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  • ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
  • anko1522 ごはんが取り持つ多少の縁

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko1522 ごはんが取り持つ多少の縁

最終更新:2011年01月22日 00:54

ankoss

- view
管理者のみ編集可
・どうせなら愛でを書いてやれ。
 そんなことを思いました。

 よって、それだけに注意して呼んでください。虐待が見たい人は回れ右でお願いします。
 
 では、ゆっくりしていってね!!


                                                小五ロリあき









俺は、ゆっくりと言うやつがあまり好きじゃない。

野良ゆであっても飼いゆであってもそれは変わらず、ゆっくりを飼うなど考えもしない。
なにが悲しくてあんな得体の知れない、不気味な生物と四六時中一緒にいなきゃいけないのか理解に苦しむ。
飼っているゆっくりとベタベタしている友達にそんな事を言うと、変なものを見るような目で見られた。
俺からすればお前らの方がよっぽど変だよ。

まあ好きにしろよ、わかってほしいとは思わないさ。ただ、俺は一人でいい。一人がいい。
せめてプライベートくらい誰にも気を使わず好きなようにしたいんだ。
そう。俺は飼いゆっくりどころか、生涯独身を貫いてやる!俺は自由だ!!

何時だってそんな事を俺は考えている。考えていたのに…
「なんだ、コイツ。いつの間に・・・」
「くー…くー…むにゃむにゃ…」
なんでむこうの方から寄ってくるんだ、チクショウ。






                            ごはんが取り持つ多少の縁






「なんだ、コイツ・・・?」
朝。いつもの時間に起きて、朝食用意してから食べる前に用を足した俺が、
トイレから戻ってくるなり居間で見つけた一匹のゆっくり。

黒い帽子に、ほんの少しだけ青みがかった銀髪。
こめかみの辺りに管(?)が繋がっている、閉じた瞳を模した悪趣味な飾り。
俺が余りゆっくりに詳しくないことを差し引いても、今までに見たことがない珍しい種類だ。

どこからきたのだろうか?野良にしちゃ随分と汚れが少ない。
いや、それよりも何時の間に家に忍び込んだ?夜中はちゃんと鍵は閉めてた筈だ。
何故俺は気付かなかった?いくらなんでもゆっくりが家に侵入すれば気付くだろう。
そもそもゆっくりがどうやって入った?今鍵が開いてるのは玄関だけだ。ゆっくりが扉を開けられるものか。
等等、言いたい事も聞きたい事も山ほどあったが、何よりも―――

「くー…くー…もうたべられないよぉ…」
なんで勝手に俺の飯を食った上に、暢気にテーブルで寝てやがるんだ、コイツは。
ゆっくりのすぐ隣にある皿を見ると、その上にあるべき俺があらかじめ用意していた朝食が全て平らげられていた。
しかも食い散らかすような形でなく綺麗さっぱり。痕跡はこいつの口元についた食べカスぐらいだ。
だと言うのに唯一残されたコーヒーには触れた跡さえないのが余計に腹立つ。

「オイ!起きろ、この野郎!!」
そして、加えて出てきた、どテンプレな寝言がとうとう俺の血管を切れさせた。
「ん~、あとごふん・・・」
「ふざけんな、早く起きろ!!寝ぼけてんのか!?・・・寝ぼけてんのか!」
なかなか反応しないゆっくりの体を揺すって必死に起こす。
数分後、あまりの手ごたえの無さに『なんでわざわざこんな事してるんだろう…』などと真剣に考え出したころ、
目の焦点が定まってないものの、ゆっくりがようやくこっちを向いた。

「…なんなの?こいしまだねむいよ………あなただれ?ゆっくりしていってね!」
そして、ようやくまともに話せると思ったら、とぼけた顔でそんな事を言いやがった。それはこっちの台詞だ。
「おはよう、クソ饅頭。よく眠れたか?そして俺のメシは美味かったのかい?」
「んー、もうちょっとだけねたいかなあ。それで、あなたはだれ?」
「よくもいけしゃあしゃあと…
 俺はこの家の持ち主だよ。そしてお前は不法侵入者だ。ついでに無銭飲食でもつけようか?
 人が作ったメシを勝手に食べといて何も言わないのか?なにか言うことがあるよな?」
家の持ち主だ、と言ったところで少し驚いた顔をするゆっくりに、更に問い詰める。
これに対する答えで、せめてゲスなのかそうでないのかぐらいはわかる筈だ。

「・・・ごちそうさまでした?」
「いや、そうじゃない!
 お前は俺が食べるはずだったメシを勝手に食べたんだぞ!?悪いことだろ、謝れよ!」
…と、思ったのだがどうやら甘かったようだ。予想の斜め上を行く返事が返ってきた。
あまりにものほほんとした顔に思わず声を荒げる。もしかして馬鹿なのか、コイツ?

