D棟看守 リキュール - 悪役刑務所 | 12次元刑務所

担当はD棟。
酩酊旅団の一人。
年齢は不明。
性別は女性。
一人称：僕
二人称：君
昔々、ある孤児院で火災があった。
彼女はそこの一人だった、けれども彼女は早々に逃げ出すことができていた。
目の前で友が焼け爛れ、皮膚が溶けつながっていく光景に、彼女は美を見出した。
学び、ひたすら学び、友の骸の脳を掻き集めて一つのキメラを作った。
それはとても醜かったが、彼女にとっては至上の美であった。
彼女は自らの肉体にも、自らが好きな人物、自らが美しいと思った人物を継ぎ接ぎした。
物理的に一つになり、共に歩む。それは最高のことだから。
……けれども、彼女は知らない。
自らも焼け、そして生きた骸でしかないこと。