ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2265 『てんこふみふみ』
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『てんこふみふみ』 21KB
愛で 虐待 観察 ギャグ パロディ 小ネタ ドスまりさ 希少種 現代 愛護人間 虐待人間 独自設定 ○○あき 作 汗かきべそかき
『てんこふみふみ』 ○○あき 作
暑い暑いと言っていたらこんなのが出来ました。
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世界を巻き込んだアメリカの大不況、当然日本もその余波をもろに受ける。
しかしそんな中でも週末は常に賑わい、その景気のよさを見せつける施設があった。
正にも負にも一部の国民に、絶大な人気を誇る不思議生物「ゆっくり」。
そのゆっくりと触合える施設がこのSS村にあった。
もともと村興しで始められたこの施設は、今や国民のストレス発散に欠かせない物となっている。
施設名物の来場者歓迎ウェルカムキック。
糞饅頭を蹴り飛ばしてもらい興奮気味の鬼威山達に、まず一息いれて貰い落ち着いてもらうのが目的。
通常は厳選されたゲスが並ぶ、しかし今日は1匹異様なゆっくりが混じっている。
『まだかな・・まちきれないよ・・・』
バスからまだ誰も降りてきていないと言うのに、待ちきれないのか尻を振って蹴られるのを待つゆっくり。
青い髪に黒い帽子を被り、桃のアクセサリーが特徴の胴付きのゆっくり「てんこ」。
「てんこ・・・・お前は希少種な上に胴付きだから、お客には蹴り辛いって・・・もう諦めろ・・・」
『きょうこそはてんこを、けりけりしてくれるきがするの・・・』
「はぁ・・・・・・・いくら約束だったからって、よりにもよってここを選ぶか普通?」
てんこはゆっくり垢すりが好評だった褒美として、ゆうかにゃん同様に施設の利用が認められた。
だが選んだのは何故かウェルカムキック、しかも蹴られる側を希望。
職員には理解に苦しむ選択、だがこれこそがてんこの真骨頂。
しかし鬼威山の中にも希少種虐待を嫌う人は多い、しかも胴付きとならば尚更である。
「いらっしゃいませ~さぁさぁ活きの良いゆっくりが待っていましたよ!さぁまずは思いっきりやって下さい。」
「週末がくるのを待ちわびたぜぇ!ヒャッハァァァァァァ!!!」
『ゆゅ?れいむのびぼうにこうふんしているんだね?
しかたがないからとくべつに、れいむのどれいにしてあげるよ。』
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
『ゆゅ!れいむはくそま・・・ゆげひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ぼ・・・ぼっど・・ゆっぐ・・り・・ぢだが・・・だ・・』
「おぉ断末魔はきっちり、この手加減ぶりは流石ですとしあき様。」
「伊達や酔狂で、年間パスポートを持ってないからなw」
こうして沢山の鬼威山達が施設へと入場して入て行く、だがてんこが1度も蹴られる事は無かった。
やはりゲス化してもない希少種は、虐待には不人気だった様である。
『どおしてだれもてんこをいぢめてくれないの・・・・・』
寂しげに夕日を眺めるてんこの姿、そしてそのてんこを物陰から見守るゆうかにゃん。
『てんこ・・・・なんておそろしいこだにゃん!』
だだでさえ最近人気上昇中のてんこ、それが来場客に好評のウェルカムキックにまで参加するとは予想GUY。
施設のトップアイドルとして脅威を感じるゆうかにゃん。
実際はてんこにとって、トップアイドルには興味も無く。
本気で鬼威山達の全力の蹴りをくらう、ゲスゆっくり達が羨ましかっただけ。
だがゆうかにゃんには、そんなてんこの心情が理解出来ない。
痛みに弱いゆっくりが自ら虐待を望むと言うのは、普通の感覚ではなかなか考えられなかった。
ゆうかにゃんは、人気は欲しいが痛い思いはしたくない。
『おにいさん、ゆうかにゃんね・・・もっともっとおにいさんたちのやくにたちたいにゃん(キリッ』
「えへへへへへへへ・・・・・はっ!いかんいかん・・・う~んそうだなぁ・・・」
ゆうかにゃんに相談を持ちかけられたのは、ゆうかにゃんに会いたい一心で施設に就職した職員。
その為、ゆうかにゃんのおねだりには弱かった。
「俺なら・・・う~ん・・そうだ、これなんかどうだい?アンケートであったリクエストなんだけどさ・・・」
『にゃん?こんなのでゆうかにゃんが、おにいさんたちによろこばれるにゃん?』
「少なくとも俺は喜ぶ(キリッ」
『にゃん・・・・じゃあやってみるにゃん・・・・ほんとうにだいじょうぶかにゃん?』
こうしてこの職員の発案でゆうかにゃんは、新らしくアトラクションに参加する事となった。
そのアトラクションとは・・・・・
『さぁひざまづくだにゃん!ゆうかにゃんにけってほしいんだにゃん?