「えっ、そうなの?じゃあにんげんさんがたべるごはんがなくなっちゃったよ!?ごめんなさい!!」
かと思えば、慌てて素直に謝った。先ほどまでの幸せそうな顔とは一転して、困惑しているようだ。
そんな姿を見て俺は、熱くなった頭が一瞬で冷めていくのがわかった。

―――ああ、要するにこいつはゲスでも馬鹿でもなく、ただの天然なんだ。

「いや、それはもういい…。それよりも、どうやってここに来た?なんでここに来た?何故俺に見つからなかった?
 鍵は閉まってたはずだ。窓も割れてないのに。…洗いざらい全部話してもらうぞ」
少し頭が痛くなったところで、気を取り直して再び質問を再開する。
と言うよりもこれが本題だ。これからこんな事にならない為にも是非とも知っておかなければならない。

「んー、よくわかんない。きがついたらここにいたんだよ!
 こいしはね、『むいしき』でうごけるんだよ!だからだれにもみつからないんだよ!!」
・・・何を言っているのやら、サッパリわからん。
一応こいつの言うことを整理してみると、こうだ。

このゆっくり―――こいしという名のようだ。は、無意識で動くことができる。
無意識なので、本人も知らないうちにここまで来た。よって俺どころか、誰にも見つからない。という事らしい。

……なんのこっちゃ。整理しようがしまいが、わからないものはわからない。
無意識で動くというのはまだわかる。が、だから誰にも見つからないとはどういうことだ?
気配を消す、なんてレベルじゃないぞ。それにどうやって侵入したのか、の疑問には全く答えてないじゃないか。

「わけがわからんぞ。ふざけてんのか?」
「そういわれても、こいしにもわかんないよ…
 ゆっくりしたところにいきたいなーっておもったらここにいたんだもん」
とは言ってもどうやら嘘はついていない様で、これ以上問い詰めても答えは出そうにない。
無意識云々もワケがわからないが、まあ相手はゆっくりだ。“そういうもの”だと思っておこう。
なにせ今の時代、火を噴いたり、ゆっくりの死骸を操ったり、果ては単独で核融合を起こすゆっくりまでいるらしい。
それを考えれば、誰にも見つからずに生きることができるやつがいてもおかしくはない。…という事にしておこう。

「ねえにんげんさん!ここはとってもあったかくてゆっくりしてるね!!
 こいしここがきにいっちゃったよ!!いっしょにゆっくりしてもい~い?」
それよりも、こいつをどうするかだ。
どうにもこの、微塵の悪意も感じられない満面の笑顔を見ると毒気を抜かれたような気分になる。
しかもどうやらウチが気に入ってしまったらしい。……やれやれ、仕方ないな。


・
・
・


「それじゃ、どこへなりと好きなところに行け。二度と来んなよ!」
「…えっ!?えっ!!?どういうこと?」

結局、仕事に行くついでに放り出した。
はい?ウチには置かないよ、なに言ってんの?
いくら悪気が無くても、こっちは不法侵入されたんだよ?
どうぞご自由にご滞在ください、などと言うわけないだろう。

ウチが気に入ったと言われたのは…まあ多少は嬉しかったけど。
それでもみずしらずの野良ゆっくりなんかを家に置くことなどできない。
いくら良い笑顔を浮かべようが俺は嫌なんだから仕方がない。出て行ってもらう。

「あっ、そっか!おしごとなんだねおにいさん!!
 わかったよ!じゃあこいし、おにいさんがかえってきたころにまたくるね!」
「お前話聞いてたか!?来んなっつってんだよ、塩撒くぞ!!」
「ばいば~い、またあとでね~!!」

が、追い出したはいいが全く沈んだ様子もなく、不吉なことを言いながら去っていった。
・・・まさか本当に来たりしないよな?鍵も閉めたもんな?でも、また勝手に何らかの方法で入られたら・・・
考えれば考えるほどわからずに不安になる、あのこいしというゆっくり。
あまりにも不気味なその存在に頭を悩ませすぎて、結局今日は仕事がほとんど手につかず上司に怒られてしまった。

しかし、くたくたになりながらも気を張って家に帰ると、予想とは違ってどこにも奴はいなかった。
無意識で見つからないなどと言っていたので念入りに家の中を探し回ったが、やはりどこにもいない。
なんだ、やっぱり鍵さえ閉めてりゃ入れないんじゃないか。ざまあみろ、俺は自由だ!
誰も家に居ない事に満足した俺は、そんな事を考えながら意気揚々と風呂に入ってキッチリ戸締りをしてそのまま寝た。

終わり良ければ全て良し。今日はいい夢が見られそうだ…









―――――――――――――――




朝が来た。豊かな一日を送れるかどうかは、朝の過ごし方にあると俺は思っている。実際昨日はああだったし。
目を擦りながら少し重く感じる体を起こそうとすると、耐え切れずに再び体がベッドに沈んだ。

