シシリスの戦い

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シシリスの戦い - (2011/11/27 (日) 19:41:43) のソース

&bold(){概要}
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シシリスの戦いとは、[[蜉蝣時代]]の戦乱の中で、[[アルファ]]685年7月、[[シャリアル]]国軍と[[イージル]]国軍の間に起きた戦いである。

&bold(){戦闘に至るまでの背景}
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&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/map/685-07.JPG,left)
▲685年7月における勢力図

[[バルディゴス連合連合軍]]解散後、もともといくつかの国で国境を巡っての小競り合いもあった緊張状態の各国は、本格的な武力衝突へと一気に加速していった。
それは、まるで連合軍として戦い、戦場で何万という血を流したことが乱世へ踏み込むきっかけとなったかのように、それまではにらみ合いで済んでいた国ですら本格的な戦乱へと足を踏み込んだ。
最も早く動き出したのは、かねてよりこの戦乱の時代の到来を待っていたとも思われる[[シャリアル]]国の若き国主[[メスロー]]であった。
連合時代に軍事的才能のなさを看破された隣国[[イージル]]国の[[キャルス]]に向かって攻撃を開始、便乗して西の[[アル]]国、北の[[バルド]]国まで侵攻を開始し、僅か一年にして[[イージル]]国は存亡の寸前にまで追い込まれた。
[[イージル]]国は、軍師[[レニース]]の進言により、[[バルド]]国に同盟の使者を送るが、[[バルド]]国国主[[ボルゾック]]と軍師[[デスレーダ]]は、滅亡を目前としながら「同盟」という同格の存在に立とうとする[[イージル]]国を許さず、[[キャルス]]本人が出向き軍門に下るなら援軍を出すと返答した。この回答に、[[キャルス]]は大いに怒り、周囲の将が止めるのも聞かず軍勢を[[バルド]]国に出陣させようとする。
もはや国主を見限った数多くの将がこの出陣要請を無視して他国へと走り、[[バルド]]国への出兵どころではなくなった[[イージル]]国軍に、[[メスロー]]自らが[[シャリアル三牙王]]を従えた主力部隊を率いて追いつく。こうして、両軍はシシリス盆地で対陣、[[イージル]]国最後の戦いが始まった。

&bold(){両軍の戦力}
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|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''|
|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/syariaru.PNG)&br()[[シャリアル]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/i-ziru.PNG)&br()[[イージル]]国軍|
|>|>|>|>|CENTER:総兵力25000|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力3000|
|>|>|>|>|CENTER:[[メスロー]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[キャルス]]|
|>|>|>|>|CENTER:[[ケリス]]|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:[[レニース]]|
|>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''|
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/mesuro.JPG,width=55,height=68)&br()[[メスロー]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/kerisu.JPG,width=55,height=68)&br()[[ケリス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/0.JPG,width=55,height=68)&br()[[フォール]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/doraguun.JPG,width=55,height=68)&br()[[ドラグゥーン]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/rigarion.JPG,width=55,height=68)&br()[[リガリオン]]||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/kyarusu.JPG,width=55,height=68)&br()[[キャルス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/reniisu.JPG,width=55,height=68)&br()[[レニース]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|
|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/sairiosu.JPG,width=55,height=68)&br()[[サイリオス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/garuda.JPG,width=55,height=68)&br()[[ガルダ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/fakuto.JPG,width=55,height=68)&br()[[ファクト]]|||||||||

&bold(){戦闘経緯}
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この戦いを、正式な「戦い」として戦史に残すべきか、それは、未だに歴史学者によって意見が分かれるところである。
戦いとは、互いに布陣し、作戦を立て、そして決戦へと赴くもの、奇襲や夜襲による一方的な展開であったとしてもそれは戦いの中の行動である。
しかし、このシシリスの戦いは、もはや流浪の避難民に等しい[[イージル]]国軍に、[[シャリアル]]国軍が追いつき、戦わずして[[イージル]]国の将兵を四散させただけである。結局3000人いた兵力(ちなみに、[[蜉蝣戦記]]における兵数とは、兵站部隊、輸送部隊といった後方の兵員も全て含めている、同じ兵数でも、純粋に戦闘参加者だけを記載した[[六界戦争]]とは異なる)も、7月12日に[[シャリアル]]国の先陣[[フォール]]が戦場に到着する頃には、次々と脱走し、1000を切る程になっていた。
この、国に殉じようとした1000人の兵も、[[シャリアル三牙王]]、[[フォール]]、[[ガルダ]]達が完膚なきまでに打ち破り、戦場に留まった軍師[[レニース]]を生け捕る。更に、馬車で脱出しようとした国主[[キャルス]]とその妻子も退路を断たれて囚われ、[[メスロー]]の目前に引き出された。
自らを臣下にせよと訴える[[キャルス]]であったが、[[メスロー]]はただ一言「使えない者はいらない」とだけ言い、[[キャルス]]、[[レニース]]、そしてその妻子を悉くシシリスにて処刑した。
その後、[[イージル城]]は[[シャリアル]]国によって制圧され、以後はシャリアル領土となるが、周辺の町の数箇所は[[メスロー]]の命令で、略奪が許可され、兵士達の士気高揚の為、地獄と化した。
多くの群雄が、[[バルディゴス討伐連合軍]]に参加したことにより、乱世への道が開けたが、[[キャルス]]にとってのみ、この連合参加は道を閉ざすものであった。

&bold(){戦いの結末}
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同じ連合軍に参加していた国が、僅か1年で滅ぼす者と滅ぼされる者になったという事実は、周辺諸国に衝撃をもたらした。
先に動かなければ倒される、という脅迫概念により、これより先、更に本格的な戦乱が巻き起こることとなる。

&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)