あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第6回トーナメント 第1回戦 第4試合
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aioricharabattle
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第6回トーナメント 第1回戦 第4試合
《苦行狼 VS 玉藻》
無数の視線と熱狂が交錯するなか、火花のように舞い上がる観衆の歓声が幻想的な舞台を演出していた。
苦行狼は巨大な姿でリングに君臨し、低く唸る。その体躯は岩のように屈強で、鋼鉄をも砕く四肢と、戦場で刻まれた無数の傷跡が威圧感を放つ。
千年の戦歴を刻んだ眼光が玉藻を鋭く射抜き、ただならぬ気迫を伝えてくる。
「ガウッ!」
対する玉藻はすらりとした身体に二刀流の構えを取り、月代黒華としての真剣な眼差しで応える。その姿には前回参加した時の狂気とはまた別のものが読み取れた。
風になびく髪が静けさの中で揺れ、彼女が握る禍津日刀と神討之剣には凶と聖が共存する気配が宿る。
「へぇ…なかなか強そうじゃない。」
月影と炎の交わるような緊張感が漂い、観衆の鼓動すら止まりかける。
「第四試合!開始ッ!!」
審判の号令が鳴り響いた瞬間、苦行狼が獣のごとく一気に突進。
その動きは巨大な体格に反し、まるで光の速度で迫るような疾さであった。
リングの床が砕け、衝撃波が空間を揺らす中、玉藻は一歩の猶予もなく跳び退き、禍津日刀を一閃。
「遅いわよ!」
ザンッ!
耐性無視の斬撃が苦行狼の毛皮を容易く切り裂くが、傷口は即座に再生してしまう。
不自然に斬られた部分の肉が盛り上がる様は生物の域を越えており、彼はその一撃から玉藻の剣速と間合いさえも読み取った。
不自然に斬られた部分の肉が盛り上がる様は生物の域を越えており、彼はその一撃から玉藻の剣速と間合いさえも読み取った。
「ガオッ!」
苦行狼が咆哮とともに分身を生成する。これもかつて戦った者から得た力の一つだ。
百の狼が玉藻を包囲し、一糸乱れぬ連携で襲いかかる。
玉藻は冷静に神討之剣を抜き、神速の連撃で次々と分身を粉砕していく。
「烏合の衆には負けないわよ。」
さらに、玉藻は刀にストックしていた魔法を解放。炎と雷の魔法が舞い踊り、分身を一掃していく。
だが、苦行狼はその魔法を直視し、構造を模倣。次の瞬間、リングに雷が奔り、玉藻の動きを牽制する。
そう、彼女がストックしていた魔法すらも取り込んで彼はさらなる力を手に入れたのだ。
「グルル!」
次々と放たれる雷魔法に対し、玉藻は異次元の戦闘センスで雷をすり抜け、禍津日刀で反撃の刃を浴びせる。
鋭い刃が苦行狼の肩に食い込むが、再生能力がそれを無力化し、ダメージを糧にして苦行狼はさらに速く、強く、進化していく。
しかし、だからと言って玉藻もただ無意味な攻撃を続けているわけではない。
相手の回復速度に合わせて攻撃速度をどんどん上昇させており、そのたびに苦行狼から力を少しずつ奪っている。
「ガァッ!!」
このままではまずいと考えた苦行狼は、翼を広げ宙を裂くように上空へ舞い上がる。
その姿はまるで神話上の生物のようで、とても現代に存在する生物とは思えない。
「逃がさないわよ!」
玉藻の神討之剣が蒼き剣気を放ち、斬撃を飛ばして翼を切り裂く。
神すら滅するその刀は苦行狼の肉体すらも超越するパワーを秘めており、いくら彼が強くても油断はできないだろう。
しかし、苦行狼は落下しながらも鋭く顎を振るい、万象を噛み砕く力で玉藻を襲う。
「ガウッ!!」
ガキンッ!
だが、玉藻は至近距離での一瞬を見切り、カウンター気味に刀を苦行狼の胸に突き刺した。
禍津日刀が深く胸に突き刺さり、通常なら即死級の一撃を与えるが、苦行狼はなおも動く。
「しぶといわね…」
彼のスタミナはかなりのものであり、この程度の戦闘であれば何時間でも行えるだろう。
さらに、時間が経てばたつほど彼の力は加速度的に増していくため、長時間の戦闘による気の緩みが死に直結しかねない。
「ギャオン!!」
今度は玉藻の剣技を学び、自身の爪を用いることで同じ二刀流の動きで反撃を開始する。
ザシュッ!
鋭利な爪が玉藻の肩を切り裂き、鮮血が飛び散る。
「……っ!だから何よ!」
だが、玉藻は不死に近い生命力で立ち上がり、神聖の力を刃に宿す。
輝く光が闇を断ち、苦行狼の再生を一時的に封じる。
「これで終わりよ!」
玉藻は神討之剣と禍津日刀を交差させ、究極の二刀流技『月光双断』を放つ。
ズギャオンッ!!!
斬撃が空間を裂き、苦行狼を両断する。歴戦の苦行狼であろうとも、ここまでの致命傷を受けたのは久しぶりだ。
……だが、苦行狼は千年の経験を糧にその一撃をも進化に取り込んでしまう。それはすなわち、玉藻の全力と同じパワーを常に発揮できるようになったというわけだ。
身体が再構築され、さらに巨大化し、光を飲み込むような存在へと変貌する。
「ガァァァァ!!!」
苦行狼は咆哮とともに百の分身を再生成し、玉藻に襲いかかる。
彼女は連続斬撃で応戦するが、苦行狼は玉藻の二刀流の技を完全に模倣しており、彼女の剣速を上回り、逆に追い詰める。
「くっ! なんて学習速度!」
玉藻はストックしたすべての魔法と技を総動員して何が何でも勝利を掴もうと挑む。そこには武人としての誇りと確かな心の強さが垣間見えた。
「これが私のあっりたけよ!」
彼女は氷嵐、毒霧、空間切断を連続で放つが、苦行狼はすべてを耐え、即座に適応。毒を無効化し、空間をねじ伏せる。
さらに、苦行狼は玉藻の「神聖」属性にすら適応し、禍津日刀の封印効果を軽減。
玉藻は神討之剣で最後の渾身の斬撃を放つが、その刃すら顎で噛み砕かれ、神討之剣が粉々に砕け散る。
玉藻は神討之剣で最後の渾身の斬撃を放つが、その刃すら顎で噛み砕かれ、神討之剣が粉々に砕け散る。
「…嘘でしょ!?」
またしても砕かれてしまった玉藻の刀。しかし、それは彼女が絶えず強者へと挑み続けていることの証拠でもある。
「ガヴッ!!」
玉藻が動揺している隙を狙い、苦行狼はその凄まじい咬合力で彼女の体を噛み砕く。
バリッ!ボリッ!グシャッ!!
観衆の悲鳴と歓声が交錯する中、玉藻は自ら血と肉に包まれて倒れ、動かなくなる。
「ワオ――ン!!」
苦行狼は勝利の雄叫びを上げ、リングの中心に立った。
「勝者――苦行狼!!」