体が重く感じるっていうか…
「くー…くー…ゆっくりー…」
実際に重いんだけど。何故お前が俺の上に乗っている、クソ饅頭。

「なんでだ・・・?鍵は閉めた、間違いない。昨日家の中には居なかった、間違いない!
 なのに、なんで・・・呪いか? そんなわけないだろ!暢気に寝てんじゃねえ、起きろこの野郎!!」
ロクに動かない頭を無理矢理働かせて、腹の上で眠っている奴を持ち上げて揺さぶる。やたらと重い。
「ん~…やめてよ。こいしもうちょっとだけゆっくりねたいんだよ。あとじゅっぷん…」

ブチン

そして、このふざけた寝言を聞いた瞬間、俺の中の何かが切れた。
(俺はこんな状況で、朝のんびり起きることすらできないってのに…ふざけんなよ!!)

「うるせぇぇぇぇ!!ゆっくりしないで起きるんだよぉぉぉ!!!ブチ殺すぞゆっくりぃぃぃぃ!!!」
「ゆぃっ!!?いひゃいいひゃい!!やめひぇね!こいひのほっへたひぎれひゃうよぉぉぉぉ!!!」
とっさに体を起こして、ベッドの足元のところに置いてから両の頬をつまんで割と強めにつねりあげる。
こいつも流石にこれは痛かったらしく、涙をにじませながら必死の形相で叫んでいる。
別にゆっくりをいじめて楽しむ趣味はないが、正直な話この二日間で一番スッキリしたのは秘密だ。


・
・
・


「で、目は覚めたか?人様の上で堂々と寝こけやがって」
「もう、なにするの!?いくらおんこうなこいしでもこんなことするとおこるよ!ぷんぷん!!」
「よしわかった。次は引っ張ってから回転を加えてみようか」
「ごめんなさい。こいしがわるかったです」
よしよし。どうやら俺が本気で怒っている事ぐらいは理解したようだ。素直なのはいいことだと思う。

「でもお前、ごめんなさいとは言うけど…本当に何が悪いのかわかってんのか?」
「うん!いくらなかよしでもいきなりいっしょにすーやすーやするのはしつれいだったよね!
 つぎからはちゃんといっしょにねたいっていうからあんしんしてね、おにいさん!!」
「違う、そうじゃない!それ以前の問題で、なんで俺の家に居るんだっつってんだよ!
 っていうか別に仲良しでもねーよ。なに勝手に関係進展させてんの?バカなの?死ぬの?」
「・・・?」
首を傾げるな。俺がおかしいみたいだろうが。

「とにかく!俺は来るなって言ったよな?聞いてなかったのか」
「ちゃんときいてたよ!だからおにいさんがかえってくるまではおそとであそんでまってたよ!」
「だから…いや、もういい。第一どうやって夜中のうちに家に入ってきた。忍の者じゃあるまいし」
「しのび…?よくわかんないけど、おにいさんがかえってきたときにいっしょにおうちにはいったんだよ?」
……あー、なるほど。俺が家に入ったときに潜り込んだのか。
それならドアを開ける必要もないよなあ。もしかして昨日もそれで・・・って、あれ?
「お前無意識で動くんじゃないのか。なんでタイミングを見計らえる?」
「むいしきだったのはさいしょだけだよ!こんどはこいしがじぶんでここにきたの」
じゃあ無意識で自分の意思で動けないのと、見つからないのは関係ないのかよ!
なんだそれ、無茶苦茶だな。

「なら家に入り込めたとして、昨日の晩からどこに居たんだ?どこにも居なかっただろ」
「ずっとおにいさんのうしろにいたよ?
 おうちのなかうろうろして、なにしてるんだろうなーっておもってたよ!なにしてたの?」
後ろかよ!!そりゃいくら探しても見つからんわ。・・・っていうか、想像するとかなり怖い状況だな、それ。

「まあ色々ツッコミどころはあるけど、結局お前はなにがしたいんだ。なんでウチなんかにくる?」
「なんでって・・・ここはすっごくゆっくりできるからだよ!
 こいしここがきにいっちゃったから、これからよろしくおねがいします!」
へー、そうなんだー。家主の意思は完全無視ですかこん畜生。
とでも言ってやりたかったが、やめておいた。どうせこいつには言っても効かないだろうし。

それよりも、問題はこいつをこれからどうするかだ。
いくら追い出しても、今回のように俺の帰宅と同時に入り込まれてしまったらどうしようもない。
何故かこうまで気に入られてしまった以上、来るなといっても一向に去る気配はなさそうだしな・・・
というか、段々こいつの中で俺の好感度が勝手に上がっていってる様な気がしてならない。
昨日はにんげんさんだったのに、現時点でもう既におにいさん、だ。馴れ馴れしいにも程がある。

