あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第6回トーナメント 第1回戦 第1試合
最終更新:
aioricharabattle
-
view
第6回トーナメント 第1回戦 第1試合
《護都シュンジ VS 怪盗ミーティア》
観衆の熱狂が空気を震わせ、雷のように響き渡る声援がアリーナを包み込む。第6回トーナメント一回戦、いよいよ第一試合が幕を開ける。
護都シュンジは警官の制服を整え、胸元には警視庁のエンブレムが燦然と輝く。彼は片手で半透明の盾を、もう片手でトンファー型の警棒を生成し、構えを取る。
元機動隊という異色の経歴を持つ彼の動きには、一分の隙もない冷静さと確固たる信念が感じられる。
「警察として実力を行使する。」
その宣言は冷たい鋼のように響き渡り、対面の相手に真っ直ぐ突き刺さる。
一方、怪盗ミーティアは飴玉を転がしながら、ひょうひょうとした笑みを浮かべていた。髪に軽く風が舞い、空の靴でふわりと宙に浮いている。
「ふふ、刑事さん、あんたにオレさまを捕まえられるかな?」
戦いの準備が整った瞬間、ついに試合が始まる。
「第一試合――開始ッ!!」
ゴングの音と同時にシュンジが間合いを詰める。盾を前に出し、最小限の隙を見せずにトンファーで素早く突く。
「個人の都合で人様に迷惑かけるのがロマンだと?それがまかり通るなら社会はとっくに崩壊してるぞ?」
完全なる正論を投げかけながらも攻撃を仕掛けるシュンジ。その動きは機械のように正確で、まさに制圧訓練の賜物だった。
だが、ミーティアは空中を舞うように回避し、お返しとばかりに魔力型鞭を閃かせて反撃する。
ガキンッ!
魔力の刃が盾に当たって火花を散らすが、シュンジの表情は変わらない。秘匿部異能対策課として日々活動している彼にとって、能力犯罪者の相手は慣れっこだ。
「その盾なかなか硬いね! でも、これならどうだい?」
普通の攻撃では削りきれないと思い、ミーティアは無限爆弾を取り出す。
これは、吸収と爆発を交互に繰り返す厄介な爆弾であり、炸裂してしまえば爆風はリング全体を巻き込み、観客席にまで衝撃が伝わることだろう。
だが、シュンジは冷静に空中に半透明の箱を生成。その中に無限爆弾を封じ込め、爆発の力を完全に遮断する。
「犯罪者ってのはなんでこう一般人を巻き込むタイプの攻撃をするのかねぇ。」
追い込まれた能力犯罪者は周囲を道連れにして自爆するケースが多い。そのため、爆発物の処理は異能対策課としての基礎技能とされている。
「刑事さんやるじゃん!オレさまも楽しくなってきちゃったよ!」
空中を自由に飛び回るミーティアは戦闘の高揚感を堪能しており、まだまだ終わらせるつもりはなさそうだ。
「こういうタイプが一番面倒なんだよなぁ…」
シュンジは億劫な表情でミーティアの鞭を盾でガードしながらも、後ろ手で半透明な槍をいくつか作成する。
そして、それを高速でミーティアに投げつける。鍛えた肉体から放たれる投擲能力は能力者相手であってもそれなりに有効であり、牽制としても有効だ。
だが、ミーティアは時間跳躍を発動して5秒後の位置へと一瞬で移動し、続けて投げられる槍を3秒後に風魔法を放って弾く。
「ふふ、そんな調子でオレさまを捕まえられるかな?」
ふわりと3メートル先に再出現したミーティアが、再び鞭で牽制しながら距離を取る。
その軽快で挑発的な動きはまさに怪盗と言ったところで、彼の場数慣れを感じ取れる。
(完全にこっちを舐めきってるな…使うなら今か?)
一方のシュンジは動き回るミーティアを見ながら冷静に拳銃を構え、正確な射撃でその動きを封じる。
バン! バン!
2発の銃声が鳴り響き、放たれた弾丸がミーティアの体かすめる。その弾丸は直撃こそはしなかったものの、これでシュンジの目的をは果たされた。
「うわっ、危ない!」
突然の発砲に驚いたミーティア。その一瞬の揺らぎを見逃さず、シュンジは半透明の鎖を足元に展開して拘束を試みる。
「まずは機動力を奪う!」
動き回る相手を倒すためにはその機動力を無くすことが重要だ。さすがのミーティアと言えども、機動力が無くなれば大きな強みが失われてしまう。
だが…
「ちょっと不味いけど…その程度じゃ捕まってあげないよ!」
鎖が足に絡みつく直前に、ミーティアは天の力を解放する。白銀の鎧が彼を包み、筋力・敏捷・魔力のすべてが跳ね上がる。
バキンッ!
