あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント 決勝戦
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aioricharabattle
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第5回トーナメント 決勝戦
- 前口上
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
黄昏の陽が差し込むスタジアムに、静寂が満ちていた。歓声の余韻すらも一瞬、時の狭間に消え、まるで世界が呼吸を止めたかのようだった。
「ついに第5回あにまんオリキャラ最強トーナメントも決勝戦を迎えました!では、さっそく選手入場といきましょう!!」
これまで幾多の激戦を勝ち抜いてきた二人の戦士が、遂に一つの舞台に立つ。
「まずは一人目!一回戦、二回戦共に安定した強さを見せつけて勝ち上がってきた雷神!かつては決勝戦で敗れてしまったものの、今回こそ優勝を掴むことができるのか!!紫電改・サンダーボルト・田中――!!」
銀髪を揺らし、ぶっきらぼうな表情で歩みを進める青年。
その瞳には、無数の戦いを越えてきた鋭い光が宿っていた。
その瞳には、無数の戦いを越えてきた鋭い光が宿っていた。
「ちっ、また騒がしいな……こういうのは性に合わねえってのに。」
呟きながらも、その足取りは一分の隙もなく、静かなる雷のように確かだった。
「……だが、ここまで来たからにはやるしかねぇか。」
彼の周囲に、微かな電流が走る。その稲妻は、確かに牙を研いでいた。
そして、次なる名前が高らかに告げられる。
「そして二人目!一回戦、二回戦を経ても尚底が見えない強さの持ち主!この会場に彼女を姉より弱いと言える者はもはや誰一人としていないでしょう!決勝戦ではその真の力を見せつけてくれるのか!長嶋小春――!!」
優しい風のような存在感。 しかしその奥にある、岩のように揺るがぬ意志が、観客たちの胸を打つ。
「……よろしくお願いします。」
一礼する姿は控えめながら、その眼差しは決して揺れない。
「第1回ではあんたの姉ちゃんに負けたが、今回は負けるつもりはないぜ?」
紫電改が口角を上げる。 それは挑発ではなく、相手の強さを認め合った者にのみ送られる武者震いの笑み。
「はい。私も…負けるつもりはありません。」
「そうらしいな。だったら――全力で来い。遠慮は無用だ。」
第一回トーナメント似た組み合わせになっているが、今度ばかりはあの試合と同じような結末になるかはわからない。
紫電改が小春を打ち倒して第一回の雪辱を果たすのか。
はたまた小春が紫電改を下して姉妹揃って大会優勝者に名を刻むのか。
その答えは、ただ一つ――この決勝で証明される。
- 戦闘描写
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
ついに訪れた第五回トーナメント、決勝戦の刻。
アリーナの天井から降る光が、リングの中央を神域のように照らしていた。
観客席には沈黙と熱狂が混ざり合い、誰もが言葉を失いながらも、その瞬間を目に焼きつけようとしていた。
アリーナの天井から降る光が、リングの中央を神域のように照らしていた。
観客席には沈黙と熱狂が混ざり合い、誰もが言葉を失いながらも、その瞬間を目に焼きつけようとしていた。
銀の髪を揺らして静かに立つ青年。 紫電改・サンダーボルト・田中。 その全身からは静電気のような気配が立ちのぼり、空気が微かに揺れていた。 その姿はまさに嵐そのもの。
その正面には淡く微笑む少女がいた。 長嶋小春。 風に揺れる髪と、どこか夢を見ているようなまなざし。 だが、その瞳の奥には確かな光が灯っていた。
「来るのか?」
紫電改がぼそりと呟く。
その声は冷ややかで、しかしどこか試すような響きを持っていた。
その声は冷ややかで、しかしどこか試すような響きを持っていた。
「…はい。全力でいきます。」
小春の声は、風のように柔らかい。
だがその瞳は、未来のどこかを見据えていた。
彼女の言葉は、雷鳴に抗う灯火のように、静かにしかし強く、空気を震わせた。
だがその瞳は、未来のどこかを見据えていた。
彼女の言葉は、雷鳴に抗う灯火のように、静かにしかし強く、空気を震わせた。
「決勝戦――開始ッ!!」
開始の合図とともに、紫電改が右手を突き出す。
「電装砲雷(タケミカヅチ)!」
雷光がリングを走り、小春のもとへと奔る。
だが、その瞬間、小春はふわりと後ろに跳ねた。 【予感】により何の前触れもなく脳裏に危機が流れ込んできたのだ。
「……やっぱり、そこでしたね。」
彼女は呟くと同時に、強敵相手にのみ使用する奥の手をの武器を複製する。
「最初から本気で行きます…」
「超未来【複製】――魔剣【ヘルシェイド】」
【複製】によって顕現させたのは、遥か未来で世界に終焉を齎す魔剣。
彼女はかつて一度だけ、この魔剣を持った戦士が世界を破壊する未来を視たことがある。その剣に宿る黒紫の魔力は、観客の誰もが息を呑むほどの存在感を放っていた。
「だったらこっちも!電装斬雷(サクイカヅチ)!」
紫電改も即座に応じてプラズマの剣を生成。
光輝く電気の剣と闇渦巻く魔剣。二人の刃が火花を散らし、衝突した。
――バチィッ!!
