酩酊旅団とは
故も知らぬ場所、居場所も知らぬもの。
各地を旅し、至上の酒を求める。
来るもの拒まず、去る者居らず。
ここに居るのは皆、世界に忘れられたか捨てられたか。
まぁ、そんな暗い過去も、酔って忘れちまった方が良い。
そんで……忌み名を忘れたんだったら、酒の名前でもつけておけ。
今日は良い酒が入ったんだ。お前さんも一杯、いかがかな?
各地を旅し、至上の酒を求める。
来るもの拒まず、去る者居らず。
ここに居るのは皆、世界に忘れられたか捨てられたか。
まぁ、そんな暗い過去も、酔って忘れちまった方が良い。
そんで……忌み名を忘れたんだったら、酒の名前でもつけておけ。
今日は良い酒が入ったんだ。お前さんも一杯、いかがかな?
団員
カルヴァドス
酩酊旅団の団長。
かつての名は不明
酒と友情をこよなく愛する筋骨隆々の中年、看守としてはかなり歴が長い。
原初の脱獄犯であり、収監理由も脱獄理由も、誰も知らない。
かつての名は不明
酒と友情をこよなく愛する筋骨隆々の中年、看守としてはかなり歴が長い。
原初の脱獄犯であり、収監理由も脱獄理由も、誰も知らない。
リキュール
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
キメラを友とし、孤独と爛れた肉の中に生きてきた少女。
そのためか、看守としての歴は短い。
かつての名は不明
キメラを友とし、孤独と爛れた肉の中に生きてきた少女。
そのためか、看守としての歴は短い。
シードル
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
彼女の感情は天候を変える、そんな不気味な忌み子を誰が生かそうとするものか。
……けれど、彼女を害すは天誅の的、神も鳴り響き、
気づいた時には大洪水。
かつての名は不明
彼女の感情は天候を変える、そんな不気味な忌み子を誰が生かそうとするものか。
……けれど、彼女を害すは天誅の的、神も鳴り響き、
気づいた時には大洪水。
アルト
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
蛇が巻かれた杖を操りし男。その御業は死者の魂をも元の肉体へ呼び戻す。
死者を完全に蘇らせる薬を10をも残し、彼自身は殉じた。
かつての名は不明
蛇が巻かれた杖を操りし男。その御業は死者の魂をも元の肉体へ呼び戻す。
死者を完全に蘇らせる薬を10をも残し、彼自身は殉じた。
マティーニ
酩酊旅団の団員
かつての名は不明
非凡なる才を持ちし砲撃と狙撃の名手。古き時代の銃でさえ、3000mより狙撃を行う。
今でも放浪を続け、旅団の皆と偶に酒を飲み交わす。
かつての名は不明
非凡なる才を持ちし砲撃と狙撃の名手。古き時代の銃でさえ、3000mより狙撃を行う。
今でも放浪を続け、旅団の皆と偶に酒を飲み交わす。
カルーア
酩酊旅団の団員
かつての名は不明
元通信士の任に就きし奇術師。相棒の鳩であるミルクと共に旅を続ける。
ギンジョウ以外の団員に心酔す。
かつての名は不明
元通信士の任に就きし奇術師。相棒の鳩であるミルクと共に旅を続ける。
ギンジョウ以外の団員に心酔す。
ギンジョウ
酩酊旅団の団員
かつての名は不明
甲板長であった巨身なる武人。実体の有りし物は悉く切る才を持つ。
運気に恵まれぬ身内に優しき女人。
かつての名は不明
甲板長であった巨身なる武人。実体の有りし物は悉く切る才を持つ。
運気に恵まれぬ身内に優しき女人。
ウヰスキー
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
泥を思わせる濁った目と雰囲気を纏う男。時々ふと現れてぼそりと会話に混ざる。
様々な形に付け替え可能な左腕の義手は死を意匠としている…とか。
かつての名は不明
泥を思わせる濁った目と雰囲気を纏う男。時々ふと現れてぼそりと会話に混ざる。
様々な形に付け替え可能な左腕の義手は死を意匠としている…とか。
ギムレット
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
戦闘は行わぬ男。名家より来る。
その機転であらゆる戦局を生き延びる。
かつての名は不明
戦闘は行わぬ男。名家より来る。
その機転であらゆる戦局を生き延びる。
テキーラ
酩酊旅団の団員。
かつての名は不明
長期の旅をして世界を巡った女。年齢は一説には100を超えると言う。
その剛腕と頭で困難を乗り越えていくという。
かつての名は不明
長期の旅をして世界を巡った女。年齢は一説には100を超えると言う。
その剛腕と頭で困難を乗り越えていくという。
マッカラン
酩酊旅団の団員
かつての名は不明
自由気ままに世界を旅する者。珍妙な物品を集める趣味を持ち、団員への土産に買い集める。
かつての名は不明
自由気ままに世界を旅する者。珍妙な物品を集める趣味を持ち、団員への土産に買い集める。
酩酊醒めやらぬ日々
万民が静まり返った刻、鉄板のように平坦な海の上を、一つの船が一直線に切り裂いていた。
この海域には龍が棲むとされ、屈強な海の雄すら沈み戻らぬ所とされていた。
ただその船の上は明るく、宴の真っ只中だと分かる。
カルヴァドス「お前さんら!今日は盛大に飲むぞ!」
シードル「そう言って、呑まない日があるんですか?団長。」
リキュール「そうだそうだ〜!」
カルヴァドス「……お前さんらは今日呑まないのか?」
シードル「……呑みますよ。今日は何です?」
カルヴァドス「スピリタスっつう奴を前手に入れただろ?
