あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント 準決勝 第2試合
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aioricharabattle
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第5回トーナメント 準決勝 第2試合
《長嶋小春 VS アイリーン エマ》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
朝露のような光が差し込むアリーナに、再び緊張が走る。第五回トーナメント、二回戦第二試合。
熱気を帯びた観客席からは、早くも期待と興奮の波が沸き上がっていた。
その熱は、まるで戦いの鼓動そのものだ。
その熱は、まるで戦いの鼓動そのものだ。
観客の歓声を背に、ふたりの少女が静かに歩みを進める。
一人は、かつて世界を救った英雄。
勇者の血を引き、理知と力を兼ね備えた誇り高き戦士、アイリーン・エマ。
勇者の血を引き、理知と力を兼ね備えた誇り高き戦士、アイリーン・エマ。
もう一人は、最強の姉を持ち、自らの信念と直感で戦い抜く者。
予感をその身に宿す天才肌の少女、長嶋小春。
予感をその身に宿す天才肌の少女、長嶋小春。
エマに向き合い、小春が一礼する。
「どうか、よろしくお願いします。」
エマは柔らかく微笑みながらも、瞳の奥に鋼の意志を宿していた。
「ええ、こちらも全力でいかせてもらいます。」
二人とも戦いの構えを取り、後は試合開始の合図を待つのみだ。
「二回戦第二試合ッ!――開始!!」
開始と共に、エマは聖剣を構えて小春に斬りかかる。
「先手必勝!」
だが、小春は即座に【予感】に導かれて体を動かし、エマの剣を最小限の動きで回避する。
「聖剣には聖剣で勝負…です。」
「【複製】――聖剣リヒト」
彼女はエマの武器である聖剣を二本複製し、その二刀を振るって攻撃を仕掛ける。
ガキンッ!
刃と刃がぶつかる音が響く。二刀対一刀、数だけで見れば小春の方が有利だが、使い慣れている分エマの方が僅かに技量が上のようだ。
「……私の剣? なるほど、複製したんですね。」
彼女は少し驚きを見せながらも、決して怯むことなく攻撃を続ける。
「ですが、その剣の真の力を扱えるのは私だけです。」
エマは聖剣リヒトの力を開放し、その強さを一刀の状態でも二刀に匹敵するほどのものに跳ね上げる。
これで小春の数の利は打ち消され、完全にエマ有利となってしまった。
これで小春の数の利は打ち消され、完全にエマ有利となってしまった。
彼女は再び剣を振り下ろして攻撃を仕掛ける。そして、小春は二刀を用いてそれを防御する。
バキンッ!バキンッ!
聖剣の力は伊達ではなく、小春が複製した2本の聖剣リヒトを一方的に砕いてしまう。
「…なるほど、ですが…それもなんとなくわかってました。」
しかし、小春は【予感】によってこうなることを事前に把握しており、既にその解決策を考えついていた。
「【複製】――英雄の盾 ブークリエ・ルミエール」
一回戦で戦ったブレイヴの盾を再び複製し、その面部分で相手の顔面に殴りかかる。
「え!?」
突如として聞こえてきた死の音で危機を察知したエマは咄嗟に聖剣で防御を試みるが、盾と剣では小回りの差で間に合わず、盾のアッパーカットはエマの顎を確かに打ち抜いた。
~~!!
エマの頭の中で脳がピンボール状態となり、彼女の意識が混濁する。
(いけない!早く対応しないと!)
脳ではそう考えてはいるが、中々体がそれに応えてくれない。
だが、彼女は師匠譲りの気合いで無理やり聖剣を握りなおし、力を振り絞って一閃。
聖剣が放つ一閃がリングの空気を切り裂く。
「これは…ちょっと視たことないかもしれません…」
エマの突然の反撃を小春は複製した盾で受け止めるも、それだけで腕が痺れるほどの威力だ。
それでも、小春は表情を崩さず、またしても静かに剣を交え返す。
「【複製】――魔刀【黒】」
今度は透が使っていた魔刀を複製し、強化された聖剣と打ち合う。
――カンッ!!カンッカンッ!!
