戦う理由は人それぞれ(後)
「俺は殺し合いを加速させるために紛れ込んだ運営者の一人だ」
開口一番の台詞はそれだった。
四人の距離は一定で、ちょうど四角形が作れる。それはお互いの心の距離を表していた。
互いが互いを信用していない。
ほんの少しの隙があれば、残りの三人を皆殺しにする、という絶望的な緊張感の中でただ一人だけが陽気な声をあげる。
四人の距離は一定で、ちょうど四角形が作れる。それはお互いの心の距離を表していた。
互いが互いを信用していない。
ほんの少しの隙があれば、残りの三人を皆殺しにする、という絶望的な緊張感の中でただ一人だけが陽気な声をあげる。
「せっかく集まってもらったのは、手を組もうじゃないか、と思ってな」
「手を組む、ですって……!?」
「手を組む、ですって……!?」
噛み付いたのは小町つぐみだった。
百度殺しても飽き足らない息子の仇と手を組む理由など考えられなかった。
沙羅のことがなければ、武のことがなければ今すぐにでも頭をかち割ってやりたかった。
だが、相手は主催陣営の男だ。
自分の行動しだいでは己の愛弟子が、敬愛する主が、大切な家族が危険に晒される可能性を考えれば静寂しか道はなかった。
百度殺しても飽き足らない息子の仇と手を組む理由など考えられなかった。
沙羅のことがなければ、武のことがなければ今すぐにでも頭をかち割ってやりたかった。
だが、相手は主催陣営の男だ。
自分の行動しだいでは己の愛弟子が、敬愛する主が、大切な家族が危険に晒される可能性を考えれば静寂しか道はなかった。
「そうだ。各々、勝手に殺しあうつもりらしいが……一人で何十人も相手にするつもりか?」
「あら、何十人もの敵を斬ってきたことくらい、ありますわよ?」
「これがそう簡単に行くものじゃない。現にお前はいま、たった一人の女との戦いでさえ苦戦していただろう」
「あら、何十人もの敵を斬ってきたことくらい、ありますわよ?」
「これがそう簡単に行くものじゃない。現にお前はいま、たった一人の女との戦いでさえ苦戦していただろう」
カルラからの言葉の反論はなかった。
苛立たしげに僅かに眉をしかめるが、身体の動きが僅かに鈍いことは自分も気がついていたのだろう。
信綱は再び全員へと向き直ると、また口を開いた。
苛立たしげに僅かに眉をしかめるが、身体の動きが僅かに鈍いことは自分も気がついていたのだろう。
信綱は再び全員へと向き直ると、また口を開いた。
「だから手を組む。俺は殺し合いの加速を遂行できるし、お前たちにだってメリットがある」
「メリット、と言ったな、上泉信綱。それはなんだ?」
「手を組む以上、俺たちは仮初の仲間だ。利用しあう関係ではあるが、それでも互いを利用することができる」
「メリット、と言ったな、上泉信綱。それはなんだ?」
「手を組む以上、俺たちは仮初の仲間だ。利用しあう関係ではあるが、それでも互いを利用することができる」
もったいぶった言い草につぐみの眉が釣り上がっていく。
その様子に気づいた信綱はニヤリ、と笑みを浮かべながらつぐみに語りかけた。
その様子に気づいた信綱はニヤリ、と笑みを浮かべながらつぐみに語りかけた。
「例えば小町つぐみ。お前が誰かを殺してくれるなら、もう一人のほうは解放してやってもいい」
「―――――!!」
「―――――!!」
もう一人。
それが誰であるかなど問うまでもなかった。
つぐみが誰かを殺し、殺し合いを加速させていけば沙羅を解放してくれるというのだ。
それが誰であるかなど問うまでもなかった。
つぐみが誰かを殺し、殺し合いを加速させていけば沙羅を解放してくれるというのだ。
「それに俺たちは全員で動くつもりはない。各自散開して標的を捜す」
「あら、それでは手を組む意味が見えませんわ」
「いや、捜索の手はたくさん伸ばしておきたいだろう? それぞれ、護るモノがあるのだから」
「あら、それでは手を組む意味が見えませんわ」
「いや、捜索の手はたくさん伸ばしておきたいだろう? それぞれ、護るモノがあるのだから」
それぞれが、その言葉に息を呑んだ。
法月将臣も、小町つぐみも、カルラもそれぞれが護るべきモノを頭に思い浮かべただろう。
だが、それでも問題はある。