雷と闇の魔力が交錯し、空間そのものが軋む。 地響きのような音が観客席を震わせ、リングの床には焦げ跡が刻まれる。
紫電改の電装斬雷は通常の金属剣が相手であれば、鍔迫り合いの状態になった際に通電させて相手にダメージを与えたりなどもできる。
だが、今回相手している小春のヘル・シェイドにはそれが通じない。大いなる闇の力が雷の力さえも吸い込んでしまうからだ。
「…これ以上やると、あなたも闇に飲み込まれますよ…」
これを脅しと捉えるか単なる忠告と捉えるか。どちらにしろ、このままの状態が続くのは紫電改としても本望ではない。
「なかなかやるな……」
紫電改はぼそりと呟きながら、一歩退いた。その目には、意外性とわずかな興奮の色が混じっていた。
「じゃあこれだ!電装兵雷(ヨモツイクサ)!」
次の瞬間、紫電改の姿が八つに増える。それぞれが本物と見紛うほどの完成度を誇っている。
「さらに!電装炎雷(ホノイカヅチ)!」
分身の一体一体が透明化し、その姿を消していく。分身だけでも厄介なところに、さらに透明化が重なる。ステルス化と攻撃密度の上昇。戦場においてこれほど恐ろしい組み合わせは無いだろう。
「さぁ、ここからが狩りの時間だ。」
四方八方に広がった紫電改たちが、電装斬雷(サクイカヅチ)を構えながら攻撃のタイミングを伺っている。
一撃でも受けてしまえば高圧電流でズタズタにされる。その緊張感が勝負のスリルをさらに高めていく。
一撃でも受けてしまえば高圧電流でズタズタにされる。その緊張感が勝負のスリルをさらに高めていく。
……そんな場面のはずなのだが、小春はいつもと変わらぬ雰囲気で佇んでいる。
「…問題ありません…もう…視えました。」
そう言うのが先か、全ての紫電改たちがコンビネーション攻撃を仕掛けてくる。
「行くぞ!」
紫電改たちは相変わらず透明のまま、音で場所を察知しようにも数が多すぎて把握しきれない。だが、それでも小春には【予感】があった。このスキルにかかれば、相手の場所などというものは後出しでわかってしまう。
「正面、左後ろ、右、背後、上、左前、足払い、正面2、ラストに本体が電装瞬雷(ハタタガミ)を使用して後ろ。」
彼女は分身一体一体を冷静に対処していき、最後に攻撃を仕掛けてきた本体にもカウンターで魔剣の一撃を浴びせる。
ガキンッ!
しかし、紫電改もそのスピードを活かしてギリギリのところで魔剣の攻撃を防御することに成功。
闇の魔力が彼の顔面ギリギリまで迫るが、逆に至近距離から電装爆雷(ナルイカヅチ)を発動し、爆発で小春を吹き飛ばすことによって距離を取る。
「……これもなんとなく知っています。そして、次に”あの”行動に移ることも…」
小春が意味深に呟く中、紫電改はそれを無視して次のステップに進む。
「お前が俺の動きを視えるってんなら、視えても対応できないぐらい速ければいいんだよ!電装極雷(ナルカミ)!!」
彼の体が雷そのものへと変わり、もはや人間の反射速度ではどうにもできないほどのスピードを手に入れる。
「まずはこいつだ!電装豪雷(オオイカヅチ)!!」
空から雷鳴が轟き、閃光が一気にリングへと落ちる。その速度は雷速そのものであり、いくら【予感】であっても視えてから動いては間に合わない。
「超未来【複製】――天盾セレスティア」
だが、今度は【予感】ではない持ち前の直観によって未来の盾を複製した。雷が盾に炸裂し、激しい光と音が世界を満たす。 その衝撃は観客席の最前列まで振動を伝えた。
「……っ!でも…重い……!」
超未来にて世界を正義で包み込む正義の盾は、紫電改の雷を耐えることはできた。だが、耐えられたのはあくまで強度的な問題であり、受け止めた時の衝撃は全て小春に反映されるのだ。
「まだまだ!」
ドドドドド!