連撃、連撃、連撃。
アイリーンの剣戟は、見る者すべてを魅了する美しさと殺意を併せ持っていた。
アイリーンの剣戟は、見る者すべてを魅了する美しさと殺意を併せ持っていた。
剣が弧を描くたび、周囲の空気が緊張に軋む。お互いに実力は拮抗しており、
しかし、小春の身体がふと硬直する。
その脳内に、”自分が負ける未来”のビジョンが流れ込んできたのだ。
「…来る。」
小春が【予感】に従って攻撃を避けようとした刹那、アイリーンはもう目の前にいた。
「くらいなさい!」
エマの一閃は小春が回避行動に移るよりも速く、そのまま彼女の体に傷を付けた。
「くっ……!」
剣が小春の頬をかすめ、血が舞う。
だが、それでも小春は倒れない。 その目はなおも未来を見据えていた。
敗北の先にある”勝利”という名の未来を。
「勝利の方法は……どこかにあるはずです…!」
小春は決して絶望しておらず、勝利への道を諦めてはいない。
後は、未来がそれに応えてくれるかどうかだけだ。
「私もそう簡単には負けませんよ!」
そう叫ぶとエマの目が赤く光る。 魔力の流れが一変し、空気が震えた。
これこそが肉体と魂を根源的に斬り分けるエマの奥義――
これこそが肉体と魂を根源的に斬り分けるエマの奥義――
「回帰技:魔断!!」
全てを断ち切る究極の一閃が振り下ろされる。
「未来【複製】――勝利時の聖剣リヒト×2」
対する小春も【予感】で視た”エマが勝利した未来”に出てきた超強化状態の聖剣リヒトを複製し、先ほどと同様に二刀流で迎え撃つ。
「何度やっても結果は同じです!はぁ!!」
彼女の言う通り、聖剣リヒトの能力は「相手の強さに比例して強くなる」というものであるため、いくら小春が強い武器を複製したところで本物の聖剣リヒトを超えることはできない。
バキンッ!バキンッ!
まるで先ほどのデジャヴのように複製品たちは破壊され、エマの一撃によって小春の肉体と魂が完全に断絶された。
………かに思われた瞬間、小雪が斬られる直前に、エマの体には10本の刀が突き刺さった。
その刀は禍々しい妖気を纏っており、とても普通の人間が使用していた代物とは思えない。
これを見ている皆さまは、今トーナメントに出てきたそのような刀を知っているのではないでしょうか?
「遠隔【複製】――禍津日刀(まがつひのかたな)×10」
そう、小春は玉藻の武器である禍津日刀をエマと同じ座標で複製し、出現と同時に相手を刺し貫くように工夫したのだ。
そしてこの攻撃は”複製物は小春の近くにしか出せない”そんな思い込みを利用した一度しか使えない不意打ちでもあった。
「…これ以外に勝てる未来は視えませんでした……痛い思いをさせてしまい申し訳ありません。」
小春が謝罪の言葉を贈る中、禍津日刀は一本に付き3つ、10本のため計30つの何かを奪っていく。
どの刀が具体的に何を奪うのかなどは関係ない。どのみち勝負が終われば返す予定だ。
ただ、小春の勝利のためにも、今だけは命以外の全てを奪わせてもらう。そこは何が何でも譲れない。
ドサッ…
凄惨な光景に会場が静まり返る中、ゆっくりと女が倒れる。
彼女はも技、力、能力、武器、装備、魔法、経験、記憶……数えきれないほどのものを奪われており、もはやアイリーン エマという名前すら彼女には残っていなかった。
その姿を見つめる小春の目には、一切の驕りも勝ち誇りもなかった。
ただ、勝利の合図がかけられるのを待っているのみ。
ただ、勝利の合図がかけられるのを待っているのみ。
『勝者――長嶋小春!!』