かおをじめんさんにちゅっちゅするんだにゃん!』
「はいぃぃぃぃぃ女王さ・・いやゆうかにゃん、さぁこの俺を踏んで下さい蔑んで下さい」
『ゆうかにゃんにふみふみされてうれしいかにゃん?ほれほれほれ~』
「うひぃぃぃぃぃぃぃ~」
「ゆうかにゃん・・・それはアトラクションの趣旨から反れてます自重して下さい。
ほら君も恍惚に浸ってないではやく立って下さい、まったく変なのばかり来るなぁ・・・・」
ゆうかにゃんに蹴ってもらえる逆ウェルカムキック、Mな鬼威山が悦び悶えるアトラクション。
予想を超える反響がありに2時間待ちとなる盛況ぶり、しかし長蛇列になぜかてんこの姿も・・・・
『・・・・・・・・・』
『さぁはやくてんこをいぢめて。』
『なぜてんこがここにいるにゃん。』
『ここはいぢめてくれるおみせなんでしょ?はやくてんこをいぢめてねすぐでいいよ。』
何か全身に寒気を感じるゆうかにゃん、それは理解し難い存在の認識。
全身に冷たい汗をかくゆうかにゃん、無意識にジリジリとてんこから距離をとる。
ゆうかにゃんが下がれば、てんこは前に詰め寄っていく。
『さぁ・・・・てんこをいぢめて』
『いや・・・・いやだにゃん・・・・・こっちにこないでほしいだにゃん・・・』
泣きそうになりながら、てんこを拒むゆうかにゃん。
そんなゆうかにゃんを救ったのは、ホテルのロビーから聞こえる悲鳴だった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「なんだこいつわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『だれ?これからてんこのす~ぱ~けりけりたいむがはじまるところなのに・・・・』
『いまだにゃん!』
『あ!』
「どこいくのぉ~ゆうかにゃん!」
「ゆうかにゃ~~ん、カンバァ~~ク~」
隙をついて、脱兎の如く逃げ出すゆうかにゃん。
後には寂しげなてんこと、後ろに並んでいた鬼威山達が残された。
『これがほうちぷれいさんなのね・・ぶるぶるくるわぁ~』
悲鳴があったホテルでは、巨大な胴付きのゆっくりが暴れていた。
その大きさは4mを超え。
金髪は天に伸びお飾りはなく、黒と白を基調とした衣服に身を包んでいる。
『ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
ロービーに置いてある机や椅子を蹴散らすゆっくり、周囲には猛者の鬼威山達が取り囲んでいる
皆、そのゆっくりの隙を覗い、取り押さえるべく構えていた。
「何だ何だ?あれは何処のゆっくりだ?こんな奴がうちの施設にいたか?」
騒ぎに駆けつけた直山氏は、正体不明の巨大な胴付きゆっくりに驚く。
そしてロービーにいた別の職員から、衝撃の事実を知らされる。
「直山さん・・・あれはドスです。中央に設置してあった禿げ饅頭の・・・・」
「はぁ?あのドスには胴なんてなかっただろうが?だいいち胴付きのドスなんて聞いた事がない!」
「いえ・・・生えてきたんです・・・胴が・・・・」
職員の話によるとドスまりさは、朝の時点ではいつもの様に、涙を流しながら中央で飾られていたらしい。
それが昼を過ぎた頃に、お客の1人がふざけて塞いであったドスの口に切れ目を入れたのだと言う。
切れ目はメリメリと音をたてて裂けていき、その大きな口を再び開かした。
そして・・・・・・・
『もうどすはゆっくりなんかいらないぃぃぃぃ!じねぇ!みんなじねぇぇぇぇぇぇぇ!』
そう叫んでいきなり立ち上がったのだと言う。
自身の生涯のゆっくりを捨てる覚悟が、ドスに手足を与える進化を起こしたのだ。
諺に「怒髪、天を衝く」と言うのがあるが、まさにこれの事であろう。
奪われたはずの頭髪は、その怒りを示すために再び生えた。
そして重力に逆らい天を貫いている。
余程の覚悟がドスをここまで追い込んだのだろう。
「そこの若者よ少し尋ねる、この化物はわしが殺してもかまわぬか?」
直山氏に1人の白髪老人が話しかけてきた。
彼だけではない、周りには多くの鬼威山が直山氏の返答を待っている。
「え?ええ?構いませんが危ないですよ?今、当社の専門部隊を呼びますので・・・」
「いや!是非殺らせてくれ!こんな機会は二度と来ない!ドスだけでも珍しいところに胴付きだ!
これはわしの生涯を賭けてもいい獲物だろう!ここにいる連中もそう思ってるはずだ!」
老人の言葉に頷く鬼威山達、まさにゆっくりを虐待するために生まれた猛者の集まりだった。
言っても聞いてもらえそうも無かったので、直山氏はここを彼等に任せて他の客の避難を優先する。
「わかりました・・・・では御願いします。でも無理はしないで下さいね?うちの部隊も応援に呼びますから」
「おぉ!任せておけ!おぬしは他の連中をはやく、安全なとこに案内するがよい。」
直山氏はここを老人に任せ、急ぎ避難誘導を行いに向かう。
引き受けた老人率いる鬼威山軍団は、各々武器を構えドスを取り囲む。
「ふっふっふ・・怒門よぉ!わしらの力を示すに相応しい相手だとは思わんか?」
「はい師匠、日頃の修行の成果を、お目にかけさせていただきます。」
老人の側には弟子と思わしき男性が、長髪に鉢巻、手には穴開きグローブ。
見るからに暑苦しい風貌であった。
「まずはこいつを外に出さんといかんな・・・・よし!怒門よ、お前の鉢巻を貸せ!」
「はい?えぇわかりましたどうぞ?」
老人は弟子から鉢巻を受け取ると、右手に垂らして持つ。
そして片足を上げて構えると、その右手をドスに向かって突き出した。
「ヘアァァァァァァァァァ!そおぉぉぉぉれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ただの布で出来た鉢巻は、ゴムの様にドスへと向かって伸びていく。
そしてドスへと絡みつくと老人は、巻きついた鉢巻をドスごと引っ張った。
『ゆ”?おぞらをどんでるみたいぃぃぃ~~~~~~~~~~』
ガッシャーーーーーーーーーーーーン!!!
ドスの4mにもなる巨体が宙を舞う、そしてガラス扉を突き破り外へと放り出される。
弟子は師匠の非常識な技に唖然としていた。
「はっはっは!怒門よぉ!これしきの事で怯んでおったら生き残る事なぞできぬぞ!」
そう言うと老人は、放り出したドスを追いかけて駆けて行った。
後に続けと鬼威山軍団も追いかけていく。
『ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』
全身ガラスの破片塗れになり苦しむドス。
ふと顔を上げれば、自分を投げ飛ばした張本人がこちらに向かってくるのが見える。
『ゆひぃぃぃぃぃぃ!ゆっくりしないでにげるよぉ!』
太股を90度に上げボルトもビックリしそうな、脅威の走りを見せるドスまりさ。
もはや当初の生涯ゆっくりしない誓いは、いったいどこの空と言った感じである。
「むむむ!おらんではないか!逃げおったな!追うぞ皆の者!」
老人がやって来た時には、ドスまりさは既にそこにはいなかった。
こうして鬼威山軍の追撃が始まる。
『ゆひぃ~ゆひぃ~なんだかてんこはゆっくりできないにゃん・・・・ってあれはなんだにゃん?』
てんこから逃げ出したゆうかにゃんに向かって、全力で疾走してくる強大な物体。
遠近法を無視した大きさは、まるで近くにいるかのように錯覚させる。
そしてその大きさは、近づくにつれだんだん大きくなってくる。
『にゃん?・・・・・・にゃ!・・・ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ゆうかにゃんは逃げて来た道を逆に走り出す。
向かってくるのが何かすら分からなかったが、身に危険を感じたので思わず逃げ出してしまった。
こうして逃走劇の先頭は、ゆうかにゃんに変わる事となる。
『にゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!たすけてほしいだにゃん!』
『ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!まだどすをおってくるよぉ~ゆひぃぃぃぃぃぃぃ!』
「またんかこの糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
むさ苦しいデスパレードは旧校庭へと入っていく。
ここには高熱を放つ炉を設置した、あったかぷれいすが用意してある。
幸いにもこの暑さの影響で、誰も使用してはいなかった。
『にゃ・・にゃ?あれはだれにゃん?だれでもいいにゃん!おねがいだにゃん、たすけてほしいにゃん!