「どうしたの?おにいさん。そんなにゆっくりしてないとからだにわるいよ?なにかこいしにてつだえることある?」
・・・うん。とりあえず後回しにして、時間がヤバイから仕事に行こう。

いくら考えてもいい案が思いつかないので、
時計で出勤の時間が迫っているのを確認した後、
『るすばんはまかせてね!』などと得意げに言うこいしを外に放り出して、念入りに戸締りして出かけた。
あと、流石に今日はまじめに仕事をこなした。まあ割り切ってしまえばこんなものだ。

そして家に帰ると、玄関前にこいしが居た。
気付けたのはあいつが自分から声をかけてきたからだ。もう同居人気分らしい。

「ただいまおにいさん!こいしまちくたびれちゃったよ、はやくおうちにはいろうよー!」
「・・・・・・」
「あっ!おにいさんまっ……」
当然無視して自分だけ家に入り、あいつは締め出した・・・のだが。
残念ながら、どうやら俺はこいつには勝てないらしい。
翌朝、俺が朝食前のトイレから戻って来るとまた全部食われていた。
どういう事なのか問いただすと、新聞を取りに行った時に入り込んだらしい。ものすごい執念だ。

つまり俺がこいつを完全に閉め出すには、
朝夜関係なく玄関のドアを開ける度に最大限の警戒をしなければならないという事か。

そのことに気付いた時点で追い出すのは諦めた。
俺が欲しいのは安らぎであって、そんな緊張感溢れる日常ではないのだから。
幸いこいつは家の中に居ても、ずっと日向ぼっこなんかをしているだけで悪さはしないみたいだ。

放っておくだけでいいなら、まあ構わないか。
結局そう結論付けて渋々家に住むことを許すことになる。
喜び跳ね回るこいしを見て何か釈然としない物を感じたものの、いつもと変わらない生活を続けていくことになった。

やれやれ、どうなることやら・・・









―――――――――――――――




あの、どうもいけ好かない饅頭と共に住み始めてから、一ヶ月が経った。
相変わらずあいつは家から離れようとしない。
なにをするわけでもなく一日中、寝て、ボケーっとして、たまにコロコロ転がっている。
それはいい。こっちとしても、大人しくしているならそれに越したことはないからな。

ただ…
「おにいさん、おなかすいた・・・」
そう。問題はメシだ。
「おなかすいたって…別に俺はお前の飼い主でもなければ、父親でもないんだけど」
「うぅ…それはそうだけど、おにいさんはちゃんとたべてるじゃない」
「そりゃ自分の家で自分が作った物食べて何が悪いんだ。オマエただの居候、俺家主。この差わかる?」
「わからないよー…」

そんなやり取りをしながら、自分で作ったご飯を頬張る。
初めは、羨ましそうにこちらを見つめるあいつを見て、少し満足したらなにか恵んでやろうと思っていたのだ。
「さて、そろそろなにか…あれ?ここにおいてあった焼き魚は「しあわせー!」なに!?」
が、気がつくといつの間にか無くなっている俺のおかず。

予想していないほど近くで響くしあわせーに驚くと、目の前には口周りに食べカスをつけたこいしが。
「この野郎・・・」
「ご、ごめんねおにいさん。おこらないでね?こいしがまんできなくてつい・・・」
「ふざけんなぁぁぁ!!!」

そんな事があってから、あいつにもそれなりの食事を与えるようにした。
気がつくと自分の食べるものが一品減っているだなんて冗談にもならない。
そもそも饅頭なんかと一つの食事を分けあうなんて真っ平御免だ。

「おいしーね!ありがとうおにいさん!!」
そんなこっちの気も知らずに、いつものように能天気に笑う饅頭。
ゆっくり一匹分とはいえ、食費が増えた。わざわざ気にするほどの物ではないがなんとなく気分が悪い。

それに、家に住み始めて半月経ったころ。
そろそろ環境にも慣れて暇を持て余しはじめたのか、こちらに話しかけることが多くなってきた。
たかが会話ぐらいと思うなかれ。俺はそれが煩わしいからこそ、一人がいいと言っているのだ。
だからといって完全に無視するのもなんだか気が引ける。
何故にゆっくりごときに、こうもあれこれと気を使わなくてはならないのか。勘弁してくれ…

「ねぇ、おにいさんおにいさん」
「あー?」
「こいしおにいさんのじゃまになってない?」
「おー。わかってるなら話しかけんなよ。今読書中だ、バカ野郎」
「ゆぅ……じゃあこいしのこときらい?」
「んー?少なくとも好きじゃないな」
「じゃあきらいよりもすきのほうがおおい?」
「えー…じゃあヒヨコ饅頭よりは好きだよ。お前の中身がなんなのかは知らんけど」
「そっかぁ、すきなのかあ………そっかぁ!!」
(なんなんだよ・・・)

