聖都クレアの戦い

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聖都クレアの戦い - (2009/09/14 (月) 17:04:00) のソース

&bold(){概要}
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聖都クレアの戦いとは、[[ラドリザン]]1255年10周期22日目、[[ラグライナ]]帝国と[[クレアムーン]]の間で行われた戦いである。
クレアムーンの首都[[ヒモロギ]](聖都クレア)で行われた首都決戦である。

&bold(){戦闘に至るまでの背景}
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&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/elegy/zairyou/map.JPG,left)

[[ラグライナ]]帝国は、[[シチルの戦い]]の後に結ばれた和議により、一旦本国に撤退していた。
だが、ラグライナ帝国は、最終的にはクレアムーンを制圧するつもりだった為、次の出陣に向けての準備は怠っていなかった。その後、クレアムーンが自衛の為に軍備を再建すると、それを待っていたラグライナ帝国は、「クレアムーンが再び侵攻する意思を見せた」と、すぐさま討伐軍を派遣した。
実際にクレアムーン軍と戦った前線の将軍の間では、戦乱の時代によくある「戦った相手を必要以上に尊敬する」風習により、だまし討ち当然のこの出陣に乗り気ではなかったが、そこは将軍としての責任を果たすため、私情を消してクレアムーンへ向かった。
[[ロイカーン]]、[[ライカーン]]、[[ラスティ]]は、まともな守備部隊もなく簡単に陥落。
ラグライナ帝国軍は、首都[[ヒモロギ]]への道へ迫っていた。

&bold(){両軍の戦力}
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|攻撃側||守備側|
|[[ラグライナ]]帝国軍||[[クレアムーン]]軍|
|総兵力59000|兵力|総兵力32000|
|[[ラディス]]|総指揮|[[柊飛鳥]]|
||軍師|[[成瀬風華]]|
|[[グレイアス]]|主力部隊|[[エアード]]|
|[[紅]]||[[成瀬美雪]]|
|[[カレン]]|||
|[[イリス]]|||
||首都|[[真田弥生]]|
|||[[ユーコ]]|

&bold(){戦闘経緯}
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[[ヒモロギ]]は、北、東、西は山脈に守られ、南は大河が流れ、そこへたどり着くには細い一本の道しか存在しない。
[[ラグライナ]]帝国軍はここを中央突破するしかなく、10周期22日目に攻撃を開始。守りやすい[[クレアムーン]]軍は、迫り来る帝国軍に矢の雨を降らせた。
それでも、兵力の差に物を言わせて正面から突撃する帝国軍、更に[[紅]]に密かに渡河部隊を指揮させるが、[[柊飛鳥]]がこれに対応、水際で撃退する。

10周期25日目、昼夜問わず続いていた総攻撃は、この日、帝国軍の猛攻に切り替わる。「1日で流された血は戦史上最大」とまで呼ばれた激戦が繰り広げられ、地形を利用し、帝国軍を4日に渡って押し戻したクレアムーン軍もついに力尽き、全軍首都にまで後退、最後の決戦を挑むこととなった。

[[ヒモロギ]]を完全包囲した[[ラグライナ]]帝国軍。
勝敗は決したかに思えたが、その翌日から突然の大吹雪が吹き荒れ、補給部隊すらたどり着けずに遭難し、ラグライナ帝国軍に凍死者、餓死者が続出、その吹雪に乗じて[[クレアムーン]]軍が出陣し、損害を与えては撤退する一撃離脱作戦を慣行した為、帝国軍の包囲網は徐々に遠のいていった。

吹雪は止まることを知らず、クレアムーン軍にすら被害が出る。結局、帝国軍は自然には勝てず、撤退を余儀なくされる。

&bold(){戦いの結末}
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後に「麻耶の護吹雪」と呼ばれたこの天災によって仲裁された戦いにより、両軍共に兵力を使い果たした為、再編成の為長い睨み合い状態となる。
雪解けを待って帝国軍が攻撃を再開すれば、クレアムーンは歴史から消滅していたが、総指揮官である[[ラディス]]は、心のどこかで今回のだまし討ちに近い開戦に抵抗があったのか、部隊を大きく後退させ、新領土の統治、部隊の再編、クレアムーン軍との形だけのにらみ合いに徹した。

そして、これがセルレディカ統治時代では、最後の帝国とクレアムーンの戦いとなった。