あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第1回トーナメント エキシビション 第1試合
最終更新:
aioricharabattle
-
view
第1回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
《六王山・釈迦如来王 VS レベル零》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング——その中央に二つの影が対峙していた。
一方は金色の光を纏う僧侶、六王山・釈迦如来王。錫杖を静かに地に立て、達観した表情を崩さない。その目には微塵の動揺もない。
まるでこの戦いの結末すら見通しているかのように、彼は静かに立っていた。
もう一方は虚無を纏う侍、レベル零。顔の無い仮面の下には感情が見えず、無音のまま刀を握っていた。——時間の枠組みを超越する存在。
彼の動きは一切の予測を許さず、そこには無機質なまでの静謐さが漂っていた。
観客席の熱狂とは裏腹に、リング内は異様なまでの静寂に包まれる。まるで時間すらこの場では意味をなさないかのように。
「……さあ、エキシビションマッチ一試合目!開始です!」
司会者の叫びを合図に、レベル零が消えた。
——否、三秒後に動いたのだ。
六王山はその瞬間、錫杖を軽く振るう。それだけで爆風が起こり、空気が震えた。観客席にまで伝わるほどの衝撃が、戦いの苛烈さを物語っていた。
「なるほど……時を越えるか。」
しかし、その声を聞くよりも早く、釈迦如来王の肩口から鮮血が噴き出る。
「プラスブレイク……三秒後の斬撃だ。」
すでに終わった未来の攻撃が、今この瞬間に成立していたのだ。その理不尽なまでの斬撃に、観客席からはどよめきが広がる。
だが、六王山は眉一つ動かさない。錫杖を鳴らすと、彼の肉体は再生を始める。切れた肉が瞬時に繋がり、傷跡すら残らない。
だが、六王山は眉一つ動かさない。錫杖を鳴らすと、彼の肉体は再生を始める。切れた肉が瞬時に繋がり、傷跡すら残らない。
「六道仙拳・回復の道……この程度か。」
レベル零は再び姿を消す。否、五秒前に移動したのだ。
「マイナスエントリー」
空間を斬る音が響く。五秒前に振るわれた剣が、現在の六王山の後ろを正確に切り裂いていた。
「……ほう、未来と過去に生きるか。」
釈迦如来王は僅かに口元を綻ばせると、次の瞬間、錫杖を振り抜いた。
「六道仙拳・筋肉の道——」
大気を砕く衝撃波が、リング全体に広がる。床が悲鳴を上げ、観客が思わず息を呑んだ。爆風はリングの端にまで到達し、砂埃を巻き上げる。
レベル零が五秒後へ逃れようとする瞬間、その身体が鈍い音を立てて吹き飛んだ。
「……?!」
未来に動いたはずなのに、衝撃波は時の道をも断つ。
「六道仙拳・視覚の道」
六王山は次元すら見通す視界を開いていたのだ。時を跨いでも逃がさない。その瞳は過去も未来も見据え、ただ目の前の敵を見逃さぬ。
もはや人間の知覚領域を大きく超越していると言えるだろう。
「年季が違うんじゃよ。」
しかし、レベル零はすぐさま構えを取り直す。そして、刀に黒い波動が宿る。その気配は空間そのものを揺るがすような、異質なものだった。
「——『禁術』既なるデッドエンド」
次の瞬間、六王山の胸元に赤い線が走る。
——既に斬られていた。
時間の概念を無視した一閃。それを避ける手段は存在しない。過去と未来に干渉する剣士だからこそ可能な、絶対の斬撃。
観客席から悲鳴にも似た歓声が湧き上がる。誰もがその一撃に戦慄した。
だが、六王山は倒れない。流れる血を意にも介さず、静かに錫杖を掲げる。
「……人は必ず死ぬ。それが定めじゃ。されど——」
次の瞬間、彼の身体が金色の光に包まれた。
その輝きはまるで天まで届くほどに眩く、太陽のように輝いている。
「六道仙拳・鼓動の道」
彼の心臓の鼓動が、致命傷すら打ち消すほどに高鳴る。生命の極致——己の肉体を死の淵から引き戻したのだ。彼の全身から放たれる金色のオーラが、リングを輝かせる。
「今ではない!」
これから起こる脅威を免れるためにレベル零が再び時を跨ごうとした瞬間——
「——終いじゃ」
釈迦如来王の錫杖が、レベル零の無貌の仮面を砕いた。
バキィンッ!!
マイナスにもプラスにも逃れられない時空を超えた一撃。
仮面が割れた瞬間、レベル零はその場に崩れ落ちる。時間を超える剣士が、時の外にある拳に敗北したのだ。
「勝負あり! 勝者、六王山・釈迦如来王!!!!」
司会者の声が響き渡り、観客席は割れんばかりの歓声に包まれる。