あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第7回トーナメント 第1回戦 第4試合
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aioricharabattle
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第7回トーナメント 第1回戦 第4試合
《「猫又幻」 VS 紫電改・サンダーボルト・田中》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リングに、電光と妖気が交錯する。
その中央に、静かに立つのは猫耳を揺らす青年、猫又幻。
観客の喧騒すら届かぬほど、彼の周囲だけが異様な静寂に包まれていた。その静寂はまるで音という概念が世界から消え失せたかのようで、まばらな拍手の音すら届かない。
その対面には、銀髪碧眼、鋭い眼差しの青年――紫電改・サンダーボルト・田中が腕を組んでいた。
「試合開始ッ!!」
開戦の号令が轟いたその瞬間、空に雷鳴が走り、紫電改の身体から青白い稲妻が幾筋も弾ける。
観客席からは歓声と驚愕の声が混じり合い、天井を突き抜けるような熱狂が渦巻いた。
「……来いよ。すぐに終わらせてやる。」
低く、しかし揺るがぬ声音。雷光を背に立つその姿は、まるで嵐そのもの。
彼の言葉に応えるように、猫又幻は静かに双剣を引き抜いた。刃先に淡い蒼光が宿り、リング全体に張りつめた空気が走る。
空気が揺らぎ、猫又幻の気配が変わる。
「幻影の孤影――展開。」
その瞬間、地面に影が幾重にも重なり、リング全体が揺れるようにして、無数の幻影が出現。
紫電改の周囲を取り囲み、重なり、迫ってくる。
「ちっ、面倒だがやるしかねぇ。電装豪雷(オオイカヅチ)!!」
ドゴォォンッ!!
紫電改が放った一撃が天を貫き、雷撃が真下へと降り注ぐ。
しかし、幻影はただすり抜けるのみ。凄まじい光と音が交錯する中、観客たちは猫又幻の所在すら見失っていた。
しかし、幻影はただすり抜けるのみ。凄まじい光と音が交錯する中、観客たちは猫又幻の所在すら見失っていた。
「くっ、どれが本物だ……!」
紫電改と言えども雷で蹴散らそうとも次々と湧き出てくる幻の対処に手間取っていた。
だが、その瞬間――背後から幻が迫っていた。
だが、その瞬間――背後から幻が迫っていた。
「君に見抜けるかい?」
完全なる死角から放たれる双剣の一閃。だが、紫電改の反応は稲妻のように速かった。
「電装盾雷!」
バチバチバチッ!!
刹那、彼の背に電磁の障壁が展開され、衝撃と共に幻の斬撃を弾く。火花が宙に散り、雷鳴と斬撃の音が重なる。
「ならばこれで……!」
猫又幻はそこで終わることなく幻像とともに連携し、四方八方から攻撃を仕掛ける。どの一手も確かな殺意を孕んでおり、一瞬の油断が致命を招くことが読み取れる。
「集まってくれるならむしろ好都合だぜ!電装爆雷!!」
彼の叫びと同時に激しい閃光と共に雷が炸裂。幻影はことごとく焼き払われ、視界が一瞬にして開ける。
「何っ!?」
猫又幻は、内心の焦りを押し殺すように冷や汗を浮かべる。
だが、その表情にはかすかな愉悦もあった。戦う者としての興奮が、恐怖を上回っていた。
だが、その表情にはかすかな愉悦もあった。戦う者としての興奮が、恐怖を上回っていた。
「なるほど、面白い。」
次なる手の準備は、既に始まっていた。
「……祟り目。」
呪詛の眼差しが、紫電改の精神を撃ち抜く。視界がぐにゃりと歪み、立っているのも辛くなる。鋭い痛みがこめかみを穿ち、意識が霞む。
「うっ…頭が…痛ぇ…!」
その隙を逃さず、猫又幻は駆ける。蒼炎の舞を双剣に宿し、燃え上がる斬撃を紫電改に向かって解き放つ。
ボウッ!!