お互いが大切な者のために戦うというのであれば、邪魔な奴は片っ端から殺していくに違いない。
それでは捜索の意味がない。
法月将臣も、小町つぐみも、カルラもそれぞれが護るべきモノを頭に思い浮かべただろう。
だが、それでも問題はある。
お互いが大切な者のために戦うというのであれば、邪魔な奴は片っ端から殺していくに違いない。
それでは捜索の意味がない。
「わたくしが、この中の誰かの護りたい人を殺してしまうかも知れないですわよ?」
「それをしないために手を組む。要するにお互いがお互いの切り札を握ることが出来ると言えば、分かるか?」
「それをしないために手を組む。要するにお互いがお互いの切り札を握ることが出来ると言えば、分かるか?」
全員が無言となった。
その言葉の意味を正確に嚥下するのに時間をかけた。
つまり、互いの護りたい者を捜索しながら相手の護りたい者を切り札にする。
そうして殺し合いを勝ち抜け、と彼は言っているのだ。
その言葉の意味を正確に嚥下するのに時間をかけた。
つまり、互いの護りたい者を捜索しながら相手の護りたい者を切り札にする。
そうして殺し合いを勝ち抜け、と彼は言っているのだ。
「俺からは丸目蔵人と月瀬小夜音をあげておく。俺の宿敵のようなもので、出来るならもう一度死合いたい」
言外に信綱は語っている。
手を組む気があるというのなら、己の護りたい者を公表しろ、と。
己の弱点を公開し、危険を覚悟で護りたい者を護りぬけ、と。
蔵人と小夜音の二人の身体的特徴を三人に伝え、残り三人の反応を待つ。
手を組む気があるというのなら、己の護りたい者を公表しろ、と。
己の弱点を公開し、危険を覚悟で護りたい者を護りぬけ、と。
蔵人と小夜音の二人の身体的特徴を三人に伝え、残り三人の反応を待つ。
「倉成武と桑古木涼権。私の夫とその親友。手を出すなら誰であろうと容赦はしないわ」
最初に答えを出したのはつぐみだった。
元々沙羅を人質に取られている時点で彼女に選択の余地はないのだ。
信綱の提案に乗ることで少しでも状況が有利になってくれるのならば、つぐみは答えを迷わなかった。
同じく二人の身体的特徴を告げ、ついでに敵意を持って三人を睨みつけた。
元々沙羅を人質に取られている時点で彼女に選択の余地はないのだ。
信綱の提案に乗ることで少しでも状況が有利になってくれるのならば、つぐみは答えを迷わなかった。
同じく二人の身体的特徴を告げ、ついでに敵意を持って三人を睨みつけた。
「ハクオロ様。わたくしの主様ですわ。仮面に着物を着た人ですから、すぐに分かると思いますの」
次にカルラだった。
どんな手を使ってでもハクオロを生還させてみると誓ったばかりだった。
故に外道や悪魔と契約を交わしてでも、ハクオロだけは助けてみせる。
それが無念のままに死んだエルルゥの意思を継ぐということにもなると信じて。
どんな手を使ってでもハクオロを生還させてみると誓ったばかりだった。
故に外道や悪魔と契約を交わしてでも、ハクオロだけは助けてみせる。
それが無念のままに死んだエルルゥの意思を継ぐということにもなると信じて。
「森田賢一、以上だ」
最後に法月将臣が告げた。
彼だけは判断基準がわからない、と信綱は思っていた。
何を目的としているのか、何を求めてこの地獄の中を歩くのかが分からなかった。
そういった意味では殺すべきだったか、とも思うのだが、今更だろうと信綱は思う。
彼だけは判断基準がわからない、と信綱は思っていた。
何を目的としているのか、何を求めてこの地獄の中を歩くのかが分からなかった。
そういった意味では殺すべきだったか、とも思うのだが、今更だろうと信綱は思う。
それを調べるためにも今回の弱点を晒すように言った。
どうやら法月は愛弟子であり、息子のような存在でもある森田賢一……樋口健のために戦うらしい。
法月の弱点が分かれば手綱を握ることも容易い。
どうやら法月は愛弟子であり、息子のような存在でもある森田賢一……樋口健のために戦うらしい。
法月の弱点が分かれば手綱を握ることも容易い。
「じゃあ、各自一人ずつ東西南北に別れることにしよう。好きな方角に向かってくれ」
信綱は最後にそう締めた。
