第2回「DEATH RACE G.P.編」
ゲームログ
キャンペーン概要
世界征服を目論むイカれたテレビ局『世界征服放送(WCB)』が主催する、史上最も過激で最もリッチなサバイバルリアリティショー。それが『DEATH RACE G.P.』だ。優勝者には賞金100億円が与えられる。
レースは複数のステージで構成され、各ステージの順位や活躍に応じて「グランプリ・ポイント(GPP)」が与えられる。全ステージ終了時点で、最も多くのGPPを獲得した者が勝者となる。
設定
世界征服放送(WCB)
「コンプライアンス」や「ポリコレ」を完全に無視した過激なコンテンツを制作・配信することで、世界的なメディア企業へと成り上がった超巨大組織。その本拠地は独自の法律を持つ治外法権の人工島国家。
目的: 究極のコンテンツによる文化的・経済的覇権の掌握
倫理観: 皆無
面白い絵が撮れるなら、出演者の人権や生命は二の次。全ては「ショー」であり、参加者は自らの意思で契約書にサインした「商品」としか見ていない。
DEATH RACE G.P
数ステージから構成される、魔人たちによる人力レース
WCBのキラーコンテンツ
人工島『クレイジー・アトランティス』
東京23区が丸ごと収まるほどの面積を持つ、巨大な人工島。WCBの放送局本社、VIP観覧施設、そしてレースステージ自体が全てこの島に集約されている。気候制御システムにより、島内の一区画を極寒の雪山にしたり、灼熱の砂漠にしたりすることも可能。
NPC
名前: ジャック・ポット
役割: WCB所属のハイテンション実況アナウンサー。レースの進行役を務める。
- 出場者を「クズども」「才能の無駄遣い」と呼びながらも、その活躍には惜しみない賛辞(という名の煽り)を送る。視聴率のためなら出場者の死すらエンタメとして消費する狂人。テンションが高まると口調が更に過激になる
- 元々はネットの片隅でアンダーグラウンドな過激配信をしていたが、その才能をWCBに見出され、一躍スターダムにのし上がった。彼の行動原理は「面白いかどうか」のみ。参加者の背景や思想には一切興味がなく、ただその瞬間の輝き(あるいは無様な死に様)を最高の形で切り取り、実況することに無上の喜びを感じる。
- 口癖: 「さぁ、栄光と大金、そして理不尽な死を求めるクズども! ショータイムの時間だァ!」「いいぞいいぞ、もっと殺し合え! 視聴率がうなぎ登りだァ!」
魔人能力:《オール・アイ・オン・ユー》
肉眼では見えない“オーヴィジョン(OV)”と呼ばれる観測体(疑似カメラ)が、参加者一人一人に1体ずつ自動で張りつく。これらは対象の周囲を浮遊しながら、常に360度の高解像度映像・音声・バイタル情報・精神状態までをリアルタイムで中継し、さらにリアルタイムでの演出加工やスローリプレイなどの機能も持つ。
また、OVは完全無音・無臭・無重力・不可視で、一切の干渉を受け付けず、貼り付けられた参加者はその存在に気づくことすらできない。
ポイントルール
- 順位ポイント: 各ステージのゴール順位に応じてGPPを獲得。
(1位100pt, 2位80pt, 3位70pt,4位60pt, 5位50pt,6位40pt,7位30pt)
- エンタメポイント: ジャック・ポットの判断により、視聴者を沸かせた行動にボーナスGPPが与えられる。
(例:他のプレイヤーへの見事な妨害、絶体絶命のピンチからの奇跡的な生還、魔人能力のド派手でクリエイティブな使用、ライバルの救助など)
- リタイア: ステージのクリア条件を満たせなかったり、行動不能になった場合はリタイアとなり、そのステージのポイントは0となる。
PKの取り扱い
DEATH RACE G.P.ではレース中の殺人は合法だが、一方的な虐殺や騙し討ちのように視聴者がドン引きする非道な行為に関しては莫大な減点が課せられる可能性がある。
一方で正々堂々の闘いの末のドラマチックな死亡など、エンタメとして盛り上がる内容にはボーナスポイントが与えられる可能性がある。
頭部や心臓の破壊など、死亡したことが明確な場合、死亡したキャラクターはゲームから除外され、次以降のステージには参加できない。ただし奈落の底への転落や全身凍結程度であれば奇跡的な生還として次のステージまでに治療される。
持ち物制限
今回のキャンペーンでは乗り物や動力として使えるようなアイテムの持ち込みは不可
また、瞬間移動や時間停止など有利すぎる能力は使用を禁止あるいは制限される可能性があります。
概要
参加人数:4~10人程度
ターン数:4~6ターン
所要時間:説明を含めて3時間程度
導入ストーリー
(BGM:爆音のロックミュージックと、鳴り響く爆発音)
君たちの脳内に、あるいは網膜に、直接語り掛けるかのような甲高い声が響き渡る。
ここは絶海の孤島に建造された、巨大なレースサーキットのスタートライン。君たちは、それぞれの欲望を胸に、この狂気のレースへの参加を決意した魔人たちだ。
「さァさァさァ! 全世界のTVの前のクズども、そして今まさに命を賭けようとしている選りすぐりのクズども! 聞いてるかァ!? 俺の名はジャック・ポット! このイカれたお祭りの実況を務めさせてもらうぜェ!」
上空を旋回するヘリコプターから、派手なスーツに身を包んだ男、ジャック・ポットが身を乗り出して叫んでいる。その声は増幅され、レース会場の隅々にまで響き渡っていた。
「主催はご存知、世界征服放送(WCB)! 賞金なんと100億!まさにジャックポットなグランプリ! その名も――**『DEATH RACE G.P.』**だァ!」
ワァァッ!という歓声(おそらくは録音されたSE)が鳴り響く。
「ルールは簡単! 数々のイカしたステージをブッちぎり、誰よりも多くのグランプリ・ポイントを稼ぐだけ! もちろん、道中の妨害、裏切り、なんでもアリだ! むしろ推奨するぜ! その方が面白いからなァ!」
ジャック・ポットは眼下の出場者たち――君たちを一瞥し、ニヤリと歪んだ笑みを浮かべた。
「お前たちの能力、そのくだらない青春、そして命! すべてを燃やし尽くして、俺と視聴者を楽しませてくれよなァ! それでは記念すべきファーストステージ、スターーーートォォォ!!」
彼の絶叫と共に、君たちの眼前にそびえる巨大なゲートが、地響きを立てて開かれていく。
最初の試練が、その全貌を現した。
最終更新:2025年07月11日 00:20