今日は、それを呑み切ってしまおうとな。」
シードル「あぁ……あのほぼアルコール分の……えぇ、分かりました。
酒の当ては……この海域なら、海龍でも取って食べるとしましょうかね。と言っても、探すのも大変なのですが。」
リキュール「海龍さん!出ておいで〜!」
シードル「……そんな簡単に出てきたら苦労しませんよ。」
その言葉に呼応するかのように、船が揺れた。
リキュール「ほら!出てきたじゃんか!」
シードル「噂をすれば影……と言いますが、実際にあるとは。」
晴天の飛行機雲の如き躰、
蒼く戦車の装甲の如き鱗、
有史人が知らぬ地で、幾多もの英雄を海に還した負け知らず大龍が猛き咆哮を上げた。
けれども酩酊の酔いを乱したのが運の尽きだった。
陣風が、雷光が、大火が、瀑布が、肉と千の弾丸が、身を削り、その生命を終わりへと導いていく。
そして……龍が最期に見たのは自らの肉体を喰らう業火だった。
カルヴァドス「新鮮な酒のつまみも手に入ったな。」
シードル「……ここまで大きいとは……とりあえず、一度団長が焼いた部分を先に食べて、後は塩漬けですかね。」
リキュール「……あ!余ったらちょうだい!ドラゴンゾンビってかっこいいと思うんだ!」
シードル「……はいはい、あとでにしてください。」
カルヴァドス「いよし!お前さんら!もう一回乾杯だ!」
シードル「分かりましたよ、船長。」
リキュール「せぇの!」
「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」」
この海域には龍が棲むとされ、屈強な海の雄すら沈み戻らぬ所とされていた。
ただその船の上は明るく、宴の真っ只中だと分かる。
カルヴァドス「お前さんら!今日は盛大に飲むぞ!」
シードル「そう言って、呑まない日があるんですか?団長。」
リキュール「そうだそうだ〜!」
カルヴァドス「……お前さんらは今日呑まないのか?」
シードル「……呑みますよ。今日は何です?」
カルヴァドス「スピリタスっつう奴を前手に入れただろ?
今日は、それを呑み切ってしまおうとな。」
シードル「あぁ……あのほぼアルコール分の……えぇ、分かりました。
酒の当ては……この海域なら、海龍でも取って食べるとしましょうかね。と言っても、探すのも大変なのですが。」
リキュール「海龍さん!出ておいで〜!」
シードル「……そんな簡単に出てきたら苦労しませんよ。」
その言葉に呼応するかのように、船が揺れた。
リキュール「ほら!出てきたじゃんか!」
シードル「噂をすれば影……と言いますが、実際にあるとは。」
晴天の飛行機雲の如き躰、
蒼く戦車の装甲の如き鱗、
有史人が知らぬ地で、幾多もの英雄を海に還した負け知らず大龍が猛き咆哮を上げた。
けれども酩酊の酔いを乱したのが運の尽きだった。
陣風が、雷光が、大火が、瀑布が、肉と千の弾丸が、身を削り、その生命を終わりへと導いていく。
そして……龍が最期に見たのは自らの肉体を喰らう業火だった。
カルヴァドス「新鮮な酒のつまみも手に入ったな。」
シードル「……ここまで大きいとは……とりあえず、一度団長が焼いた部分を先に食べて、後は塩漬けですかね。」
リキュール「……あ!余ったらちょうだい!ドラゴンゾンビってかっこいいと思うんだ!」
シードル「……はいはい、あとでにしてください。」
カルヴァドス「いよし!お前さんら!もう一回乾杯だ!」
シードル「分かりましたよ、船長。」
リキュール「せぇの!」
「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」」