続けて雷が落とされる。今度は一発のみではない。二発、三発とどんどん落ちてくる。
続けて雷が落とされる。今度は一発のみではない。二発、三発とどんどん落ちてくる。
「……っ!!」
強烈な雷のインパクトに膝をつきながらも、小春の視線は逸れない。その瞳が一瞬、何かを捉えた。 【予感】が発動し、未来の情報がまたしても流れ込む。
「……そうか……今、使わなきゃ。」
彼女に流れ込んできたのは、数千、数万にもわたる”敗北”の未来。
「超未来多重【複製】――閻魔邪剣【グラン・ヘル・シェイド】×2」
彼女の両手に、先ほどの魔剣の更なる未来の姿が握られる。
「…その程度が奥の手かよ。それじゃ俺に勝つなんて100年早いぜ。」
世界を飲み込まんばかりの闇を纏った剣を見て尚、紫電改は余裕の姿勢を崩さない。
「そう言われることも…なんとなく知ってます。なので…もっと本気で行きます。」
「自己【複製】――長嶋小春×10」
なんと、彼女は自分という人間そのものを複製したのだ。紫電改の電装兵雷とは話が違う。一人一人が長嶋小春であり、全員が彼女という存在の本体である。異様な光景に紫電改が一瞬たじろぐ。 だが、すぐに呪いの電気の奔流が彼を包み込んだ。
「…それがお前の本気なら、こっちも答えてやるのが筋ってもんだよな。電装怨雷(ヨモツヘグイ)!!」
青年の肉体が呪いの雷そのものへと変貌。速度、威力、不可触性――すべてを兼ね備えた無敵の状態となった。
「来るなら、来い。」
彼の声が呪いの雷とともに響く。
ビシュンッ!
その体は黒光の軌跡を描き、瞬く間に小春たちとの間合いを詰めてきた。
「電呪装茨雷!!」
地面から無数の呪いの電気茨を召喚し、小春たちに絡みついていく。
「…これぐらいなら、なんとかなります。」
だが、小春たちは閻魔邪剣によってそれらを一瞬で切断。茨に込められた死の呪いも、邪剣の闇で相殺していく。
「これぐらいじゃ終わらねぇぞ!電呪装天退!!」
念動魔術によって小春たちを上空に打ち上げ、黒い雷を纏った拳で追撃を仕掛ける。
「これは……!」
小春たちは【予感】によって紫電改の動きは読めていたが、空中にいるため上手く身動きができない。この攻撃により、複製した小春のうちの4人が消滅させられてしまう。
「残り7体……一気に決めるぞ。電呪装兵戒!&電呪装瞬零!!」
スパートをかけるかのように紫電改たちも16体に分身し、呪いによって加速力を上昇させ、光速を超える”次元超越速度”にまで到達。そのスピードで残りの小春たちに猛攻を仕掛けていく。
「……っ!速い…!ですが、これも読めています…!」
「【複製】――リフレクト・ゲイザー×10×7」
各小春がそれぞれリフレクト・ゲイザー(相手のエネルギー攻撃を反射する目玉型のアイテム)を10個ずつ複製。どんなに速い相手だったとしても、それがエネルギーである限りリフレクト・ゲイザーは完全に同一の威力と速度で返すことができる。
バチバチバチバチバチッ!!!