終始こんなかんじでいい加減少しうんざりしてきた。
今日もそうなると嫌なので一通り家事を終わらせてから、
特に用も無いのに外に出て散歩がてらコンビニで立ち読みだ。貴重な休みなのに…。
「あー、やっぱ読んじまうと続きが気になるよなー。俺コミックス派なのに、こういうのは困るなあ」

売れ残ってた週刊誌を一通り読んだあと、スナック菓子と紙パックの麦茶を適当に買って家へと向かう。
比較的近いコンビニにしか行ってないので、当然家まではそう遠くない。
家に帰らなければならないと思うと、少し憂鬱になる。理由は言うまでもないだろう。…こいしだ。

「やっぱり放り出すしかないか。 でもなぁ…」
このままではきっと、俺が望むような一人きりの時間は過ごせないだろう。
それどころかなし崩しにあいつを飼うことにもなりかねない。事実、もう半分飼っている様なものだ。
そんな悩みを解決する方法は非常に簡単。さっさと追い出せばいいだけだ。
徹底的に痛めつけて、家に近寄りたくなくなるほどのトラウマを植えつけてやればいい。

ただ、それができない。
少しの間であっても、一緒に暮らした仲だ。そう簡単に『酷い目に遭わせてやる!』とはいかない。
あいつ自体もそう悪い奴じゃないし、そこら辺にいるような憎たらしい馬鹿でもない。
一人のほうがいいけど、容赦なく接することができるほど今が嫌でもない、複雑な心境。
一切を無視して実を取るか、それとも情を取るか。
心の天秤は完全に拮抗状態だ。いや、むしろあいつの方に・・・

「おにいさ~ん!!」
っと、ここで悩みの種の登場だ。
家から近いとはいえ、わざわざこんなところまで来てどうしたのだろうか。
「なんだよ。お前が家に居ないと留守番にもならないだろうが。ったく……」
珍しく息を切らしたこいしに向かって、いつものように憎まれ口を叩く。
…が、なにか様子が変だ。いつもの、のほほんとした雰囲気が微塵も感じられない。

「そんなこといってるばあいじゃないよ!!おうちがたいへんなんだよ!!」
「・・・何?」


・
・
・


「くそっ!間に合えよ・・・!」
いま俺は、家まで駆け足で向かっている。目指すは居間だ。
こいしの言葉が本当なら、大変なことになっているかもしれない。

『こいしがおうちでゆっくりしてたら、なんだかげすっぽいゆっくりがおちびちゃんといっしょにきて……
 それであのゆっくりたち、いしをつかってまどさんをわってはいってきたんだよ!
 こいしは、いるのにきづかれなかったんだけど、なんかへやをむちゃくちゃにしだして…
 おちびちゃんがほそいひもさんみたいなのをいじってたら、よくわかんないけどきゅうにまっかになって!
 あれはひだよ!!ひはゆっくりできないんだよ!!このままじゃおにいさんのおうちが……』

突然告げられた野良ゆっくりの侵入。そして原因不明の赤ゆっくり発火。
家から煙が出ていないところを見ると、どうやら大事にはなっていないようだが…

油断した。完全に俺の落ち度だ。
普段ならゆっくりが侵入などできないように、門に簡単な閂をかけている。
が、今日はそれをしなかった。つまり開けっ放しだ。ゆっくりでも少し強めに押せば簡単に開く。
そういえば窓の鍵も洗濯物を取り入れてから掛け忘れてた。今、家はどうぞゆっくりお入りください状態だ。
理由は二つ。割とすぐに帰ってくる気でいた事と……留守番が居るから、などと一瞬でも思ってしまったことだ。
ゆっくり一匹じゃなにができるわけでもないのに、何を考えてたんだ、俺は!!

そして、こいしにはあとでゆっくり帰ってくるようにだけ伝えて、俺は今、自分の家の前いる。
門が開いているのは既にわかっている。気にせずそのまま家に飛び込んだ。

玄関!大丈夫。焦げ臭くない。廊下!よし、熱さは感じない。そして…居間!
「ゆぴぃぃぃぃ!!れーみゅにょ!れーみゅにょきゃわいいおりぼんしゃんんん!!」
「おねえぢゃぁぁぁぁん!!ゆっくちしちぇよぉぉぉぉ!!!」
「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・あじゅ・・い・・・でい・・・じん・・じゃ・・・」
「おぢびぢゃぁぁぁん!!どぼじであづぐなっでるのぉぉ!!?だれがだずげでねぇぇぇ!!」
「いだいぃぃ!ばでぃざのあんよがぁ・・・いだいよぉ・・・うごがないよぉ・・・」

