2話 愛に生きるか、愛に埋もれるか
【1】
僕は小さいころ
ヒーローにあこがれていた。
どんな時でも弱い者を助けてくれる。
だから僕は買ってもらったクレヨンでヒーローを書いた。
そんな僕は高校球児になった。
そして、ヒーローに会った。
それは不気味で、どこか懐かしいような奴だった。
そしてチームに増えていたブルー、イエロー。
しかしそれ以上は増えることなく平和に過ごしていた。
そして、最後の大会前にヒーローと戦った。
勿論乱闘なんかではない、野球でだ。
それに僕たちは勝った。
そして、チームは甲子園で優勝…。
ヒーローがいなくても勝てたんだ、そう思った。
そして、最後のヒーローとの決戦。
ロボットになんか乗って学校で戦った。
本当にあれは夢ではないのかと思う。
さて、それが僕の記憶の断片。
そして、片隅に残っている記憶。
芹沢■央…謎に包まれていた彼女。
彼女…芹沢■央は甲子園大会が始まる時の近くにどこかに行ってしまった。
どこに行ってしまたんだろう。
そして甲子園優勝して、湯田君と帰っている途中。
■沢■央と会った。
僕はうれしく思いながら、話しかけようとしたのかもしれない。
■■■央はこちらを悲しそうな顔をしてみていた。
なんでそんな顔をしていたかは分からない。
僕は声を出そうとした。
いつも通り彼女の名前を呼ぼうとした。
しかし、彼女…■■■■を呼べなかった。
僕は、彼女を知り合いだと思っていた。
彼女は僕から離れていった。
瞳から涙がこぼれていたのは、気のせいだったのか分からない。
彼女と別れて、いつの間にかこんな場所にいた。
折角、ドラフトで指名されてプロで頑張ろうと思ったのに。
東先輩は…死んでしまった。
僕は彼を助ける事が出来なかった。
そして、今に至る。
「……」
僕はしゃべる気力すらなかった。
正直言ってあんなのを見せられて喋ろうというのが無理だ。
しかも、自分の知り合いという。
「知り合い…呼ばれているのかな」
まず目に入ったのが有田修吾だ。
小春ちゃんと良い雰囲気になっていたが…どうなんだろう。
次は湯田君だ。
僕の親友であり、野球部のバッテリーである。
「……っ!?」
そして、あるはずのない名前を見つける。
レッド…あの戦いで消えたはずだ。
僕の心に残っていた弱さが生み出した…のか?
そんな感じの奴だ。ソースは昔書いたヒーローの絵。
「……ん?」
もう一度名簿を見直すと一人の名前が目にとまった。
芹沢真央、どこかで聞いた名前だ。
思い出せそうで思い出せない。
そう思いながら、仕方ないと思い名簿をしまう。
そして、支給品を確認する。
出てきたのは金属バット。
正直言って高校野球をやっていた自分には嬉しくない。
バットで人を殺すなんて…したくない。
もう一つ出てきた。
いや、出てきたというか…自分から出てきた。
ネコ…小さな声で鳴き、こちらを見つめていた。
「スキヤキ…」
こんな猫知っているはずもないのに、名前を言っていた。
その瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けた。
記憶が流れ込んでいく。
彼女と遊んだ記憶。
彼女と遊んだ時の記憶。
それはどんどん流れてきた。
「うわああああああああああああああああ!!!」
彼女は泣いていたのだ。
何故気付いてやれなかった。
彼女は悲しかったんだよ。
なのに僕は気付けなかった。
ふざけるな、何が彼氏だよ。
彼女を泣かして、別れてしまったじゃないか。
「ゴメン…真央……」
僕は泣いた。
高校生が無く姿なんて想像するだけでもあれだが、泣いていた。
甲子園で優勝した時よりも泣いただろう。
「………今度こそ迎えに行く」
七星は立ちあがる。
その目に涙は消えていた。
もう彼は一つ決めていた。
彼女を守る事…彼女と笑いあう事…。
それはもう誰にも止められない決意である。
「真央…馬鹿な俺でごめん、こんな事しか考え付かない」
少年は愛に生き、愛に溺れる。
この姿を見て彼女は喜ぶのか。
それは、誰にも分からないのである……。
【2】
「…なんでまた、こんなことに」
◆xzYb/YHTdIは困惑していた。
あの時自分は殺された。
頭がおかしくなりそうだが…そんな状態になっている余裕も何もない。
「はぁ…」
空気が悪い、と◆xzYb/YHTdIは思う。
それも当然、ここはC-4工場だからだ。
「しかし…怖いな、ここ……他の書き手さんはどうしているんだろう」
他の書き手さんのことを考える。
殺し合いから名前を消したのはYR氏とWYG氏だ。
きっとこの二人は生還したのだろう。
それか、ただ消されただけか。
その代わり入ったのはYc氏とsW氏とme氏だ。
「くそっ…Vx氏、どうしてこんなことを」
殺し合いで死んだかと思えば再び殺し合い。
正直言って自分は疲れていた。
でも、殺し合いに乗るなんて言うのは嫌だ。
「とりあえず、みんなを探して…」
「その必要はない」
「っ!?」
ガァン!