敵味方入り混じって黒い雷が炸裂していき、最終的に残ったのは両者とも1人だけだった。
「…ついに追いつめたぞ、長嶋小春。悪いが優勝は俺が貰う。」
「…申し訳ありませんが、私にも負けられない理由があります。なので……」
小春は何かを決意したような表情をして、最後の奥の手を発動することを決めた。
「超多重自己【複製】――長嶋小春×10×10×10×10×10……」
複製体が自己を対象に複製を続け、その数をどんどんと増やしていく。
「…マジかよ……!」
ネズミ算的に増えていくそのスキルの使用法は、自己のアイデンティティを消し去ることによって可能となる狂気の技である。
小春のような確固たる意志を持たぬ者が使用した場合は、自分が本物の自分かどうかすら疑わしくなり、そのまま精神崩壊してしまってもおかしくはない。
小春のような確固たる意志を持たぬ者が使用した場合は、自分が本物の自分かどうかすら疑わしくなり、そのまま精神崩壊してしまってもおかしくはない。
「「「「「「徹底的に倒させてもらいます。」」」」」」
もはや脳が数えることさえ放棄してしまうほどの数となった小春が、同時に紫電改へと襲い掛かってくる。
(この状況に対応するためには……)
圧倒的なピンチの中、紫電改は必死で考える。全ては悲願の優勝を手にするため。電呪装喪雷、電呪装極誄、電装伐屠雷弩。様々な選択肢が脳裏をよぎるが、そのどれもがこの数を倒しきるにはとても威力も範囲も足りない。
「クソッ!またここで終わりかよ!!」
どう考えても勝利の道筋が浮かばない。このままじゃまた負けてしまう。
……そんな中、彼の中に突如として新たな力が芽生えてきた。今までの雷とも呪いとも違う力だ。
初めて生まれたはずなのに、彼はこの力のことについて何故か知っていた。
「これは…!」
準決勝でメリーが言っていたあの言葉。彼女が言う厄介なつながりとはこの力のことだったのだ。
「この感覚…死想(あいつ)を蘇らせた時と同じだ。魂から何かが噴き出さんばかりのこの感覚は…」
実は第一回トーナメントにおいて紫電改が取り込んだのは死想の呪いだけでは無かった。
彼が呪いと同時に取り込んだもの……それは、メリーの魂の一部であった。
すなわち、彼の体が死想の呪いに適合したことも、彼の雷と死の呪いを融合させることができたのも、全てはそれが真の理由であった。
「…なるほど。これであいつが言っていた意味が分かったぜ。つまり俺とあいつはもはや一心同体ってことだな。」
並の人間ならもうちょっと動揺するところだが、彼に限っては前にもこのような事態があったため順応が速い。
「なんか行ける気がしてきたぜ!ここまで来たからには優勝するしかないよなぁ!!」
彼は呪い雷に湧き上がる魂の力をさらに融合。
それによって無数の小春たちの姿を魂で捉えられるようになり、その全てを完全にロックオンした。
「電呪装伐屠雷弩改参!」
紫電改の周りにとてつもない数の弓が出現し、その規格外の技の規模から、あきらかに先ほどまでとは比べ物にならないぐらいに技が進化していることが読み取れる。
彼の叫びと同時に、黒い雷を帯びた魂の矢群が次元超越速度で発射される。現在、過去、未来に向けて相手の魂をホーミングしてどこまでも追いかけていくその矢は、今なお増え続けていく小春を一体ずつ打ち抜いていき、彼女の魂を根源から死滅させる。
次々と消滅していく小春たち。負けじと数を増やしてはいるものの、このままでは全て消されるのも時間の問題だ。
………しばしの時間が流れ、ついに残った小春は一人となった。
………しばしの時間が流れ、ついに残った小春は一人となった。
「これで!終わりだぁぁぁ!!」
紫電改が歓喜の叫びをあげ、最後の矢がラスト一人の小春を打ち抜いた。
グサッ
………そして、それと同時に、紫電改の胸が何者かに貫かれた。
「……なんとなくこうなることはわかっていましたよ。最初から。」
何が起こったのかわからないまま、ゆっくりと後ろを振り返る紫電改。
「なので……事前に魂も複製しておきました。」
小春は何事もないかのような顔でそう言い放っており、彼女の恐ろしいまでの決意と狂気を直に感じさせる。
先ほど紫電改が打ち抜いたのは、現在、過去、未来の長嶋小春の魂であり、その中に、”複製された長嶋小春の魂”は含まれていなかったのだ。
先ほど紫電改が打ち抜いたのは、現在、過去、未来の長嶋小春の魂であり、その中に、”複製された長嶋小春の魂”は含まれていなかったのだ。
「……優勝するのは私です。そのためには…手段は選びません。」
その言葉を最後に紫電改の体は力を失い、地面へと倒れ伏した。
………しばしの静寂が流れた。
何が何だかわからない様子だが、司会者は大声で宣言する。
何が何だかわからない様子だが、司会者は大声で宣言する。
「勝者及び第5回あにまんオリキャラ最強トーナメント優勝者は――長嶋小春です!!!!」