扉を開けると、そこには阿鼻叫喚の図が広がっていた。よかった…まだ無事なようだ。
居間には割れた窓ガラスと、大小合わせて五匹の糞饅頭がいた。どれもゴミや泥にまみれて、不潔な事この上ない。
窓の付近で餡子を吐いて既に燃え尽きてる赤れいむ。火も燻る程度で、もう引火の心配はないだろう。
その近くで底部をガラスでズタズタにしながら涙を流す、でかいまりさ。…あれも危険は無い。
そこから少し離れたところで、同じ方向を見ながら叫ぶでかいれいむと赤まりさ。 知ったことじゃない。
そして、二匹の視線の先にいるのは…ボロボロのリボンを燃やしながら跳ね回る赤れいむ! あいつだ!

「そおい!」
「ゆんやぁぁぁ!!あぢゅい!あぢゅ…ゆぴゃっ!!」
俺は買ってきた麦茶を開封して、急いで飾りに向けてぶちまける。
勿体無い?あとで掃除が大変?今はそんな事どうだっていいだろ!
「お、おねえしゃん・・・?」
「でいぶの・・・でいぶのおぢびぢゃん・・・」
さて。どうやら麦茶でもちゃんと消えてくれるらしく、無事に火種は無くなった。
ついでに赤れいむの命も溶けて無くなったが、まあ大したことじゃないので気に「おいくしょにんげん!」・・・あ?

「なにかっちぇにまりしゃしゃまたちのおうちにはいっちぇきちぇりゅんだじぇ!!」
「れいむのかわいいかわいいおぢびぢゃんをころしたげすはせいっさいっしてやるよ!
 それがいやならいしゃりょうとしてさいこーきゅーのあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!!」
「ばでぃざざまのあんよをなおぜぇ・・・ぐぞどれいぃぃぃ・・・」

・・・なんだ、こいつら。人の家に勝手に入って、挙句燃やしかけたくせに―――
「にゃにしちぇりゅのじぇ?もしかしちぇこちょばがわかりゃないのじぇ?おぉあわりぇあわりぇ!!」
「さっさとしないとぼっこぼこにしてやるよぉ!!
 おまえみたいなくそどれいにじんけんがあるとおもうんじゃないよぉ!!」
「ばでぃざざまにがでないがらっでひきょうなわなをつかったぐぞどれいはじねぇ・・・」
いや、どうやら俺も知らぬ間に随分あいつに慣れきってしまっていたようだ。

野良ゆっくりなんて元々はこんなやつらばっかりだった筈じゃないか。これが普通なんだ。
身も心も汚くて、醜くて…あいつのように、素直で無邪気なゆっくりの方が珍しいんだ。

それにもう一つ。最も基本的で、大切な事を忘れていた。
「おい、糞袋ども」
「はやくまりしゃしゃまにむーちゃむーちゃしゃしぇりゅん・・だ・・・じぇ・・・?」
「やくたたずはせいむがせいっさい・・・せい・・・さ・・い・・・」
「ゆわぁぁぁぁぁ・・・」チョロチョロチョロ


「死、ね」


俺は、ゆっくりがあまり好きではないのだ。









―――――――――――――――




「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ・・・」
「ごべ・・・な・・ざ・・・だず・・げ・・・ぇ・・・」
「くぢゃい・・・ごごゆっぐぢできにゃい・・・じんじゃ・・・も゛っちょ・・ゆっくぢぃ・・・」
まだゴミ箱からは小さく声が聞こえる。随分痛めつけた筈なんだけど、頑丈だな……ゴキブリみたいだ。
でも、まあいいか。飾りと底部はズタズタにしたし、明日はゴミの日だから動けなければ生きてても問題ない。
精々そこで「おにーさーん!おうちにいれてねぇぇ!!どぼじであけてくれないのぉぉぉ!!?」・・・あ。


「もう、おにーさんひどいよ!!こいしはひとりじゃとびらさんあけられないんだよ!ぷんぷん!!」
「あーごめん。全く気がつかんかったわー。しゃーないしゃーない、ドンマイ」
「どんまいっておにいさんがいっちゃだめでしょぉぉぉぉ!!?」
ギャーギャー喚くこいしを無視して、ガラス片を捨てて粘着ローラーで細かい破片を取る。
うっさいなあ、ゴミの処理してたから気付かなかったんだっつーの。仕方ないだろうがよ。
それとも何か?糞饅頭の残骸でも見たいのか?嫌だろうが。なら十分ぐらい外で待ってろっつーの。
それにしても、この割れた部分はどうしよう……業者呼んで直すまでシャッターでも閉めとくか。