相変わらず余裕のある笑みを浮かべながら、三人の殺戮者を開放する。
最初にカルラが東へと歩き出す。
彼女が見えなくなると、次はつぐみが背後から襲われることを警戒しながらも北へ。
最後に法月が信綱へと一瞥すると、己のデイパックを持ち抱え、右手で杖を突いて去っていく。
相変わらず余裕のある笑みを浮かべながら、三人の殺戮者を開放する。
最初にカルラが東へと歩き出す。
彼女が見えなくなると、次はつぐみが背後から襲われることを警戒しながらも北へ。
最後に法月が信綱へと一瞥すると、己のデイパックを持ち抱え、右手で杖を突いて去っていく。
「その足は演技だと聞いたが?」
その背中に信綱が問いかける。
一応、ある程度の参加者の情報は彼の頭の中に入っている。
法月将臣という特別高等人が足を痛めているのはブラフであるということも信綱の頭の中に入っていた。
対して法月は多くを語らず、一度だけ信綱へと振り返ると言う。
一応、ある程度の参加者の情報は彼の頭の中に入っている。
法月将臣という特別高等人が足を痛めているのはブラフであるということも信綱の頭の中に入っていた。
対して法月は多くを語らず、一度だけ信綱へと振り返ると言う。
「固定概念だな、上泉」
答えはそれだけだった。
それがどういう意味を持つのか信綱には分からなかった。
まあ、いいと信綱は溜息をつく。
法月の広い背中が西へと消えていくのを眺めて、改めて上泉信綱という悪魔が動き出す。
それがどういう意味を持つのか信綱には分からなかった。
まあ、いいと信綱は溜息をつく。
法月の広い背中が西へと消えていくのを眺めて、改めて上泉信綱という悪魔が動き出す。
「んじゃ、俺は南か。『もう一人』はどうしているかねー」
そんな意味深な言葉を呟きつつ、信綱は南へと歩を進める。
最初の一手は手を打った。
この邂逅と情報が後々どういった意味を持つことになるのか、信綱にもまだ分からない。
手を打つのはいつでも最善の一手のみ。
最初の一手は手を打った。
この邂逅と情報が後々どういった意味を持つことになるのか、信綱にもまだ分からない。
手を打つのはいつでも最善の一手のみ。
全てはこの殺し合いの更に先へ。
上泉信綱の目的は闇の霧に隠れたまま、こうして殺戮の歯車を回していく。
上泉信綱の目的は闇の霧に隠れたまま、こうして殺戮の歯車を回していく。
【D-5 平地(マップ下方)/1日目 深夜】
【上泉信綱@終末少女幻想アリスマチック】
【装備:トウカの刀@うたわれるもの】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康】
【思考・行動】
【装備:トウカの刀@うたわれるもの】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:殺し合いを加速させる
0:南に向かう
1:殺し合いを進めるために人を殺したり、扇動する
2:蔵人や小夜音などの兵法者と戦ってみたい
0:南に向かう
1:殺し合いを進めるために人を殺したり、扇動する
2:蔵人や小夜音などの兵法者と戦ってみたい
※法月、つぐみ、カルラと手を組みました
「さて、これからどうするべきかしら」
東へと進路を取ったカルラは無抵抗に歩き続ける。
銃という概念を知らない彼女にとって、やはりこの殺し合いは斬り合いが主だと思っているのだろう。
カルラのやるべきことはただひとつ。
ハクオロを守り、ハクオロのために戦い、ハクオロのために死ぬだけだ。
銃という概念を知らない彼女にとって、やはりこの殺し合いは斬り合いが主だと思っているのだろう。
カルラのやるべきことはただひとつ。
ハクオロを守り、ハクオロのために戦い、ハクオロのために死ぬだけだ。
それが奴隷としての本懐だとカルラは信じて疑わない。
普通に見れば馬鹿馬鹿しい結論も、それが彼女にとっての真理となる。
感覚も願いも人それぞれ、戦う理由も人それぞれだ。
普通に見れば馬鹿馬鹿しい結論も、それが彼女にとっての真理となる。
感覚も願いも人それぞれ、戦う理由も人それぞれだ。
「出来ればトウカたちにでも逢いたいところですわね……まあ、あの子はこんなこと、認めませんでしょうけど」