にゃ・・・あづいぃぃぃぃぃ!このあついのにこんなとこにいるなんてばかだにゃん?』
「ふっ!ヒーローは炎を背負って現れるものなのさ(キラ☆」
『あせだくでいわれてもうざいだけだにゃん・・・・』
「どぼぢでぞんなこというのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
逃げるゆうかにゃんが校庭で見たのは、燃え盛る炎をバックに仁王立ちしている老人の弟子の姿。
面識は無かったが思わず助けを求めて、男性の後ろに隠れるゆうかにゃん。
続いて突入してくるドスと、老人With鬼威山軍団。
『づがれたぁぁぁぁぁぁ!ゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃ』
「はっはっは!あり地獄にはまったが如く、奴は我々の思うがまま入りおったわ!そう罠のはられたこの場所へ!
これこそ車庫入失敗は八卦の陣、一度はまればぬけられぬ覚悟しろぉ」
「まじッスか!さすがは老師!そこに痺れる憧れるぅ!」
ただの偶然をおくびにも出さずに罠と言ってのける老人、そしてそれに感激する鬼威山達。
慣れない生えたばかりの手足で走りまわったので、ドスはフラフラの疲労困憊状態。
『ぢぬぅ・・・もぅぢぬぅ・・・』
「ならばすぐに死ねぇぇぇぇぇぇ!ホォォォォォ~オワタァァァァァァァァァ\(^o^)/!!」
掛け声こそ威勢は良かったが、弟子の男性が放ったのはただの足払い。
フラフラのドスは蹴躓き炉に突っ込む。
『ゆひぃぃ!・・・ゆ?なんだかあったかいよ?・・・ゆ”!ゆぎぃぃぃぃぃぃあづいぃぃぃぃぃぃぃ!
あつあつさんはゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「流派!車庫入失敗は!夏の風邪!総身に知恵回らず!見識皆無!見よ!ドスは赤く燃えているぅぅぅ!」
「何を言っているのかわからんが、馬鹿にされている気がするぞ怒門!」
「つまらないところで鋭いですね師匠。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
炉の炎はドスに燃えうつり、砂糖細工の髪を紅く染めあげる。
旧校庭には燃える様な物は置いていない、ドスがどれほど暴れ苦しもうとも問題なかった。
『ゆがぁぁぁ!だれがげぢでぇぇぇぇぇ!あづいあづいあづいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』
「燃えろぉ~よ燃えろぉ~よ死ぬまで燃えろぉ~♪そういや今年はキャンプいってねぇなぁ・・・・・」
皆、ドスが燃え尽きるのを、キャンプファイヤーの如く取り囲んで見守る。
燃える素材が髪の毛と衣服だけでは死に至らない、ここはきっちり止めを刺す必要があった。
「さてそろそろ逝っとく?ラララ~無○君ラララ~無○君~」
ゆ虐の御利用は計画的に・・・・
『ゆ”・・ゆ”・・ゆ”ゆ”・・・・・・ゆ”ぎぃゆ”ぎぎぎぎ・・・・・』
黒こげとなったドスは、痙攣を起こしながらも再び立ち上がる。
そこに名乗りを上げる鬼威山がいた。
「我ら兄弟に任せてくれ!行くぞ兄者!」
「おk!逝ってこい弟者!」
「お前も行けぇ!」
「おk把握。」
2人の鬼威山がドスに向かって駆けていく、左右に別れるとそのままドスの側を通し過ぎる兄弟。
通り過ぎる瞬間、ドスは大きく震える。
「ここで二身風○拳とは流石だよな俺ら・・・・」
「あぁ流石だ。」
『ゆ”ぎぃ?なにを・・・・ゆ”?』
ドスが振り向いた瞬間、世界が傾き昇っていく様に映る。
そしてドスの首がグランドに落ちて転がる。
兄弟のそれぞれの手は細い糸によって繋がっていた、その糸がドスの首と身体を切断した。
残された身体も膝をつき、前のめりに倒れてしまう。
「さてこいつどうする?」
ゆっくりは頭部の中枢餡を破壊されなけば、なかなか死ぬ事は無い。
動けはしなかったが、ドスはまだ生きている。
「せっかくの胴付きも、身体無くしたらただのドスだしねぇ~」
その場にいた鬼威山の大半が、興味を削がれたのかゾロゾロと去ってしまう。
残った数人がドスを取り囲む。
『こっちにこないっでね!やめてねぇ!ドスにいたいことしないでねぇ!』
「痛い事ねぇ~さてどうしようかなぁ~」
「これはフラグって奴ですよ。せっかくネタフリしてくれてるんだから期待に応えないとね。」
胴を失い動けなくなったドスは、必死に鬼威山達に訴えかける。
しかしその想いは届く事は無かった。
どう料理するかと思案していると、施設の荒事を請け負う鬼威山達が現れる。
ゲスの捕獲や危険分子の処理、来場者同士のトラブルなどを処理するなんでも屋。
それぞれがゆっくりを数匹抱えており、どのゆっくりも傷だらけでボロボロであった。
「よぉ!頑張ってるねぇ、元気してる?・・・・・何このでかい焦げ饅頭は?」
「これ?胴付きのドスだった物の成れの果てだよ。今からどう弄ってやろうか考え中。」
「ふ~ん・・・であのゆうかにゃんと向こうで走り回ってるじじいは?」
ゆうかにゃんはドスの惨劇に腰を抜かして気絶したので、直山氏が保護に来るのを待っている。
そしてあの老人はドスから弟子に、攻撃対象を移したらしくグランドを追い回していた。
「ゆうかにゃんはそのうち保護者が来るんじゃね?あっちの年寄りはわからんから、本人に聞いてくれ。」
「あっそ、じゃあこいつ処理しちゃおっか、直山さんから聞いたドスってこいつの事みたいだし・・・」
『ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そう言うと鬼威山は、持っていたれいむの底部を切り取る。
その淡々とした仕事に言葉も出ないドス。
「さ~てと・・・・」
「ゆひぃぃぃ!やべてね・・・やべてね・・ぎぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃ!」
ドスは胴付きに進化した時、餡子の総量は変わらないらしく頭部の大きさはすっかり縮んでしまった。