ちなみに火災の原因は、おそらくコンセントだと思われる。
タコ足を使っていたのだが、そのうちの一つが外れかかっていて隙間に黒いゴミのようなものが詰まっていた。
小さいやつがプラグにじゃれていたところで、コンセントに体のゴミが付着したのだろうか。
それでもって、ゴミを介して接触不良で漏電、運悪く飾りが発火ってとこか。
…そんな馬鹿な。どれだけ運が悪いんだ。
とは言え幾らありえなくとも、なってしまったのは事実だ。納得するしかあるまい。

部屋の中は、火だる饅頭が部屋中を転がっていたにもかかわらず、幸いにも焦げたところは無い。
荒らされたといってもゴミ箱をひっくり返された程度で、野良に付着していた泥で床が汚れたくらいだ。
「・・・?どうしたの、おにいさん?」
そして、少々悔しいがそれだけで済んだのはこいつのおかげだと言わざるを得ない。
あのまま気付かずのんびり家に帰っていれば、万が一の事もあったかもしれないし。

色々と含むところはあるが、結果的にはこうなってしまった。
俺は『自分のうっかりで野良の侵入を許し、挙句家を燃やしかけ、それをこいつによって救われた』のだ。
誰がなにをどう言おうと、それだけは変わらない。

つまり、こいつは俺にとっての恩人ならぬ、恩ゆっくりということか。
「ねえ、どうしたの?こいしもおへやのかたづけ、てつだおっか?」
ここは俺の家だ。部外者のお前に手伝ってもらう筋合いはない。
いつもならそう言うところなんだが・・・・・・どうしたもんか。

(俺は一人がいい。飼いゆっくりなんて御免だ。
 でも、こいつはここで暮らしたいといっている。
 でもゆっくりと一緒に暮らすには、登録してバッジを与えなければならない。
 飼いゆっくりは嫌いだ。・・・でも、こいつ自体はそんなに嫌いじゃない。
 それになによりも、家を火事から救ってくれた恩ゆっくりだ。)
必死に考える。考える。でも……もう答えは出ているのかもしれない。

・・・・・・仕方ないな。
受けた恩は返さなければならない。腹をくくるか。

あーあ、年貢の納め時かあ。
「なあ。もし……もしも、だ。お前がいいと言うなら家で飼ってやるけど、どうする?」
「……えっ?こいしこれからもずっと、このおうちでいっしょにゆっくりしてもいいの?」
「しゃーないだろ!その肝心の家が、お前のおかげで無事だったんだから。
 …で、どうするんだ?嫌なら嫌でいいんだけどな」
自分で言うのもなんだが、俺も相当意地が悪い。
ここまでくれば、どういった答えが返ってくるかなどわかりきっているのに。

「も、もちろんいやだなんていわないよ!!
 ……じつはこいし、いっつもおにいさんのおうちでかってにゆっくりしてるし、
 めいわくだからっておにいさんにきらわれてるんじゃないかしんぱいだったんだよ。
 でもこれでいっぱいゆっくりできるね!!おにいさん!ゆっくりしていってね!!」
「へえ、お前にもその程度のデリカシーはあったんだな。
 …まあ、精々ゆっくりしていってね、ってな!」

こうして、一人身の俺に家族が一匹増えた。
俺の将来設計は脆くも崩れ去ったわけだけど……まあ、いいか。









―――――――――――――――




さて、それからの俺の生活はというと・・・実のところ、案外悪くない。

正式にこいしを飼いゆっくりとして家に迎えたはいいものの、それで特に変わったことは無かった。
朝、俺の上に乗っているこいしを放り投げ、一緒に朝食を摂ったあと留守番を任せて仕事に行き、
俺が仕事に出ている間は好きなように過ごし、定時に帰って来れたら一緒に晩飯を食べ、
それからはそれぞれ勝手にして、たまに思い出したかのように軽く会話する。
強いて言えばこいしに銅バッジがついたことぐらいで、他は今までと同じだ。

そして、相変わらず気を抜くとあいつがどこに居るのかわからなくなるので、
定期的に自分の存在を俺に知らせるように言いつけておいた。
ちょうどこんな風に、
「おにいさんおにいさん。こいしはここにいるよ!!」キリッ
声のする方に目をやると、こいしが得意げな顔でこっちを見ている。なにがそんなに誇らしいんだか。

「こいしはいまおべんきょうしてるからね!!おうえんしててね!!」
最近こいしは、更に上のバッジを目指すために色々と勉強している。
どうやらテレビあたりで『金バッジは最高のゆっくりの証』と言っていたのを聴いて、やる気になったらしい。
毎日毎日、ゆっくり教育テレビを見て必死に知識を取り入れている。
元々頭の回転は悪くなかったおかげか、そうこう言ってる内に銀くらいには手が届きそうだ。

一方の俺はというと、そこまでバッジを取ってほしいとは思ってない。というか、できれば取ってほしくない。
何故なら金バッジのゆっくりこそが、俺の嫌う飼いゆっくりのそれだからである。