真っ直ぐな一人の侍を思い出す。
切り込み隊長や冷静沈着な将軍と違って、彼女は己の正義に従って行動するのだろう。
その結果としてカルラの前に立ち塞がるなら斬り伏せるのみ。
それだけの覚悟は既にした。どんな手を使ってでもカルラは愛しい主に全てを捧げたのだから。
切り込み隊長や冷静沈着な将軍と違って、彼女は己の正義に従って行動するのだろう。
その結果としてカルラの前に立ち塞がるなら斬り伏せるのみ。
それだけの覚悟は既にした。どんな手を使ってでもカルラは愛しい主に全てを捧げたのだから。
髪の毛も。
血の一滴も。
理念も正義も。
その魂でさえも。
血の一滴も。
理念も正義も。
その魂でさえも。
だからこそ、カルラは再び大地を蹴る。
それが己の正義だと信じて。カルラの戦う理由は揺るがない。
それが己の正義だと信じて。カルラの戦う理由は揺るがない。
【D-5 平地(マップ右方)/1日目 深夜】
【カルラ@うたわれるもの】
【装備:バット@リトルバスターズ!】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康】
【思考・行動】
【装備:バット@リトルバスターズ!】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:ハクオロを優勝させる
0:東に向かう
1:ハクオロを捜索し、保護する
2:標的を見つけ出して殺す。ただし後述の人物は敢えて保護する
3:同僚のオボロたちも説得できたら説得する
4:出来たら手に馴染む武器が欲しい
0:東に向かう
1:ハクオロを捜索し、保護する
2:標的を見つけ出して殺す。ただし後述の人物は敢えて保護する
3:同僚のオボロたちも説得できたら説得する
4:出来たら手に馴染む武器が欲しい
※信綱、法月、つぐみと手を組みました。
※丸目蔵人、月瀬小夜音、森田賢一、倉成武、桑古木涼権の身体的特徴を把握しました
※丸目蔵人、月瀬小夜音、森田賢一、倉成武、桑古木涼権の身体的特徴を把握しました
「伊集院御影……炎凪……それに、上泉信綱」
つぐみは静かに怨敵の名前を心に刻みつけながら、進路を北に取っていた。
憎むべき息子の仇、娘を人質に取った卑怯者。
絶対にいつか後悔させてやると憎悪の炎に身を焼きながら、確かな一歩を踏み出していた。
憎むべき息子の仇、娘を人質に取った卑怯者。
絶対にいつか後悔させてやると憎悪の炎に身を焼きながら、確かな一歩を踏み出していた。
「大丈夫。武は死なない、少年も死なない……あの二人はそう簡単には死なない」
彼女がそう言うのはキュレイウィルスの感染者だと知っているからだ。
トラックに跳ねられた大怪我でさえも瞬時に直し、どんなに解体されようとも必ず蘇生する。
そうした実験という名の地獄を小町つぐみも見てきた。
これも地獄の一環に過ぎない。過酷な日々のひとつに過ぎない、とつぐみは心に言い聞かせた。
トラックに跳ねられた大怪我でさえも瞬時に直し、どんなに解体されようとも必ず蘇生する。
そうした実験という名の地獄を小町つぐみも見てきた。
これも地獄の一環に過ぎない。過酷な日々のひとつに過ぎない、とつぐみは心に言い聞かせた。
「私がやることは」
標的とそれ以外の名前を心の中で反芻する。
特に丸目蔵人と月瀬小夜音。この二人は主催者陣営である信綱の機嫌を損ねないためにも狙ってはいけない。
最もつぐみには冷静な思考能力は残っていなかった。
恐らくは見敵必殺。相手の名前を尋ねる前に敵を殺していくつもりだ。
特に丸目蔵人と月瀬小夜音。この二人は主催者陣営である信綱の機嫌を損ねないためにも狙ってはいけない。
最もつぐみには冷静な思考能力は残っていなかった。
恐らくは見敵必殺。相手の名前を尋ねる前に敵を殺していくつもりだ。
「ただ、殺すことだけ」
つぐみがもう一度、強い瞳を宿した。
激しい憎悪に身を焼きながら、一人の修羅が大地を駆ける。
踊らされていることに気づく余裕もない。
冷静な思考能力などとても出来るものではない。
つぐみにとっての人生の全ては夫と子供。彼らを救うためならば、つぐみは悪鬼にも悪魔にもなる。
激しい憎悪に身を焼きながら、一人の修羅が大地を駆ける。
