「なんとなくやる稽古はよくない」のはわかるけど、じゃあ何を考えればいいのか。
ここではそんな疑問を解決する助けになるかもしれない「三つの先」について紹介します。
用語解説
先(せん)
敵に攻撃の態勢が整わないうちに、あるいは整わせないようにして敵より先に攻撃すること。不意打ちや先制攻撃。
(例)
・攻撃する意志がない相手に攻撃する。
・気迫を抑え、それに対して敵が気を緩めた瞬間に攻撃する。
(例)
・攻撃する意志がない相手に攻撃する。
・気迫を抑え、それに対して敵が気を緩めた瞬間に攻撃する。
後の先(ごのせん)
敵に攻撃させ、それを捌くと同時に、あるいは敵の攻撃より強く素早く攻撃すること。敵に対し気後れしないことが大切。
(例)
・強い気迫で敵を圧倒し、敵に嫌々攻撃させて、これに反撃する。別名ラオウ戦法
・気迫を抑えてわざと隙を作り、敵に攻撃させて、これに反撃する。別名トキ戦法
(例)
・強い気迫で敵を圧倒し、敵に嫌々攻撃させて、これに反撃する。
・気迫を抑えてわざと隙を作り、敵に攻撃させて、これに反撃する。
先々の先(せんせんのせん)
敵に攻撃の態勢が整い、敵が攻撃しようとする意志を捉えて敵より先に攻撃すること。動作ではなく気の働きを察知する。
(例)
・敵の意志である「斬ろう」の“キ”を感じたら即座に攻撃する。
(例)
・敵の意志である「斬ろう」の“キ”を感じたら即座に攻撃する。
注意
・先が取れると思っても無闇に動けば隙になり、逆に敵に先を取られてしまう。
・先を取ろうと意識するあまり迷ってしまったら、またそれが隙になり、敵に先を取られてしまう。
・後の先を取ろうとして、ただ待っているのは間違い。待っていては間に合わない。
・どの先を取るにしても負けることを一切考えないこと。かといって勝ちに走ることも良くない。平常心を保つこ
とが大切。
・先を取ろうと意識するあまり迷ってしまったら、またそれが隙になり、敵に先を取られてしまう。
・後の先を取ろうとして、ただ待っているのは間違い。待っていては間に合わない。
・どの先を取るにしても負けることを一切考えないこと。かといって勝ちに走ることも良くない。平常心を保つこ
とが大切。
優れた仮想敵の意識とは、こういった駆け引きの意識なのかもしれません。しかし、分かりにくい先よりも、まずは間合いを覚えることをオススメします。また、上記の説明はほんの一部分であり、複数の解釈があるかもしれないので注意してください。