その圧倒的なパワーによってシュンジの作り出した鎖は破壊されてしまい、ミーティアはその勢いのままシュンジへと突進。
「マジかよ…!」
シュンジはミーティアの突然の強化に驚きながらも咄嗟に盾を突き出し、なんとか攻撃を防御する。鞭と盾が衝突し、その反動でリングの床がひび割れる。とんでもないパワーだ。
ミーティアはさらに未来視で次の動きを読み、時間跳躍を利用してシュンジの背後に回り込む。
ミーティアはさらに未来視で次の動きを読み、時間跳躍を利用してシュンジの背後に回り込む。
「ここで終わりさ!」
彼は確実に勝利するべく魔砲を展開し、天の力を込めて撃ち放とうと試みる。
だが、その直前にシュンジがミーティアの腕の内部に半透明の障壁を生成。脳からの神経伝達を阻害し、発射タイミングをずらす。
だが、その直前にシュンジがミーティアの腕の内部に半透明の障壁を生成。脳からの神経伝達を阻害し、発射タイミングをずらす。
「なんだって!?腕が…!!」
「隙ありだ!」
すかさずシュンジが柔道の技でミーティアを地面に叩きつけ、巨大な半透明の立方体を上空に生成。そのまま落下させ、ミーティアを押し潰す。
あわや圧殺してしまうかと思われたが、ミーティアが無理をして天の力を発動することで何とか押し返す
「ハァ…ハァ…刑事さんめっちゃ強いね。でも、オレさまにも奥の手はあるんだぜ!」
そう言うと彼はポケットから一枚の紙――予告状を取り出す。
「予告しよう! オレさまは30秒以内に君を仕留める!」
宣言と同時に白いオーラが爆発するように広がり、彼の全能力が劇的に上昇。予告状が地面に突き立ち、秒針がカウントを始める。
「さぁ、お宝はいただきだ!」
彼の叫びと同時にミーティアの鞭は剣に変形し、電光石火の攻撃を仕掛ける。
シュンジはトンファーと盾で剣を防ぎ、地面に半透明のスパイクを複数展開してミーティアの足場を制限する。
シュンジはトンファーと盾で剣を防ぎ、地面に半透明のスパイクを複数展開してミーティアの足場を制限する。
「やっと近づいてくれたからな…今度こそ逃がさないぞ?」
「そっちこそ!負けそうだからって逃げないでよね!」
こうして戦闘の勝敗はこの決戦のバトルフィールドで付けられることとなった。
…激しい斬撃と防御の応酬が続く中、観衆は息を呑み、30秒のカウントが最終局面に差し掛かる。
「そろそろ時間だぞ?コソ泥ヤロウ。」
シュンジが能力を利用して銃弾を生み出し、拳銃を連射する。そのうちのいくつかの弾丸が鎧を貫き、ミーティアの動きが鈍る。
しかし――
しかし――
「まだだ!」
ミーティアは最後の時間跳躍で背後に回り込み、自ら禁じていた2発目の魔砲を発射する。これこそがミーティアに残された最後の奥の手だ。
バゴォォォォォンッ!!!
轟音がリングを揺るがす中、シュンジは全身を半透明の装甲で覆ってこれに耐えようと試みる。
「無駄だよ!この魔砲はその程度じゃ絶対に防げない!!」
天の力を収束させて放つ魔砲はまさに一撃必殺。いかにシュンジの生み出す装甲が強固と言えど、防ぎきることは難しいだろう。
だが、その瞬間――
「…時間切れだ。」
30秒が経過し、予告の力が途切れる。白いオーラが消え、魔砲すらもシュンジに命中する直前で消えてしまった。ミーティアは膝をついて崩れ落ちる。
シュンジは静かに拳銃を下ろし、ミーティアの元へと徐々に歩み寄る。
「現時刻を以ってお前を公務執行妨害罪で現行犯逮捕する。他にも強盗致死罪やら危険物取扱法違反やら余罪は山ほどあるからな。最悪死刑だぞ?」
その発言に対してミーティアはバツの悪そうな顔をするのみで何も話さない。
シュンジはそんな様子を見てため息を吐き、真剣な顔で言い放つ。
「お前みたいな他人に迷惑かけて好き勝手やってる犯罪者がのさばってたら社会は終わるんだわ。世の人々のためにも大人しく逮捕されてくれ。」
こうして、シュンジとミーティアの戦いは終了した。
リングに静寂が戻り、直後に観衆の歓声が炸裂する。閃光のような拍手が会場を包み込み、勝者の名が高らかに告げられる。
「勝者――護都シュンジ!!」