和価之里(ワカノザ/わかのざと)
しばしば世界各所で見られる独特な文化を持ちながら広範囲に共通の価値観を共有する国や地域の事。
侍と呼ばれる近接戦闘に際立った兵や、雅(みやび)という概念を持っていたりする。
この文化圏では日本の様に ファミリーネーム・ファーストネーム、
という順序で名前が付けられ、大体は漢字が名に使われる。
妖の賢人達が妖語を簡略化し、魔法文明語と混ぜて作ったのが和価之里語。
和価之里では地方語の色が強く、交易共通語が広まりにくい性質を持つ。
和価之里において、交易共通語に当たるのが和価之里語(会話/読文を持つ)である。
この文化の興りは古く、魔法文明語には存在したのは確実で、神紀文明時代にもあったのではと
論じられており、学者の中ではよく議題に上がっているようだ。
和価之里の死生観は死んだ者の魂は人から動物や自然に生まれ変わり、そして人へと回帰する。
蛮族も同じ。人⇔自然や動物⇔蛮族 という形。
ただ、神官に従事している者はその限りではなく、ちゃんと神の下へと向かうと信じられている。
実際はその人物の死生観に寄るようだ。自然回帰の死生観を持つ者は、死ぬと魂は自然に転生し、
自然で死ぬとまた人族や蛮族、妖や幻獣などに生まれ変わる。
現実において、神社で行われる願いは、
あくまで自力の力で未来を切り開いていく事の決意表明という物であるが、
ラクシアにおいてはまさに”神頼み”であり、
現実に存在した神々(ライフォスなど)へ信仰の祈りを届けて力を借り受ける物である。
つまり神社は神殿と役割がほぼ同じである。
アリストリアラクシアでの神道と仏教の扱いは特殊な神仏習合となっている。
簡単に言うと”神社”は神殿とほぼ同じ役割を持っている。
一方、”寺”は和価之里由来の悟りを開く為の修行を重ねて、
神の手によって神の座に引き上げられたものではなく、
自己の修行によってのみで肉体を捨て高位の魂や存在へと至る
”解脱”を行った…神とは似て非なる存在”解脱者”を奉る場所。
この解脱者はクラスによって呼び名が変わる。
《以下は参考までに。それそのものではないので注意》
エンシェントゴッドクラス⇒○○如来
メジャーゴッド⇒○○菩薩
マイナーゴッド⇒○○天(じざいてんなど)・明神・大明神
悟りではなく修羅道にて開眼した者、蛮族に多い⇒明王・修羅
寺と神社は宗派こそ違えどお互い積極的に協力している。
これは特殊な和価之里の価値観から来るものである。
簡単に言うと”緩い(ゆるい)”のである。
和価之里のライフォス神官がいたとして、ライフォスが肌に合わない!という者がいたとする。
大体は神への冒涜だと怒るか、穏やかな者であってもいい顔はしないだろう。
和価之里の神官は「じゃあ、グレンダール様とかどうよ?あんたの思想にぴったりじゃね?」
と自ら多宗派の神を紹介したりするのである。これは和価之里の思想…その根底に流れる
”誰かを救えるなら、別に自分じゃなくてもいいし、自分の神様でなくてもいい”
つまり強いこだわりよりも、その者を救えるかどうか、という点に重きを置いている。
その為に、手段を手広く持ち、探していくのだろう。
仏門(菩薩など)信仰においても蘇生における穢れの発生は忌避される傾向にある(輪廻転生から外れる為)
だが穢れ自体には寛容であり、蛮族などが仏門に入るのも受け入れている。
心を鍛えるためには健全な肉体があってこそという考えが根付いている為、
寺に従事する修行僧は戦える者が多いとされている。
また、神への信仰により神聖魔法を扱う神官に対し、
解脱者への信仰により読経魔法と呼ばれる独自の発展を遂げた魔法を扱う”僧侶”という者が存在する。
神聖魔法とは違い回復魔法はあまり豊富ではなく、自己強化魔法や防御的、または攻撃的な魔法が多い。
魔法の数は少なく、特殊読経魔法と合わせて神聖魔法の半分程。
故にB
テーブルの魔法となっているが効果は神聖魔法を凌ぐ物も存在する。
現実の神社(神道)は死を穢れとして扱い、輪廻転生の概念があまりない。
本来はそういう概念もあったのだが、それらの概念や教えは仏教へと移って吸収されていったようだ。
神道においては、この世界は肉体を持って生きる人々が暮らす[現世(うつしよ)]と
死んだ者や神々が暮らす[幽世(かくりよ)]という二つの世界が重なり合っているという解釈である。
幽霊という者は重なった世界からの干渉者であり、
霊が視える者はこの幽世を覗く力を宿した瞳を持つとされる。
もし何らかの原因で死者の魂が肉体を持てば生まれ変わりなどと表現されるだろう。
そして天国と地獄が存在しない。
一方、仏教では死んだあとは別の世界(地獄や天国)に向かうとされ、
生きている間に善い行いをした者は極楽浄土で良い暮らしができる。
悪い行いをした者はその罪の種類によって
餓鬼界や畜生界に送られて罪を贖う(あがなう)為に頑張らなければならない。
仏教は中国・インドから伝来してきたキリスト教などと同じ、外からやってきた宗教であり、
日本古来よりの宗教が神道(八百万の神々を奉る)という違いがある。
まとめると以下の通り。
仏教の信仰対象⇒○○如来などの大仏。仏像。
神道の信仰対象⇒ミジャグジ様などの土着神や力を持った幽霊、ご先祖様など。
仏像の様な物はないが稀に御神体の様な物がある。
最終更新:2025年03月22日 23:18