&bold(){概要} ---- ティルの戦いとは、[[ラドリザン]]1257年、6周期に行われた戦いであり、[[ラグライナ]]帝国が[[ルディ]]と[[セリーナ]]という二人の姉妹で真っ二つに割れた[[帝国内乱戦争]]において、最初に武力衝突した戦いである。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/elegy/zairyou/map06.JPG,left) [[セルレディカ]]の崩御に端を発した[[帝国内乱戦争]]は、最初は静かな立ち上がりからはじまることとなる。 [[ルディ]]率いる[[神聖帝国]]は[[クレアムーン]]と停戦、[[セリーナ]]率いる[[ラグライナ]]帝国は[[ガルデス]]共和国と停戦し、互いに後方の脅威をなくすと、正面の相手に専念する体勢を作った。 だが、セルレディカの旗の下、共に戦った仲間達が突然敵となったこともあり、彼らはなかなか最初の矛を交えることができず、にらみ合い状態が続いていた。 それは、一見するとこの地に平和が訪れたのではないかと錯覚する静かな日々であったが、それらが全て嵐の前の静けさに過ぎなかったことは明白であった。 最初に動きを見せたのは神聖帝国であった。ルディの意向とは全く関係なく、ただ恩賞だけが目当てで加勢した将軍は数多く存在する。その中の一人が、[[ドルムウント]]と[[ティル]]の境界線にある小さな村で略奪行為を行った。 それを知った[[ラグライナ]]帝国国境部隊は、村人を保護して神聖帝国の略奪を発言させれば、それまで聖女として崇められていたルディの名を地に落とすことができると、部隊を率いて出陣した。 だが、神聖帝国においても、この略奪部隊を看過することはできず、[[ユウ]]、[[ラビー]]が部隊を率いて出陣する。 神聖帝国軍は、略奪を行っていた部隊を駆逐するが、既に接近してきたラグライナ帝国軍との戦いは避けれず、両軍は[[ティル]]高地にて布陣する。 投入された兵力は少なく、ラグライナ帝国軍の参戦将軍も資料が残っていない「小規模な国境遭遇戦」であり、本来なら語られることもない小競り合いで終わる筈であったが、この戦いが[[帝国内乱戦争]]最初の武力衝突ということもあり、後世に語られる戦いとなった。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/monsyou/raguraina.PNG)&br()[[ラグライナ]]帝国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/monsyou/raguraina.PNG)&br()[[神聖帝国]]軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力不明|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力不明| |>|>|>|>|CENTER:|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ラビー]]| |>|>|>|>|CENTER:|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()||CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/elegy/sam/rabi-.PNG,width=55,height=55)&br()[[ラビー]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/6-war/char/elegy/sam/yuu011.PNG,width=55,height=55)&br()[[ユウ]]|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()| &bold(){戦闘経緯} ---- 両軍は、[[ティル]]高地にて布陣、その[[陣形]]は共に「霧雨の陣」であった。これは相手より多い兵力をもってこそ真価を発揮する陣形であり、数では[[ラグライナ]]帝国軍が勝っていた。 しかし、[[ユウ]]の号令が下されると、「砂塵の陣」に布陣が変更される。この戦法は、かつて[[ベルンハルト]]将軍が得意としていたものだが、ユウがそれを知って行ったのか、偶然だったのかは判明されていない。 中央を[[ラビー]]が駆け抜け、ラグライナ帝国軍は半壊、指揮官も戦死し、撤退することとなる。 &bold(){戦いの結末} ---- 元々、無人の高地であるティルは、占拠する意味もなく、神聖帝国軍も撤退を開始する。戦略的に意味のない戦いではあったが、この衝突を待ち構えていた者が一人だけ存在した。 [[ラグライナ]]帝国皇帝[[セリーナ]]である。 彼女は、「[[神聖帝国]]が先に仕掛けてきた、[[ルディ]]は口で友愛を説きながら、その本心は武力による侵略だ」と触れ回り、一気に神聖帝国への進軍を開始、これ以後、両軍は[[ルーン]]、[[ハルバート]]で幾度となく小規模な戦いを繰り返した。 &ref(http://yuzuriha.cool.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)