第3回「バチェロレッテ編」

キャンペーン名『月下の求婚者たち』

これは、一人の女性を巡り、選ばれし魔人たちが己が全てを賭けて競い合う、愛と欲望の物語。
あなたたちは、それぞれの分野で頂点を極めたエリート魔人だ。力、富、知恵、名声――求めるものは全てその手にあるはずだった。
ただ一つ、満たされることのない渇望を除いては。

キャンペーンの目的

あなたたちは、ヒロイン「祀宮 繭」の花婿候補として、彼女が提示する様々なクエストに挑戦します。
クエストを通して彼女に自身をアピールし、最も高い評価を得て、最終的に彼女の伴侶として選ばれることが目的です。

舞台

長野県、諏訪地方の山奥に隠されるように建てられた、広大で豪奢な屋敷「祀宮邸」。

祀宮家

表の歴史には一切登場しない、日本の「影の支配者」一族である。代々、日本の霊脈や地脈を管理し、大規模な災害や霊的厄災を人知れず防いできた。その見返りとして、時の権力者たちから絶対的な不可侵権と、天文学的な富を得ている。

ヒロイン:祀宮 繭(まつりみや まゆ)

あなたがたがその全てを賭けて求める女性。
夜の闇を溶かし込んだかのような、艶やかな黒髪。雪を欺くほどに白い肌。
人形のように整った顔立ちは、この世のものとは思えぬほどの美しさを湛えている。
しかし、その表情からは一切の感情が読み取れない。
見る者を射抜くような強い眼差しは、喜びも、悲しみも、怒りすらも映さず、ただ静かに、そして冷たくこちらを見据えている。
その美しさは、まるで人間味を失った神像のようであり、同時に、触れれば壊れてしまいそうな危うさを内包している。


導入ストーリー

いつからだろうか。
夜ごと、あなたの夢に一人の女性が現れるようになったのは。
絹のような黒髪。雪のように白い肌。そして、全てを見透かすような、冷たくも美しい瞳。
夢の中の彼女は何も語らない。ただ、そこに存在するだけで、あなたの魂を根こそぎ奪っていくような、抗いがたい引力があった。
目覚めるたびに募る、顔も名前も知らぬ女性への不可解な執着。それはやがて、あなたの日常を静かに侵食していく。
そんなある日、あなたの元に一通の招待状が届く。
蝋で封をされた漆黒の封筒。中には、古風で美しい筆跡で書かれた手紙と、一枚の写真が同封されていた。
そこに写っていたのは――紛れもなく、あなたの夢を支配する、あの女性だった。

手紙の内容

選ばれし魔人殿

この手紙が届いたということは、貴殿が新たなる時代の寵児たる資格を持つ証。
我が主、祀宮家(まつりみやけ)当主、祀宮 繭(まつりみや まゆ)様が、その伴侶となるべき男性を選出する儀を執り行う運びとなりました。
きたる満月の前日、諏訪の山中に佇む我が館へお越しいただきたい。
この栄誉を勝ち得た者には、祀宮家が有する莫大な富と、世界を影から動かすほどの権力が約束されるでしょう。
しかし、何よりの褒美は、繭様ご自身をその手にすることに他なりますまい。
当日は、貴殿の人となり、その魂の在り処を示すにふさわしい「贈り物」を一つ、ご持参ください。
魂が求めるままに、月を目指しお越しください。

祀宮家執事 翁


NPC:翁(おきな)

繭に対して絶対的な忠誠を誓う執事。求婚の儀の司会進行を務める。
求婚者たちの逸脱行為に対しては、容赦のない制裁を加えることもある。


キャラクター作成について

あなたたちが作成するキャラクターは、以下の条件を満たす必要があります。
  • 独身男性であること:
今回の求婚ゲームに参加する資格です。
  • エリート魔人であること:
社会の表裏を問わず、何らかの分野で大きな成功を収めている「魔人」です。
(例:世界的な企業のCEO、裏社会を牛耳るフィクサー、神業を持つと噂される芸術家、国家機関に所属するトップエージェント、歴史ある名家の当主など)
  • プレゼントを持参すること
キャラメイクの際にアイテムとして「繭」への贈り物を一つ設定してください。このプレゼントはスキルポイントに含めません。

翁からのヒント

贈り物に何を持ってくるかは、貴方様の自由。
ですが、姫様がご覧になりたいのは、贈り物そのものではなく、それを選ぶに至った貴方様の魂の形。
その品が、いかに貴方という人間を物語っているか。
貴方様が何者で、何を成し、何を美しいと感じるのか。
その全てを、たった一つの贈り物に凝縮してご持参ください。

能力制限

人間の精神に干渉したり操ったりする能力は使用に制限が課せられます。

脱落条件

祀宮 繭からの著しい不興を買ったプレイヤーは強制的に脱落となります。

概要

参加人数:4~10人程度
ターン数:4~7ターン
所要時間:説明を含めて3時間程度

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最終更新:2025年07月09日 14:51