヴェスタ]]国は、「[[フレイミスト]]国王の妹が[[アーズ]]国の艦にいる([[レンゲ]]出奔の事実を[[フレイミスト]]国は公表していなかった)、これは[[フレイミスト]]国が[[アーズ]]国陣営に帰参した証拠だ」と判断。事実、[[帝戟門の戦い]]において、[[フレイミスト]]国は[[鬼龍軍]]を打ち破っている。これは、[[フレイミスト]]国に、[[鬼龍軍]]が[[アトレティア]]国軍の一部という実感がなかったことと、内乱当時の情勢では仕方がなかったことではあるが、それを利用した[[サルファー]]の策により、[[ヴェスタ]]国は[[フレイミスト]]国を警戒するため、[[アーズ]]国の進軍を許すこととなる。 こうして[[アーズ]]国軍の全艦隊を動員した戦いが始まった。 [[アトレティア]]国軍は[[アーズ]]国軍の進軍ルートから外れた数箇所の砦にのみ防衛軍を残して、他の軍を[[ケシティア]]国に集結させた。軍勢の分散を避けると共に、機会があれば後方から襲い掛かるつもりであったが、[[アーズ]]国軍にその隙はなく、[[ケシティア]]の[[アトレティア]]国軍は[[アーズ]]国軍の攻撃により崩壊、損害を出さずにすばやく撤退して[[アトレティア]]の本隊と合流した。 [[アーズ]]国軍の侵攻はとまらず、ついに[[アトレティア]]国軍首都へと迫り、ガザデルーも決戦に赴くべく、自ら全軍を率いて出陣する。 「デュアル・ムーン」奪取に向かった[[トウリョ]]は、満身創痍となりながら砲台を奪取、集結中の[[ガザデルー]]艦隊にその直撃を食らわせた。しかし、既に奪還部隊に包囲されていた為、そのまま砲台もろとも自爆する。 この一撃によって、[[ガザデルー]]艦隊は多大な損害を出し、戦わずしてルクフェルにまで後退、そこを決戦の地と定めて再布陣をはじめた。 その際、[[シゴラ]]の説得により、[[ガザデルー]]は自らが隠居させた[[セルカティーナ]]を呼び戻す。プライドの高い彼がそこまでしなければならないほど、情勢は危急を告げていた。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/a-zu.PNG)&br()[[アーズ]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/atoretelia.PNG)&br()[[アトレティア]]国軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力58000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力61000| |>|>|>|>|CENTER:[[サルファー]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ガザデルー]]| |>|>|>|>|CENTER:|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/sarufa-.PNG,width=55,height=55)&br()[[サルファー]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/saura.PNG,width=55,height=55)&br()[[サウラ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/gorudoba.PNG,width=55,height=55)&br()[[ゴルドバ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/arin.PNG,width=55,height=55)&br()[[アリン]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/geruzyu.PNG,width=55,height=55)&br()[[ゲルジュ]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/gazaderu-.PNG,width=55,height=55)&br()[[ガザデルー]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/barina.PNG,width=55,height=55)&br()[[バリナ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/marimia.PNG,width=55,height=55)&br()[[マリミア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/sigora.PNG,width=55,height=55)&br()[[シゴラ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/az/sam/syara.PNG,width=55,height=55)&br()[[シャラ]]| 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[[ガザデルー]]艦隊は、デュエル・ムーンにより大損害を受けたが、それでもまだ[[アーズ]]国軍より多い艦隊を決戦の地ルクフェルにて布陣させている。 