その身体が無くなったとは言えまだ2m近くある、その一部を切り取り穴を開ける鬼威山。
「こんなもんかな?でこいつを・・・・・・」
『ゆ”?やべでねぇやべでね・・や・・・ぎぃ・・・・・』
ドスの穴にさっきのれいむをパイルダーオン、そのままドスの中にれいむの餡子を押し込んだ。
これでドスの中に、れいむ中枢餡が入る事となり意識が混濁する。
『いちゃいぃぃぃぃ!こにょげしゅおや!りぇいむをみしゅてりゅなんてしんでちまえぇぇぇぇぇぇ!!!』
『ごめんねおちびちゃん・・・・でもおかあさんはまだぢにだくないぃぃぃぃぃぃぃ!』
「さぁ選べ!次はどいつだ?まりさか子供か?選ばなければお前の番になるぞ?」
ドスの記憶に混じってくるれいむの記憶。
家族が鬼威山に殺される順番を、れいむに自身に決めさせられる。
死にいく子供の罵声を浴びながらも、最後まで自身を選ぶ事は出来なかった。
れいむは決してゲスだった分けでは無い、だが誰もが死ぬ事には恐怖する。
後悔しながらも選べない選択肢がそこにはあった。
次々とドスの中に押し込まれるゆっくり達の餡子、どのゆっくりも死んだ方がマシと思える記憶を有する。
ドスに入った他の中枢餡は死んではいない、意識こそ混濁してはいるが自我は保っていた。
混濁しながらも決して、一つに纏まる事のない自我がゆっくり達を苦しめる
「これつまんねぇなぁ・・・」
「見た目地味だね・・・・」
中枢餡を複数内容させる虐待は確かに、ドスや他のゆっくりを苦しめ続けた。
だが全てはその意識の中での話し、悲鳴や命乞いも見られない虐待に悦びはない。
「む?もぅこんな時間か・・・・ドスよ、天に帰る時がきた!もはや次の一撃が我らの別れとなるだろう!」
飽きた鬼威山達はドスに止めを刺すべく、全身に何か細く小さい物を束ねた帯をドスに巻きつける。
それを全身くまなく巻くとライターで火を点けた。
「ファイヤァァァァァァァ!!破壊力ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
パパパパパパパパパパパパパパパパンパパパパパパパパパパパパパパパパパパン!!!
激しい火花とけたたましい音、そして視覚を塞ぐ白煙がその場を包み込む。
『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”』
グランドが静寂を取り戻した時、そこには大きな黒い塊が出来上がっていた。
爆竹によって全身の外皮を破壊され、残ったのは大量の餡子。
まだ残る意識が、ドスと意識を共有するゆっくり達にもさらなる地獄見せる。
「これはサービスだ、遠慮なく受け取ってくれ」
『ゆ”!ゆ”ぶぶぶぶぶぶぶぶ』
そう言うと鬼威山は、グランドを出て行く前にドスにオレンジジュースをかける。
僅かに回復した事で全身の痛みは、また鮮度を取り戻し地獄を繰り返す。
風で餡子の山が崩れるまでドスは苦しみ続けた。
『にゃ・・・むにゃ・・・むにゃ・・・・にゃ?ここどこにゃん?』
気を失っていたゆうかにゃんが目を覚ます。
そこはいつものホテルのスイートルーム、直山氏に運ばれてここに戻って来た。
『にゃ・・にゃんだゆめだったのかだにゃん。てんこみたいなゆっくりがいるわけないだにゃん。』
安堵するゆうかにゃん、しかし起き上がった手に触れる物が・・・・・
そこには1匹のゆっくりが、一緒に添寝してゆうかにゃんを見つめている。
『にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!どうしててんこがゆうかにゃんのおうちにいるにゃん!』
『まだふみふみしてもらってないから・・・・』
『にゃぁぁぁ!まだそんなこといってるかだにゃん!ふんでなんかあげないにゃん!』
ベットから飛び降りると、てこんから逃げ出そうとするゆうかにゃん。
しかしそれは直山氏によって阻まれた。
「駄目だろゆうかにゃん、あの時てんこはお客として並んでいたんだ。
ゆうかにゃんに拒否権はないよ。」
ゆっくりには人権は存在しない、いくら施設一の人気者でもその事に例外はありえない。
結局その日は勤務放棄したとみなされて、後日ペナルティーを科されるゆうかにゃん。
『あぁ~うふぅぅぅぅぅ!~ゆっくりぃぃぃぃぃぃぃ~もっとつよくふんでいいのよぉ~』
『にゃん・・・・・こんなことでたのしいかにゃん?はぁ~どおしてこんなことになったにゃん・・・』
舞台の中央でスポットライトを浴びながら、てんこを踏みつけるゆうかにゃん。
客席には満員の鬼威山。
平日の開催だったと言うのに、インターネットでの前売り券は即日完売。
「部長、申し訳ありませんが明日休ませていただきます。」
「明日って・・・・君ぃ!大事なSANYでのプレゼンの日じゃないか!君の出世も懸かっているんだぞ!」
「てんこが・・・・てんこがゆうかにゃんとやるんです・・・」
「はぁ?何だねそれは?」
「何年も待ちわびた、もう二度と見れない組み合わせなんです。
許可いただけないのなら、地位を捨ててでも行かせていただきます絶対に!」
真剣な眼差しで部長を見つめるとしあき、その表情には本気の覚悟が溢れていた。
溜息を一つ吐いてとしあきに背中を向ける部長、としあきはクビを覚悟する。
「わかった行ってこい!」
「え?部長・・・・・」
「その代わりお前には、次のプロジェクトのリーダーを勤めてもらうからな!
こんな事に気を取られないくらい、こき使ってやるから覚悟しとけ!わかったらさっさと行け!
そのてんことやらによろしくな。」
椅子ごしに見える背中が、とても大きく見えるとしあき。
黙って背中に一礼するとオフィスを後にした。
こうして全国から、仕事を放り出して集まった駄目人間達。
その顔は子供のように目を輝かせていた。
「俺だぁ~てんこ~結婚してくれぇ~」
「ゆうかにゃん~俺もふみふみしてぇぇぇぇぇ~」
「ヒャハァァァァァァ!!ゆうかにゃん×てんこなんて誰だこんな企画考えた奴は!