犬がワンと鳴くように、チーターが早く走れるのと同じように、
ゆっくりはいつでもゆっくりしていてこそのゆっくりなのだと俺は思っている。
でも、常に何かしら人の顔色を伺っている飼いゆっくりにも、いつも必死な顔をして生きている野良ゆっくりにも、
町で生きるゆっくりには真の意味でゆっくりしているものは無く、それが俺にとっては堪らなく不自然で気持ち悪い。
そして今俺がいる場所、つまり現代社会はそんなゆっくりで溢れかえっている。
右を見れば、人に媚びるゆっくり。左を見れば、汚い身体と醜い笑みで他者全てを見下すゆっくり。
そんなゆっくりしか居ないからこそ、俺はゆっくりがあまり好きではないと言うのだ。

そんな中、今思えばこいしは、俺が想い描いていた“本物のゆっくり”だと言えるだろう。
ただ、初めはその自由奔放さが気に食わなかったわけだけど…
あいつと付き合っていくことに腹をくくって、一度認めてしまえばそれからは色々と良い所も沢山見えてくる。
気がつけば、あいつとの生活はそんなに悪くないものになっていた。まあ割り切ってしまえばこんなものか。


その、肝心のこいしがどこで生まれてどこからきたのか、俺は全く知らない。
こいしが全く見なれない種類のゆっくりなのを少し疑問に思って色々と調べた結果、
こいしは存在する数自体が少ない、いわゆる希少種であることがわかった。
そういった事や割と賢くて、そんなに汚れてなかったことを考えれば、元飼いゆっくりだったのかもしれない。
もしくはどこかしらの研究施設から逃げてきたとか、もしくは突然変異種だとか・・・まあ、それはわからない。

でも俺にとっちゃそんな事はどうだっていい。
別にこいしに直接訊こうとも思わないし、無理に調べようとも思っていない。
今この時に比べればそんな事は爪の垢ほどにも気にならない、どうでもいい事なんだから。

ああそうさ、この際正直に認めたっていい。俺は今の生活に割と満足してる。
まあニュースや噂でも希少なゆっくりが逃げ出した、なんてのは聞かないし多分大丈夫だろう。


「ねえ、おにいさん」
「うん?どうした、顔真っ赤だぞ。ゆっくりのくせに風邪か?」
「ち、ちがうよ!!ちょっとおはなしがあって・・・」

屈託の無い笑顔も、誰の目も気にせずゆっくりしている姿も、少し我侭とも取れる自己主張の激しさも、
どれも飼いゆっくりには無い。本当の意味でゆっくりらしい、こいしだけが持つ個性。

そんなこいしに、できればこのまま変わらないでいてほしいと思うのは俺の我侭だろうか。
勿論俺が嫌うような、絵に描いたような飼いゆっくりになっても絶対に捨てたりはしない。それは当然だ。
でも、もしもこいつが俺の顔色を伺うようなゆっくりになってしまえば、それはとてもつまらないものになるだろう。
そんなこいしは見たくないし、そもそも想像自体ができない。

「・・・なんだよ、言ってみな。第一そんな遠慮するようなタマじゃないだろ、お前」
「そ、そ、そうだね!それじゃ・・・」

ただ…多分、いつまでたってもこいつはこいつのままだ、きっと大丈夫。 
なんにも考えてないような、暢気なコイツの顔を見ているとそんな気もする。
確証は無いけど、なんの根拠もないけど、こいつを見ていると何故かそう信じられる自分がいる。
だから下らない心配なんぞせずに、今はあいつと一緒に目一杯この暮らしを楽しむことにしよう。
もう、俺は自由だ!…なんて言えないけど、これはこれで中々いい。今なら素直にそう思えた。





「こ…こいしがばっじさんをとったら、ずっといっしょにゆっくりしてほしいよ!
 ずっとまえからこいし、おにいさんにこいしちゃってるみたいなんだよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
まあそんな俺の心境を嘲笑うかのように、もうひと悶着あるのだが―――それはまた別の話。









・あとがき
 小五ロリとか言ってるくせに、それ関連のやつ全く書いてなくね?
 そんな神の声が聞こえたので頑張ってみたら、こんなん出来ました。これも小五ロリには違いない…筈。

 あと、餡庫見てたら自分の作品の挿絵が書かれてるのを見つけて、小一時間ほどテンション上がりっぱなしでした。
 遅ればせながらこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!できればもっとたくさ(以下略


 それでは最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました! また今度!



・過去作品
多くなってきたので省略。
詳しくはまとめwikiで確認していただけるとありがたいです。

最新の作品はanko1345 とくべつでえらばれたゆっくり です。

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小五ロリあき
「anko1522 ごはんが取り持つ多少の縁」をウィキ内検索
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