そして、[[ガザデルー]]の呼び寄せにより、[[セルカティーナ]]は再び武器を手に戦場へと駆けつけた。彼女にとって、この戦いに参戦する意味はなにもなかった、それでも[[サウラ]]と再戦することだけを無理やり自分の参戦理由とすることで、納得させるしかなかった。 [[アーズ]]国軍は、正面から[[アトレティア]]国軍と対峙する陣形をとりつつ、[[サウラ]]に自由な行動権を与えた。 本来なら仲間の陣形をかき乱す恐れもあるが、前回の[[リゼルバの戦い]]での実績を踏まえ、[[サウラ]]の天性の動物的勘に[[サルファー]]は賭けたのだ。そして、[[サウラ]]もそれに答えて各戦線で不利な戦況の仲間を助け、これ以上は助けなくてもいけると判断すると、素早く次の戦場へ向かった。 各地で戦いが行われる中、特に激しかったのは[[シゴラ]]対[[ガル]]、[[バリナ]]対[[トウマ]]、[[マリミア]]対[[ゴルドバ]]の戦線であった。 [[ガザデルー]]の部下達は、戦士としては[[神器衆]]と並ぶ勇士揃いであったが、将としてはやや攻勢にのみ傾き、守勢を知らない傾向があった。過去の戦いと、様々なルートから手に入れた情報からその事に既に気づいていた[[アーズ]]国軍は、相手の動きにあわせて[[陣形]]を変え、痺れを切らして突撃してくる敵を受け流しつつ迎撃した。 局地戦においては小さなきっかけに過ぎないが、それらを各地で積み重ねる事で[[アーズ]]国軍は全体的な優位性を保とうとしていたが、[[ガザデルー]]軍の攻勢の強さは彼らの想像以上であり、判っていても食い止められないという戦線が各地に現れ始めた。 そうなると、逆に[[アーズ]]国軍が少しでも瓦解すれば、攻勢に強い[[ガザデルー]]軍は、一気に[[アーズ]]国軍をたたみ掛ける事ができる。それを考えれば、いまだ決戦は互角の戦局と言ってよかった。 戦いは激しさを増し、[[アトレティア]]国軍の[[バリナ]]、[[シゴラ]]、[[アーズ]]国軍の[[ゴルドバ]]が次々と戦死する。 [[ゴルドバ]]を破った[[マリミア]]は、そのまま勢いに乗って[[アーズ]]国軍を突き崩すが、これを食い止めるべく、[[サルファー]]も自ら戦場に突撃。また、[[ファルケ]]、[[ジャル]]、[[トウマ]]は互いに連携を取り合い、三角形の陣形を維持して[[アトレティア]]国軍を撃破、この反撃により[[シャラ]]、[[マリミア]]が戦死、[[ロスティ]]は降伏、[[アーズ]]国軍が盛り返して、徐々と敵陣を占拠していく。 [[セルカティーナ]]は[[サウラ]]の動きを察知し、次に現れる戦局を先読みすると、[[ゲルジュ]]を討ち取り、一気に[[サウラ]]部隊に襲い掛かり、[[サウラ]]の足を止めた。 [[ガザデルー]]は、同郷の仲間が全員戦死したことを知ると、敗北を認め、全軍に撤退命令を下すと、自らは特攻を仕掛けて戦場に散った。 [[アトレティア]]国軍は散り散りになって退却、ある者は首都へ、ある者はその途中の砦へ逃げ込み、またある者は降伏していく。 [[アーズ]]国軍は、軍勢を再編成させると、[[アトレティア]]国軍のもはや主なき首都へと向かって出撃した。 &bold(){セルカティーナ} ---- 首都へ向かう最中、[[サウラ]]は、[[セルカティーナ]]が立てこもった砦に立ち寄った。 共もつれず、単身で[[セルカティーナ]]の元へ向かう[[サウラ]]、そんな彼を出迎えた[[セルカティーナ]]は、それまでの互いの思い出話をした後、部下と兵士達の保護を約束すると、[[サウラ]]の目の前で自決した。 [[サウラ]]は当然彼女も助けるつもりだったが、決意の固さを知ると、これ以上の説得は逆に相手に失礼と考え、その最期を看取った。 この二人の敵対する陣営にいながら、互いに惹かれていた物語は、後世の創作ではなく、[[サウラ]]の回想録、[[セルカティーナ]]生前の日記にしっかりと記録が残っている。 &bold(){戦いの結末} ---- 同じ頃、[[トリスの戦い]]にて、[[ビーストバリア]]が[[フレイミスト]]国を破った。ここに、[[アトレティア]]国陣営は瓦解した。 [[アーズ]]国は、捕虜となった[[ロスティ]]の口から、[[六界]]の存在を知らされる。そして、[[ロスティ]]の個人的な意見を[[ラスブロス]]の考えととらえてしまい、後に[[ルーイガルド侵攻作戦]]へと繋がっていくこととなる。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)

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