頭なでなでして感謝してやるから出て来い!」
「あぁてんこ可愛いよ~その表情素晴らしい!」
「美?!」
「You are very splendid!」
その日の来場者は、施設開設以来の記録を更新した。
迷コンビはこの後、様々な形でコンビを組む事となる。
ゆうかにゃんはこれが切っ掛けで目覚める事となるのだが、この時はまだそれを自覚していない。
ドS(ドス)ゆうかにゃんとてんこの伝説は、ここから始まったのである。
おわり
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暑さで世の中が狂っているんです、えぇ僕ではなくあくまで世の中です。
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/
○○あきのSS感想はこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
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世界を巻き込んだアメリカの大不況、当然日本もその余波をもろに受ける。
しかしそんな中でも週末は常に賑わい、その景気のよさを見せつける施設があった。
正にも負にも一部の国民に、絶大な人気を誇る不思議生物「ゆっくり」。
そのゆっくりと触合える施設がこのSS村にあった。
もともと村興しで始められたこの施設は、今や国民のストレス発散に欠かせない物となっている。
施設名物の来場者歓迎ウェルカムキック。
糞饅頭を蹴り飛ばしてもらい興奮気味の鬼威山達に、まず一息いれて貰い落ち着いてもらうのが目的。
通常は厳選されたゲスが並ぶ、しかし今日は1匹異様なゆっくりが混じっている。
『まだかな・・まちきれないよ・・・』
バスからまだ誰も降りてきていないと言うのに、待ちきれないのか尻を振って蹴られるのを待つゆっくり。
青い髪に黒い帽子を被り、桃のアクセサリーが特徴の胴付きのゆっくり「てんこ」。
「てんこ・・・・お前は希少種な上に胴付きだから、お客には蹴り辛いって・・・もう諦めろ・・・」
『きょうこそはてんこを、けりけりしてくれるきがするの・・・』
「はぁ・・・・・・・いくら約束だったからって、よりにもよってここを選ぶか普通?」
てんこはゆっくり垢すりが好評だった褒美として、ゆうかにゃん同様に施設の利用が認められた。
だが選んだのは何故かウェルカムキック、しかも蹴られる側を希望。
職員には理解に苦しむ選択、だがこれこそがてんこの真骨頂。
しかし鬼威山の中にも希少種虐待を嫌う人は多い、しかも胴付きとならば尚更である。
「いらっしゃいませ~さぁさぁ活きの良いゆっくりが待っていましたよ!さぁまずは思いっきりやって下さい。」
「週末がくるのを待ちわびたぜぇ!ヒャッハァァァァァァ!!!」
『ゆゅ?れいむのびぼうにこうふんしているんだね?
しかたがないからとくべつに、れいむのどれいにしてあげるよ。』
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ!糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
『ゆゅ!れいむはくそま・・・ゆげひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ぼ・・・ぼっど・・ゆっぐ・・り・・ぢだが・・・だ・・』
「おぉ断末魔はきっちり、この手加減ぶりは流石ですとしあき様。」
「伊達や酔狂で、年間パスポートを持ってないからなw」
こうして沢山の鬼威山達が施設へと入場して入て行く、だがてんこが1度も蹴られる事は無かった。
やはりゲス化してもない希少種は、虐待には不人気だった様である。
『どおしてだれもてんこをいぢめてくれないの・・・・・』
寂しげに夕日を眺めるてんこの姿、そしてそのてんこを物陰から見守るゆうかにゃん。
『てんこ・・・・なんておそろしいこだにゃん!』
だだでさえ最近人気上昇中のてんこ、それが来場客に好評のウェルカムキックにまで参加するとは予想GUY。
施設のトップアイドルとして脅威を感じるゆうかにゃん。
実際はてんこにとって、トップアイドルには興味も無く。
本気で鬼威山達の全力の蹴りをくらう、ゲスゆっくり達が羨ましかっただけ。
だがゆうかにゃんには、そんなてんこの心情が理解出来ない。
痛みに弱いゆっくりが自ら虐待を望むと言うのは、普通の感覚ではなかなか考えられなかった。
ゆうかにゃんは、人気は欲しいが痛い思いはしたくない。
『おにいさん、ゆうかにゃんね・・・もっともっとおにいさんたちのやくにたちたいにゃん(キリッ』
「えへへへへへへへ・・・・・はっ!いかんいかん・・・う~んそうだなぁ・・・」
ゆうかにゃんに相談を持ちかけられたのは、ゆうかにゃんに会いたい一心で施設に就職した職員。
その為、ゆうかにゃんのおねだりには弱かった。
「俺なら・・・う~ん・・そうだ、これなんかどうだい?アンケートであったリクエストなんだけどさ・・・」
『にゃん?こんなのでゆうかにゃんが、おにいさんたちによろこばれるにゃん?』
「少なくとも俺は喜ぶ(キリッ」
『にゃん・・・・じゃあやってみるにゃん・・・・ほんとうにだいじょうぶかにゃん?』
こうしてこの職員の発案でゆうかにゃんは、新らしくアトラクションに参加する事となった。
そのアトラクションとは・・・・・
『さぁひざまづくだにゃん!ゆうかにゃんにけってほしいんだにゃん?