「あっちぃ…!!」
紫電改は気合いで斬撃そのものは回避したものの、服が炎で焦げ、彼自身も少しだけ熱に焼かれてしまった。だが、防戦一方で終わるほど彼は甘くはない。
「ならこれだ!…電装瞬雷!!」
一瞬稲光が走ったかと思うと、紫電改の姿が一瞬のうちに消える。
「消えっ…!?」
警戒する間もなく、数瞬後、猫又幻の背後に雷光が閃く。雷の速度で移動するこの技は、猫又幻であっても認識できないほどに速く、そして強力であった。
「甘ぇよ。」
ザシュッ!
光速で戻った紫電改の電装斬雷(サクイカヅチ)が、猫又幻の背を貫いた。彼の体内で電撃が暴れまわり、筋組織や内臓をボロボロに焼き切っっていく。
「やった!」
しかし、勝利を確信したその刹那、猫又幻の瞳に妖しき輝きが宿る。
「この技を使うことになるとはね……九幻化。」
突如として九本の尾が宙に揺らぎ、彼の姿が異形へと変貌する。その気配だけで、観客の中には気絶する者すら出始めた。異形と化した猫又幻は目にも映らないスピードでその場から消え去り、紫電改の周囲を飛び回る。
「負けてられねぇ!!」
負けじと紫電改も電装極雷へと変化する。身体そのものを雷へと変え、物理をすり抜ける存在と化し、速度は限界を超えた。
二人は超スピードでリング上を自由自在に駆け回り、何度も何度もぶつかりあった。
そのたびに火花と電気が散り、リングには黄色と赤の軌跡が残った。
そのたびに火花と電気が散り、リングには黄色と赤の軌跡が残った。
「面白い……!」
戦いの愉悦に浸りながらも猫又幻は幻視共鳴を発動。紫電改の敗北を拒絶する意志をも幻覚で包み込み、思考そのものを幻に沈める。
「くっ……ぐっ……お、俺が……っ!」
紫電改の足が止まる。電気が体から飛び散り、雷光が空へと舞った。
だが、その肉体と精神はまだ限界を迎えてはいなかった。紫電改の目に、まだ闘志が宿っている。
「なるほど…君もなかなかの武士(もののふ)なのだな。ならば、こちらも本気の一刀にて散らしてあげよう。」
猫又幻は息を整え、双剣を肩にかけた。
「これで……終わりだよ。九尾・幻影終幕斬。」
尾と分身が一つとなり、幻想と現実の境界が曖昧に溶け合っていく。
その融合の中で、紫電改の心には、ただの可能性ではなく、ひとつの確定した未来――それは敗北という名の運命――が鮮やかに焼きついた。
視界の隅に、己が崩れ落ちる姿が幻のようにちらつき、胸の奥底を冷たい刃が撫でるような感覚が走る。避け得ぬ敗北という未来が、まるで生き物のように彼の精神を蝕み始めていた。
ザンッ!
刃が紫電改を一刀のもとに斬り捨てるのと同時に、彼の身体が崩れ落ちる。
……かに見えた瞬間、彼の身体が再び雷を帯びて立ち上がる。
それもただの雷ではない。呪いの力が込められた特別な雷だ。
「電装怨雷(ヨモツヘグイ)!!」
その雷は呪いを帯びて漆黒に染まり、かつての紫電改とは似ても似つかぬ異形の存在へと変貌していた。
雷に包まれたその肉体は、禍々しい気配を放ち、見る者に本能的な恐怖を植え付ける。まるで雷という名を借りた怨霊のように、彼の周囲に漂う空気は異様な重みを増していた。
「このまま、終われるかよ……!」
彼の声には、生の執念と死を乗り越えた者の狂気が混ざる。
雷は断続的に全方向へと放たれ、猫又幻の幻影すらも焼き尽くしていく。
「幻影の生成が追い付かない…!」
彼も負けじと蒼炎の舞を放つも、紫電改の体から放たれる呪雷にいとも容易くかき消されてしまう。
「ほら、お返しだ。」
その言葉の通り、彼は猫又幻に接近すると同時にその体に最大の電撃を流し込み、九尾の尾すら感電し痙攣する。
空間全体が崩れたような錯覚に陥るほどの激しさだ。
「ここまで…なのか…?」
猫又幻が敗北を悟って膝をついた瞬間、紫電改は彼の体から手を放し、リングの中央に向き直った。
「俺の勝ちだ。」
彼がそう宣言すると同時に、勝敗を告げる声が響き渡る。
「勝者――紫電改!!」