踊らされていることに気づく余裕もない。
冷静な思考能力などとても出来るものではない。
つぐみにとっての人生の全ては夫と子供。彼らを救うためならば、つぐみは悪鬼にも悪魔にもなる。
【D-5 平地(マップ上方)/1日目 深夜】
【小町つぐみ@Ever17 -the out of infinity-】
【装備:クロウの大剣@うたわれるもの】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康、激しい殺意】
【思考・行動】
【装備:クロウの大剣@うたわれるもの】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(0~2)】
【状態:健康、激しい殺意】
【思考・行動】
基本方針:沙羅を助け出すために殺し合いに乗る
0:北に向かう
1:武、桑古木を探す
2:見敵必殺、標的を見つけ出して殺す。
0:北に向かう
1:武、桑古木を探す
2:見敵必殺、標的を見つけ出して殺す。
※信綱、法月、カルラと手を組みました。
※丸目蔵人、月瀬小夜音、森田賢一、ハクオロの身体的特徴を把握しました
※丸目蔵人、月瀬小夜音、森田賢一、ハクオロの身体的特徴を把握しました
「さて」
重苦しい声色のまま、壮年の男性が背後を振り返る。
どうやら追っ手はないらしい。
いくつかの情報を手に入れた法月は彫りの深い顔に笑みを貼り付けて少し哂う。
どうやら追っ手はないらしい。
いくつかの情報を手に入れた法月は彫りの深い顔に笑みを貼り付けて少し哂う。
「丸目蔵人に月瀬小夜音。倉成武に桑古木涼権、そしてハクオロか」
彼ら殺戮者の弱点をもう一度思い出す。
挙げた人間を手中に収めることができたなら、彼らのような圧倒的な存在を相手にしても勝てるかも知れない。
法月将臣は最初から信綱の掌で踊るつもりはなかった。
本来なら日向夏咲たちの名前も挙げたかったが、敢えて森田賢一の名前だけを挙げたのは彼だけが唯一戦力となるからだ。
易々と捕まるようなことはないだろう、と思う。
挙げた人間を手中に収めることができたなら、彼らのような圧倒的な存在を相手にしても勝てるかも知れない。
法月将臣は最初から信綱の掌で踊るつもりはなかった。
本来なら日向夏咲たちの名前も挙げたかったが、敢えて森田賢一の名前だけを挙げたのは彼だけが唯一戦力となるからだ。
易々と捕まるようなことはないだろう、と思う。
「まずは西へ、そして反撃の狼煙をあげなければ、な」
ただ一人、信綱の意思に反目することを誓って法月は歩く。
この惨劇は絶対に止めなければならない。
それがかつて森田賢一に破れ、特別高等人をやめた自分が出来る、唯一のことだ。
樋口三郎や雑賀みぃなの願いもそこにあるのだと、信じた。
この惨劇は絶対に止めなければならない。
それがかつて森田賢一に破れ、特別高等人をやめた自分が出来る、唯一のことだ。
樋口三郎や雑賀みぃなの願いもそこにあるのだと、信じた。
【D-5 平地(マップ左方)/1日目 深夜】
【法月将臣@車輪の国、向日葵の少女】
【装備:杖】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:健康】
【思考・行動】
【装備:杖】
【所持品:支給品一式×1、不明支給品(1~3)】
【状態:健康】
【思考・行動】
基本方針:ゲームに反逆する
0:西へと向かい、手足となる仲間を集める
1:賢一、夏咲、さち、灯花、璃々子、セピアと合流する
2:後述のメンバーとも話をしてみる
3:襲われたならば殺す
0:西へと向かい、手足となる仲間を集める
1:賢一、夏咲、さち、灯花、璃々子、セピアと合流する
2:後述のメンバーとも話をしてみる
3:襲われたならば殺す
※信綱、カルラ、つぐみと手を組んだと見せかけています
※丸目蔵人、月瀬小夜音、ハクオロ、倉成武、桑古木涼権の身体的特徴を把握しました
※丸目蔵人、月瀬小夜音、ハクオロ、倉成武、桑古木涼権の身体的特徴を把握しました
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