かおをじめんさんにちゅっちゅするんだにゃん!』
「はいぃぃぃぃぃ女王さ・・いやゆうかにゃん、さぁこの俺を踏んで下さい蔑んで下さい」
『ゆうかにゃんにふみふみされてうれしいかにゃん?ほれほれほれ~』
「うひぃぃぃぃぃぃぃ~」
「ゆうかにゃん・・・それはアトラクションの趣旨から反れてます自重して下さい。
ほら君も恍惚に浸ってないではやく立って下さい、まったく変なのばかり来るなぁ・・・・」
ゆうかにゃんに蹴ってもらえる逆ウェルカムキック、Mな鬼威山が悦び悶えるアトラクション。
予想を超える反響がありに2時間待ちとなる盛況ぶり、しかし長蛇列になぜかてんこの姿も・・・・
『・・・・・・・・・』
『さぁはやくてんこをいぢめて。』
『なぜてんこがここにいるにゃん。』
『ここはいぢめてくれるおみせなんでしょ?はやくてんこをいぢめてねすぐでいいよ。』
何か全身に寒気を感じるゆうかにゃん、それは理解し難い存在の認識。
全身に冷たい汗をかくゆうかにゃん、無意識にジリジリとてんこから距離をとる。
ゆうかにゃんが下がれば、てんこは前に詰め寄っていく。
『さぁ・・・・てんこをいぢめて』
『いや・・・・いやだにゃん・・・・・こっちにこないでほしいだにゃん・・・』
泣きそうになりながら、てんこを拒むゆうかにゃん。
そんなゆうかにゃんを救ったのは、ホテルのロビーから聞こえる悲鳴だった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「なんだこいつわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『だれ?これからてんこのす~ぱ~けりけりたいむがはじまるところなのに・・・・』
『いまだにゃん!』
『あ!』
「どこいくのぉ~ゆうかにゃん!」
「ゆうかにゃ~~ん、カンバァ~~ク~」
隙をついて、脱兎の如く逃げ出すゆうかにゃん。
後には寂しげなてんこと、後ろに並んでいた鬼威山達が残された。
『これがほうちぷれいさんなのね・・ぶるぶるくるわぁ~』
悲鳴があったホテルでは、巨大な胴付きのゆっくりが暴れていた。
その大きさは4mを超え。
金髪は天に伸びお飾りはなく、黒と白を基調とした衣服に身を包んでいる。
『ゆがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
ロービーに置いてある机や椅子を蹴散らすゆっくり、周囲には猛者の鬼威山達が取り囲んでいる
皆、そのゆっくりの隙を覗い、取り押さえるべく構えていた。
「何だ何だ?あれは何処のゆっくりだ?こんな奴がうちの施設にいたか?」
騒ぎに駆けつけた直山氏は、正体不明の巨大な胴付きゆっくりに驚く。
そしてロービーにいた別の職員から、衝撃の事実を知らされる。
「直山さん・・・あれはドスです。中央に設置してあった禿げ饅頭の・・・・」
「はぁ?あのドスには胴なんてなかっただろうが?だいいち胴付きのドスなんて聞いた事がない!」
「いえ・・・生えてきたんです・・・胴が・・・・」
職員の話によるとドスまりさは、朝の時点ではいつもの様に、涙を流しながら中央で飾られていたらしい。
それが昼を過ぎた頃に、お客の1人がふざけて塞いであったドスの口に切れ目を入れたのだと言う。
切れ目はメリメリと音をたてて裂けていき、その大きな口を再び開かした。
そして・・・・・・・
『もうどすはゆっくりなんかいらないぃぃぃぃ!じねぇ!みんなじねぇぇぇぇぇぇぇ!』
そう叫んでいきなり立ち上がったのだと言う。
自身の生涯のゆっくりを捨てる覚悟が、ドスに手足を与える進化を起こしたのだ。
諺に「怒髪、天を衝く」と言うのがあるが、まさにこれの事であろう。
奪われたはずの頭髪は、その怒りを示すために再び生えた。
そして重力に逆らい天を貫いている。
余程の覚悟がドスをここまで追い込んだのだろう。
「そこの若者よ少し尋ねる、この化物はわしが殺してもかまわぬか?」
直山氏に1人の白髪老人が話しかけてきた。
彼だけではない、周りには多くの鬼威山が直山氏の返答を待っている。
「え?ええ?構いませんが危ないですよ?今、当社の専門部隊を呼びますので・・・」
「いや!是非殺らせてくれ!こんな機会は二度と来ない!ドスだけでも珍しいところに胴付きだ!
これはわしの生涯を賭けてもいい獲物だろう!ここにいる連中もそう思ってるはずだ!」
老人の言葉に頷く鬼威山達、まさにゆっくりを虐待するために生まれた猛者の集まりだった。
言っても聞いてもらえそうも無かったので、直山氏はここを彼等に任せて他の客の避難を優先する。
「わかりました・・・・では御願いします。でも無理はしないで下さいね?うちの部隊も応援に呼びますから」
「おぉ!任せておけ!おぬしは他の連中をはやく、安全なとこに案内するがよい。」
直山氏はここを老人に任せ、急ぎ避難誘導を行いに向かう。
引き受けた老人率いる鬼威山軍団は、各々武器を構えドスを取り囲む。
「ふっふっふ・・怒門よぉ!わしらの力を示すに相応しい相手だとは思わんか?」
「はい師匠、日頃の修行の成果を、お目にかけさせていただきます。」
老人の側には弟子と思わしき男性が、長髪に鉢巻、手には穴開きグローブ。
見るからに暑苦しい風貌であった。
「まずはこいつを外に出さんといかんな・・・・よし!怒門よ、お前の鉢巻を貸せ!」
「はい?えぇわかりましたどうぞ?」
老人は弟子から鉢巻を受け取ると、右手に垂らして持つ。
そして片足を上げて構えると、その右手をドスに向かって突き出した。
「ヘアァァァァァァァァァ!そおぉぉぉぉれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ただの布で出来た鉢巻は、ゴムの様にドスへと向かって伸びていく。
そしてドスへと絡みつくと老人は、巻きついた鉢巻をドスごと引っ張った。
『ゆ”?おぞらをどんでるみたいぃぃぃ~~~~~~~~~~』
ガッシャーーーーーーーーーーーーン!!!
ドスの4mにもなる巨体が宙を舞う、そしてガラス扉を突き破り外へと放り出される。
弟子は師匠の非常識な技に唖然としていた。
「はっはっは!怒門よぉ!これしきの事で怯んでおったら生き残る事なぞできぬぞ!」
そう言うと老人は、放り出したドスを追いかけて駆けて行った。
後に続けと鬼威山軍団も追いかけていく。
『ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』
全身ガラスの破片塗れになり苦しむドス。
ふと顔を上げれば、自分を投げ飛ばした張本人がこちらに向かってくるのが見える。
『ゆひぃぃぃぃぃぃ!ゆっくりしないでにげるよぉ!』
太股を90度に上げボルトもビックリしそうな、脅威の走りを見せるドスまりさ。
もはや当初の生涯ゆっくりしない誓いは、いったいどこの空と言った感じである。
「むむむ!おらんではないか!逃げおったな!追うぞ皆の者!」
老人がやって来た時には、ドスまりさは既にそこにはいなかった。
こうして鬼威山軍の追撃が始まる。
『ゆひぃ~ゆひぃ~なんだかてんこはゆっくりできないにゃん・・・・ってあれはなんだにゃん?』
てんこから逃げ出したゆうかにゃんに向かって、全力で疾走してくる強大な物体。
遠近法を無視した大きさは、まるで近くにいるかのように錯覚させる。
そしてその大きさは、近づくにつれだんだん大きくなってくる。
『にゃん?・・・・・・にゃ!・・・ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
ゆうかにゃんは逃げて来た道を逆に走り出す。
向かってくるのが何かすら分からなかったが、身に危険を感じたので思わず逃げ出してしまった。
こうして逃走劇の先頭は、ゆうかにゃんに変わる事となる。
『にゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!たすけてほしいだにゃん!』
『ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!まだどすをおってくるよぉ~ゆひぃぃぃぃぃぃぃ!』
「またんかこの糞饅頭ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
むさ苦しいデスパレードは旧校庭へと入っていく。
ここには高熱を放つ炉を設置した、あったかぷれいすが用意してある。
幸いにもこの暑さの影響で、誰も使用してはいなかった。
『にゃ・・にゃ?あれはだれにゃん?だれでもいいにゃん!おねがいだにゃん、たすけてほしいにゃん!