金属バットが◆xzYb/YHTdIの頭に振り下ろされる。
音が響き、◆xzYb/YHTdIはそのまま倒れる。
それを実行した犯人…七星はバットを握り直す。
こいつを殺せば一人減る。
そうだ、ここで殺すしかないんだ。
ここで殺さなかったら戸惑うにきまっている。
だから、殺す…殺すんだ!
「うわああああああああああああああああ!!!」
振り下ろされて、もう一度頭を潰す。
もう少しで当たる、といった時に乾いた音が一つ響いた。
パァン、その音がしてすぐ金属バットは飛んでいった。
「誰だ!?」
叫んでも誰も出てこない。
しかし、あれが誤作動による何かとは思えなかった。
きっと、誰かが俺を殺そうとしている。
「逃げよう…!」
バットを急いで広い、裏口から出ていく。
それを見ていた一人の男が2階から飛び降りてきた。
黒い軍服、手にはライフル、ガリアン-1を持った男。
「少年、無事か!?」
「………」
「……息はしている、脈もある…しかし頭に傷を受けている…治療しなくては」
その男、クルト・アーウィングは支給品から治療用具を取り出す。
まだ殺し合いは始まったばかりである。
【真昼/C-4工場】
【◆xzYb/YHTdI@非リレー書き手】
[状態]気絶中、頭に殴られた痕
[装備]なし
[所持品]基本支給品、不明支給品(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いには乗らない。
1:……。
2:書き手さんを見つけたい。
【クルト・アーウィング@戦場のヴァルキュリア3】
[状態]健康
[装備]ガリアン-1@戦場のヴァルキュリア3(4/5)
[所持品]基本支給品、ガリアン-1の弾(10)
[思考・行動]
基本:このバトルロワイアルを止める。
1:まずはこの少年の治療を優先。
2:リアラとイムカと合流…グスルグとダハウは?
3:呪いをどうにかして解きたい。
[備考]
※17章「軍法会議」終了後からの参戦です。
【3】
少年は走る。
何もかも忘れるように。
実際忘れているのかもしれない。
彼は今まで忘れていたのだから。
好きで忘れていた訳ではない。
そうだったとしても、忘れていたのだ。
彼はもう泣いていない。
もう止まらないと決めたのだ。
彼女のために。
そして、彼は気付かぬうちに考えていた。
無意識…と言う奴だろう。
死にたくない、人を殺したい。
そんな考えが浮かんでいる。
彼は、そんな事を知らずのうちに考えていた。
芹沢真央のためと言うのは間違いではない。
しかし、全部そうであると言えば嘘になる。
彼は自分の心をごまかしている。
他人になすりつけている。
しかし、彼は気付かない。
気付こうとしないのだから。気付くはずが無い。
【真昼/C-4】
【七星悟@パワプロクンポケット7】
[状態]健康
[装備]金属バット@現実
[所持品]基本支給品、スキヤキ@パワポケ7
[思考・行動]
基本:優勝して真央と幸せになる。
1:ひとまず逃げる。
2:真央とは…会いたくない。
[備考]
※本編芹沢真央NOMALルートにて真央と別れた直後からの参戦です。
最終更新:2011年11月27日 17:02