にゃ・・・あづいぃぃぃぃぃ!このあついのにこんなとこにいるなんてばかだにゃん?』
「ふっ!ヒーローは炎を背負って現れるものなのさ(キラ☆」
『あせだくでいわれてもうざいだけだにゃん・・・・』
「どぼぢでぞんなこというのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
逃げるゆうかにゃんが校庭で見たのは、燃え盛る炎をバックに仁王立ちしている老人の弟子の姿。
面識は無かったが思わず助けを求めて、男性の後ろに隠れるゆうかにゃん。
続いて突入してくるドスと、老人With鬼威山軍団。
『づがれたぁぁぁぁぁぁ!ゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃ』
「はっはっは!あり地獄にはまったが如く、奴は我々の思うがまま入りおったわ!そう罠のはられたこの場所へ!
これこそ車庫入失敗は八卦の陣、一度はまればぬけられぬ覚悟しろぉ」
「まじッスか!さすがは老師!そこに痺れる憧れるぅ!」
ただの偶然をおくびにも出さずに罠と言ってのける老人、そしてそれに感激する鬼威山達。
慣れない生えたばかりの手足で走りまわったので、ドスはフラフラの疲労困憊状態。
『ぢぬぅ・・・もぅぢぬぅ・・・』
「ならばすぐに死ねぇぇぇぇぇぇ!ホォォォォォ~オワタァァァァァァァァァ\(^o^)/!!」
掛け声こそ威勢は良かったが、弟子の男性が放ったのはただの足払い。
フラフラのドスは蹴躓き炉に突っ込む。
『ゆひぃぃ!・・・ゆ?なんだかあったかいよ?・・・ゆ”!ゆぎぃぃぃぃぃぃあづいぃぃぃぃぃぃぃ!
あつあつさんはゆっぐりできないぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「流派!車庫入失敗は!夏の風邪!総身に知恵回らず!見識皆無!見よ!ドスは赤く燃えているぅぅぅ!」
「何を言っているのかわからんが、馬鹿にされている気がするぞ怒門!」
「つまらないところで鋭いですね師匠。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
炉の炎はドスに燃えうつり、砂糖細工の髪を紅く染めあげる。
旧校庭には燃える様な物は置いていない、ドスがどれほど暴れ苦しもうとも問題なかった。
『ゆがぁぁぁ!だれがげぢでぇぇぇぇぇ!あづいあづいあづいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』
「燃えろぉ~よ燃えろぉ~よ死ぬまで燃えろぉ~♪そういや今年はキャンプいってねぇなぁ・・・・・」
皆、ドスが燃え尽きるのを、キャンプファイヤーの如く取り囲んで見守る。
燃える素材が髪の毛と衣服だけでは死に至らない、ここはきっちり止めを刺す必要があった。
「さてそろそろ逝っとく?ラララ~無○君ラララ~無○君~」
ゆ虐の御利用は計画的に・・・・
『ゆ”・・ゆ”・・ゆ”ゆ”・・・・・・ゆ”ぎぃゆ”ぎぎぎぎ・・・・・』
黒こげとなったドスは、痙攣を起こしながらも再び立ち上がる。
そこに名乗りを上げる鬼威山がいた。
「我ら兄弟に任せてくれ!行くぞ兄者!」
「おk!逝ってこい弟者!」
「お前も行けぇ!」
「おk把握。」
2人の鬼威山がドスに向かって駆けていく、左右に別れるとそのままドスの側を通し過ぎる兄弟。
通り過ぎる瞬間、ドスは大きく震える。
「ここで二身風○拳とは流石だよな俺ら・・・・」
「あぁ流石だ。」
『ゆ”ぎぃ?なにを・・・・ゆ”?』
ドスが振り向いた瞬間、世界が傾き昇っていく様に映る。
そしてドスの首がグランドに落ちて転がる。
兄弟のそれぞれの手は細い糸によって繋がっていた、その糸がドスの首と身体を切断した。
残された身体も膝をつき、前のめりに倒れてしまう。
「さてこいつどうする?」
ゆっくりは頭部の中枢餡を破壊されなけば、なかなか死ぬ事は無い。
動けはしなかったが、ドスはまだ生きている。
「せっかくの胴付きも、身体無くしたらただのドスだしねぇ~」
その場にいた鬼威山の大半が、興味を削がれたのかゾロゾロと去ってしまう。
残った数人がドスを取り囲む。
『こっちにこないっでね!やめてねぇ!ドスにいたいことしないでねぇ!』
「痛い事ねぇ~さてどうしようかなぁ~」
「これはフラグって奴ですよ。せっかくネタフリしてくれてるんだから期待に応えないとね。」
胴を失い動けなくなったドスは、必死に鬼威山達に訴えかける。
しかしその想いは届く事は無かった。
どう料理するかと思案していると、施設の荒事を請け負う鬼威山達が現れる。
ゲスの捕獲や危険分子の処理、来場者同士のトラブルなどを処理するなんでも屋。
それぞれがゆっくりを数匹抱えており、どのゆっくりも傷だらけでボロボロであった。
「よぉ!頑張ってるねぇ、元気してる?・・・・・何このでかい焦げ饅頭は?」
「これ?胴付きのドスだった物の成れの果てだよ。今からどう弄ってやろうか考え中。」
「ふ~ん・・・であのゆうかにゃんと向こうで走り回ってるじじいは?」
ゆうかにゃんはドスの惨劇に腰を抜かして気絶したので、直山氏が保護に来るのを待っている。
そしてあの老人はドスから弟子に、攻撃対象を移したらしくグランドを追い回していた。
「ゆうかにゃんはそのうち保護者が来るんじゃね?あっちの年寄りはわからんから、本人に聞いてくれ。」
「あっそ、じゃあこいつ処理しちゃおっか、直山さんから聞いたドスってこいつの事みたいだし・・・」
『ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そう言うと鬼威山は、持っていたれいむの底部を切り取る。
その淡々とした仕事に言葉も出ないドス。
「さ~てと・・・・」
「ゆひぃぃぃ!やべてね・・・やべてね・・ぎぃ!いだいいだいいだいぃぃぃぃぃぃ!」
ドスは胴付きに進化した時、餡子の総量は変わらないらしく頭部の大きさはすっかり縮んでしまった。
その身体が無くなったとは言えまだ2m近くある、その一部を切り取り穴を開ける鬼威山。
「こんなもんかな?でこいつを・・・・・・」
『ゆ”?やべでねぇやべでね・・や・・・ぎぃ・・・・・』
ドスの穴にさっきのれいむをパイルダーオン、そのままドスの中にれいむの餡子を押し込んだ。
これでドスの中に、れいむ中枢餡が入る事となり意識が混濁する。
『いちゃいぃぃぃぃ!こにょげしゅおや!りぇいむをみしゅてりゅなんてしんでちまえぇぇぇぇぇぇ!!!』
『ごめんねおちびちゃん・・・・でもおかあさんはまだぢにだくないぃぃぃぃぃぃぃ!』
「さぁ選べ!次はどいつだ?まりさか子供か?選ばなければお前の番になるぞ?」
ドスの記憶に混じってくるれいむの記憶。
家族が鬼威山に殺される順番を、れいむに自身に決めさせられる。
死にいく子供の罵声を浴びながらも、最後まで自身を選ぶ事は出来なかった。
れいむは決してゲスだった分けでは無い、だが誰もが死ぬ事には恐怖する。
後悔しながらも選べない選択肢がそこにはあった。
次々とドスの中に押し込まれるゆっくり達の餡子、どのゆっくりも死んだ方がマシと思える記憶を有する。
ドスに入った他の中枢餡は死んではいない、意識こそ混濁してはいるが自我は保っていた。
混濁しながらも決して、一つに纏まる事のない自我がゆっくり達を苦しめる
「これつまんねぇなぁ・・・」
「見た目地味だね・・・・」
中枢餡を複数内容させる虐待は確かに、ドスや他のゆっくりを苦しめ続けた。
だが全てはその意識の中での話し、悲鳴や命乞いも見られない虐待に悦びはない。
「む?もぅこんな時間か・・・・ドスよ、天に帰る時がきた!もはや次の一撃が我らの別れとなるだろう!」
飽きた鬼威山達はドスに止めを刺すべく、全身に何か細く小さい物を束ねた帯をドスに巻きつける。
それを全身くまなく巻くとライターで火を点けた。
「ファイヤァァァァァァァ!!破壊力ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
パパパパパパパパパパパパパパパパンパパパパパパパパパパパパパパパパパパン!!!
激しい火花とけたたましい音、そして視覚を塞ぐ白煙がその場を包み込む。
『ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”』
グランドが静寂を取り戻した時、そこには大きな黒い塊が出来上がっていた。
爆竹によって全身の外皮を破壊され、残ったのは大量の餡子。
まだ残る意識が、ドスと意識を共有するゆっくり達にもさらなる地獄見せる。
「これはサービスだ、遠慮なく受け取ってくれ」
『ゆ”!ゆ”ぶぶぶぶぶぶぶぶ』
そう言うと鬼威山は、グランドを出て行く前にドスにオレンジジュースをかける。
僅かに回復した事で全身の痛みは、また鮮度を取り戻し地獄を繰り返す。
風で餡子の山が崩れるまでドスは苦しみ続けた。
『にゃ・・・むにゃ・・・むにゃ・・・・にゃ?ここどこにゃん?』
気を失っていたゆうかにゃんが目を覚ます。
そこはいつものホテルのスイートルーム、直山氏に運ばれてここに戻って来た。
『にゃ・・にゃんだゆめだったのかだにゃん。てんこみたいなゆっくりがいるわけないだにゃん。』
安堵するゆうかにゃん、しかし起き上がった手に触れる物が・・・・・
そこには1匹のゆっくりが、一緒に添寝してゆうかにゃんを見つめている。
『にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!どうしててんこがゆうかにゃんのおうちにいるにゃん!』
『まだふみふみしてもらってないから・・・・』
『にゃぁぁぁ!まだそんなこといってるかだにゃん!ふんでなんかあげないにゃん!』
ベットから飛び降りると、てこんから逃げ出そうとするゆうかにゃん。
しかしそれは直山氏によって阻まれた。
「駄目だろゆうかにゃん、あの時てんこはお客として並んでいたんだ。
ゆうかにゃんに拒否権はないよ。」
ゆっくりには人権は存在しない、いくら施設一の人気者でもその事に例外はありえない。
結局その日は勤務放棄したとみなされて、後日ペナルティーを科されるゆうかにゃん。
『あぁ~うふぅぅぅぅぅ!~ゆっくりぃぃぃぃぃぃぃ~もっとつよくふんでいいのよぉ~』
『にゃん・・・・・こんなことでたのしいかにゃん?はぁ~どおしてこんなことになったにゃん・・・』
舞台の中央でスポットライトを浴びながら、てんこを踏みつけるゆうかにゃん。
客席には満員の鬼威山。
平日の開催だったと言うのに、インターネットでの前売り券は即日完売。
「部長、申し訳ありませんが明日休ませていただきます。」
「明日って・・・・君ぃ!大事なSANYでのプレゼンの日じゃないか!君の出世も懸かっているんだぞ!」
「てんこが・・・・てんこがゆうかにゃんとやるんです・・・」
「はぁ?何だねそれは?」
「何年も待ちわびた、もう二度と見れない組み合わせなんです。
許可いただけないのなら、地位を捨ててでも行かせていただきます絶対に!」
真剣な眼差しで部長を見つめるとしあき、その表情には本気の覚悟が溢れていた。
溜息を一つ吐いてとしあきに背中を向ける部長、としあきはクビを覚悟する。
「わかった行ってこい!」
「え?部長・・・・・」
「その代わりお前には、次のプロジェクトのリーダーを勤めてもらうからな!
こんな事に気を取られないくらい、こき使ってやるから覚悟しとけ!わかったらさっさと行け!
そのてんことやらによろしくな。」
椅子ごしに見える背中が、とても大きく見えるとしあき。
黙って背中に一礼するとオフィスを後にした。
こうして全国から、仕事を放り出して集まった駄目人間達。
その顔は子供のように目を輝かせていた。
「俺だぁ~てんこ~結婚してくれぇ~」
「ゆうかにゃん~俺もふみふみしてぇぇぇぇぇ~」
「ヒャハァァァァァァ!!ゆうかにゃん×てんこなんて誰だこんな企画考えた奴は!
頭なでなでして感謝してやるから出て来い!」
「あぁてんこ可愛いよ~その表情素晴らしい!」
「美?!」
「You are very splendid!」
その日の来場者は、施設開設以来の記録を更新した。
迷コンビはこの後、様々な形でコンビを組む事となる。
ゆうかにゃんはこれが切っ掛けで目覚める事となるのだが、この時はまだそれを自覚していない。
ドS(ドス)ゆうかにゃんとてんこの伝説は、ここから始まったのである。
おわり
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暑さで世の中が狂っているんです、えぇ僕ではなくあくまで世の中です。
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
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